ゲーム周辺機器の開発・製造・販売を行う「BIGBIG WON」(中国・深圳)は、2024年3月に同ブランドの最新ゲーミングコントローラーとして『BIGBIG WON Gale Hall』をリリースした。
2023年11月にリリースされた「BIGBIG WON Gale」のバージョンアップ版であり、ホールセンサースティックを備えるほか、スティック自体の交換にも対応。全体的にスペックがアップグレードされた最新モデルとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
▼前モデル「BIGBIG WON Gale」のレビュー記事はコチラ
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『BIGBIG WON Gale』レビュー | 充電スタンドにカパッとはまる感覚がクセになる高性能ゲーミングコントローラー
ゲーム周辺機器の開発・製造・販売を行う「BIGBIG WON」(中国・深圳)は、2023年11月に同ブランドの最新ゲーミングコントローラーとして『BIGBIG WON Gale』をリリースした。 有線 ...
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ホールセンサースティック採用、前モデルからさらに進化したゲーミングコントローラー
今回紹介する『BIGBIG WON Gale Hall』は、前モデル「BIGBIG WON Gale」からさらなる進化を果たした最新ゲーミングコントローラー(ゲームパッド)だ。
メーカー | BIGBIG WON |
モデル名 | BIGBIG WON Gale Hall |
接続方式 | 有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth) |
対応デバイス(OS) | ニンテンドースイッチ、Android 9.0以降、iOS 13.0以降、Windows10&11 |
専用ソフト | BIGBIG WON アシスタント |
ジョイスティック | 2000レベルの軸解像度 |
マクロプログラミング | 対応(50ステップ) |
モーションコントロール | 対応 |
6軸ジャイロスコープ | 対応 |
ホールセンサートリガー | 255レベル(0.1mm精度) |
振動機能 | 搭載(255段階調節可能) |
ポーリングレート | 有線接続時:1,000Hz 無線接続時:125Hz |
モーター | 大型デュアルモーター内蔵 |
トリガー調整 | 256段階(0.1mm精度) |
バッテリー | 1,000mAh リチウムイオン電池内蔵 |
連続使用時間 | 10時間以上 |
筐体サイズ | 105×155×64mm |
筐体重量 | 約230g |
Xboxワイヤレスコントローラーを模したデザインで、純正のXboxコントローラーよりも操作性と精度に優れており、公式が配布している無料ソフトウェアを使うことで、詳細なカスタマイズを行うことも出来る。
256段階(0.1mm精度)のトリガー調整が可能。その他、豊富なパラメータをイジることができる。
有線と無線の両方の接続が可能で、付属のドングルを使用することで2.4GHzの低遅延無線接続が可能となっている。Windows 10/11、Nintendo Switch、Android、iOSなど幅広いデバイスとの接続に対応している。
▼3種類の接続方法に対応。
有線接続時には1,000Hzのウルトラハイポーリングレートに対応しており、瞬時の反応が求められるFPSゲームなどにおいて、正確なショットとスムーズな動きを実現できる。競技レベルの仕様だ。
筐体の前後左右には非常に充実したインターフェースが用意。6軸ジャイロや大型デュアルモーターを内蔵。複数のコンソールに対応可能なモーションコントロールも実装されている。
▼マクロ機能や連射機能も搭載。
そして『BIGBIG WON Gale Hall』は、前モデル「BIGBIG WON Gale」と比べていくつかの点でアップグレードがなされており、より本格的なゲーミングの場面で活躍するゲーミングコントローラーとして進化している。
▼ホールセンサースティックを採用。高精度の操作を実現するとともに、耐久性も向上させている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- コントローラー本体
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 無線USBドングル
- 交換用スティック×2
- 充電ドック
- 合格証
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。
▼付属のUSBドングルをデバイス側に接続することで、2.4GHzの低遅延無線接続が可能となる。
▼交換用スティックが付属。すでに装着されているものも含めると、大・中・小の計3種が用意されている。
ゲーミングコントローラー本体
▼ゲーミングコントローラー本体の外観。ぱっと見ではXboxコントローラーと似ている。
▼『BIGBIG WON Gale Hall』(黒)と 前モデル「BIGBIG WON Gale」(白)を並べた様子。
▼デザイン的には全く同じとなっている。
▼本体サイズは105×155×64mm、重量は約230gであり、一般的なコントローラーと比べるとややズッシリ感がある。
続いて、コントローラーのインターフェースについて見ていく。
▼コントローラーの正面には左右のアナログスティックに加えて、D-padとABXYボタン、ビューボタン、メニューボタン、ホームボタン、スクリーンショットボタン、FNボタンが搭載。
▼上部の様子。Lボタン/左トリガー、Rボタン/右トリガー、Type-Cポートが用意。
▼裏面の様子。
▼背面にはM1/M2/M3/M4背面ボタン、およびペアリングボタンが用意。充電ドックと接続するための端子も搭載されている。M1/M2/M3/M4背面ボタンは、後述する公式ソフトウェアで機能を自由にカスタマイズ可能だ。
このように、ゲーミングコントローラーとして非常に充実した操作インターフェースを備えたモデルとなっている。
ドックに置くだけでスムーズ充電
本製品には充電ドックが付属しており、置くだけでコントローラー本体をスムーズに充電することができる。
▼充電ドック。
▼背面には給電用のType-Cポート、および無線ドングルを格納できるポートが用意。
▼USBドングルを収納した様子。
▼底面にはゴム製の滑り止めが施されている。
充電スタンドにUSBケーブルを接続した状態で、ゲーミングコントローラーを置くだけで、スムーズに充電を開始できる。
いちいちコントローラー側にケーブルを接続せずとも、スタンドに置くだけで充電を行うことが出来る点は実に便利だ。
また、コントローラーがスタンドにカパッとハマる感覚も、妙にクセになる。所有感を満たしてくれるゲーミングデバイスだ。
3種類の接続方法に対応
本製品は有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth)に対応しており、いずれの場合もスムーズに接続を完了できる。
有線接続の場合
有線接続を行う場合は、Type-CケーブルでPCやゲーム機などと接続するだけで、利用準備が完了する。
Bluetooth接続の場合
Bluetooth接続を行う場合は、コントローラー電源をONにした状態で、背面のペアリングボタンを長押しするとペアリングスタンバイ状態に移行する。
この状態で、デバイス側で「Xbox Wireless Controller」を選択するだけで接続が完了する。
2.4G無線接続の場合
2.4G無線接続を行う場合は、付属の無線ドングルをデバイス側へ接続する。
あとはBluetooth接続の場合と同様に、デバイス側で接続を完了するだけだ。
なおワイヤレス接続時において、ニンテンドースイッチに接続する場合と、Windows / Android / iOSデバイスに接続する場合とで、モードを切り替える必要がある。
▼切り替えるボタンの組み合わせは背面に記載されているので分かりやすい。
非常に快適な操作性
実際に『BIGBIG WON Gale Hall』を用いてゲームをプレイしてみた。
ワイヤレス接続の場合でも、基本的に遅延やラグは感じられず、終始スムーズかつストレスのない操作が可能であった。
▼手に馴染むデザイン。
アナログスティックやLRトリガーの感度も後述するソフトウェアで柔軟に調節できるため、自身に最も適した操作環境を実現できる。
各ボタンの押し心地も心地よく、気持ちの良いゲーミングを楽しむことが出来た。
▼実際に操作している様子。
ABXYボタンなどを押した際のカチッカチッという音が結構大きい。個人的にはしっかりと操作できている感があり、心地よい音だと思うが、人によっては静音性のなさを嫌う方もいるかもしれない。
▼シッカリとした押し込み感がある。
▼ホールセンサースティックを採用。高精度の操作を実現するとともに、耐久性も向上させている。
▼LRトリガーも押し込みやすい。後述するソフトウェアでデッドゾーンの調整も可能。ただし、物理的な押し込み深さは変更できない。
公式ソフトウェアで高度な機能カスタマイズが可能
本製品は、公式が配布する無料ソフトウェア「BIGBIG WON アシスタント」を利用することで、高度な機能カスタマイズが可能となっている。
ソフトウェアのインストール後、ゲーミングコントローラーを有線接続した状態でソフトを起動することで、カスタマイズ画面に移行する。
▼ワイヤレス接続時にはコントローラーがソフト側に認識されないので注意したい。
ソフト上では非常に豊富な項目に関して、調整を行うことが出来る。
アナログスティック
アナログスティックのデッドゾーンや、スティック曲線の調節が可能。
トリガー
トリガーのデッドゾーンを調節可能。
ボタン
各ボタンのマッピングが可能。
振動強度
左右グリップそれぞれの振動(バイブレーション)強度を、255段階で調整可能。
マクロのカスタマイズ
コントローラー背面のM1/M2/M3/M4ボタンに割り当てるマクロを作成・変更することが出来る。
▼各操作パターンに応じたマクロの設定も可能。
キャリブレーション
スティックやトリガーのキャリブレーションを行うことが出来る。
ほかにも、コントローラーのファームウェアアップデートを行うことが可能。
自身に最適な操作環境を実現できる。
長持ちするバッテリー
バッテリーに関して、約10時間は持続する。仮にバッテリー残量が低下した場合でも、上述した充電ドックを利用すればスムーズに充電を開始できるため、終始ストレスを感じることなくコントローラーを利用出来た。
また、有線接続であれば、常にType-C経由で充電を行った状態でプレイできるため、バッテリー切れをいちいち気にする必要が無い。
マクロを設定可能
本製品はマクロ機能を搭載しており、上述した公式ツールを使用せずとも、コントローラー本体で簡易的なマクロを組み、背面ボタンに機能を割り当てることができる。
機能割り当ての方法はいたって簡単だ。
まず正面のFNボタン+背面のM1/M2/M3/M4ボタンを2秒間長押しし、FNインジケータがオレンジ色に点灯するとマッピング状態となる。
あとはマクロを組みたいボタンの組み合わせを押した後、背面のM1/M2/M3/M4ボタンを押すことで、FNインジケータがダブル点滅してマッピング完了を示す。
あとは、設定済みのM1/M2/M3/M4ボタンを押すことで、マクロを利用できる。
設定方法が非常に簡単で、機能自体もかなり応用が利く。慣れればゲーミングがさらに快適になるだろう。
連射機能が用意
また、連射機能も用意されている。
▼本体中央のFNボタンを押しつつ任意のボタンを押すことで、連射機能を付与可能。
逆に、連射ボタンを押しながらFNボタンを押すことで、連射機能を解除できる。
『BIGBIG WON Gale Hall』のまとめ
今回紹介した『BIGBIG WON Gale Hall』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 充実したインターフェース構成
- 有線接続(USB Type-C)、ワイヤレス接続(2.4G無線、Bluetooth)の3種類に対応
- 幅広いデバイスとの接続が可能
- 公式ツールで高度な機能カスタマイズが可能
- 快適な操作感
- 遅延やラグのない入力
- 長持ちするバッテリー
- 充電ドックでスムーズに充電
- マクロ機能&連射機能を備える
悪かった点
- ソフトウェアによるカスタマイズは有線接続時のみ可能
- トリガーの押し込み具合を物理的に調節することが出来ない(デッドゾーンの調整は可能)
以上の通り、性能・カスタマイズ性の両面で非常に優れたゲーミングコントローラーとなっている。
操作インターフェースが非常に充実しており、どのようなジャンルのゲームに関しても対応可能。専用アプリでスティックやトリガーのデッドゾーン設定、モーションコントロールのパラメータ調整、マクロ設定などの本格的な調整も可能だ。
また、ホールセンサースティックを採用したことで、操作精度と耐久性が向上。スティック交換も可能になっているなど、前モデルを上回る実用性を実現している。
充電ドックをはじめ付属品も充実しており、全体的に満足度の高いゲーミングコントローラーだ。
ニンテンドースイッチ、PCゲーム、iOS・Android用のゲーミングコントローラを探している方には、是非オススメしたい1品である。
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