ヨーロッパ、アフリカ、アジアで多くのモバイルデバイスをリリースしてきたBlackviewは、同社の最新タブレット『Blackview Tab 13』について、2022年8月22日(月)より販売を開始した。
リーズナブルな価格に対して優れたスペック・インターフェース構成を備えたモデルであり、記事執筆時点で大きな人気を誇っている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
実用的な性能の高コスパAndroidタブレット
今回紹介する『Blackview Tab 13』は、従来モデルからさらなるアップデートを遂げた最新モデルであり、2020年以来の人気モデル "Tab 8" を上回る性能を擁している。
ブランド | Blackview |
モデル名 | Blackview Tab 13 |
カラー | トワイライトブルー, スペースグレイ |
ディスプレイサイズ | 10.1インチ |
解像度 | 1,920×1,200(FHD+) |
リフレッシュレート | 不明 |
OS | DokeOS_P3.0(Android 12ベース) |
CPU | MediaTek Helio G85 |
RAM | 6GB LPDDR4X(最大10GBまで拡張可能) |
ストレージ | 128GB eMMC 5.1 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | デュアルnano SIM対応 |
バッテリー容量 | 7,280mAh |
搭載カメラ | フロント:8MP リア:13MP |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth, GPS LTE 3G Bands:WCDMA: B1//B8 4G Bands:TDD: B40 FDD: B1/B3/B7/B8/B20 |
本体サイズ | 約450g |
本体重量 | 238.8×157.6×7.7mm |
Blackview Tab 13では、Blackviewデバイスの中で初めて "TÜV Rheinland Low Blue Light" 認定ディスプレイが採用されている。
10.1 インチ、1,920×1,200(FHD+)解像度に対応したスクリーンパネルには、適切にカスタマイズされた3つの画面モード(ダーク モード、読書モード、目の保護モード)が用意されており、ユーザーをブルー ライトによる光害から保護し、効果的に目の疲れを軽減することが可能となっている。
Blackview Tab 13は、すべてのタブレットシリーズの中で最大の7,280mAh大容量バッテリーを搭載しており、普通に利用するユーザーの場合、1 回の充電で最大30 時間の連続使用が可能だ。
毎日のゲーム、写真の撮影、ビデオのストリーミング再生、または昼から夜までのGPSナビゲーションの使用時において、バッテリー切れを心配する必要が減るだろう。
Blackview Tab 13はデフォルトで6GB RAMおよび128GBストレージを搭載しており、必要に応じてRAMは最大10GBまで、ストレージは最大1TBまで拡張することが可能となっている。
多くのデータを保存でき、また複数のタスクをスムーズにこなすことができるだろう。
Blackview Tab 13 はPC モードを搭載しており、PCのようなユーザーインターフェースで作業を行うことも出来る。またマルチウィンドウにも対応しており、ユーザーは画面タッチ機能の利便性と、複数のアプリ ウィンドウを同時に開くことができるPCの両方の利点を活用することが可能であり、作業の生産性が大幅に向上するだろう。
独自のDokeOSが2.0から3.0にアップグレードされたことにより、UIの使い勝手向上しており、すべてのジェスチャー操作での応答性が改善された。
また、ベースとなるAndroid 12 のおかげで、より安全でカスタマイズされたプライバシーコントロールを実現している。
Blackview Tab 13には、よりクリアなサラウンド サウンドを提供するデュアルスピーカーが搭載されており、オーディオ品質に関しては、従来シリーズのどのモデルよりも優れている。
音楽鑑賞、映画鑑賞、またはメディアストリーミングにおいて、満足度の高い体験を期待できるだろう。
ただし、3.5mmオーディオジャックは非搭載となっている。
CPUには "MediaTek Helio G85" を搭載し、優れたパフォーマンスを実現。
カメラについては、前面に8MPのSamsung製フロントカメラ、背面に13MP+0.3MPのリアカメラが搭載。
外観デザインに関しては、アルミニウム合金のバックパネルとフラットなフレームを備え、7.7mm の超スリムかつ約450gの非常に軽量なデザインとなっており、優れた携帯性を実現している。さらに、Tab 13のディスプレイは強化フィルムで保護されており、耐衝撃性も向上している。
以上の通り、あらゆる点で同ブランドの従来シリーズより大幅な進化・改善を果たした最新モデルだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- タブレットケース
- ガラス保護フィルム
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- カードスロット開閉用ピン
▼タブレットの外観。10.1インチディスプレイ搭載のシンプルかつスタイリッシュな外観。
▼前面には8メガピクセルのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には13MPのリアカメラが内蔵。
▼238.8×157.6×7.7mm、約450gのコンパクトかつ軽量な筐体。
▼背面には鈍い光沢が見られ、手触りもサラサラしており若干の高級感もある。
▼厚みはわずか7.7 mmと薄く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部には1基のスピーカーが内蔵。
▼下部にも1基のスピーカーと、Type-Cポート、カードスロットが用意。
付属のピンを用いてカードスロットを開き、最大1TBまでのマイクロSDカード、およびデュアルnano SIMカードを挿入することが出来る。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面にはキーボード接続用のポートが用意されている。
このように、コンパクトかつ薄型な筐体に、必要最低限のポート類が集約されたインターフェースとなっている。
専用ケースが付属
本製品には専用のタブレットケースが付属している。
▼装着した様子
ケース背面を折りたたむことで、タブレットを立て掛けて設置することも可能だ。
また本製品には保護フィルムも同梱されている。
ケース&フィルムを別途購入する必要が無いのは、結構嬉しい。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
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結果として、約25.7万点のスコアを記録した。
同価格帯のタブレットの中では、かなり高いスコアを記録できた。
一般的なタブレット用途に用いる分には、十分に実用的な性能のモデルだと言える。ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、仕事における軽作業、ゲーミングまで幅広い用途に活用できるだろう。
一般的なタブレット用途は快適にこなせる
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが素早く表示される。
▼FHD解像度のディスプレイは小さな文字まで鮮明に描画され、見やすい。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読込時やスクロール時にカクつきを感じることは無く、閲覧に支障をきたすことはなかった。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色は良好。
▼映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
PCモードに対応
本製品はPCモードに対応しており、Windowsのようなインターフェースでタブレットを利用できる。
▼設定アプリより自由に切り替え可能。
▼PCモード時
外付けキーボードを利用することで、タブレット上で本格的な作業を行うことも出来るだろう。
スピーカー性能が良い
本機のスピーカー品質について確認してみた。
実際に音楽や映画を視聴してみたが、この価格帯の格安タブレットとしては、かなり品質の高いサウンドを実現できていると感じた。
音圧が強く、中~高音域に関しては特にクリアに響き渡るため、満足度の高い視聴体験が可能であった。
低音こそ響きはイマイチだが、ボリュームを上げれば十分に迫力のあるサウンドを楽しめるだろう。
メディア視聴用途でタブレットの購入を検討している方にも、問題なくオススメできるスピーカー品質となっている。
実用的なカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
ただし、発色に関しては若干薄い印象を受けた。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、スムーズに移動可能。
▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼10.1インチディスプレイは、遠方を索敵するには十分な大きさだ。
ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定を抑えることである程度スムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" に設定した場合、デバイス負荷は "やや高い" となるが、ゲーム自体はいたってスムーズに遊ぶことが可能であった。
▼画質設定を "中" に設定した場合、さすがにフレームレート低下や描画遅延が顕著に発生し、スムーズなゲームプレイはできなかった。
画質設定を "低" に設定した場合でも、比較的満足度の高いビジュアルで原神を楽しめる。
多少のカクつきを感じることもあるが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではなかった。
以上の通り、原神クラスの激重ゲームアプリでも、画質設定を抑えることである程度スムーズに遊ぶことが可能だ。
タブレットをゲーミング用途でも利用したいと考えている方にも、オススメできるパフォーマンスとなっている。
大容量バッテリー内蔵
本製品は7280mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、最大30時間の連続稼働を謳っている。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみましたが、3日間ほど(計20時間ほど)は充電なしでも利用し続けることが可能であった。
外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
『Blackview Tab 13』のまとめ
今回紹介した『Blackview Tab 13』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- コンパクトかつ軽量な筐体
- 充実したパッケージ内容
- PCモード対応
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- 画質を妥協すれば、ゲームアプリもある程度快適に遊べる
- 長持ちする7,280mAh大容量バッテリー
- 品質の高いスピーカー
悪かった点
- フロントカメラの発色がやや薄い
以上の通り、2万円台タブレットとしては実にすぐれた性能を発揮するモデルとなっている。
基本性能が優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神クラスのゲームアプリでも設定を調節することでそこそこスムーズに動作した。
デュアルスピーカーに関しては、同価格帯のタブレットの中では間違いなく高ランクに位置するほど優れた音質を実現できている。FHDディスプレイと併せて、メディア視聴時にも満足度の高い体験が可能だろう。
カメラ性能もそこそこレベル。フロントカメラの発色が弱い点は気になるが、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだろう。
そして何よりバッテリーの持ちが良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、まる1日充電しなくても大丈夫であった。
2万円台の価格帯で使い物になる性能のタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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