『BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫』レビュー、外出先でも瞬間冷却、キャスター付きで移動もラクラクの車載冷蔵庫

ポータブル冷蔵庫、ポータブル電源、ソーラーパネルなどを数多く手掛けるメーカーのBougeRVは、2025年3月12日（水）に、同ブランドのポータブル冷蔵庫『BougeRV CRX2』を発売した。

-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫であり、40℃超えの過酷な環境下でも、庫内の飲食物を新鮮な状態に保つことができる。29Lの大容量で、一度に多くの物を急速冷却することが可能だ。

車輪と取っ手が付いており、曳きながらラクラク移動可能。キャンプなどのアウトドアな場面には非常に役立つ製品となっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

ブランド	BougeRV
製品名	BougeRV CRX2
容量	29L
温度設定範囲	-20℃～20℃
定格消費電力	70W
電源	電源コード式(別売りのバッテリー装着でコードレス使用も可能)
騒音レベル	≤45dB
冷媒	R1234yf(45g)
定価電圧	DC12V/24V、AC100V~240V(50Hz/60Hz)
本体サイズ(外寸)	約71.2×45×40.1cm
庫内サイズ	約34.2×28.2×30.6cm
本体重量	約18kg

今回紹介する『BougeRV CRX2』は、-20℃までの冷却が可能なポータブル冷蔵庫だ。

40℃超えの高温下でも効率的に冷却でき、30℃から0℃までわずか15分、-20℃までわずか35分という急速冷却能力を実現している。

▼キャンプなどのアウトドア環境でも、冷たいドリンクをすぐに楽しめる。

庫内サイズは約34.2×28.2×30.6cm、29Lの大容量で、350ml缶であれば約48缶、1Lペットボトルであれば約12本もの飲食物を入れておくことができる。

▼庫内は2室独立設計で、冷蔵・冷却を同時に行うことが可能。

冷媒にはR1234yf(45g)を使用。環境に優しい次世代冷媒であり、環境への影響を最小限に抑えられる。また、エネルギー効率にも優れているため、効率的に冷却が行えるのが特徴。冷却スピードが速く、安定した温度を維持できるようになっている。

騒音レベルは≤45dBと静音性に優れており、就寝時に稼働させておいても安眠を妨げることは無い。

基本的に電源コードによる有線給電式であり、屋外ではポータブル電源やソーラーパネルから給電することで利用できる。ただし、別売りのBougeRVバッテリーを装着することで、電源がない場所でもコードレス使用が可能に。

▼バッテリーを2基内蔵することで、最長28時間のコードレス使用が可能。

筐体にはハンドルとキャスターが付いており、曳きながらポータブル冷蔵庫をラクラク移動可能。子供やお年寄りでも簡単に運ぶことができる。

そして公式アプリとの連携により、温度調整や稼働監視、モード切替などを遠隔で行うことができる。いちいち筐体に触れずとも、稼働中の様子を把握できる点は実に便利だ。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

• BougeRV CRX2本体
• 家庭用ACアダプター
• 3.5m 車載用DC電源コード
• 日本語説明書

▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応

▼3.5m 車載用DC電源コードが付属。車のシガーソケットからの給電も可能となっている。

BougeRV CRX2本体

▼BougeRV CRX2本体の外観。本体サイズ(外寸)は約71.2×45×40.1cm。

▼後方下部には、2つのキャスターが用意。

▼反対側面

▼後部の様子

▼後方下部には電源ポートが用意。

▼前方の様子

前方には取っ手が付いており、約180度の可動域で展開可能。ポータブル冷蔵庫を曳きながらラクラク持ち運ぶことができる。

▼ポータブル冷蔵庫を曳く様子

キャスターの滑り具合は良好。あまり力を入れずともポータブル冷蔵庫を曳いて移動させることができるため、女性やお年寄り、子供でもラクラク持ち運ぶことができるだろう。

また、前後に掴むための出っ張りが用意されており、抱えて持ち運ぶこともできる。

▼本体重量は約18kgとズッシリ感があるため、抱えて持ち上げるのは力のある人に任せた方が良いだろう。

▼上部の様子

▼上部にはポータブル冷蔵庫を操作するためのパネル＆スクリーンが用意。

上部右上のフタを開くと、バッテリー投入部が現れる。

▼バッテリー投入部に別売りのBougeRVバッテリーを装着することで、電源がない場所でも最長28時間のコードレス使用が可能になる。

そして上部左側の大きなフタを開けると、冷蔵庫内が現れる。

庫内には取り外し可能な仕切りが備わっており、2室を独立させることで、冷蔵・冷却を同時に行うことができる。

庫内のサイズは約34.2×28.2×30.6cm、 29Lの大容量となっており、一度に多くの物を入れておける。

▼庫内底部には、結露水を取り除くための排水口が用意。

このように、筐体自体は洗練されたデザインとなっている。

扱い方は非常に簡単

本製品の扱い方は非常に簡単だ。

まず、付属ケーブルでポータブル冷蔵庫に電源を供給する。

そして電源ボタンを長押しすることで、ポータブル冷蔵庫が起動し、冷却が開始される。

稼働中は上部スクリーンに、電圧、温度、稼働モードなどが表示される。

▼別売りバッテリーを使用している場合は、バッテリー残量も把握可能。

＋(プラス)、－(マイナス)ボタンを押すことで、庫内温度を-20℃～20℃の範囲で調節可能。

▼稼働中は庫内のランプが点灯するため、夜間の屋外でも庫内が見やすい。

使用を終了したい場合は、電源ボタンを長押しすることで全ての表示が消灯し、稼働音も止まる。

このように、扱い方自体はいたってシンプルだ。この手のデバイスを初めて扱う方でも、問題なく使用できるだろう。

設定項目

歯車アイコンを押すことで設定画面が表示される。

▼インターフェース言語は日本語に変更可能。

▼設定画面

庫内温度設定

庫内温度の設定画面。仕切りの左右で異なる温度を設定できる。

バッテリー保護機能

車のバッテリーを保護するための「バッテリー保護機能」が用意。車のシガーソケットやバッテリーに接続して使う際、車のバッテリーを過放電から守るために、電圧の低下を監視する。

各設定における、バッテリー保護機能が作動する電圧範囲は以下の通り。

設定	電圧範囲	説明
L (Low / 低保護)	9.6 - 10.9V	最も低い電圧でも冷蔵庫が動作し続ける設定。 車のバッテリーを過放電させるリスクが高い。 エンジンをかけたまま使用する場合に適している。
M (Medium / 中保護)	10.1 - 11.4V	標準的な保護レベル。 バッテリーの電圧がある程度低下した時点で冷蔵庫を停止する。 バランスの取れた設定で、多くの場合はこれを使うと良い。
H (High / 高保護)	11.3 - 12.5V	最も高い電圧で動作を停止する設定。 車のバッテリーを強く保護する。 エンジンを止めた状態での使用に適している。 短時間の使用を想定。

温度単位

温度単位を摂氏(C)、華氏(F)の2種類から選択可能。

運転モード切替

運転モードを「ECOモード」「MAXモード」の2種類に切り替えることが可能。

MAXモードは素早く冷却したい場合に適しているが、そのぶん電力を消耗する。バッテリー駆動させている場合や、急速冷却後に庫内温度を一定に保ちたい場合には「ECOモード」を選択すると良いだろう。

アプリ連携で遠隔操作が可能

公式アプリをインストールすることで、アプリ経由での遠隔操作が可能となる。

▼公式無料アプリ(iOS・Android対応)

アプリインストール後、電源をオンにした状態のポータブル冷蔵庫とBluetooth接続を行う。

▼アプリ操作画面

アプリ上ではポータブル冷蔵庫の状態をリアルタイムで把握できるほか、電源のオン/オフ切り替えも可能。また、冷蔵庫上のスクリーンで利用できるすべての設定操作を、アプリ経由で使用できる。

▼いちいちポータブル冷蔵庫を直接触らずとも、スマホから詳細な調整を行うことができる点は実に便利。

▼庫内の仕切りを取り除くと、大きな一つの冷蔵庫 or 冷凍庫として利用することも可能となる。

本製品の利用を開始する際は、ぜひアプリインストールをオススメしたい。

庫内を素早く冷却可能

実際に飲料を庫内に入れて、冷却機能を利用してみた。

レビュー時にはテストとして、仕切りの左側を冷凍庫(-20℃)、右側を冷蔵庫(3℃)として設定した。

▼運転方法は「MAXモード」を選択。

▼14時31分に稼働を開始。

冷却を開始すると、庫内が急速に冷却され、壁面が一般的な冷蔵庫のように冷たくなる。

▼稼働開始後2～3分ほどで、長く触れていられないほど庫内壁面温度が低下する。

そして稼働開始から10分ほどで、庫内は一般的な冷蔵庫・冷凍庫と同等の冷たさとなり、霜も見られるようになる。

そして稼働開始から約30分後の庫内を確認してみる。

冷蔵庫側に入れた飲料を取り出してみると、一般的な冷蔵庫に長時間入れておいた場合と同様に、とても冷たくなっていた。

▼冷蔵庫側に入れた飲料を飲んでみたが、非常に冷たくておいしい。

夏場でも、キャンプなどのアウトドアな場面で、いつでもすぐに冷たく美味しい飲み物を飲むことが可能だろう。

続いて、冷凍庫側に入れた飲料を取り出してみると、カチカチに凍っていた。

温度設定を-20℃まで設定できるため、アイスクリームもカチカチに固まるくらいしっかりと冷凍されて、溶ける心配がない。

以上の通り、冷凍・冷蔵のいずれの場合でも、一般的な冷蔵庫と同様の高い冷却効果を得ることができた。MAXモードでは冷却スピードが非常に速く、外出先でもいつでも冷たい飲み物や食べ物を楽しめるのは大きな魅力だと感じられた。

肉や冷凍食品もきちんと保存でき、特に長距離ドライブやアウトドアで生鮮食品を安全に保つことができる点は非常に助かるだろう。

稼働音は実に静か

本製品の稼働音は≤45dBに抑えられており、近くで稼働させていても動作音は非常に静かだと感じられた。テント内や車内で使用しても気になることはほとんどなく、就寝中でも気にならないレベルだ。

▼稼働音の確認

音の感じ方には個人差があるが、一般的なオフィスや日常会話レベルと同程度の静かさなので、長時間稼働させても快適。就寝中に稼働させても、安眠の妨げにはならないだろう。

▼稼働中は下部の排気口から空気が吹き出てくる。

MAXモードに設定した場合、冷却開始直後には大きめの風切り音が聞こえるようになる。

▼稼働音の確認(冷覚開始直後)

ただし、この場合もそこまで気になるほどの音の大きさではない。庫内が設定温度に近づくと、自然と稼働音も収まってくるため、静音性を重視するシーンでも安心して使用できる。

アウトドアだけでなく、室内での使用にも適していると言える。

『BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫』のまとめ

今回紹介した『BougeRV CRX2 ポータブル冷蔵庫』について、特長をまとめると以下の通りだ。

以上の通り、外出先でも瞬間冷却、キャスター付きで移動もラクラクの高性能車載冷蔵庫となっている。

取っ手＆キャスター付きで、女性や子供、お年寄りでも気軽に持ち運ぶことが可能。優れた携行性に対して庫内サイズは約34.2×28.2×30.6cm、29Lの大容量で、350ml缶であれば約48缶、1Lペットボトルであれば約12本もの飲食物を入れておくことができる。キャンプなどのアウトドアアクティビティにおいて、参加者全員分の飲食物を冷たく保てるだろう。

冷媒にはR1234yf(45g)を採用することで、効率的な冷却能力を実現。稼働開始後わずか30分ほどで、一般的な冷蔵庫と同様の冷蔵・冷凍効果を得ることができた。外出先でもいつでも冷たい飲み物や食べ物を楽しめるのは大きな魅力だ。

静音性にも優れている。冷却開始直後には大きめの風切り音が聞こえることもあるが、庫内が設定温度に近づくと、自然と稼働音も収まってくるため、静音性を重視するシーンでも安心して使用できる。

そして何より、アプリ経由でポータブル冷蔵庫を遠隔操作できる点も実に便利だ。離れていても冷却状況をリアルタイムに把握できるほか、細かく設定を調節できる。

以上の通り、冷却能力・携行性・操作性・静音性のいずれの点も優れた、高性能ポータブル冷蔵庫となっている。

キャンプなどのアウトドアイベントに参加する機会の多い方には、ぜひオススメしたい一品だ。

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