数多くのアウトドア向け電子ガジェットを展開するBougeRVは、360度の折り曲げ可能、軽量かつ薄型な太陽光発電パネル『BougeRV Yuma100 ソーラーパネル』を販売している。
わずか1.47kg、厚さ1.5mmという薄型かつ軽量なパネルで、最大100Wの出力(発電)が可能。IP68等級の防水防塵性能、2400Paの耐風圧、5400Paの耐荷重をサポートしており、屋外でも安心して利用できる。
今回、メーカーより本製品(穴取付タイプ)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | BougeRV |
モデル名 | Yuma100 |
最大出力(Pmax) | 100W±5% |
最大電圧(Vmp) | 24V±5% |
最大電流(Imp) | 4.21A±5% |
開回路電圧(VoC) | 30.5V±5% |
短絡電流(Isc) | 4.71A± |
最大系統電圧 | 1000V DC |
動作温度 | -40℃ ~ 85℃ |
防水防塵仕様 | IP68 |
耐風圧 | 2400Pa |
耐荷重 | 5400Pa |
折り曲げ角度 | 360度 |
搭載コネクタ | MC4 |
素材 | CIGS電池セル |
本体重量 | 約1.47kg |
本体サイズ | 109.6×68.9×0.2cm |
今回紹介する『BougeRV Yuma100 ソーラーパネル』は、最大100Wの出力(発電)が可能な太陽光発電パネルだ。
わずか1.47kg、厚さ1.5mmという薄型かつ軽量な筐体には、CIGS系太陽光発電パネルを採用しており、単結晶シリコン素材よりも柔軟性が高く、360度の折り曲げが可能となっている。
▼屋根、車、ベランダ、テントなど、多彩な場所へ柔軟に設置できるだろう。
▼ソーラーパネルを折り曲げる際は、直径24cm未満に丸めないように注意。配線やダイオード損傷の危険性がある。
BougeRVのCIGS系太陽光発電パネルはShadepower技術を採用しており、各セル間にバイパスダイオードを配置することで、パネルの一部が影に隠れても残りは正常に出力することが可能。これにより、ホットスポット現象による発火を回避し、安全で安心な発電を実現する。
そしてソーラーパネルの底板には、50ミクロンの鋼板を採用し、柔軟性と耐衝撃性を実現。パネル全体がIP68の防水防塵仕様、耐風圧2400pa、対過重5400paに対応しており、屋外でも安心して利用できる。
▼優れた耐候性を備えたパネル。
なお、製品には「穴取付タイプ」と「貼り付けタイプ」の2種類が用意されている。いずれも取り付けは簡単なので、設置場所に応じて好みのタイプを選ぶと良いだろう。
▼各モデルのサイズ比較。
そして同製品を数枚、並列接続することで、出力を向上させることも可能。拡張性にも優れたソーラーパネルとなっている。
▼「防災製品等推奨品マーク」取得済み。高い信頼性と安全性を誇る。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ソーラーパネル本体
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応。
ソーラーパネルの外観
▼ソーラーパネルの外観。
CIGS素材のパネルはツルツルした手触りで、にぶい光沢が見られる。
▼無数の白い線(フィンガー)が張り巡らされており、セル全体で発生する電流を効率良くバスバーに集め、出力する。
▼今回提供いただいた「穴取付タイプ」では、パネルの四隅および両側中央の計6箇所に、パネルをシッカリと固定するための穴が用意されている。
▼ソーラーパネル上部の様子。
▼上部からはMC4ケーブルが伸びている。
▼プラス側
▼マイナス側
▼仕様表に加えて、サポート窓口の連絡先も記載されている。
▼パネル背面の様子。
▼背面は真っ白でツルツルしている。
このように、ソーラーパネル自体はシンプルなデザインとなっている。
360度折り曲げ可能、優れた柔軟性
本製品は優れた柔軟性を備えており、パネル自体を360度に折り曲げることが可能だ。
これにより、屋根、車、ベランダ、テントなど、多彩な場所へ柔軟に設置できるようになっている。
ただし、ソーラーパネルを折り曲げる際は、直径24cm未満に丸めないように注意する必要がある。丸めすぎると、配線やダイオード損傷の危険性がある。
実際に充電してみた
それでは、実際に本製品を用いて、ポータブル電源に充電を行った時の様子について紹介する。
今回は、私が所有している『Anypro ポータブル電源』(容量:120000mAh/444Wh)と接続してみた。
▼Anypro ポータブル電源
▼アンダーソン入力ポートを備える。
MC4 toアンダーソン変換ケーブル(別売り)を用意し、ソーラーパネルから伸びるMC4ケーブルに接続する。
そしてソーラーパネルを日当たりの良い場所に設置して、アンダーソンコネクタをポータブル電源の入力ポートに接続する。
▼今回のレビュー時には、テストとしてベランダに設置してみた。
優れた柔軟性を備えるため、物干し竿に丸めて掛けておいたり、取付穴を活用してベランダ先に吊るしておくなど、幅広い設置方法に対応できる。
▼狭いバルコニーでも、自家発電を行うことが可能。
BougeRVのCIGS系太陽光発電パネルはShadepower技術を採用しており、各セル間にバイパスダイオードを配置することで、パネルの一部が影に隠れても残りは正常に出力することが可能だ。
なお、今回の設置条件は以下の通り。
- 日時:11月下旬 昼~夕方にかけて
- 天候:快晴
- 屋外温度:12~17℃前後
ソーラーパネルによる発電が開始されると、ポータブル電源の画面に給電マークが表示され、充電が開始されたことが確認できる
▼ソーラーパネルからの入力は10~25Wほどの範囲で変動していた。
この状態で、毎日5時間ほど放置しておいた。その間、天候に大きな変化はなかった。
3日間(計15時間)ほどソーラーパネルによる充電を行ったのち、バッテリー残量を確認してみると、20%⇒80%までバッテリー残量を回復できていた。
ソーラーパネルのおよそ30~40%ほどの範囲にしか太陽光を当てることができていなかったものの、120000mAh/444Whの容量を備えたポータブル電源に対し、計15時間で約60%の容量を回復させることができた。
今回使用したAnyproポータブル電源は、満充電の状態でスマホ40回分ほどの充電が可能なバッテリー容量を備えている。そのため、3日間のあいだで、実質的にスマホを24回満充電できるほどの電力が発電できたことになる。
今回のレビュー時は、太陽光発電に良好な設置環境とは言えなかった。もっと日射条件の良い場所に設置すれば、より高効率かつ高速に充電することができるだろう。また、同製品を数枚、並列接続することで、出力を向上させることも可能だ。
『BougeRV Yuma100 ソーラーパネル』のまとめ
今回紹介した『BougeRV Yuma100 ソーラーパネル』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 優れた柔軟性(可とう性)を備えたパネル
- わずか1.47kg、厚さ1.5mmという薄型かつ軽量な筐体
- 様々な設置方法に対応可能
- 優れた耐候性(IP68の防水防塵仕様、耐風圧2400pa、対過重5400paに対応)
- パネルに汚れが付着しづらい(付着しても拭き取りやすい)
- パネルの一部が影に隠れても正常に出力できる
- 同製品を並列接続して出力を向上させることも可能
悪かった点
- 薄いので、風の影響は受けやすい
以上の通り、優れた柔軟性(可とう性)を備えつつ、高効率な発電能力も併せ持ったソーラーパネルとなっている。
わずか1.47kg、厚さ1.5mmという薄型かつ軽量なパネルは持ち運びやすく、360度に折り曲げられる柔軟性を備えているため、どのような場所にも簡単に設置できるようになっている。
優れた耐候性(IP68の防水防塵仕様、耐風圧2400pa、対過重5400paに対応)を備えているため、屋外にも安心して設置し続けることができる。ただし耐風圧性を備えているとはいえ、薄型の筐体は風の影響でなびきやすいので、特にマンション高層階のベランダなど、強風の影響を受けやすい場所に設置する場合には、設置場所や固定方法に注意した方が良いだろう。
Shadepower技術を採用しているおかげで、パネルに大きな影がかかってしまっている場合でも、問題なく発電することができていた。日光の弱くなりがちな冬空の下で設置した場合でも、10~25Wほどの出力でポータブル電源を充電できた。
そして同製品を数枚、並列接続することで、出力を向上させることも可能。拡張性にも優れた製品となっている。
実用的な発電能力を備えつつ、柔軟な取り付け方法が可能な家庭用・アウトドア用ソーラーパネルを探している方には、オススメ度の高い一品だ。
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