アメリカ発のスマート家電メーカーVeSync(ウィーシンク)は2024年6月、同社のキッチン家電ブランド「COSORI」から、ノンフライヤーの新モデル『OSORI TurboBlaze 6.0L ノンフライヤー』を発売した。
9つの調理機能を備え、揚げるのはもちろん、ロースト、ベイク、発酵、グリル、冷凍⻝品、ドライ、再加熱、保温など、あらゆる調理が可能。コンパクトでスタイリッシュなデザイン、大容量のターボブレイズはどんなキッチンでも見栄えも機能も抜群だ。従来品より38%効率がアップしており、新たに追加された発酵機能やドライ機能で、感動する美味しさを実現するノンフライヤー調理家電となっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
メーカー・ブランド | コソリ(COSORI) |
機種 | CAF-DC601 |
ワット数(W) | 1,500W |
電圧(V) | AC100 ボルト(50/60hz) |
最大温度設定 | 230℃ |
最小温度設定 | 30℃ |
時間範囲 | 1分~24時間 |
容量 | 6.0L(1~6人分) |
お手入れ | 通常洗い、食洗機 |
電源コード長 | 約100cm |
本体サイズ | 40×30×30.1cm |
本体重量 | 約5.2kg |
今回紹介する『COSORI TurboBlaze 6.0L ノンフライヤー』は、誰でも簡単に本格調理を楽しめる便利器具だ。
揚げ物から焼き物、ドライフード、ベイク、ロースト、グリル、保温、解凍、再加熱、発酵までさまざまな料理が可能。様々な料理を簡単に調理でき、コスパも抜群。はじめての方でも簡単に使えるシンプル操作で、ストレスフリーな調理を実現できる。
▼シンプルで扱いやすいデザインのため、幅広い年齢層のユーザーが使用できる。
▼コンパクトな筐体サイズで置き場所に困らない。スタイリッシュなデザインのため、キッチンに置いてもインテリアとして映えるだろう。
95%オイルカットを実現する6L大容量のノンフライヤーであり、少量の油で健康的な調理が可能。出来上がりは、まるでお店の唐揚げのようなサクサクした食感でおいしい。大容量設計で大人数向けの料理を一度に調理でき、パーティーなどのイベントにも対応できる。
エネルギー効率が高く、静音性に優れたDCモーターを搭載。従来品よりも最大38%速く調理でき、貴重な時間を節約できる。そしてCOSORIの独自技術により、最高230℃までの温度設定が可能に。熱風で迅速に調理し、食材の水分と旨みをとじ込めながら、均一に加熱して内部をふんわり柔らかく、外側をパリッと焼き上げることができる。暑い日に揚げ物を作るストレスも解消されるだろう。
▼温度は30~230℃、時間は1分~24時間の範囲で設定可能。静音性にも優れており、夜間に調理を開始しても近所迷惑にはならない。
お手入れも簡単。洗剤をつけて水洗いするだけで油汚れを簡単に落とせる。食洗器にも対応。
そしてパッケージにはレシピブックが付属するほか、公式アプリ上で多種多様なアプリを閲覧可能。必要食材から調理方法まで詳細に記載されているため、料理初心者でも本格的な調理を行うことが可能だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ノンフライヤー本体
- バスケット
- クリスパープレート
- 取扱説明書
- クイックスタートガイド
- レシピブック
▼説明書やスタートガイドは日本語に完全対応しているので安心だ。
▼付属のレシピブックには、ノンフライヤーを利用した料理が多数掲載されている。
▼夕食のおかずからお菓子まで、幅広い料理が掲載。
▼必要な材料から調理手順まで詳細に記述されているので、料理初心者でも安心。
ノンフライヤーの外観
▼ノンフライヤー本体の外観。黒一色のシンプルで主張し過ぎないデザイン。
▼筐体サイズは40×30×30.1cmであり大柄。設置場所は工夫した方が良いだろう。ただ、6Lの大容量バスケットに対して比較的コンパクトなサイズ感に収まっている印象だ。
▼本体重量は約5.2kgとややズッシリ感があるが、持ち運びに支障をきたすレベルではない。
▼上部にはタッチ操作ボタンやディスプレイが用意されている。
▼正面から見た様子
▼正面下部の取っ手に付いているボタンを押しながら引くと、バスケットが現れる。
▼バスケットは6Lの大容量。最大6人前ほどの大量の調理が可能。
バスケット内部は汚れの付着しづらいステンレス鋼で作られており、非常に軽く、耐久性にも優れている。
また、本製品にはクリスパープレートが付属している。
▼クリスパープレート
プレートをバスケット内部に入れて調理を行うことで、食品から出た油分を分離することが可能だ。
▼バスケット収納部の様子。
▼ノンフライヤー左右側面の様子。
▼背面の様子。約100cmの電源コードが底部から伸びている。
▼背面には電源コードを巻き付けられる機構が用意されており、コード長を調節できる。
▼底部の様子。
以上の通り、大柄かつシンプルな見た目の筐体に、必要な機能・機構が集約されたデザインとなっている。
▼(参考)以前レビューした2Lタイプ『COSORI LITE 2L ミニノンフライヤー』と本製品を並べた様子。
使用手順
ノンフライヤーの使用を開始する手順を紹介していく。
まずノンフライヤー本体背面から伸びる電源コードをコンセントに接続する。
▼背面から熱い熱風が吹き出るほか、ノンフライヤー自体も発熱するため、周囲に若干のスペースをとって設置しよう。
そして上部の電源ボタンをタップすることで電源がONになり、使用可能状態となる。
▼電源がONになると、上部ディスプレイが点灯する。
これだけでノンフライヤーを使用する準備は完了する。
なお、公式の配布する無料アプリをインストールすることで、ノンフライヤーを使用した料理のレシピを参照することが可能だ。
▼公式アプリ『VeSync』(iOS・Android対応)
アプリ上から公式が提供する調理レシピを閲覧することが出来る。
▼肉・野菜料理、ペット用料理、スイーツなど、非常に豊富な種類のレシピが配布されている。
各レシピには、調理時間や最適温度、準備時間などの目安が記載されている。
▼必要な材料も、分量込みで分かりやすく記載されている。
▼材料を用意したら、あとは調理開始ボタンをタップして、画面&音声指示に従って調理を進めるだけで調理できる。
このように、筆者のような料理に関してまったくの素人でも、本格的な料理を楽しめるようになっている。
実際に料理を作ってみた
それでは、実際に食材を購入してノンフライヤーで調理した際の様子を紹介していく。
▼今回のレビュー時には、ジャガイモ、鶏肉、ベーコン、塩鮭を用意した。
なお、ノンフライヤーを用いた調理の際には、オイルスプレーが重宝する。
調理例①:ベーコン
まず最初に、いたって普通のベーコンをバスケットに入れて調理してみた。
▼バスケットにクリスパープレートを取り付けたうえで、食材を投入。
ベーコンを敷いたバスケットをノンフライヤー本体に格納し、上部からのタッチ操作パネルから "ノンフライ" を選び、開始ボタンをタップすることで自動的に最適な温度で調理が開始される。
▼調理中はディスプレイに温度と残り時間(分・秒)が表示される。
▼モード切替ボタンをタップすることで、加熱モードを切り替えることが可能だ。
▼加熱温度および時間も、プラス(+)マイナス(-)ボタンをタップすることで、温度に関しては1度単位で30度~230度、時間は1分単位で1分~24時間のあいだで調節することが可能だ。
ノンフライヤーの作動音はいたって静かで、夜間でも安心して利用できるだろう。
▼実際の稼働中の様子
発熱に関して、ノンフライヤー自体はそこまで熱をもつことはなかった。
▼触れてもあまり熱くないため、小さな子供のいる家庭でも安心。
ただ、背面からは温かい風が吹き出てくるため、後部にはある程度のスペースを空けることをオススメしたい。
調理が完了すると、ノンフライヤーからピーッピーッという電子音が鳴る。
▼ディスプレイには「End」と表示。視覚・聴覚の両方で状態が分かりやすい。
調理が完了したベーコンを取り出してみた。
まるで高級ホテルのブッフェで用意されるベーコンのように、非常にカリカリに仕上がっていた。フライパンで加熱した場合とはまるで別物の出来だ。
▼ベーコンを調理した後のバスケット内部。プレートにベーコンから抽出された脂がプレートに付着しているのが分かる。
このように余分な脂分が抽出されたベーコンは非常にカリカリに揚がっており、変な脂っこさは一切なく、とても美味しかった。
調理例②:塩鮭
2つ目に塩鮭を調理してみた。
鮭のように食材の内部までシッカリと加熱したい食材の場合、上部パネルから "ロースト" を選択すると良いだろう。
食材ごとに加熱時間や温度をどう設定するかは、付属のレシピブックや公式アプリを参考にすると良いだろう。
▼完成した焼き鮭がコチラ。
▼非常に綺麗にこんがり焼けており、内部までシッカリと熱が通っている。
鮭のような食材でも熱をシッカリと通すことが出来ており、内部までホクホクに仕上がっていた。
▼皮までパリパリで非常に心地よい食感を楽しむことが出来る。
調理例③:じゃがいもスティック
3つ目にじゃがいもスティックを調理してみた。
▼スティック状に切ったジャガイモに、片栗粉をまぶして下ごしらえ。
▼そしてオイルスプレーを使って、全体的に軽く油を吹き付けておく。
あとはノンフライヤーに入れて、ノンフライモードで195度・15分ほど加熱させてみた。
▼完成した様子。
▼じゃがいもスティックの場合も良い色でカリカリに揚げることが出来た。
▼調理後は塩を軽くまぶして食べてみた。
ジャガイモの中はホクホクやわらかく蒸されており、ジャガイモ本来の甘さも逃げることなく閉じ込められていた。
オイルスプレーで吹き付けた油のおかげで表面がカリカリに揚がっており、モスバーガーなどで食べるフライドポテトに近い食感を再現することが出来た。
調理例④:鶏肉
そして最後に、加熱が重要な食材である鶏肉を調理した。
▼事前に下ごしらえした鶏肉を投入。
鶏肉のように厚みのある食材の場合、まず205度・10分で加熱した後、食材をひっくり返して再度205度・10分で加熱し、全体的にシッカリと焼き上げた。
▼調理中にバスケットを取り出すと、加熱は自動的に停止されるので安心だ。
▼出来上がった様子。
▼鶏肉の両面がシッカリと黄金色に焼きあがっている。
▼鶏肉を調理した後のバスケット内部。余分な脂分をかなり取り除くことが出来ていることが分かる。
鶏肉の場合、鶏肉自体に含まれる脂分により表面がカリカリに揚がっていた。
▼包丁を通すたびにサクッサクッと小気味の良い音がする。
▼内部までシッカリと熱せられている。
▼余分な脂分が取り除かれたことで、肉がギュッと締まってとても歯ごたえが良い。
以上の通り、料理に関してまったくの素人の私’でも、スーパーで買ってきた食材を投入してボタンをタップするだけで、レストランで提供される料理に匹敵するレベルに仕上げることが出来た。
現在は私の祖母(79歳)が、以前のモデルと併せてこのノンフライヤーを一緒に使用しているが、特に支障なく利用できている。
電子機器の扱いに不慣れな方でも利用できるお手軽さも、本製品の魅力であると言える。
後片付け(洗い)が簡単
本製品のもう1つの魅力として、後片付けが簡単な点が挙げられる。
ノンフライヤー自体には汚れがほとんど付着しないため、洗うのはバスケット&プレートだけで済む。
▼調理後のノンフライヤー内部。
ステンレス鋼で作られているバスケットは洗剤をつけて水で軽く洗い流すだけで、油汚れなどを簡単に取り除くことが出来る。
▼プレートも水で洗えば、油汚れなどは簡単に落ちる。
なお、食洗器にも対応している。
お手入れが非常に簡単なので、私のようにものぐさな人間でも継続して使用することが出来るだろう。
『COSORI TurboBlaze 6.0L ノンフライヤー』のまとめ
今回紹介した『COSORI TurboBlaze 6.0L ノンフライヤー』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- シンプルかつスタイリッシュなデザイン
- コンパクトかつ軽量な筐体サイズ
- 誰でも簡単に扱える簡単設計
- ボタン付き取っ手で安心
- 豊富な種類のレシピが配布
- どのような食材でもシッカリと熱を通してカリカリに仕上がる
- 余分な脂分が取り除かれて食材が引き締まる
- 揚げ物などの際に油を処理する手間が省ける
- 筐体側面があまり熱を持たない
- お手入れ(洗い)が簡単
悪かった点
- 筐体サイズがやや大きめで、設置場所をとる
- アプリとの連携機能が非搭載
以上の通り、私のような料理初心者でも、市販の食材を、レストラン等で出されるようなクオリティに仕上げることのできる便利な調理器具であった。
扱い方がとにかく簡単で私の79歳の祖母でも日常利用できるくらい、シンプルな設計となっている。6Lのバスケットは大人数の料理を一気に作ることができ、家事の手間を大幅に減らせるだろう。ただ、それにより筐体サイズ自体は大きめのため、設置場所をとる点には注意したい。重量はそこまで重くは無く、移動や持ち運びに支障をきたすことは無いだろう。
ボタン付きの取っ手が採用されたことで、子供が不意にバスケット取り出してしまう事態を回避できるようになっている。また、筐体側面を触れてもそこまで熱を感じないため、家族がヤケドするリスクも低減されている点が嬉しい。
手入れ(洗い)は簡単で食洗器にも対応しているため、めんどくさがりの方でも継続して使用できる。
そして何より、どんな食材を放り込んでもカリカリ・パリパリに仕上げることが出来た。内部までシッカリと熱を通すことが出来るため、鶏肉料理などでも安心だ。揚げ物などの際に油を処理する手間が省ける点も嬉しい。
専用アプリや付属のレシピブックから、公式が提供しているバリエーション豊かなレシピを参照することも可能。
料理が得意ではないけど、美味しい本格的な料理を作ってみたい方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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