数多くのタブレット端末をリリースしてきたGOOGEE社は、同ブランドの最新タブレット端末である『DOOGEE T10 Plus』をリリースした。
10.51インチディスプレイを搭載したAndroid13タブレットであり、Unisoc T606 オクタコアプロセッサーを搭載、最大15GBまで拡張可能なRAMを搭載するなど、2万円台前半の価格に対して優れたパフォーマンスを発揮する高コスパタブレットとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ハイレゾスピーカー搭載、2万円台前半で実用的な性能の高コスパタブレット
今回紹介する『Doogee T10 Plus』は、2万円台前半というリーズナブルな価格に対して、実用的なパフォーマンスを発揮する高コストパフォーマンスなAndroidタブレットだ。
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ブランド | DOOGEE |
モデル名 | DOOGEE T10 Plus |
ディスプレイサイズ | 10.51インチ IPS |
解像度 | 1920×1200(WUXGA) |
Widevine | L1サポート |
OS | Android 13 |
CPU(SoC) | Unisoc T606 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB LPDDR4X(最大15GBまでの拡張可能) |
ストレージ | 256GB EMMC5.1 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | デュアルnano SIM対応 |
対応通信規格 | デュアルバンドWi-Fi(802.11 ac/a/b/g/n), Bluetooth5.0, GPS, 4G LTE |
対応バンド | 2G GSM: B2/3/5/8 3G WCDMA: B1/2/5/8 4G FDD: 1/3/5/7/8/20/28A/28B 4G TDD: B34/38/39/40/41 |
バッテリー容量 | 8,250mAh(18W急速充電対応) |
スピーカー | クアッドスピーカー |
搭載カメラ | フロント:8MP リア:13MP |
本体サイズ | 246.4×161.5×7.4mm |
本体重量 | 約505g |
CPU(SoC)には "Unisoc T606 オクタコアプロセッサー" を採用しており、8GB LPDDR4X RAM(メモリ)を搭載。一般的なタブレット作業を快適にこなすことが可能だ。なお、RAMは最大15GBまで拡張可能。
10.51インチディスプレイは1920×1200(WUXGA)解像度に対応。WidevineはL1サポートしており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにて、高画質設定の動画を楽しむことができる。
▼大きめの画面で迫力のある映像を楽しめる。
▼スピーカーは計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)を内蔵。ハイレゾオーディオ認定も受けている。
ストレージは256GBを用意。多くのデータやアプリを保存しておくことができ、必要に応じてマイクロSDカードを挿入することで最大1TBの容量拡張も可能だ。
通信規格はデュアルバンドWi-Fi(802.11 ac/a/b/g/n), Bluetooth5.0, GPSなどに対応するほか、SIMカードの挿入にも対応しており、外出先でも4G LTEモバイルデータ通信を行うことができる。
バッテリー容量は満足度の高い8,250mAh。外出先でも長時間の利用が可能だ。18W急速充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる。
前面・背面にはそれぞれ8メガピクセル・13メガピクセルのカメラが内蔵。テレワークやオンライン授業用デバイスとしても活用できるだろう。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- タブレットケース
- USB Type-Cケーブル
- 説明書
- 電源アダプタ
- SIMカードピン
▼タブレットの外観。10.51インチディスプレイ搭載のシンプルな外観。
▼前面中央には8MPのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には13MPのリアカメラが搭載。
▼背面には鈍い光沢が見られ、サラサラした手触りで指紋などの汚れも付着しづらい。
▼本体重量は約505gと、ややズッシリ感がある。
▼厚みは7.4mmと薄い。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼上部には2基のスピーカーが内蔵。
▼下部にも2基のスピーカーが内蔵されているほか、3.5mmオーディオジャック、Type-Cポート、カードスロットが用意。付属のピンでスロットを開き、デュアルnanoSIMカードおよびマイクロSDカードの挿入が可能だ。
▼右側面には電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼左側面には別売りのキーボードを装着できる端子が用意されている。
このように、充実したインターフェース構成となっている。
上下に計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が搭載されていることで、立体感のあるサウンドを楽しめる。3.5mmイヤホンジャックが用意されており、外部スピーカーやイヤホン等へのサウンド出力が可能な点もGOOD。
タブレットケースが付属
本製品のパッケージにはタブレットケースが付属しており、購入後すぐに本格的なタブレット利用を開始できるようになっている。
▼ケースを装着した状態。
▼ケースはディスプレイを保護できるだけでなく、簡易的なスタンドとしても機能する。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
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結果として、約23.4万点のスコアを記録した。
同価格帯のタブレットとしては、そこそこ優れたスコア結果であると言える。
ウェブサイト閲覧から動画視聴はもちろん、ゲームアプリもスムーズに動作するだろう。
一般的なタブレット用途は快適
本機のパフォーマンスを確認するため、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは実に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
▼1920×1200(WUXGA)解像度のディスプレイでは、細かな文字まで明瞭に描画される。
また、YouTubeなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質設定の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイの発色も良く、映画からアニメに至るまで、深みのある色合いで楽しむことが出来た。
また、WidevineはL1サポートとなっており、Amazon PrimeビデオやHuluなどのサイトにおいて高画質設定の映像を楽しめる。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
▼ちなみに、設定アプリより最大7GBの仮想RAM拡張が可能だ。
スピーカー性能はそこそこ良い
本機のスピーカー品質について確認してみた。
実際に音楽や映画を視聴してみたが、この価格帯の格安タブレットとしては、そこそこ品質の高いサウンドを実現できていると感じた。
筐体上下に計4基のスピーカー(クアッドスピーカー)が内蔵されていることで、立体的なサウンドを楽しめる。音圧も強く、中~高音域に関しては特にクリアに響き渡るため、満足度の高い視聴体験が可能であった。
低音こそ響きはイマイチだが、ボリュームを上げれば十分に迫力のあるサウンドを楽しめるだろう。
メディア視聴用途でタブレットの購入を検討している方にもオススメできるスピーカー品質となっている。
実用的なフロント・リアカメラ
また、本機に搭載されているカメラについても確認した。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラの画素数は5メガピクセルと低めではあるものの、撮影した写真は全体的に画質がクリアで、人物の表情から背景の様子に至るまで明瞭に映し出すことが出来ていた。
激しく動いても残像などはほとんど発生せず、ウェブ会議やオンライン授業に利用しても全く問題ない品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。遠景はぼやけるものの、近景に関してはクリアで発色の良い写真を撮影することができた。
旅行時の記念撮影用としては心もとないが、映像記録用のカメラとしては十分に機能するだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できていた。
1時間ほどサバイバル生活を楽しんでみたが、一貫してスムーズな操作が可能であり、処理落ちなどでストレスを感じることも無かった。
アドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズなゲームプレイを楽しむことができるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択出来た。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
HDグラフィック設定では、ビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
画質設定はデフォルトで "最低" に設定されている。
▼ "低" に上げるとデバイス負荷が高まり、多少フレームレートが低下するが、比較的スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼ "中" 以上まで上げると、さすがにカクつきとフレームレート低下が顕著に生じ、お世辞にも快適なパフォーマンスとは言えなかった。
▼ "最低~低" 画質設定であれば、激重ゲームアプリの『原神』でも、最低限のパフォーマンスではあるが、遊ぶこと自体は可能であった。
以上の通り、マイクラやPUBGクラスのゲームアプリであれば、快適にプレイすることが可能であった。
また原神クラスの重いゲームアプリでも、画質設定を妥協することで、遊ぶこと自体は可能であった。
バッテリーの持続時間は10~12時間ほど
本製品は8,250mAhの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などで使用してみまたが、計10~12時間ほどは充電なしでも利用し続けることができた。
通常利用の場合で、バッテリーの持ちは1日~1.5日が限度といったところだろう。
そして本製品は18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点は魅力的だ。
『Doogee T10 Plus』のまとめ
今回紹介した『Doogee T10 Plus』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 優れたスペック構成&パフォーマンス
- 持ち運びに適した薄型の筐体
- タブレットケースが付属
- 一般的なタブレット用途はスムーズ
- 立体感のあるクアッドスピーカー
- Widevine L1サポート
- 実用的なカメラ性能
- 3.5mmイヤホンジャックが搭載
- 18W急速充電に対応
悪かった点
- 指紋認証に非対応
以上の通り、2万円台前半のタブレットとしては優れたパフォーマンスを発揮する高コスパモデルとなっている。
基本性能がそこそこ優れており、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、マイクラやPUBG、原神クラスのゲームアプリでも画質設定を調節することでスムーズに動作した。1920×1200(WUXGA)解像度ディスプレイで描画される映像も明瞭で美しい。
クアッドスピーカーからのサウンドにも立体感があり、メディア視聴用タブレットとしてもオススメだ。
カメラ性能に関しても、ウェブ会議やオンライン授業用として十分活用できるレベルだと言える。
バッテリーの持ちも良く、普通にウェブブラウジングなどに使用している分には、丸1日充電しなくても大丈夫であった。18W急速充電に対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点もGOOD。
何よりパッケージ内容が充実しており、タブレットケースが同梱されているため、購入後すぐに本格利用が可能な点は嬉しい。
2万円前後の価格帯で使い物になる性能のタブレットを求めている方には、ぜひオススメしたい一品だ。
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