- 停電時でも電気を使いたい
- 地震や台風で停電した時に向けて備えておきたい
- アウトドアな場面でスマホやタブレットなどの端末を充電したい
上記のような考えで、家庭用の蓄電池を探している方も多いのではないだろうか。
日本国内は自然災害に見舞われることが多く、近年はその傾向も増しつつある。
それに伴いポータブル電源など、停電時でも電気を使うためのガジェットが人気を博している。
今回は、実用性の高い大容量バッテリーを内蔵したモデル『EBL ポータブル電源』について紹介したいと思う。
災害時からアウトドアな場面まで幅広く活躍するポータブル電源
今回紹介する『EBL ポータブル電源』は、270000mAhの大容量バッテリーを内蔵するポータブル電源だ。
▼ワイヤレス充電にも対応
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ブランド | EBL |
バッテリー容量 | 270,000mAh/999Wh |
インターフェース | コンセント出力×2 DC出力×2 USB -A(QC3.0急速充電対応)×3 USB-C(PD60W出力)×1 シガ-ソケット×1 |
安全認証 | PSE, UN38.3, MSDS, FCC, ROHS取得 |
梱包サイズ | 42 x 30.6 x 28.8 cm |
梱包重量 | 10.88kg |
最大出力は999Wを誇り、純正弦波の出力にも対応しているため、パソコンなどの繊細な電気機器に対しても安心して給電を行うことが可能だ。
筐体には非常に充実したポート類が搭載されており、スマホやタブレット端末はもちろん、扇風機や小型クーラーといった家電に対しても安定した電力供給を行うことができる。
▼同時に多数台デバイスへの給電が可能。
270000mAhの大容量バッテリーにより、スマートフォンであれば約84回、カメラは約60回、ノートPCは約20回ほど満充電することが可能だ。停電など非常時用の電源としては、十分に実用性の高い容量であると言える。
そしてポータブル電源自体には、自宅コンセント以外にも車載シガーソケット経由や、ポータブルソーラーパネルを用いて充電を行うことも可能だ。
▼停電などにより電気が利用できない場合でも、自然エネルギーを利用して電気を溜めることが出来る。
以上のように、実用的な電気容量とインターフェースを備えた、オススメのポータブル電源となっている。
災害時における停電のみならず、キャンプなどのアウトドアな場面でのバッテリーとしても大いに重宝するだろう。
本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ポータブル電源本体
- 電源アダプタ&ケーブル
- シガーライタープラグコード
- ソーラー充電ケーブル
- 取扱説明書
▼説明書は日本語にも対応している。
▼電源コードに加え、シガーライタープラグコードとソーラー充電ケーブルが付属。
ポータブル電源購入直後から、すぐにでもデバイスと接続して充電を開始することが可能となっている。
▼電源アダプタのサイズはやや大きめ。
▼ポータブル電源本体外観。
▼上部にはワイヤレス給電ポートが備えられている。
▼上部の取っ手を起こすことで、持ち運びが容易になる。
▼本体重量は10kgを超えており、子供やお年寄りの方が一人で持ち運ぶにはややキツイかもしれない。
▼両側面には吸排気用の穴が空いている。
▼背面の様子
▼底部には四隅にゴム製の滑り止めが施されている。
▼本体前面には、ディスプレイおよび各種ポート類が集約されている。
▼USB3.0だけでなく、Type-C(PD)ポートも用意されている点は嬉しい。
▼片方のAC出力ポートは、AC Pure sine wave(純正弦波)の出力に対応している。
▼電源ボタンを長押しすると電源が入り、ディスプレイにバッテリー残量等の情報が表示される。
このように、本体デザインは非常に洗練された機能的なものになっている。
多彩な入出力ポートが用意されているため、幅広いデバイスとの接続に対応できる。
家庭用蓄電池としても比較的コンパクトなサイズであるため、収納場所にも困ることは無いだろう。
SOS機能付きのLEDライト
本製品の正面上部にはLEDライトが搭載されており、ボタンを押すことで点灯する。
照度はかなり高く、夜間の屋外など暗い場所でも周囲を明るく照らすことが出来るだろう。
また、このLEDライトは単なる照明以外にも、SOSモールス信号を発信する機能も搭載されている。
▼ボタンを2回連続で押すことで、モールス信号機能が起動する。
キャンプなどで遭難した場合には安心な機能となっている。
外部への出力機能
本製品に溜めた電気を、外部機器へ出力(給電)する方法について紹介していく。
USB出力
外部出力の方法はいたって簡単だ。
まずUSB出力の場合、ポータブル電源前面のUSBボタンを押したうえで、デバイスとケーブルで接続する。
これだけで機器への給電が開始される。
▼安定した急速充電が可能。
なお、所有するAndroidタブレットで試した場合、30分ほどで50%分の充電が可能だった。
通常の家庭用コンセントに引けをとらないくらいの充電速度であり、十分に実用的であると言える。
▼なお、ポート使用中はディスプレイ上に給電情報が表示される。
AC(コンセント)出力の場合
AC(コンセント)出力の場合もUSB出力の場合と同様に、AC出力ボタンを押すだけだ。
▼純正弦波による安定した給電が可能。
ACポートの方が、USBポートよりも30~40%ほど速い速度で充電を行うことが可能であった。
充電速度を重視するのであれば、意識してACポートを利用すると良いだろう。
複数ポートからの同時充電
なお、複数ポートを同時に使用した場合でも、問題なく充電を行うことが可能であった。
この時も、1つ1つの充電速度が落ちるといったことはなかった。
全体的に、給電に関しては安定していると言える。
QI(ワイヤレス)出力
また、本製品はQI(ワイヤレス)給電に対応している。
USB給電ボタンをONにした状態で、ポータブル電源の上部にスマホなど対応デバイスを置くだけで、充電を行うことが可能だ。
いちいちケーブルを繋ぐ必要が無いため、実に便利な機能だ。
また、ワイヤレス給電を行うことで、ポートを1つ分節約できる(空けておける)というメリットもある。
ワイヤレス充電に対応しているポータブル電源は珍しいため、本製品のアドバンテージの1つであると言える。
ポータブル電源への充電
続いてポータブル電源自体への充電方法について紹介していく。
AC(コンセント)入力
最も一般的な充電方法は、ACケーブルを使用して自宅コンセントから充電する方法だろう。
▼自宅の100Vコンセントであれば、8時間ほどで満充電を完了することが出来る。
▼充電中はディスプレイで残量をリアルタイムに確認できる。
キャンプなどアウトドアな場面にポータブル電源を持参する場合は、自宅コンセントから素早く充電すると良いだろう。
車載シガーソケット入力
付属のシガーライタープラグコードを利用することで、自家用車のシガーソケットから電気を取り出すことが可能だ。
▼シガーソケット
▼付属のシガーライタープラグコード
災害などに見舞われて自宅コンセントが利用できなくなった場合などは、車から電気を取り出すことが出来る。
災害用電源として優秀な設計であると言えるだろう。
ソーラーパネル入力
そして本製品はソーラーパネルを用いた充電も可能だ。
今回は私が所有している120Wソーラーパネルを使って、実際に太陽光充電を行ってみた。
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▼自宅ベランダにソーラーパネルを設置。
パネルに太陽光が当たっていれば、ケーブルを接続した途端に充電が開始される。
災害による停電時でも、『ポータブル電源』と『ソーラーパネル』の2つのアイテムを所有していれば、電子機器の充電を心配する必要が無くなるだろう。
有事の備えとしては、まさに必要不可欠なアイテムであると言える。
▼太陽が存在している限り、ほぼ無尽蔵に充電を行うことが可能だ。
『EBL ポータブル電源』のまとめ
今回紹介した『EBL ポータブル電源』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 実用的な電気容量
- 充実した入出力インターフェース
- 安定した給電能力
- 純正弦波の出力に対応
- ワイヤレス充電が可能
- SOS機能付きの強力なLEDライトを搭載
悪かった点
- 本体重量が重い
以上のように、実用的な大容量バッテリーと、多彩なデバイスとの互換性を擁するインタフェースとを備えた、オススメのポータブル電源となっている。
給電の速度・安定性はともに良好であり、ACポートなどは自宅コンセントと同様の感覚で利用することができた。純正弦波の出力に対応しているため、精密機器も安心して充電を行うことが可能だ。
そしてポータブル電源自体への充電方法も充実しており、もし完全に停電してしまった場合でも、自家用車のシガーソケットや太陽光を利用して充電できるため、災害用電源としては非常に重宝するだろう。
ただし一方で、本体重量が10キログラム超と重めのため、女性や子供、お年寄りの方が長時間持ち運ぶにはやや苦労するかもしれない。
それでも、自宅に1台は非常用電源を備えておきたい場合には、間違いなく最も実用的なスペックを誇る製品だ。
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