新型コロナウイルスの影響により、最近ではリモートワークやオンライン授業、ウェブ会議などが一般的に行われるようになってきた。
それに伴い、マイクスピーカーやウェブカメラ、ヘッドセットなどのガジェットの需要も高まりつつある。
今回は、効率的で高品質なオンライン通話を実現することの出来る、 充電スタンド付きの完全ワイヤレスヘッドセット『EMEET HS80』について紹介したいと思う。
ブランド | eMeet |
モデル名 | EMEET GeniusCall HS80 |
ヘッドホン型式 | オーバーイヤー |
マイク | 搭載 |
ノイズキャンセリング | 対応 |
接続方法 | USB Type-C, Bluetooth5.0, 2.4GHz無線 |
バッテリー | 1,000mAh(最大70時間持続) |
急速充電機能 | 対応(15分間の充電で5時間の使用が可能) |
同時接続台数 | 2台まで |
本体重量 | 約175g |
今回紹介する『EMEET HS80』は、USB Type-C, Bluetooth5.0, 2.4GHz無線の3つの接続方法に対応したワイヤレスヘッドセットだ。最大70時間持続可能な1,000mAhのバッテリーを内蔵しており、完全ワイヤレス状態で使用することができる。
▼場面や用途に応じて様々な接続方法に対応可能。Bluetooth接続の場合は最大2デバイスに対するデュアル接続が可能。
▼1,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、最大70時間程度の連続使用が可能。パッケージには充電スタンドが付属しており、置くだけでスムーズに充電を行うことが出来る。
本体重量は約175gと非常に軽量。プロテインレザーヘッドバンドや柔らかいイヤーカップが採用されており、1日中快適に装着し続けられるよう、人間工学に基づいたデザインがなされている。
片耳側にはノイズキャンセリング対応の高性能マイクが搭載されており、邪魔な背景雑音を最小限に抑えたクリアな会話を実現することができる。
▼周囲の環境音(ノイズ)を除去し、クリアでストレスのない会話を実現する。
▼マイクは前後270度の可動域を擁しており、回転させることで左右いずれの側にもマイクを持ってくることが可能だ。
また片耳側に搭載されたボタンを用いて、音量調節や曲送り、ミュートなどの操作を瞬時に行うことが出来る。
▼マイクを上げることで瞬時にミュート状態へ切り替え可能。聴かれたくない会話内容を咄嗟に遮るには便利な機構だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ヘッドセット本体
- 充電スタンド
- 説明書
- USB Type-Cケーブル
- USBドングル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応している。
▼無線接続用のドングルが付属。
機能的かつシンプルなデザイン
ヘッドホン本体はスタイリッシュなデザインとなっている。
▼本体は約175gと非常に軽く、筐体素材も手触りが良い。
▼頭の大きさに応じて、アームは0~3cmほどの範囲で長さを調節可能。
プロテインレザーヘッドバンドや柔らかいイヤーカップが採用されており、1日中快適に装着し続けられるよう、人間工学に基づいたデザインがなされている。
片耳側にはノイズキャンセリング対応の高性能マイクが搭載。マイクは前後270度の可動域を擁しており、回転させることで左右いずれの側にもマイクを持ってくることが可能だ。
▼マイクを90度直角に折りたたんだ状態だと、マイクが自動的にミュート状態となる。
続いて、搭載インターフェースについて紹介していく。
▼片耳側に電源ボタン/BluetoothボタンおよびType-Cポート、充電ポートが用意されている。
▼そしてパッド側面にはボタンが内蔵されており、押す回数を変えることで様々な機能にアクセスできる。
コンパクトな筐体に必要な機能がすべて集約されたデザインとなっている。
充電スタンドが付属
パッケージには充電スタンドが同梱されており、非使用時のヘッドセットを立て掛けておけるだけでなく、充電を行うことも可能となっている。
▼充電スタンド
▼充電スタンド前面には給電用のType-Cポートが用意。
▼背面にはヘッドセットをセットしてパススルー充電するための端子が用意。
▼スタンドにヘッドセットを設置した様子。
また、スタンド前面のType-CポートにUSBケーブルを接続することで、設置したヘッドセットに対して充電を行うことが可能だ。
3種類の接続方法に対応
PCやスマホ等と接続(ペアリング)する方法はいたってシンプルだ。
Bluetooth接続
ヘッドセットの電源ボタンを2回押すと、ランプが青色に点滅し始めてBluetoothペアリングスタンバイ状態になる。
するとデバイス上で『EMEET GeniusCall HS80』が検出される。
▼PC画面
▼スマホ画面
あとはペアリング(接続)を完了することで、ヘッドセットの利用が可能になる。なお、Bluetooth接続の場合は最大2デバイスに対するデュアル接続に対応している。
わずか2ステップのシンプルな手順でワイヤレス利用を開始できるため、デバイスの扱いに慣れていない方でも問題なく利用できるだろう。
2.4GHz無線接続
2.4GHz無線接続を行う場合、付属のUSBドングルをPCに接続し、Bluetooth接続と同様の手順を完了することでペアリングされる。
有線接続
有線接続を行う場合、ヘッドセット側面のType-Cポートを、PCのUSBポートへケーブルで接続する。
これだけで自動的にデバイスのセットアップが完了し、あっという間に使用可能状態となる。
▼有線利用の場合、常に給電し続けながら利用できるため、バッテリー切れの心配がない。また、後述する公式ソフトウェア「eMeetLink」を用いてデバイスの調整を行う場合には、有線接続を行う必要がある。
用途や場面に応じて、上記3種類の接続方法を切り替えると良いだろう。
高品質で安定した会話を実現
本製品を実際に使用して会話品質を確認した。
▼今回のレビュー時はGoogle Meet等の会議用ツールを利用して、友人と通話してみた。
Skypeによる会議通話に本製品を使用したところ、音質自体はいたってクリアで、相手側の声を明瞭に聞き取ることが可能であった。
また高性能ノイズキャンセリングマイクのおかげで、こちら側の声もノイズを除去した状態で相手側に届けられるため、"まるで面と向かって会話しているような感覚だった" と友人も述べている。
ちなみに今回のレビュー時には有線接続・無線(ワイヤレス)接続の両方を試してみたが、いずれの場合でも、安定して高音質の通話を行うことができていた。
リモートワークやオンライン授業などにおいて、快適でストレスのない通話を行うにはうってつけのヘッドセットであると言える。マイクを上げることで瞬時にミュート状態にすることが出来るため、コールセンター業務などでの利用にも向いているだろう。
ちなみに音楽再生に用いた場合でも、中~高音域までクリアに響き渡り、そこそこ満足度の高いサウンド体験が可能であった。
快適な装着感
本製品は約175gと比較的軽く、長時間装着し続けてもアタマや首が疲れづらい。
プロテインレザーヘッドバンドや柔らかいイヤーカップが採用されており、イヤー部分も蒸れづらく、1日中ストレスなく利用し続けることが可能であった。実に快適な装着感を実現出来ていると言える。
また、マイクが前後270度の可動域を擁しており、回転させることで左右いずれの側にもマイクを持ってくることが可能なため、使用者の気分や好みに応じてマイク向きを変更できる点は嬉しい。
ボタン操作で各機能へ瞬時にアクセス
ヘッドセットのパッド部分に内蔵されたボタンを操作することで、各機能へクイックアクセスすることが可能だ。
対応しているボタン操作は以下の通り。
ボタン | 操作内容 | アクション |
電源/Bluetoothボタン | 2秒間押したままにする | 電源オン/オフ |
2回押す | Bluetothペアリングの開始(デバイス電源がオンの場合) | |
押す | バッテリー残量の確認(デバイス電源がオンの場合) | |
10秒間押したままにする | 強制再起動 | |
マイクのミュート/ミュート解除 | 押す | マイクのミュート/ミュート解除(通話中) |
音量+ | 押す | 音量+ |
押したままにする | 次へ | |
音量- | 押す | 音量- |
押したままにする | 前へ | |
多機能ボタン | 押す | 電話に出る/電話を切り替える |
再生/一時停止 | ||
押したままにする | 電話を拒否(着信が入っている場合) | |
通話を終了(通話中) | ||
素早く2回押す | 電話をかけなおす | |
音量+と音量-ボタンを同時に10秒間押したままにする | リセット |
いちいちPCやデバイス側で操作する手間が省けるため、便利な機能だと言える。
バッテリーの持ちが良い
本製品には最大70時間持続するバッテリーが内蔵されている。
実際に使用し続けてみたところ、10日間、約60時間ほど充電無しでヘッドセットを使用することが可能であった。
1日に2~3時間ほどしかヘッドセットを利用しない方であれば、2週間以上は充電無しで使用することができるだろう。
いちいち充電残量を気にする必要が無いため、ストレスなく利用できた。
専用の無料ソフト『eMeet Link』で機能をカスタマイズ
開発元であるeMeet社が提供する無料ソフト『eMeet Link』を利用することで、本製品の各機能をカスタマイズすることが可能となっている。
『eMeet HS80』を接続した状態で、eMeet Linkを起動する。
すると以下のように、ヘッドセットの各ステータスや設定を変更することができる。
▼バージョン更新も可能。
自身の使いやすいように機能を調節できる無料ソフトとなっている。インストール自体は必要ではないため、機能を細かく調節したい方は利用すると良いだろう。
『EMEET HS80』のまとめ
今回紹介した『EMEET HS80』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 機能的なインターフェース構成
- 快適な着け心地
- 充電スタンドが付属
- シンプルなペアリング(接続)方法
- 3種類の接続方法に対応
- クリアな音声を届けるノイズキャンセリング対応マイク
- 長時間持続するバッテリー容量
悪かった点
- 外音取り込み機能に非対応
以上の通り、ウェブ会議やオンライン授業などで快適なオンライン通話を実現することのできる高性能ヘッドセットとなっている。
着け心地は快適。軽くて蒸れづらいため、数時間連続して装着し続けてもストレスを感じることはなかった。
デバイスとの接続方法もシンプルで、PC初心者でも簡単に扱うことができるだろう。
ノイズキャンセリング対応マイクは周囲の雑音をシャットアウトして、利用者の声のみを相手側にクリアに届けることが可能であった。音質も良好。オンライン通話だけでなく、映画や音楽等のメディア視聴時にも満足度の高いサウンドを楽しめた。
そして何より充電スタンドが付属するため、非使用時のヘッドセットを立て掛けておけるだけでなく、設置しながら充電を行うことが出来る点も優れている。
快適なオンライン通話を実現したい場合には、まさにうってつけのヘッドセットだろう。
▼こちらの記事もオススメ
-
『eMeet Luna Plus Kit』レビュー | 拡張マイク付属、多人数会議に対応可能な高性能マイクスピーカー
中国の家電メーカーであるeMeet社は2023年6月、同社のマイクスピーカーの最新モデルである『Luna Plus』および『Luna Plus Kit』を発売した。 『Luna Plus』は以前発売さ ...
続きを見る
-
『EMEET C960 2K』レビュー | 2K・30fps対応の高コスパWebカメラ
2023年3月、ウェブカメラやマイクスピーカーなど人気リモートワーク関連製品を数多く手掛けるeMeet社は、最新のウェブカメラである『EMEET C960 2K』の販売を開始した。 本製品は、2020 ...
続きを見る