新型コロナウイルスの影響により、最近ではオンライン授業やウェブ会議などに参加する機会が増えてきた。
それらオンライン通話を行うために必要なツールとして、マイクとスピーカーが挙げられる。
しかしそれぞれを別々に用意するのは面倒であり、かつ下手に安いものを購入すると、性能が低すぎて使い物にならなかった、といった事態にもなりかねないだろう。
そこで今回は、高性能マイク&スピーカーを搭載しつつ、携行性にも機能性にも優れたオススメの『eMeet OfficeCore M3』について紹介したいと思う。
持ち運びにも適した高性能マイクスピーカー
今回紹介する『eMeet OfficeCore M3』は、中国の大手電機機器メーカー "eMeet社" が開発・販売するマイクスピーカーシリーズの、現時点(記事執筆時点)における最新モデルだ。
▼以前の記事で紹介した『eMeet OfficeCore M2』の後継機にあたるモデルとなる。
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最大8人が参加するウェブ会議に対応できるほか、マイク・スピーカーの両方において非常に優れた性能を発揮するハイエンドモデルだ。
ブランド | eMeet |
メーカー | Shenzhen eMeet technology Co.,Ltd. |
型番 | OfficeCore M3 |
電源 | バッテリー内蔵(USB給電) |
カラー | グレー |
集音可能人数 | 最大8人(2台連結で最大20人まで対応可能) |
収音方位 | 360度 |
接続方法 | USB Type-C, Bluetooth, USBドングル(無線) |
搭載インターフェース | ミュートボタン, 音量調整ボタン, 電話接続/切断ボタン, Voice IAボタン |
本体サイズ | 13.5cm × 13.5cm × 2.7cm |
本製品は、はマイク・スピーカーの両機能を備えており、これ1台でオンライン通話を行うことが可能だ。
13.5cm × 13.5cm × 2.7cm、非常にコンパクトなデザインであり、カバンなどに入れて簡単に持ち運べる。
▼専用ポーチも付属するため、持ち運びがラクラク。
Bluetooth(ワイヤレス)接続、および USB(有線)接続のいずれにも対応しており、Bluetoothのマルチペアリングも可能だ。
▼モバイル端末 + PCのように、2台のデバイスへ同時に接続できる。切り替えもスムーズ。
プラグアンドプレイにも対応しているため、PCなどのデバイスに接続するとすぐに利用を開始できる。出先の社用PCなどでも安心して利用できる設計だ。
内部には4基のマ超高感度マイクを内蔵。周囲の騒音をシャットアウトする『ノイズキャンセリング機能』や『エコーキャンセリング機能』に加えて、人の声だけを認識する独自技術『Voice AI機能』を搭載。ノイズ(環境音)のうるさい場所でも人の声のみをクリアに拾い上げることが出来る。
5Wの高出力スピーカーも搭載しており、相互に聞き取りやすいウェブ会議を実現することが可能だ。
そして同製品を2台連結することで、最大20人までの多人数会議に対応させることも可能だ。
▼拡張性に優れた設計
▼eMeet公式推奨の連結ケーブル
このように、高品質なウェブ会議を実現するには、まさにうってつけの高性能マイクスピーカーとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- マイクスピーカー本体
- 専用ポーチ
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応している。
▼給電&有線接続時に用いるUSB Type-Cケーブルが付属している。
また専用ポーチも付属しており、マイクスピーカー本体および付属品一式を収納して持ち運ぶことが可能だ。
▼外出先への持ち運びには非常に便利。
『eMeet OfficeCore M3』本体のデザインはシンプルかつスタイリッシュだ。
▼スピーカー穴の空いた筐体上部。
▼底部にはゴム製の滑り止めが施されている。
▼また、底部の穴にはUSBドングルが収納されている。
▼付属のUSBドングルを利用することで、Bluetoothドライバ非搭載PCでもワイヤレス接続が可能となる。
▼直径13.5cmのコンパクトな筐体は、片手にスッポリ収まるほどのサイズ。
▼マウスと並べるとコンパクトさが良く分かる。
▼金属特有の鈍い光沢とズッシリ感があり、高級感のある質感となっている。
▼厚みは2.7cm。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いてインターフェースについて見ていく。
▼上部にはVoice IAボタン、音量調節ボタン、ミュートボタン、通話ON/OFFボタンが搭載。
▼上部側面には電源ボタン、Bluetoothボタン、Type-Cポート、3.5mmオーディオジャック、LINKポート、盗難防止用ロック穴が用意されている。
このように、コンパクトな筐体に必要な機能がすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
接続後すぐに使用可能(プラグアンドプレイ)
本製品はプラグアンドプレイに対応しており、専用のソフトウェアやドライバをインストールする必要はない。
有線接続の場合
有線接続の場合、PCなどの端末とマイクスピーカーとをUSBケーブルで接続するだけで、あっという間に利用可能状態となる。
▼セットアップは自動的に完了するため、何も難しい手順は発生しない。
実に簡単に接続できるため、PC初心者でも扱いに迷うことは無いだろう。
社用PCなど、自由にソフトウェアをインストールできない端末で使用する場合にも安心だ。
Bluetooth(無線)接続の場合
Bluetooth(無線)接続の場合、マイクスピーカーの初回起動時に、自動的にペアリングスタンバイ状態となる。
するとデバイス上で『eMeet HS150』が検出される。
▼PC画面
▼スマホ画面
あとはペアリング(接続)を完了することで、ヘッドセットの利用が可能になる。
わずか2ステップのシンプルな手順で利用を開始できるため、デバイスの扱いに慣れていない方でも問題なく利用できるだろう。
なお、PCにBluetooth通信用のドライバが内蔵されていない場合、本製品に付属するUSBドングルを使用することで、ワイヤレス通信が可能となる。
用途や場面に応じて、接続方法を切り替えると良いだろう。
専用ソフトウェアで各パラメータの調節が可能
eMeet社は、自社製品向けのフリーソフトウェアである『eMeetLink』を提供している。
利用にあたり必ずしもインストールする必要はないが、本ソフトウェアを使用することで、マイクスピーカーの各種パラメータを調節することが可能だ。
▼マイク感度やLED点灯の切り替えなど、マイクスピーカーに関する調整を行うことが出来る。
本製品を購入したら、ぜひ公式ソフトウェアのインストールを推奨する。
非常に快適なオンライン通話が可能
今回のレビュー時には、SkypeやGoogle Meetなどのオンライン通話ツールを使用して、本製品を試してみた。
実際に3時間ほど連続で本製品を使用してみたが、結論としてマイク・スピーカー両方において、品質は実に良好であった。
5W高出力スピーカーのおかげで、小さな声でも明瞭に聞き取ることが可能であった。相手側に低い声から高い声まで発声を試してもらったが、いずれの場合でも一定の品質が保たれている。
音質自体も良く、音楽視聴時にも比較的満足度の高いサウンドを出力できていた。
計4基のマイクは、高性能なうえにノイズキャンセリング機能に対応しており、環境音などのノイズを完全にシャットアウトして、発声者の声だけを相手側に伝えることが出来ていた。人の多い外出先で利用しても、オンライン通話に支障をきたすことはないだろう。
そして独自技術の『Voice IA機能』により、ノイズの多い環境下でも人の声だけを明確に識別することが可能であった。
▼上部左端のボタンを押すことで、Voice IAのON/OFFを切り替え可能。
▼発言者の方向に応じて、自動的に聞き取る方向(LED緑色点灯方向)が調節される。
▼どの位置にいても、一定の音質が保たれる。
これらの機能により、ストレスのない快適なウェブ会議を実現することが出来るだろう。
本体状態を視覚的に把握できる
本体上部の縁にはLEDライトが搭載されており、状態を視覚的に確認することが出来る。
例えばマイクミュートボタンが有効になっている場合は、LEDライトが赤く点灯する。
このように視覚的に状態が把握できることで、例えばミュートにしておいたつもりが解除されており、相手側に好ましくない会話内容が筒抜けになっていた、のような事態を回避することが可能だ。
また、音量の大きさに応じて、点灯するLEDの弧の長さが変化する。
▼音量が約25%の場合。
▼音量が約90%の場合。
そして、電源ボタンを短押しすることで、現在のバッテリー残量を把握することも可能だ。
このように、パッと見でマイクスピーカーの状態を把握することが出来るため、利用中にストレスを感じることはなかった。
非常にコンパクトで机上の場所を取らない
そして何より、本製品は実にコンパクトな大きさのため、デスク上に設置しても場所をとったり、邪魔に感じることはなかった。
また、デザイン自体もスタイリッシュかつシンプルなため、周囲に違和感なく溶け込むだろう。
▼高級感のある金属製ボディも、所有感を増してGOOD。
急にオンライン通話が必要になった場合などに対処するためにも、常時デスク上に設置しておきたいツールだ。
『eMeet OfficeCore M3』まとめ
今回紹介した『eMeet OfficeCore M3』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで軽量、持ち運びに長けたサイズ
- 高級感のある筐体素材
- 専用ポーチが付属
- 高品質なノイズキャンセリング対応マイク
- パワフルな5Wスピーカー出力
- 発言者の声を明瞭に拾い上げる『Voice IA』機能
- 視覚的に状態を把握できるLEDインジケータ
- 有線・無線のいずれの接続方法にも対応
悪かった点
- 特になし
以上の通り、高品質マイク&スピーカーを搭載しつつ、簡単に扱える設計の高性能マイクスピーカーとなっている。
持ち運びに適したサイズで専用ポーチも付属するため、外出先や職場などへも簡単に持参できるだろう。バッテリー内蔵型であり、外出先で電源供給の方法が無い場合でも利用できる点が優れている。
そしてノイズキャンセリング機能とVoice IA機能のおかげで、多人数でウェブ会議を開催した場合でも、拾い漏らさず相手側に伝えることが可能だ。5W高出力スピーカーにより、相手側の声も明瞭に聞き取ることが出来るだろう。
デザインはシンプルでスタイリッシュな一方、金属製の筐体には高級感があり、デスク上に常時設置しておくマイクスピーカーとしてはうってつけの一品だ。
実用性の高い高性能マイクスピーカーを求めている方には、是非オススメしたいモデルとなっている。
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