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『ETOE Seal』レビュー | AndroidTV11.0搭載の小型プロジェクター、小型で持ち運びに最適

2024-01-10

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

  • 大画面で映画やアニメを楽しみたい!
  • でも大型テレビは高くて手が出ない...
  • 持ち運び可能なモニターのようなものが欲しい...

上記のように考えている方も多いのではないだろうか。

同じ映画やアニメでも、大きな画面になればなるほど迫力が増し、通常よりも満足度の高い映像体験が可能になる。

しかし、大型モニター・大型テレビともなると価格が数十万円にもなるため、コスト的になかなか手を出しづらい方も多いだろう。

そこで今回は、コンパクト&軽量・リーズナブルな価格・大型画面でのメディア出力、の3点を満たすオススメのプロジェクター『ETOE Seal』を紹介したいと思う。

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ブランド ETOE
モデル名 ETOE Seal
搭載OS Android TV 11.0
ディスプレイ解像度 1920 x 1080(HDR10対応)
投影サイズ 40~200インチ
対応アスペクト比 16:9 / 4:3
明るさ 500ANSIルーメン
入出力ポート HDMI×1|USB-A×1|3.5mm AUX×1|DC in×1
通信規格 2.4G+5GデュアルバンドWiFi, Bluetooth 5.1
投影方法 フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影
その他の機能 自動台形補正、オートフォーカス対応、自動水平+垂直補正、4点補正(±40°)
スピーカー 5Wスピーカー×2
本体重量 約1.7kg
本体サイズ 14×16.8×12cm

『ETOE Seal』は14×16.8×12cm、約1.7kgという非常に軽量かつコンパクトな小型プロジェクターだ。

▼ベルト付きで持ち運びにも便利。

NetflixとGoogleから認定されたAndroidTV11.0を搭載しており、Google Playストア経由で9,000以上のアプリケーションをダウンロード可能。Netflix、PrimeVideo、Disney+、Abema などから数十万本の映画やアニメをストリーミング再生できる。スマホの画面をミラーリングしたい場合は、Chromecastアプリをダウンロードするだけで、Android または iOS デバイスからプロジェクターに映像を簡単にキャストできる。

プロジェクターに内蔵されたセンサーにより、自動台形補正やオートフォーカスなどの便利機能を実現。1秒で自動的に明瞭な映像を映し出すことができ、時間のかかる投影調整操作をいちいち行う必要はない。視聴中のコンテンツを中断することなく調整できる。

Googleアシスタント機能も搭載しており、検索がさらに簡単に。ボタンを押して、検索したいことを言うだけで対応アプリから検索結果を表示できる。

1080pフルHD解像度、500ANSIルーメンの明るさに対応。4KおよびHDR10テクノロジーをサポートしており、ビデオ品質をより高いレベルに引き上げている。HiFi 5Wデュアルスピーカーを計2基内蔵しており、クリアなサウンドを楽しめる。コントラスト比も高く、最大200インチのディスプレイで鮮やかな色を実現。満足度の高い映像視聴体験が可能だ。

通信規格に関しては、2.4G/5GデュアルバンドWi-Fi、Bluetooth5.1接続に対応。3.5mm AUXケーブル接続にも対応しており、外部デバイスと接続して映像視聴体験をさらに高めることも出来る。

以上の通り、コンパクトな筐体サイズに対して優れたスペックを実現したプロジェクターとなっている。

▼競合他社のモデルとの比較表。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • プロジェクター本体
  • リモコン
  • 電源コード&アダプタ
  • ユーザーマニュアル一式
  • ブランドシール

▼ユーザーマニュアルは日本語にも完全対応している。

▼電源アダプタも比較的コンパクトなサイズで、持ち運びに適している。

▼専用リモコン

リモコンには一般的なインターフェースのほか、Googleアシスタントボタン、YouTubeボタン、ネットフリックスボタン、Amazon Primeビデオボタン、Disney+ボタンなどが用意されている。

▼リモコンは単四電池(別売り)で稼働する。

プロジェクター本体

▼プロジェクター本体。シンプルでインテリア性もあるオシャレデザイン。

▼正面の様子。レンズとセンサーが仕込まれている。

▼下部にはスピーカー穴が用意。5Wスピーカー×2が内蔵されており、サウンドを出力する。

▼両側面の様子。

▼背面の様子。背面下部にもスピーカー穴が空いている。

▼背面上部には入出力ポート(HDMI×1|USB-A×1|3.5mm AUX×1|DC in×1)が用意。

▼真上から見た様子。

▼電源ボタンや操作ボタンが用意されている。リモコンなしでも基本的な操作は可能。

そして筐体にはベルトの取っ手が用意されており、持ち運びやすくなっている。

▼底部の様子。ゴム製の滑り止めが施されているほか、スタンドを装着できる穴が用意。

▼このような三脚を取り付けることで、角度や方向調整が容易になる。

このように、プロジェクター自体は必要最低限のインターフェースのみが搭載された、スタイリッシュなデザインとなっている。色合い的にもオシャレなためインテリア性も高い。

▼約1.7kgという筐体重量は非常に軽く、外出先にも持ち運びやすい。

簡単セットアップ

本製品は設置から利用開始まで、簡単な手順を行うことが可能だ。

まず付属の電源ケーブルをコンセントに接続したうえで、プロジェクター上部の電源ボタンを押す。

▼プロジェクターが起動し、映像が投影される。

起動時は外がまだ明るい時間帯であったが、500ANSIルーメンに対応しているため、そこそこクッキリとした映像を投影できていた。

▼インターフェースは日本語にも完全対応。

初期状態では焦点が合っておらず映像がぼやけるため、リモコンのフォーカスボタンを押して、映像がクッキリと映るよう焦点距離を調節しよう。

また、照射映像がきれいな長方形になっていない場合(台形になってしまっている場合)、本製品は自動台形補正に対応しているため、自動的に綺麗な長方形へと調節される。

▼自動台形補正の様子。

なお、リモコンの歯車アイコンのボタンを押すと設定画面を表示でき、より詳細な投影設定を行うことができる。

▼フロント投影・リア投影・天吊りフロント投影・天吊りリア投影といった、複数の投影方法に対応。

▼オートフォーカスのオン/オフ切り替えの他、キャリブレーション機能も用意。

▼キーストーンベンチマーク補正機能も用意。

▼スクリーンセーバーの開始時間変更や、自動シャットダウンに関する変更もできる。

映像が最も鮮明に映るよう、これらの設定項目を調節しよう。

投影設定が完了したら、画面の指示に従ってセットアップ作業を完了させていく。

▼2.4G+5GデュアルバンドWiFiに対応。

▼Googleアカウントにログインすることで、Playストアから好みのアプリをインストールできる。

セットアップが完了すると、メインメニューが表示される。

▼メインメニュー。インストール済みのアプリから好みの映像を再生可能。

▼主要動画配信サービスのアプリからゲームアプリまで、非常に幅広いアプリを利用可能。

500 ANSIルーメンの輝度による、鮮明でカラフルな映像を楽しめる

実際に本プロジェクターを使用して、様々な動画配信サービスの映像を再生してみた。

500 ANSIルーメンの輝度に対応していることもあり、プロジェクターを壁面から2メートルほど離し100インチほどのサイズで照射した場合でも、非常にクッキリと鮮明な映像を楽しむことが出来た。

▼1920×1080(FHD)解像度で描画される映像は美しく、発色も良好。同サイズのディスプレイで描画される映像と遜色ないクオリティの映像を照射することが可能であった。

ただ、さすがに部屋が明るい状態でもクッキリとした映像を得ることが出来るほどではなく、鮮明な照射映像を楽しむには室内を十分に暗くする必要がある点に注意が必要だ。

▼部屋を真っ暗にした状態。

▼部屋の照明を1つ点けてやや明るくした状態。

何はともあれ、大画面で満足できるクオリティの映像を視聴する役割に関しては、十分に果たしていると言えるだろう。

▼実際にプロジェクターで上映した際の様子

画質のカスタマイズが可能

リモコンのメニューボタンを押すと、サイドメニューが表示される。

ここでは、映像に関するより詳細なカスタマイズを行うことが可能だ。

▼画像モード。ゲーム向け設定が用意されているほか、自分で好みのパラメータに調整することもできる。

▼色温度。寒色や暖色などの項目が用意。

▼オーディオに関するプリセットも用意。

▼アスペクト比は16:9 / 4:3から選択可能。

最新ゲーム機も快適にプレイ可能

PS5やニンテンドースイッチといった最新ゲーム機を接続した場合でも、満足できるゲーム体験が可能であった。

▼PS5接続時。

▼映像出力情報。FHD・60Hzで描画された。

▼PS5プレイ時の様子。

激しい操作を伴うアクションゲームプレイ時にも、映像に操作遅延は一切感じられなかった。

大画面で最新ゲームタイトルを遊びたい場合にも、満足できる映像体験を提供してくれるだろう。

綺麗に響き渡る内蔵デュアルスピーカー

本製品は5Wデュアルスピーカーを内蔵しており、プロジェクター本体からのサウンド出力が可能となっている。

実際に様々な映像・音楽を再生してみたところ、中~高音域に関しては明瞭に響き渡り、実にクリアなサウンドを楽しむことが出来た。

ただ音圧はそこまで強くなく、低音も弱め。より優れたサウンド体験を求める場合は、筐体背面のAUXポートへ外付けスピーカーを有線接続するか、Bluetoothでスピーカーとペアリングして再生することも可能だ。

▼実際にサウンドを再生している様子。

▼オススメの外付けスピーカー

Bose SoundLink Mini Bluetooth speaker II ポータブル ワイヤレス スピーカー スペシャルエディション マイク付 最大12時間 再生 防滴
BOSE(ボーズ)

Googleアシスタント内蔵

映像を視聴する際、リモコン操作で仮想キーボードをいちいち入力してタイトル検索するのは非常に面倒だ。

そこで本製品に内蔵されたGoogleアシスタントを利用することで、スムーズな音声文字入力を多なうことが可能となっている。

▼リモコン中央のGoogleアシスタントボタンを押し、リモコンのマイクに向かって話しかけることで、プロジェクター上へ文字が入力される。

この機能を活用することで、文字入力や検索が格段にラクになる。

優れた静音性

本製品は筐体前面に空いた穴から、内部の熱気が排気される機構となっている。

▼長時間使用し続けていると、正面が熱を帯びてくる。

計5時間ほど連続稼働させてみたが、発熱に関しては問題なく、そこまで気になるほどの熱を帯びることは無かった。

また静音性も優れており、耳をそばに近づけるとかすかにフォーンと排気音が聞こえる程度であった。この静音性であれば、映像視聴を妨げることは無く、家族が睡眠中でも問題なく利用できるだろう。

▼稼働音の様子

『ETOE Seal プロジェクター』のまとめ

今回紹介した『ETOE Seal プロジェクター』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • コンパクトかつ軽量で持ち運びに適した筐体サイズ
  • 高級感が感じられ、インテリア性もあるデザイン
  • 優れた静音性
  • Googleアシスタント内蔵で文字入力や検索がラク
  • 暗い部屋でクッキリと鮮明な映像を楽しめる
  • 映像の補正機能が充実
  • 高精度な自動台形補正

悪かった点

  • 室内が明るいと映像の鮮明さが損なわれる(明所でもクッキリ映るほどの輝度ではない)
  • 持ち運びや収納用のキャリーバッグが付属してほしかった
  • 内蔵スピーカーの音圧は弱め(低音の響きが弱い)

以上の通り、3万円前後というプロジェクターとしては比較的リーズナブルな価格に対して、優れた性能・デザイン・機能充実度を併せ持った高コストパフォーマンスなプロジェクターとなっている。

筐体自体は軽くてコンパクトなデザインとなっており、デザイン的にも高級感が感じられ、インテリア性もあるためオシャレな室内にも違和感なく溶け込むだろう。一方で、持ち運びや収納用のキャリーバッグが付属してほしかったところだ。

500 ANSIルーメンの輝度のおかげで、100インチ以上の大きな画面で映像を出力した場合でも、そこそこ暗い部屋であればクッキリと明瞭かつカラフルな映像を楽しむことが出来た。ただ、明るい部屋では映像がかすんでしまうため、設置場所には注意した方が良いだろう。

内蔵デュアルスピーカーの品質は及第点ではあるものの、内蔵スピーカーの音圧は弱め(低音の響きが弱い)。満足度の高いサウンドを求めるのであれば、外付けスピーカーの接続をオススメする。

何はともあれ、この価格帯のプロジェクターとしては、全体的に優れたバランスの良モデルであると言える。

同価格帯で実用的な性能のプロジェクターを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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