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『FIFINE Tank 3』レビュー、環境音を低減しクリアな音声収録を実現する、高性能ダイナミックマイク

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

中国(深圳)のFIFINE(ファイファイン)は、環境音を低減しクリアな音声収録を実現する、高性能ダイナミックマイク『FIFINE Tank 3』を販売している。

1万円台という比較的リーズナブルながら、優れた集音性能と周辺ノイズ低減能力を実現。USB, XLRのポートを備えており、ウェブ会議からインターネット配信、ゲーミング時のボイスチャットまで、幅広い用途に活用できるモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

FIFINE Tank 3のアイコン画像

ブランド FIFINE
製品名 FIFINE Tank 3
カラー ブラック
材質 金属, アクリロニトリルブタジエンスチレン
接続ネジ穴規格 3/8インチ、5/8インチ
コネクタタイプ USB Type-C, XLR
接続技術 AUX, USB, XLR
電源 USB Type-C給電
オーディオ感度 -50±3dBV
入力音圧レベル(SPL) 120dB
サンプリングレート
ビット深度
44.1kHz/16bit
48kHz/16bit
周波数範囲 50Hz-16KHz
周波数応答 16 KHz
S/N比 >80dB
特徴 ミュート機能、USB PnP、カーディオイド・ダイナミックカプセル、ノイズリダクション、ボリュームコントロール
ポーラーパターン 単一指向性
対応デバイス パソコン, オーディオミキサー, ヘッドホン, ゲーム機, ノートパソコン
本体重量 約520g

FIFINE Tank 3のキービジュアル画像

今回紹介する『FIFINE Tank 3』は、パソコン, オーディオミキサー, ヘッドホン, ゲーム機, ノートパソコンなど、幅広いデバイスに対応したダイナミックマイクだ。

1万円台という比較的リーズナブルながら、優れた集音性能と周辺ノイズ低減能力を実現。スタジオ級のクリアな音声収録を行うことができる。

スタジオ級のクリアな音声収録が可能

集音機構の説明画像

USB、XLRポートに加えてAUXポートも搭載しており、デバイスサウンドと自身の声がズレて収録されていないかどうかなどを、正確に確認できるようになっている。

搭載ポートの説明画像

▼リアルタイムの音声モニタリングが可能。映像と合わせた音声収録時や、リアルタイムのオンライン配信時には助かる機能だ。

リアルタイムの音声モニタリング

筐体素材には金属、アクリロニトリルブタジエンスチレンを採用しており、見た目的にも重厚感と高級感がある。

重厚感と高級感のあるデザイン

そしてマイク本体にはミュートボタン、ヘッドフォン音量調節ノブ、マイクゲイン調節ノブなどの物理的な操作インターフェースが用意されており、スムーズな調節が可能となっている。

物理的な操作インターフェースが用意

製品本体および付属品

▼外箱の様子

外箱の様子

箱を開けた様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • マイク本体
  • USB Type-Cケーブル
  • ユーザーマニュアル

本製品のパッケージにはマイクスタンドやアームが付属しない点に注意したい。

▼ユーザーマニュアルは日本語に対応。

ユーザーマニュアル

マイク本体

▼マイク本体の外観。黒色を基調としたシンプルなフォルム。

マイク本体の外観-正面

マイク本体の外観-背面

本体重量は約520gであり、フルメタルの筐体にはややズッシリ感がある。

▼上部にはミュートボタンが用意。

マイク本体を手に持つ様子

▼側面にはヘッドフォン音量調節ノブマイクゲイン調節ノブが用意。

ヘッドフォン音量調節ノブ、マイクゲイン調節ノブ

▼マイク後部にはType-CポートXLRポートAUXポートが用意。

マイク背面のインターフェース

▼マイクは3/8"-5/8"インチの変換ネジをサポートするスタンドとの接続が可能。

スタンド取り付け用の穴

このように、コンパクトな筐体に必要な機能がすべて集約されたデザインとなっている。

マイクスタンドと接続&設置

マイク本体とスタンド

スタンドにマイクを接続して、PCデスクへ設置してみる。

前述したように本製品のパッケージにはスタンドが付属していないので、自前で用意する必要がある。

520gを超える耐荷重を備え、3/8"-5/8"インチの変換ネジをサポートするスタンドを用意しよう。

▼レビュー時に筆者が使用したマイクスタンド

スタンド先端にマイクを取り付ける。

スタンドにマイクを取り付けた様子

スタンドにマイクを取り付けた様子-ズーム

▼PCデスクに取り付けた様子。

PCデスクに取り付けた様子

PCデスクに取り付けた様子2

PCデスクに取り付けた様子3

背面のType-Cポートへデバイスから給電することで、マイク電源がオンになる。

マイクにType-Cケーブルを接続した様子

▼電源がオンになると、上部のミュートボタンが点灯する。

電源がオンになったマイク本体

本製品はプラグアンドプレイ対応のため、PC接続後すぐに使用を開始できる。ドライバや専用ソフトウェア等のインストールが不要な点はラクだ。

マイク接続画面

非常に鮮明かつ高音質なボイス収録が可能

マイク先端

『FIFINE Tank 3』の収音能力を確認すべく、ボイスを本製品で録音した場合と、「iPhone 16 Pro」のマイクで録音した場合とで、音質を比較してみた。

※FIFINE Tank 3の動画は、音声のみFIFINE Tank 3の録音データと差し替えている。

▼iPhone 16 Proで録音した音声①

▼FIFINE Tank 3で録音した音声①

▼iPhone 16 Proで録音した音声②

▼FIFINE Tank 3で録音した音声②

上の比較動画を観ても分かる通り、たとえ最新のiPhone 16 Proといえど、スマホのマイクで録音した場合、周囲の環境音(空調音)や、声が室内に反響する音も拾ってしまっていた。

一方、カーディオイド型収音パターンを採用したFIFINE Tank 3で録音した場合は、マイク前方の話者の声のみを綺麗に収音できており、邪魔な環境音やノイズを効果的に低減。非常にクリアなボイスサウンドを録音することができた。

▼FIFINE Tank 3による録音ボイス単体

まるで声優紹介サイトのサンプルボイスのような、明瞭なボイスデータを保存することができた。

▼マイク側面のマイクゲイン調節ノブを操作して、マイク感度を柔軟に調節することが可能。

マイク側面のマイクゲイン調節ノブを操作する様子

周囲のノイズを効果的に低減できるため、ゲーミング時の配信や、オンライン会議、フレンドとの通話など、幅広い場面で質の高い音声収録を実現できるだろう。

ワンタッチでミュート切り替えが可能

マイク上部の様子

マイク上部に搭載されたミュートボタンをタッチすることで、マイクのミュート状態を即座に切り替えることができる。

▼ミュートON時

ミュートボタン-ミュートオン

▼ミュートOFF時

ミュートボタン-ミュートオフ

生配信の時など、録音(収音)したくない場合に咄嗟にミュートを切り替えらるのは便利だ。思わぬプライバシー情報流出を防ぐことができるだろう。

ミュートの状態に応じて点灯色が変化するので、一目でマイクの状態を把握できる。また、ミュートボタンを押す際には音が鳴らないので、不要な雑音がマイクに入ってしまうのを防ぐことも可能となっている。

『FIFINE Tank 3』のまとめ

FIFINE Tank 3のアイコン画像

今回紹介した『FIFINE Tank 3』について、特徴をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • シンプルかつスタイリッシュなデザイン
  • 高級感のある筐体外観
  • USB、XLRポート搭載
  • プラグアンドプレイ対応で扱い方が簡単
  • 優れた収音能力
  • ヘッドフォン音量調節ノブ、マイクゲイン調節ノブで柔軟な調節が可能
  • 状態を把握しやすく、音の鳴らないミュートボタン
  • 周囲の環境音(ノイズ)を効果的に低減
  • 非常に明瞭なボイスデータを録音できる
  • 性能に対して比較的リーズナブルな価格

悪かった点

  • スタンドやアームが付属しない

以上の通り、非常に優れた収音能力を備えた高性能ダイナミックマイクとなっている。

スマホのマイクで録音した場合は周囲の環境音(空調音)や、声が室内に反響する音も拾ってしまっていたが、FIFINE Tank 3で録音した場合は、話者の声のみを綺麗に収音できており、まるで声優紹介サイトのサンプルボイスのような、明瞭なボイスデータを保存することができた。

優れたノイズ吸収設計とカーディオイド型収音パターンを採用した筐体機構により、録音へのノイズの入り込みが最小限に抑えられている。周囲のノイズを効果的に低減できるため、ゲーミング時の配信や、オンライン会議、フレンドとの通話など、幅広い場面で質の高い音声収録を実現できるだろう。

プラグアンドプレイ対応で簡単に使用を開始でき、この手のデバイスに初めて触れる方でも問題なく利用できる。

ミュートボタンやヘッドフォン音量調節ノブ、マイクゲイン調節ノブなどの物理的な操作インターフェースも充実しており、スムーズに柔軟な調節を行うことが可能となっている。

一方で、記事中でも述べたように、本製品のパッケージにはスタンドが付属していないので、自前で用意する必要がある点に注意したい。520gを超える耐荷重を備え、3/8"-5/8"インチの変換ネジをサポートするスタンドを用意しよう。

何はともあれ、高品質な音声収録やボイスチャットを実現したい方には、ぜひオススメしたい一品だ。

▼レビュー時に筆者が使用したマイクスタンド

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