電動式昇降デスク等の人間工学製品を多数手がけてきた「FLEXISPOT」は、2023年4月に同ブランドの最新フィットネスバイクである『FLEXISPOT V6』をリリースした。
"オフィスチェア" と "エクササイズバイク" を組み合わせた製品であり、オフィスワークの合間にエクササイズを行えるユニークな多目的チェアとなっている。
国際的なデザインアワード「IDA DESIGN AWARDS 2022」を受賞した製品でもあり、機能性と革新的なデザイン性を兼ね備えたフィットネスチェアとして高く評価されている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | FLEXISPOT |
モデル名 | FLEXISPOT V6 |
カラー | ホワイト/グレー |
電源 | 単三電池×2本 |
負荷調節 | 8段階 |
背もたれ調整 | 0度~12度 |
シート高さ調節範囲 | 53~75.8cm |
耐荷重 | 130kg |
本体重量 | 38kg |
本体サイズ | 65×97.5×145.5cm |
梱包重量 | 40kg |
梱包サイズ | 72.5×66.5×51cm |
▼公式紹介動画
『FLEXISPOT V6』は、オフィスチェアとエクササイズバイクを組み合わせることで、デスクワーク作業に従事しつつ、気軽に運動も行うことのできるインテリジェント・オフィスフィットネスチェアだ。
人間工学に基づいたデザインがなされており、快適な高さと角度へ調整可能なヘッドレストに、ジャケットや帽子などを掛けられるコートラック、調整可能な脊椎サポートフレーム、高さ調節可能なシート、角度調節可能なバックレストなど、ユーザーの体格に完璧にフィットするよう、柔軟な設計が行われている。
筐体にはデジタルディスプレイが搭載。運動時間、速度、距離、カロリー、合計距離、回転速度などのパラメータを表示できる。8段階の負荷調節が設定可能なので、誰でも体力に合わせて運動強度を調節できるようになっている。
また、ペダルを漕ぐ際にチェアが動かないよう、車輪にレバー式のロックも搭載されている。
座る部分に関して、4層構造で座り心地にこだわったクッションを採用。座った瞬間に快適さを実感できるため、オフィスチェアとしても優秀だ。高弾性スポンジを採用することで体重を均一に支え、フィットネス時のストレスも軽減する。
在宅勤務と運動の両方のニーズを実現し、在宅時の運動不足を解消できる多目的チェアとなっている。脚部の筋肉はもちろん、体幹部、上半身、腕、心肺機能といった全身の様々な部分に負荷をかけることが可能。全身運動の効果があり、脂肪燃焼効果を発揮する。
ダイエット/筋力トレーニング/健康維持/ストレス解消などに役に立つ、この時代にはうってつけの製品だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。梱包重量は約40kgと重く、2人がかりでも運ぶのに苦労するくらいなので注意したい。
▼今回のレビューではホワイト色を提供していただいた。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- チェア本体
- アームレスト×2
- クッション
- バックレスト
- ヘッドレスト
- T型レンチ
- ネジ&ワッシャー類
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応しているので、安心して組み立てられる。
▼ネジ&ワッシャー類が一式と、T型レンチが付属。工具を自前で用意しなくても良い点は嬉しい。
▼各種パーツ。付属の工具やネジを用いて自分で組み立てていく。
チェア本体
▼チェアの本体部分。
▼正面の様子。
▼筐体正面には、ディスプレイやファンクションボタン、負荷調節用のダイヤルが用意されている。
▼下部には4つの車輪が搭載。
▼ペダルを漕ぐ際にチェアが動かないよう、車輪にレバー式のロックも付いている。
▼ペダル部分は折りたたみ可能。
▼側面から見た様子。
レッグ部分を後部に向けて展開することで、安定した設置が可能となる。
▼背もたれ(バックレスト)の角度を0~12度の範囲で調整できるレバー。
▼後部から見た様子。
▼シートの高さを53~75.8cmの範囲で調整できるレバー。
そしてシートの位置は前後に調節することができる。
▼取っ手を掴んで押し下げた状態で、前後に押し引きする。
このように、座高や背もたれ角度など、様々な箇所を柔軟に調整できるよう設計されている。
調整の際も、特段力を入れずともスムーズに行えるため、子供やお年寄りの方でもストレスなく使用できるだろう。
チェアの組み立て
本製品は付属の工具を用いて自身で組み立てる必要がある。
組み立てと聞くと抵抗感を覚える方も多いだろうが、説明書の解説が分かりやすくて、想像したよりも簡単に組み立てることが出来たので安心してほしい。
まずクッション部分にアームレストを取り付ける。
次に、アームレストを取り付けた状態のクッションを、チェア本体へ取り付ける。
続いて、チェア本体へ背もたれ(バックレスト)を取り付ける。
そして最後に、バックレスト上部へヘッドレストを取り付けたら、組み立ては完了だ。
▼完成した様子。
- アームレストの取り付け
- クッションの取り付け
- バックレストの取り付け
- ヘッドレストの取り付け
以上の4ステップで組み立てを完了できた。
組み立て自体は非常にシンプルで、付属の工具も使いやすいため、誰でも問題なく組み立てることができるだろう。
ただしバックレストなどは重い部品のため、組み立ての際はサポートしてくれる人と一緒に2人で行うと、よりスムーズに進めることが出来るだろう。
スタイリッシュで景観を損ねないデザイン
『FLEXISPOT V6』は見た目的にもスタイリッシュで、室内に設置しても景観を損ねることはないだろう。
▼実際に仕事部屋に設置した様子。
▼ちなみに、チェアと一緒に映っているのはFlexspotの電動昇降スタンディングデスク「E7 Pro(コの字型)」である。
▼脚部がやや後ろに伸びているが、サイズ感的には一般的なオフィスチェアと大差ない。
一般的なフィットネスバイクのようなゴツさは感じられず、ワーキングデスクと一緒に自然なカタチで室内に溶け込む。
▼車輪付きで移動もラクラク行える。
実にスタイリッシュでオシャレさも感じさせるデザインとなっている。
▼実際に漕いでいる様子
「フィットネスバイクが欲しいけど、室内の景観(雰囲気)を損ねたくない...」といった方にもオススメできる製品だと言える。
オフィスチェアとしても快適な座り心地
本製品は人間工学に基づいてデザインされていると謳われているが、実際に座ってみると非常に快適だ。
高弾性スポンジを採用したクッションのおかげで、体重が均一に支えられ、長時間座り続けてもお尻が痛くなりづらい。また通気性に優れたメッシュ素材により、座っている部分が熱く感じたり蒸れたりすることもなく、不快感を感じることは無かった。
そして背面の脊椎サポートをユーザーの腰の位置にフィットするように高さを調整することで、座った際に腰が支えられ、背筋が伸びた綺麗な姿勢で座ることができ、疲労感の軽減を図ることが出来てる。
▼背面レバーを用いて、脊椎サポートの位置を調節可能。
▼腰に気持ちよくフィットする位置で固定する。
また、ヘッドレストの高さと角度も調節可能であり、頭と首の位置に合わせることで首の疲労感軽減を実現。
▼首を自然なカタチで支えてくれる。ヘッドレストの素材も触り心地が良く、髪を痛めたり引っかかったりすることも無い。
そしてクッション(座席)の高さ&前後の位置、アームレストの角度なども柔軟に調節できるため、ユーザーごとに最適な座り心地を実現できるようになっている。
▼男性から女性まで、快適に座る&運動することが可能。
フィットネスチェアとしてだけでなく、オフィスチェアとしても十分に活用できるだろう。
優れた静音性で集中力を途切れさせない
『FLEXISPOT V6』稼働音は実に静かで、ペダルを漕いでいても作業の支障にならず、また周囲へ迷惑をかけることもない。
▼実際に漕いでいる様子
上動画を観ても分かる通り、ペダルの回転音は実に静かで、スーっとモーターの回転する音が聞こえてくる程度だ。
ペダルを漕ぎながらウェブ会議やオンライン授業に参加しても問題ないほどの音量であり、集合住宅で深夜に運動したい場合でも問題なく使用できるだろう。
実に優れた静音性を実現出来ていると言える。
運動強度を8段階調節可能
筐体前部のダイヤルを回すことで、運動強度を8段階で調節できる。
最小の「1」では負荷がほとんどかかっていないため、運動効果は期待できないだろう。
しかし最大の「8」まで上げると負荷がかなり強くなり、ランニングを日課とする筆者が漕いでも簡単には動かないほどになる。実際に8の設定で1時間ほど運動を行ってみたが、結構な汗をかき、400kcal以上のカロリーを消費することができた。
本格的な運動を行いたい場合にも満足できる負荷だと言えるだろう。
作業しつつ、そこそこの負荷で運動を行いたい場合は3~5あたりにセットすることをオススメする。
ディスプレイで運動状態を確認
筐体側面に単三電池を2本入れることで、ディスプレイ上で運動状態が表示されるようになる。
▼単三電池は付属していないので、自前で用意する必要がある。
ディスプレイ下部のファンクションボタンを押すことで、表示内容を切り替えることができる。
表示できるパラメータは以下の通り。
- SCAN:自動的に表示データを切り替え
- TMR:運動時間
- SPD:速度
- DIS:移動距離
- CAL:消費カロリー
- ODO:概算距離
- RPM:1分間の回転数
消費カロリーや距離などを数値化して把握できるため、運動のモチベーションにもつながるだろう。
なお、ファンクションボタンを長押しすることで、表示内容をリセットできる。
『FLEXISPOT フィットネスバイク V6』のまとめ
今回紹介した『FLEXISPOT フィットネスバイク V6』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 組み立ては工程はシンプル
- 使用者の体格に合わせて柔軟な調節が可能
- オフィスチェアとしても適した快適な座り心地
- 車輪付きで移動がラク
- スタイリッシュなデザイン
- 本格的な運動にも適した8段階負荷調節
- ディスプレイで運動状態を確認できる
悪かった点
- 梱包重量が重い(約40kg)
- 一部のパーツも重いため、2人での組み立てを推奨
以上の通り、オフィスチェアとしてもフィットネスバイクとしても利用できる多機能チェアとなっている。
デザインがスタイリッシュかつオシャレさも感じさせるため、一般的なフィットネスバイクほどのゴツさがなく、一般家庭の室内に設置しても景観を損ねることがない。
使用者の体格に合わせて柔軟な調節が可能なため、老若男女問わず快適な座り心地を実現できるようになっている。長時間座り続けてもお尻が痛くならず、通気性の良い素材のおかげで暑さや蒸れも感じないため、オフィスチェアとしても満足度の高いチェアとなっている。
ディスプレイで消費カロリーや漕いだ距離などを確認できるため、運動のモチベーション保持にもつながるだろう。ペダル負荷は8段階で調節可能。作業しつつ気軽に足を動かしたい方から、本格的な運動を行いたい方にまで適している。
一方で届いた際の段ボールが非常に重く(約40kg)、一部パーツも重いため、搬入から組み立てまで最低2人以上で行うことをオススメしたい。
在宅ワークに従事しつつ、気軽に運動も継続したい方は、ぜひ本製品の購入を検討されてはいかがだろうか。
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