筐体デザイン変更について
本モデルは当初、2025年3月17日(月)に販売開始されましたが、筐体デザインの問題により販売が一時注意され、デザイン修正が行われたものが2025年5月に販売再開される予定です。
本記事で使用している筐体はデザイン修正前のものであり、実際に再版されるモデルとは見た目が異なるのでご了承ください(スペック自体に変更はありません)。
数多くのモバイルデバイスやポータブル電源などの開発を手掛けてきたFOSSiBOT(フォッシボット)は、同ブランドの最新タフネススマートフォンとして『FOSSiBOT F112 Pro』(グローバル版)を、2025年5月にリリース(再リリース)する。
発売初期のワールドプレミア価格は、159.99ドル(約23,600円)であった。
IP68/IP69K等級の防水防塵仕様、およびMIL-STD-810G等級に耐衝撃性能を備えた、頑丈なタフネススマートフォンだ。背面には50MPリアカメラを備えており、水中撮影にも対応。
7,150mAhの大容量バッテリーを内蔵。外出先でも長時間の連続使用が可能であり、アウトドアアクティビティの際に持参するにはうってつけのモデルとなっている。
今回、メーカーより本製品(ブラック色)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | FOSSiBOT |
モデル名 | FOSSiBOT F112 Pro |
カラー | ブルー系、ブラック系、グリーン系、レッド系、オレンジ系 |
防水防塵規格 | IP68/IP69K |
耐衝撃規格 | MIL-STD-810G |
ディスプレイ | 6.88インチ IPS |
解像度 | 720×1640(HD+) |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 480nits |
OS | Android14 |
CPU(SoC) | MediaTek Dimensity 6300 オクタコアプロセッサー |
RAM | 8GB(最大16GBの仮想RAM拡張をサポート) |
ストレージ | 256GB |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
SIMカード | デュアルnanoSIMカードサポート |
対応通信規格 | 2.4G/5G Wi-Fi 5, Bluetooth, NFC |
対応バンド | GSM: B2/B3/B5/B8 3G: B1/2/4/5/6/8/19 4G:B38/B40/B41/B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B12/B13/B17/B18/B19/B20/B25/B26/B28A/B28B/B66 5G:NR SA N1/3/5/8/20/28/38/41/77/78 |
位置測位 | GPS,Glonass,Beidou,Galileo,QZSS |
認証方法 | 顔認証、指紋認証(サイド) |
搭載カメラ | フロント:16MP リア:50MPメイン+5MPマクロ |
スピーカー | 内蔵 |
バッテリー容量 | 7,150mAh(18W急速充電サポート) |
本体サイズ | 約181×約82×約13mm(実測値) |
本体重量 | 約326g(実測値) |
『FOSSiBOT F112 Pro』は、防水防塵・耐衝撃仕様の5G対応タフネスAndroidスマートフォンだ。
CPU(SoC)には「MediaTek Dimensity 6300 オクタコアプロセッサー」搭載、最大24GBまで拡張可能なメモリ(RAM)と256GB UFS内部ストレージを採用。マイクロSDカードを挿入することで、最大1TBまでストレージ拡張が可能となっている。
筐体サイズは筆者の実測で約181×約82×約13mm、重さは約327gと大型でズッシリとしているが、タフネススマホの中では軽量かつ薄型の部類だろう。
筐体カラーはブルー系、ブラック系、グリーン系、レッド系、オレンジ系の5種類が用意。シリコン製の背面は手触りが良く、汚れも付着しづらい。
MIL-STD-810G等級の耐衝撃仕様と、IP68 / IP69K等級の高い防水防塵仕様となっており、水辺でも砂塵の舞う過酷な環境でも安心して使用できる。
指紋認証(サイド)、顔認証によるロック解除に対応。左側面には様々な機能を割り当てることのできるカスタムボタンを搭載している。
6.88インチ IPSディスプレイを搭載。720×1640(HD+)解像度と最高120Hzリフレッシュレートに対応しており、滑らかな映像を楽しめる。
前面に16MPフロントカメラを、背面に50MPメイン+5MPマクロカメラを備えており、高精細な写真撮影が可能。
▼水中撮影にも対応。
Bluetooth、Wi-Fi 5(2.4G/5G)、NFCなどの通信規格に対応。デュアルnanoSIMカードの挿入も可能であり、外出先でも5G通信を行うことができる。
GPS,Glonass,Beidou,Galileo,QZSSの位置測位システムにも対応しており、登山やキャンプなどのアクティビティ時に自身の位置を正確に把握可能。
そして7,150mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、長時間の連続使用が可能。18W急速充電サポートで、あっという間にバッテリーを回復できる。
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- FOSSiBOT F112 Pro本体
- スマホケース
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- カードピン
▼スマホ本体の外観。6.88インチディスプレイを搭載した大柄なデザイン。
▼前面には16MPフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。
▼背面には50MPメイン+5MPマクロの2眼構成リアカメラを搭載。
※記事冒頭でも述べた通り、2025年5月から販売再開される筐体では、背面デザインが変更される予定だ。本レビューの筐体デザインは変更前のものである点にご了承いただきたい。
▼本体重量は実測で約326g。
▼本体サイズは約181×約82×約13mm。手に持つと、一般的なスマホよりもズッシリ感がある。
▼MIL-STD-810Gの耐衝撃規格に対応していることもあり、触るだけでその頑丈さが伝わってくる。
▼シリコン製の背面は手触りが良く、汚れも付着しづらい。
▼本製品の厚みは約13mmであり、一般的なスマホと比べると5mmほど厚いが、タフネススマホのジャンルの中では、軽量かつ薄型の部類に入る。
参考までに、以前レビューした同ブランドのタフネススマホ「Fossibot F109」の厚みは18.5mmであったため、本製品ではかなり厚みが抑えられていることが分かる。
▼本製品(左) と iPhone 16 Pro(右) を並べた様子。本製品がいかに大柄かが分かると思う。
▼厚みは意外にも、圧倒的と言えるほどの差はない。
このように、タフネススマホのネックであった「分厚くて携行性に支障をきたす」という点がやや解消され、持ちやすくなった点は高く評価できる。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。
▼音量調節ボタンには立体感のあるストライプが入っており、指でボタンを識別しやすくなっている。
▼左側面にはカードスロット、カスタムキー(赤色)が用意。カスタムキーには、設定より好みの機能を割り当てることができる(後述)。
カードスロットはキャップで保護されており、デュアルnanoSIMカード、もしくは最大1TBまでのマイクロSDカードを挿入できる。
▼カードスロットは素手でも抜き差し可能。付属のカードピンは不要だ (なぜパッケージに同梱されているのか疑問)。
▼上部の様子
▼下部にはスピーカー穴と、Type-Cポートが用意。
▼Type-Cポートもキャップで保護されており、水滴や砂埃等の侵入を防ぐ。
以上の通り、必要最低限のポート類のみが用意された、シンプルなデザインとなっている。
指紋認証・顔認証に対応
本製品は指紋認証(サイド)および顔認証に対応している。
▼右側面の電源ボタンをタッチして指紋を登録。
▼指紋認証の様子
いずれの認証精度も優れており、複数の認証方法を選択できる点は嬉しい。
スマホケースが付属
本製品のパッケージには専用スマホケースが付属する。
▼スマホケース
クオリティ的には必要最低限のレベルだ。ただし、『FOSSiBOT F112 Pro』は筐体自体が衝撃・汚れに強いため、一般的なスマホと比べると、ケースを装着する必要性は低いだろう。
スマホケースを装着すると全体の厚みが増し、せっかくの(タフネスモデルの中では)薄型の筐体の利点がやや損なわれるため、スマホへの汚れや傷の付着を極力避けたい場合のみに、装着を推奨したい。
▼スマホケースを装着した様子
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2025年時点)
2024年12月26日追記 記事内容を最新の状態に更新しました。 スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark ...
続きを見る
結果として、約40.7万点のスコアを記録することができた。
性能区分 | 総合スコア | 性能の目安 | |
---|---|---|---|
スマホ | タブレット | ||
エントリー | 30万点~50万点 | 20万点~40万点 | 基本的な操作や軽量アプリの使用に適している |
ミッドレンジ | 50万点~80万点 | 40万点~70万点 | 普段使いの操作、一般的なアプリ、軽めのゲームに快適に対応 |
上位ミッドレンジ | 80万点~120万点 | 70万点~100万点 | 重めのアプリや3Dゲームもある程度快適に動作 |
ハイエンド | 120万点~150万点 | 100万点~120万点 | 高負荷な作業(動画編集、最新3Dゲーム)にも対応でき、スムーズなマルチタスクが可能 |
フラッグシップ | 150万点~170万点 | 120万点~140万点 | 最先端の性能を備え、最新ゲームやAI処理、マルチメディア作業に最適 |
ウルトラハイエンド | 170万点~ | 140万点~ | ゲーミング専用機並みの性能。最大限のパフォーマンスが必要なコンテンツや今後リリースされる最新アプリケーションに対応可能 |
「MediaTek Dimensity 6300」を搭載していることもあり、エントリークラスではあるものの、タフネススマホの中ではそこそこ高めのスコア結果となった。
ウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なスマホ作業であれば問題なくスムーズにこなせるほか、軽めのゲーミングも楽しめるだろう。
それでは以下からは、実際に使用した感想について紹介していく。
IP68/IP69K等級の高度な防水防塵性能
本製品はIP68/IP69K等級の高度な防水仕様となっており、釣り場や海などの水場でも安心して扱うことができる。
▼シャワーを浴びせても壊れる心配はない。
カードスロットやType-Cポートはキャップで保護されており、水気の侵入を効果的に防いでくれる。
MIL-STD-810Gの耐衝撃仕様も併せて、本製品はアウトドアでの使用に特化したタフネスモデルと言えるだろう。
一般的なスマホ用途は快適
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することができた。
▼画像多めのサイトでも瞬時に読み込まれる。
▼720×1640(HD+)解像度のディスプレイでは、細かな文字まで十分に読みやすい。
▼設定アプリから、リフレッシュレートを最高120Hzまで上げることが可能。滑らかな描画でページスクロール時もスムーズに描画され見やすい。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合も、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼アニメから実写映画まで、満足度の高い視聴体験が可能。
ただし、WidevineがL3サポートな点はやや残念だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、何の問題もなく快適に行うことができた。
▼設定アプリから16GBの仮想メモリ(RAM)拡張を行うこともできる。
ちなみに、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して画面の明るさを計測したところ、最高379nitの明るさを得られた。
▼明るさ最大(自動明るさ調整:オン)にした状態で、真っ白なページの中央を測定。
なお、実際の見え方ベースでの明るさの目安は以下の通り。
明るさ (nits) | 実際の見え方・使用シーン |
---|---|
0~150 nits | 真っ暗な部屋での使用に適切。明るい場所ではかなり暗く感じる。 |
150~300 nits | 暗めの室内なら十分。明るい部屋ではやや暗く感じることもある。 |
300~500 nits | 室内使用では快適。カフェやオフィスの明るさにも十分対応。 |
500~700 nits | 明るい部屋や日陰の屋外で問題なく見える。直射日光下は少し厳しい。 |
700~1000 nits | 日陰や曇りの日の屋外で快適。直射日光下では「まあ見える」レベル。 |
1000~1500 nits | 晴れた日の屋外で十分見える。直射日光下でも大きな不満はない。 |
1500~2000 nits | 強い日差しの下でも快適。HDR動画視聴時は非常に鮮やかに映る。 |
2000~3000 nits | 強烈な直射日光下でもはっきり見える。HDRピーク輝度としても十分優秀。 |
3000 nits以上 | 眩しさを感じるほど明るい。屋外でも反射を感じにくく、最高の視認性。 |
アウトドア使用を前提としたタフネススマホであれば、正直もっと輝度がほしかった(最低でも700以上)。屋内使用では問題ないが、屋外の直射日光が当たる場所では画面の見づらさを感じるだろう。
そこそこ音圧の強めなスピーカー
いくつかの楽曲を再生してみて、スピーカー品質を確認してみた。
▼音質確認の様子
この手のタフネスモデルの中では珍しく、音がくぐもっておらず、中~高音域は実にクリアに響き渡った。低音こそ響きは弱いものの、音圧自体は強く、迫力のあるサウンドを楽しめる。
ハイエンドスマホと比べるとさすがに音質自体は劣るが、タフネススマホにしては十分に頑張ったレベルであると言える。
カスタムキーが便利
本製品では、筐体左側面に用意された赤色のカスタムキーに、設定アプリから好みの機能を割り当てることができる。
▼カスタムキー
▼1回押し、2回押し、長押し時の各パターンに別々の機能を割り当てられる。
このボタンを上手く活用することで、スマホ自体の利便性を向上させることが可能だ。
▼カスタムボタンから好みのアプリをクイック起動することができる。
▼カスタムボタンを押して、フラッシュライトやSOS発信などを即座に起動することも可能。
グローブモードに対応
本製品はグローブモードに対応しており、手袋を装着した状態でも画面のタッチ操作を行うことができる。
実際に手袋を装着した状態で画面をタッチ操作してみたが、素手の場合と同じくらい高い精度で操作が認識された。
スマホ操作のためにいちいち手袋を外す必要が無いため、アウトドアアクティビティの際には非常に便利な機能だろう。
実用的な性能のカメラ
また、本機に搭載されているカメラについても確認してみた。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した写真。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことができていた。
発色も自然。ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼続いてリア(背面)カメラで撮影した写真。
▼屋外撮影(1倍)
▼屋外撮影(4倍)
さすがは50MPメイン+5MPマクロの2眼構成リアカメラを搭載していることもあり、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。上画像を見ても分かる通り、遠景から近景まで、明瞭に撮影することができた。
▼(参考)リアカメラで録画した動画
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だと言える。
高輝度ライトを内蔵
筐体背面には高輝度ライトが内蔵されており、点灯させると簡易的な懐中電灯代わりとしても利用できるようになる。
▼暗い室内を照らし出すには十分な明るさ。
災害時の停電対策から、夜間アウトドアアクティビティの際に足元を照らす用途にも重宝するだろう。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼近くのテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼画面も大きく、十分に迫力のあるゲーミングを楽しめる。
▼PUBGプレイの様子
スマホゲーを楽しみたい場合にも、そこそこ満足度の高い体験が可能だろう。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもあまり重さを感じない。
▼大規模なチャンクの読み込みなどに多少の時間はかかるが、移動自体は比較的スムーズだ。
大規模なバイオームを読み込む際などには、多少のカクつきやフレームレート低下を感じることはあった。しかし全体的にパフォーマンスは安定しており、終始スムーズなゲーミングが可能であった。
▼マインクラフトプレイの様子
以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば、問題なく快適に遊べることが確認できた。
『原神』プレイ時
最後に激重ゲームとして知られる原神について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機では設定さえ調整すればプレイすることは可能であった。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" まで上げるとデバイス負荷も高まるが、依然としてスムーズな動作が可能であった。
▼さすがに画質設定を中以上に上げると負荷は "非常に高い" の状態となり、顕著なフレームレート低下が発生した。
『FOSSIBOT F109』では、"低" 画質程度まで設定を抑えれば、原神を比較的スムーズに遊べるという結果であった。
▼低画質設定でも、十分に綺麗な映像でゲームを楽しむことが可能だ。
▼原神プレイの様子
中画質以上の設定ではフレームレート低下が生じ、まともなプレイは難しいが、低画質であれば、激しく動いた場合でもカクつきや遅延を感じることはあまりなかった。
このように、原神クラスのゲームアプリでも、設定次第ではそこそこ快適に遊べることが確認できた。
アウトドアな場面での活躍だけでなく、自宅でたまにゲームアプリを楽しみたい場合にも活用できるスペックを備えている。
長持ちする大容量バッテリー
本製品は7,150mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、普通に使用する分には、丸1~2日間は充電なしで利用し続けることが可能であった。
いちいち充電する手間を省くことができるため、アウトドアな場面に持参する用途に適していると言える。
▼バッテリーセーバーを起動すれば、より長時間のスマホ利用が可能となる。
また、18W急速充電をサポートしており、わずかな時間であっという間にバッテリー残量を回復できる点は実用的だ。
ただし、以前レビューした同ブランドの「Fossibot F109」(10,600mAh)と比べると、バッテリー容量自体は低めになっている。
筐体のスリム化を実現した弊害と思われる。しかし7,150mAhでも十分な持続力を実現できていることは確かだ。
『FOSSiBOT F112 Pro』のまとめ
今回紹介した『FOSSiBOT F112 Pro』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 優れた防水・防塵・耐衝撃性能
- 頑丈で頼りがいのあるフォルム
- タフネススマホの中ではかなりスリムな部類
- 大抵のスマホ作業を快適にこなせる実用的な性能
- 優れたカメラ性能
- 実用的なカスタムキー
- 高輝度バックライトを搭載
- グローブモードなど、アウトドア向け機能が充実
- 設定次第でゲームアプリも快適にプレイ可能
- 7,150mAh大容量バッテリー内蔵
- リーズナブルな価格
悪かった点
- ピーク輝度が低め(実測で最高379nits)
以上の通り、過酷な環境でも使用に耐えうる強固な造りと、実用的な性能、そしてスリムな筐体デザインを兼ね備えたタフネススマホとなっている。
ただ頑丈なだけでなく性能も充実しており、動画視聴や仕事目的、ゲーミングに至るまで大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。高解像度ディスプレイの発色はカラフルで美しく、ウェブブラウジングから軽めのゲームプレイ、動画視聴まで満足度の高い体験が可能であった。
そして、この手のタフネスモデルとしてはかなりスリム&軽量な部類であり、ネックであった携行性の問題点の解消に努めている様子がうかがえる。実際に手に持ってみると、従来のタフネススマホと比べて持ちやすいと直感で感じられた。
前面・背面搭載のカメラによって撮影された画像(映像)も綺麗で、アウトドアな場面での撮影用端末としても重宝する。
従来モデルと比べて容量はやや落ちているものの、7,150mAhバッテリーの持ちは十分に良好。いちいちバッテリー残量を気にせずに外出先でも安心して利用できる。グローブモード対応にも対応しているなど、アウトドア用途に適した機能が充実している点が非常に魅力的だ。
一方で、やはりピーク輝度の低さが気になる。アウトドア利用を前提としたタフネスモデルであれば、最低700nit以上はほしかった。
何はともあれ、アウトドア利用に適したタフネススマホを求めている方であれば、選択肢に入れても良い最新モデルであると感じられた。
デザイン変更後の再販モデルが公開された際には、ぜひ商品ページを覗いてみてはいかがだろうか。
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