スマートフォン向けモバイルコントローラーの開発・販売を手掛けるGameSirは、同ブランドの最新モデルとして『GameSir X4 Aileron』を発売した。
Bluetooth接続対応のAndroidスマホ向けゲーミングコントローラー(ゲームパッド)であり、厚み12.5mm以下、横幅68~95mmの端末に装着可能。パッドの左右が分かれており、持ち運び時にはコンパクトに収納できるようになっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきます。
メーカー・ブランド | GameSir |
接続方式 | Bluetooth接続 |
対応OS | Android |
対応スマホサイズ | 厚み12.5mm以下、横幅68~95mm |
対応アプリ | GameSir |
パススルー充電 | 対応 |
バッテリー容量 | 400mAh |
本体サイズ | 120×104.6×42.7mm |
本体重量 | 約188.5g |
▼公式紹介動画
本製品は、Bluetooth接続に対応したスマホ向けのモバイルコントローラーであり、Android端末との連携に対応している。コントローラー自体にバッテリーを搭載しており、使用にあたりスマホのバッテリーを余計に消耗することは無い。
▼左右のコントローラー同氏は2.4GHz無線で接続される。
コントローラー本体には一般的なゲームパッドと同様の充実したインターフェースが用意されており、どのようなタイトルに関してもスムーズに操作することが可能だ。
▼Mボタンを使用して様々なカスタム機能を利用できる。
▼プロ仕様の設計。ホール効果スティックを採用しており、長寿命化を実現。ボタンに関しては500万回もの耐久性を備えている。
厚み12.5mm以下、横幅68~95mmのスマホを装着可能。一般的なAndroidスマホであれば大抵の機種との互換性を備えている。
▼背面が空くため、スマホ冷却用のクーラー(別売り)やワイヤレス充電器(別売り)を装着した状態でも、コントローラーを利用することが可能。
そして公式スマホアプリと連携することで、コントローラーに仕込まれたLEDライトの発光色を変更したり、各ボタンの機能をカスタマイズしたり、操作感を自分好みに細かく調整することが可能だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- GameSir X4 Aileron本体
- 専用バッグ
- 合格証
- ユーザーマニュアル
- ラバークッション
- USB Type-Cケーブル
- XBOX GAME PASS
- ブランドシール
- 交換用ABXYボタン
- 交換用サムスティック
- 交換用Dパッド
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応している。
▼コントローラー本体は、交換用ABXYボタン・交換用サムスティック・交換用Dパッドと共に、付属のバッグに収められている。
コントローラーの外観
▼コントローラー本体の外観(表)
▼コントローラー本体の外観(裏)
コントローラー本体は両側合わせて約188.5gほどしかなく、非常に軽量。長時間持ち続けても腕が疲れづらくなっている。
そして左右のコントローラーは磁石でくっついており、手に力を入れれば簡単に分解できる。
インターフェースについて見ていく。
▼左右コントローラーの正面には、一般的なゲームパッドと同様のインターフェースが搭載。
ボタンやスティック、Dパッドは素手で簡単に取り外して、付属の交換用ABXYボタン・交換用サムスティック・交換用Dパッドと交換できる。
▼自分好みにカスタマイズ可能。
▼左右コントローラー内側の様子。折りたたみ用の磁石が用意。
▼左コントローラーの上部。LT/LBボタンに加えて、スマホ固定用のレバー(緑色)が用意。
▼右コントローラーの上部。RT/RBボタンに加えて、こちら側にもスマホ固定用のレバー(緑色)が用意。
▼左右コントローラ背面には、好みの機能を割り当てられるR4/L4ボタンが用意。
▼左コントローラーの下部には、充電用のType-Cポートが用意。
左右のコントローラーを折りたたんだ状態でType-Cケーブルを接続することで、左右コントローラーを同時に充電可能。充電の状態はスティック内部のLEDライトで示される。
スマホ接続後すぐに利用可能
本コントローラーを利用するにあたり、特別なアプリのインストールや設定は不要だ。
また、Bluetooth接続式のため、合計の厚みが12.5mm以下であれば、スマホケースを装着したままのスマホを接続できる。
▼ケースを装着した状態のスマホにも装着可能。
スマホ装着時には、左右コントローラーに搭載された緑色のレバーを上げて、スマホを固定する。
▼レバーを上げると、コントローラーの電源がONになる。
▼コントローラーをスマホに装着した状態
▼コントローラーの電源がONになると、スティックに仕込まれたLEDライトがパターン点灯し始める。
続いて、左コントローラーに搭載されたBluetoothボタンを長押ししてペアリング状態にし、Androidスマホ側で「GameSir-X4A for Xbox」を選択する。
これだけで、コントローラーの使用準備は完了だ。
シッカリと固定される
このコントローラーは左右の緑レバーのみでスマホを固定するわけだが、意外とシッカリと固定することが出来ており、スマホを大きく振ってもコントローラーが外れてしまうことはなかった。
▼ゲームプレイ中にコントローラーが外れ、スマホが落下してしまうことも無かった。
▼コントローラー自体がコンパクトなサイズのため、スマホに装着しても邪魔に感じない。
快適で遅延のない操作性
実際にコントローラーを接続した状態で、スマホゲームを遊んでみた。
▼コントローラー対応ゲームアプリ『マインクラフト』をプレイしている様子。
上動画を観ても分かる通り、家庭用ゲーム機のコントローラーのように、スムーズに動かすことが出来ている。
コントローラーを使用した操作は実に快適で、ゲームパッドでPCゲームを遊ぶ場合と同じ感覚で、スムーズに動かすことが可能であった。
各ボタンの反応性も良く、ディスプレイに表示される仮想ボタンをタッチするよりも遥かに機敏で繊細な動きが可能になる。
また、画面をタッチせずに操作できるため、ディスプレイが指紋や手油で汚れることもない。私のように画面の汚れが気になってしまうユーザーにとっては嬉しい点だろう。
Bluetoothによるワイヤレス接続にもかかわらず、入力遅延は一切感じられず、途中切断も生じない。いたって快適な操作が可能であった。
▼心地よい押し心地のボタン。
ただし、各ボタンを押す音がカチッカチッと結構大きいため、外出先などで利用する場合は場所に気を付けた方が良いかもしれない。
▼ホール効果スティックの感触も良好。耐久性にも優れており、安心して操作に集中できる。
▼LT/RTボタンも押しやすい。
公式アプリで詳細なカスタマイズが可能
公式の無料アプリを使用することで、コントローラーの詳細なカスタマイズ&調整を行うことができる。
▼公式アプリ「GameSir」
アプリを起動すると、スマホとペアリング中のコントローラーが表示される。
アプリには非常に豊富な機能が用意されており、コントローラーの操作感を自分好みに調整したり、背面ボタンに新たな機能を割り当てることも可能だ。
▼「コントローラーテスト」では、各ボタン・スティック等の入力テストを行うことができる。
▼「キー設定」では、各ボタンのレイアウトを入れ替えたり、コントローラー背面のL4/R4ボタンに機能を割り当てることができる。
▼「ジョイスティック設定」では、左右スティックのデッドゾーンを調整できる。
▼「トリガー設定」では、トリガーのデッドゾーンを調整したり、クイックトリガースイッチのON/OFFを切り替えられる。
▼「ライティング設定」では、左右に仕込まれたLEDライトの点灯色やパターン、明るさ、点灯速度などを調整できる。
▼その他、コントローラーのスリープモード移行時間を設定することも可能だ。
このように、非常に多様な機能が用意されており、ユーザーごとに最適な操作環境を実現できるようになっている。
Mボタン+他ボタンで様々な機能を利用可能
右コントローラーに用意されているMボタンと他のボタンを組み合わせて使用することで、様々な機能を利用できる。
ボタンの組み合わせと発動する機能は、以下の通り。
ボタンの組み合わせ | 機能 |
M + LT/RTボタンを2秒長押し | クイックトリガーのON/OFF切替え |
M + 左スティックの上/下 | LEDライトの点灯の明るさを調整 |
M + 左スティックの左/右 | LEDライトの点灯パターンを変更(計6種) |
M + Dパッドの上/下 | 音量調整 |
M + Aボタンを2秒長押し | A-B, X-Yボタンを入れ替える |
憶えるのが少々大変だが、使いこなすことで本製品をより有効活用できるようになるだろう。
『GameSir X4 Aileron』のまとめ
今回紹介した『GameSir X4 Aileron』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 持ち運びに適したサイズ
- 収納バッグが付属
- 充実した操作インターフェース
- 専用アプリで詳細なカスタマイズが可能
- 安定した接続性
- 優れた操作感
- Mボタンの組み合わせて様々な機能を利用可能
悪かった点
- ボタンを押すときの音が大きめ
- 現時点(記事執筆時点)においてコントローラー対応アプリが少ない
以上の通り、快適な操作性でスマホゲーを遊ぶことの出来るモバイルコントローラーとなっている。
各ボタン類の操作性は良好で、家庭用ゲーム機のゲームパッドと同じように、スムーズかつストレスのない操作でスマホゲーを楽しめるようになる。何より、Bluetooth接続にもかかわらず、ほぼ遅延なく操作できる点は快適であった。
また、今回は試せなかったものの、別売りのクーラーを装着することでスマホ本体を冷却し、パフォーマンスを落とすことなくゲームを遊び続けることも可能となっている。
スマホゲームをより快適に遊びたい方にとって、まさに必須のガジェットであると言える。ただ、現時点でコントローラー対応アプリが少ないのが難点だ。
自分が遊びたいゲームアプリがコントローラーに対応しているか否かを、事前に確認してから本製品を購入すると良いだろう。
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