数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「GEEKOM(ギコム)」(台湾)は、Intel® Core™ Ultra CPUを搭載した、2025年最新の高性能ミニPC『GEEKOM GT1 MEGA』を発売している。
以下の3モデル展開となっており、公式サイトやAmazon、楽天などのオンラインストアから購入可能だ。
GEEKOM GT1 MEGA | 通常価格(税込) |
Ultra5-125H 32GB RAM+1TB SSD | 119,900円 |
Ultra7-155H 32GB RAM+1TB SSD | 129,900円 |
Ultra9-185H 32GB RAM+2TB SSD | 159,900円 |
CPUに「Intel® Core™ Ultra 5-125H / 7-155H / 9 -185H」を、グラフィックス処理用に「Intel Arc i-GPU / Intel® Arc™ graphics」を採用しており、32GB DDR5 RAMおよび1TB / 2TB M.2 2280 SSDを備えるなど、10万円超えの価格にふさわしい、優れたパフォーマンスを発揮する高性能ミニPCとなっている。
今回、メーカーより本製品(Ultra9-185H 32GB RAM+2TB SSDモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
【TikGadget限定割引クーポンコード】
①GEEKOM公式サイト
- 対象商品:GT1Mega U9
- 商品リンク:https://geekom.jp/products/geekom-nuc-gt1-mega-core-ultra-ultra7-155h-ultra9-185h
- 割引クーポンコード:GT1Megatg
- 割引率:6%OFF
- 有効期限:2025年3月19日(水) ~ 4月30日(水)
②Amazon
- 対象商品:GT1Mega U9
- 商品リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DQNRBQ3B
- 割引クーポンコード:GT1MEGATG
- 割引率:6%OFF
- 有効期限:2025年3月19日(水) ~ 4月30日(水)
ブランド | GEEKOM |
型名 | GEEKOM GT1 MEGA |
OS | Windows 11 Pro |
CPU | Intel® Core™ Ultra 5-125H Intel® Core™ Ultra 7-155H Intel® Core™ Ultra 9 -185H |
グラフィックス | U5,U7:Intel Arc i-GPU U9:Intel® Arc™ graphics |
メモリ(RAM) | 32GB DDR5 5600MHz ※最大64GBまでの拡張サポート |
ストレージ(ROM) | 1TB / 2TB M.2 2280 PCIE Gen4*4 SSD ※最大2TBまでの拡張サポート |
対応通信規格 | Intel® WIFI7、Bluetooth 5.4、2.5G有線LAN |
インターフェース | 【前面】 ・電源ボタン ・3.5mmオーディオジャック ・USB 3.2 Gen 2 Type-A ×4 【側面】 ・SDカードスロット ・ケンジントンロック穴 【背面】 ・DC電源ポート ・USB 4 Type-C ×2 ・HDMI 2.0×2 ・RJ45 2.5Gbps LANポート×2 ・USB 3.2 Gen 2 Type-A ・USB 2.0 Type-A |
本体サイズ | 135×132×46.9mm |
本体重量 | 約703g(実測値) |
今回紹介する『GEEKOM GT1 MEGA』は、Windows 11 Proを搭載した高性能な小型デスクトップパソコン(ミニPC)だ。
CPUにはIntel® Core™ Ultra 5-125H / 7-155H / 9 -185Hを採用。RAMは32GB DDR5を搭載しており、大抵のPC作業を難なくこなせる性能を備えている。
▼パワフルな第14世代CPU。
Core UltraプロセッサはNPU「Intel AI Boost」を搭載しており、500以上のAIモデルと互換性がある。これにより、Iベースのタスクをより効率的かつ高速に処理することが可能。画像認識、自然言語処理、エンコードのようなAIワークロードを大幅に改善できる。
グラフィックス処理用に「Intel Arc i-GPU / Intel® Arc™ graphics」を採用。AAA級タイトルのヘビーなゲーミングこそ厳しいものの、設定次第では大規模MMORPGを快適に遊べるほどのパフォーマンスを発揮する。
ストレージには1TB / 2TB M.2 2280 PCIE Gen4*4 SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能。
▼RAMは最大64GBまで、ストレージは最大2TBまでの拡張をサポート。
通信規格はIntel® WIFI7、Bluetooth 5.4、2.5G有線LANをサポート。
そして135×132×46.9mm、約703g(実測値)のコンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意。USB 3.2 Gen 2 ポートおよびUSB 4 ポートが複数搭載されており、高速データ伝送に対応している。
▼インターフェース構成
【前面】
- 電源ボタン
- 3.5mmオーディオジャック
- USB 3.2 Gen 2 Type-A ×4
【側面】
- SDカードスロット
- ケンジントンロック穴
【背面】
- DC電源ポート
- USB 4 Type-C ×2
- HDMI 2.0×2
- RJ45 2.5Gbps LANポート×2
- USB 3.2 Gen 2 Type-A
- USB 2.0 Type-A
最大8K解像度出力に対応するほか、USB 4 Type-C ×2、HDMI 2.0×2を併用することで、最大4画面の4K同時出力が可能となっている。
パッケージに付属する壁掛けブラケット&ネジを利用することで、モニター裏への取り付けも可能。仕事環境の省スペース化を図りたい場合にもオススメだ。
そしてIceBlast冷却システムによる効率的な熱循環機構を採用することで、長時間の使用時にも内部に熱がこもりづらく、パフォーマンス低下を抑えることが可能となっている。
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体サイズに対して、非常に優れた性能を備えたミニデスクトップPCだ。
仕事からクリエイティブな作業、動画視聴、軽めのゲーミングにいたるまで、あらゆる用途に適したモデルとなっている。
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- GEEKOM GT1 MEGA本体
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル
- 壁掛けブラケット&ネジ
- HDMIケーブル
▼PCをモニター裏へ取り付けるための壁掛けブラケット&ネジが付属。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズ。
▼付属する電源ケーブルは3P形状なので、一般的な住宅コンセントで使用する場合は3P⇒2P変換アダプタが必要になる場合があるので注意したい。
PC本体
▼PC本体の外観。シルバーを基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン。
▼筐体サイズは135×132×46.9mmとコンパクト。
▼航空機グレードのアルミニウム合金材料を採用した筐体には金属特有の鈍い光沢が見られ、手触りもサラサラ。質感的にも高級感がある。角が丸みを帯びたデザインにはMac miniに似た印象を受ける。
▼筐体外観(360度)
▼片手に収まるほどのサイズ感。
▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されているほか、ブラケット取り付け用の穴が空いている。
▼本体重量は実測で約703g。
メモリ(RAM)&ストレージ拡張が可能
本製品はRAMを最大64GBまで、ストレージを最大2TBまで拡張(換装)できるが、拡張スペースまで分解していくのがそこそこ大変だ。
まず、底面の4箇所のゴム足を手で外す。
▼結構な力を入れないと外れない。
続いて、その下にあるネジをドライバーで外していく。
そして最後に、内部金属プレートの四隅のネジをドライバーで取り外す。
▼内部基盤からの配線がプレートに繋がっており、金属カバーを外す際に力を入れ過ぎると線が抜けてしまうので要注意だ。
拡張性に優れている点も、本製品の大きな魅力の一つだ。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していく。
▼本体正面。画像左側からUSB 3.2 Gen 2 Type-A ×4、3.5mmオーディオジャック、電源ボタンが搭載。
▼右側面の様子。ケンジントンロック穴が用意。
▼左側面にはSDカードスロットが用意。
▼後部の様子。DC電源ポート、USB 4 Type-C ×2、HDMI 2.0×2、RJ45 2.5Gbps LANポート×2、USB 3.2 Gen 2 Type-A、USB 2.0 Type-Aが用意。
以上の通り、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっている。
USBポートが複数用意されており、多数台デバイスとの接続に対応している点は実用的だ。
そして2つのHDMIポートと、2つのUSB4ポートを用いた最大4画面同時出力が可能。LANケーブルによる安定した有線接続が可能な点も嬉しい。
SDカードスロットも搭載されているなど、一般的なサイズのデスクトップと遜色ない利便性を実現していると言える。
置き場所に困らないコンパクトデザイン
本製品のサイズは135×132×46.9mmであり、デスク上に設置してもスペースをほとんどとらない。
▼サイズが非常にコンパクトなため、どのような場所に設置しても邪魔にならない。
▼実際に接続した様子。マウスやキーボードなどはBluetooth対応機種を使うことで、PC周りがスッキリする。
今回のレビュー時には3440×1440解像度のウルトラワイドモニターに接続して利用した。
▼映像出力情報。3440×1440・100fpsで快適に動作する。
▼2TBストレージ版では、デフォルトの状態で1.81TB分が使用可能領域となっていた。
▼PCのバージョン情報
各種ベンチマークテスト結果
各種ベンチマークテストを実施した結果について紹介する。
PCMARK10(無料版)のテスト結果
PCMARK10(無料版)のテスト結果は以下の通りとなった。
▼PCMARK10(無料版)のスコア結果
項目 | スコア |
総合スコア | 7,281 |
Essentials | 10,582 |
Productivity | 8,882 |
Digital Content Creation | 11,145 |
一般的なPC作業(文書作成・ウェブブラウジング・オフィス作業等)は問題なく快適にこなすことのできる性能だと言える。日常的な作業や、軽めのクリエイティブ作業・マルチタスクであればスムーズにこなせるだろう。
項目 | スコア範囲 | 性能目安 |
総合スコア | 2,500~3,000 | エントリーレベル。基本操作は問題ないが、負荷の高い作業は難しい。 |
3,500~4,000 | 中級レベル。日常作業と軽いクリエイティブ作業には十分。 | |
4,500以上 | 上級レベル。高度なマルチタスクやクリエイティブ用途に適している。 | |
Essentials | 4,100以上 | ウェブブラウジング、アプリケーションの起動、ビデオ会議など、日常的な操作に必要なスコア。 |
Productivity | 4,500以上 | ワープロ、表計算、データ処理などのオフィス作業に適した性能。 |
Digital Content Creation | 3,450以上 | 真編集、動画編集、3Dレンダリングなど、クリエイティブ作業に求められる性能。 |
CrystalDiskMarkのテスト結果
CrystalDiskMarkでのテスト結果は以下の通り。
▼CrystalDiskMarkのテスト結果
項目 | Read(MB/s) | Write(MB/s) |
SEQ1M Q8T1 | 5063.43 | 4348.90 |
SEQ1M Q1T1 | 3020.78 | 4367.95 |
RND4K Q32T1 | 807.45 | 524.64 |
RND4K Q1T1 | 63.11 | 291.80 |
M.2 2280 PCIE Gen4*4規格のSSDを搭載していることもあり、非常に優れたスコア値を記録できている。PC起動から各種ファイル読み書きまで、支障なくスムーズにこなせるだろう。
項目 | Read目安値 | Write目安値 |
SEQ1M Q8T1 | 500~550 MB/s | 450~500 MB/s |
SEQ1M Q1T1 | 450~520 MB/s | 400~480 MB/s |
RND4K Q32T1 | 250~350 MB/s | 200~300 MB/s |
RND4K Q1T1 | 30~50 MB/s | 20~40 MB/s |
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果は以下の通り。
▼Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果
項目 | スコア |
プロセッサ | 9.5 |
メモリ(RAM) | 9.8 |
グラフィックス | 8.3 |
ゲーム用グラフィックス | - |
プライマリディスク | 9.8 |
グラフィックススコアこそやや低めなものの、他の項目に関しては十分に優れたスコアを記録できた。ヘビーなゲーミングこそ厳しいものの、一般的なPC作業(文書作成・ウェブブラウジング・オフィス作業等)であれば快適にこなすことのできる性能だと言える結果となった。
項目 | 推奨スコア値 | 説明 |
プロセッサ(CPU)性能 | 6.0以上 | 日常作業(オフィス、ウェブ会議)や軽いマルチタスクが快適に動作。8.0以上なら動画編集もスムーズ。 |
メモリ(RAM)性能 | 5.5以上 | 6.5以上なら仮想環境や高負荷作業にも対応可能。 |
グラフィックス | 5.5以上 | デスクトップ操作や基本的なビジュアルタスクがスムーズ。高解像度環境では6.5以上を推奨。 |
ゲーム用グラフィックス | 6.0以上 | 軽い3Dゲームや3Dモデリング作業に十分対応可能。7.0以上なら負荷の高い作業も快適に動作。 |
プライマリディスク | 6.5以上 | SSD搭載で達成可能。OS起動やアプリ立ち上げが高速化。NVMe SSDなら7.5以上が期待できる。 |
CINEBENCH(2024)のテスト結果
CINEBENCH(2024)でのテスト結果は以下の通り。
シングルコア:111pts、マルチコア:911pts のスコア結果となった。
シングルコアに関して、「Intel Core i9-13900H」や「Ryzen 9 7940HS」などのプロセッサーと比較しても、ほぼ同等のパフォーマンスを備えていると言える。ウェブブラウジングや作業アプリなど、単純な作業に対して高い処理能力を提供するだろう。
マルチコアに関しては、「Intel Core i9-13900H」(約1,260pts)にはやや劣るが、「i7-13700H」と同程度のスコア結果ではある。
これらの結果を見ると、このクラスのミニPCとしては十分に高性能であり、一般的な用途や軽量ゲーム、マルチタスク処理に適している。低負荷のゲーム(LoL, Valorant, Minecraft, 軽めのインディーゲーム)も遊べるだろう。
近いスコアのCPUとしては、「AMD Ryzen 9 7940HS」、「Intel® Core™ i7-13700H」あたりが挙げられる。
シングルコアスコア範囲 | マルチコアスコア範囲 | 性能クラス | 用途の目安 |
140以上 | 2000以上 | ハイエンド | 4K動画編集、3Dレンダリング、AI処理、最新のAAAゲーム |
120~140 | 1500~2000 | アッパーミドル | ゲーミングPC、クリエイティブ作業向け |
100~120 | 1000~1500 | ミドルクラス | 一般的なゲーミング・動画編集・オフィス作業 |
80~100 | 600~1000 | ローエンド | 軽めのゲーム、オフィスワーク |
60~80 | 400~600 | エントリークラス | ネット、文書作成、動画視聴向け |
60未満 | 400未満 | 超ローエンド | 旧世代PC、省電力ノートPC向け |
3DMark(有料版)のテスト結果
3DMark(有料版)を使用して、各種ベンチマークテストを実行した結果は以下の通り。
Steel Normad Light
Steel Nomad Lightスコアは3,087点となった。
Intel® Arc™ graphics の性能としてはまずまずの結果と言える。内蔵グラフィックスとしてはやや優秀な部類だ。
高負荷ゲーミングこそ厳しいものの、軽めのゲームや日常用途では十分だろう。
Time Spy
Time Spyスコアは3,970点となった。
デスクトップ向けのミドルレンジ GPU には劣るが、内蔵グラフィックスとしては比較的高いスコアだ。
ゲーミング用途としても、一定の性能を発揮するだろう。
CPUプロファイル
▼CPUプロファイルのスコア結果
項目 | スコア |
最大スレッド数 | 8,224 |
16スレッド | 7,770 |
8スレッド | 6,212 |
4スレッド | 3,922 |
2スレッド | 2,040 |
1スレッド | 1,043 |
いずれのスコアも優秀であり、シングルタスクとマルチタスクの両方において優れたバランスを実現していると言える。
Storage benchmark
Storage benchmarkスコアは2,571点となった。
PCIe 4.0 SSDとしては平均的なスコアだ。
ゲーム用途や、高負荷なファイル読み込みにおいて、一定以上の性能を発揮できるだろう。
ストレステスト
▼ストレステストの結果
項目 | スコア |
合格率 | 99.3% |
フレーム率の安定性 | 99.3% |
最高ループのスコア | 3,081 |
最低ループのスコア | 3,058 |
ループ回数 | 20 |
フレーム率の安定性は非常に高い。
熱による性能低下(サーマルスロットリング)が発生しておらず、冷却性能が優れており、長時間の使用に耐えうるミニPCであることが確認できた。
3DMark(有料版)のテスト結果まとめ
3DMark(有料版)のテスト結果について、各スコアと評価を以下の表にまとめる。ぜひ参考にしてほしい。
▼3DMark(有料版)のテスト結果まとめ
※横スクロールで表示
テスト項目 | スコア | 目安値 | 評価 |
---|---|---|---|
Steel Nomad Light (GPU) |
3,087 | 2500 ~ 3500: 標準的な内蔵グラフィックス |
十分な性能。軽量ゲームや一般用途に最適。 |
Time Spy (GPU) |
3,970 | 3000 ~ 4500: ミドルクラスの内蔵グラフィックス |
DirectX 12 対応で、軽量ゲームに適している。 |
CPUプロファイル (最大スレッド数) |
8,224 | 8000 以上: 高性能プロセッサ |
マルチコア性能が優秀。 |
CPUプロファイル (16スレッド) |
7,770 | 7500 ~ 8500: 良好なマルチコア性能 |
マルチタスクに対応できる性能。 |
CPUプロファイル (8スレッド) |
6,212 | 6000 ~ 7000: 十分なマルチコア性能 |
一般的な用途には問題なく使用可能。 |
CPUプロファイル (4スレッド) |
3,922 | 3500 ~ 4500: 標準的な性能 |
日常用途としては問題ない。 |
CPUプロファイル (2スレッド) |
2,040 | 1800 ~ 2500: 基本的な性能 |
軽いタスクには対応可能。 |
CPUプロファイル (1スレッド) |
1,043 | 900 ~ 1200: 十分なシングルコア性能 |
シングルスレッド処理で優秀。 |
Storage Benchmark | 2,571 | 2500 ~ 3000: 標準的なPCIe 4.0 SSD |
十分な読み書き性能。 |
ストレステスト合格率 | 99.3% | 95%以上: 安定性が高い |
冷却性能も優れており、長時間使用に適している。 |
フレーム率の安定性 | 99.3% | 95%以上: フレームレートの安定性が高い |
サーマルスロットリングなし。 |
最高ループスコア | 3,081 | 3000 ~ 3100: 安定した性能 |
パフォーマンスのブレが少ない。 |
最低ループスコア | 3,058 | 3000 ~ 3100: 安定した性能 |
パフォーマンスのブレが少ない。 |
一般的なPC作業は非常にスムーズ
まずは実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。
画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。
ウルトラワイドモニターでスムーズなウェブブラウジングが可能。ページ読み込みからスクロールまでいたって快適だ。
▼高解像度・高リフレッシュレート出力下でのスムーズな動作が可能。
また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。
動画サイトにおいても、カクつくことなくスムーズに再生された。
▼高画質設定(4K)でもスムーズに動作を再生できる。
▼高解像度・高リフレッシュレートの美しく滑らかな映像視聴を楽しむことが可能だ。
また、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。
作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。
▼同時に複数ウィンドウを開いた状態でのマルチタスクも問題なし。
以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)を快適にこなせる性能だと確認できた。
リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも、満足度の高いパフォーマンスを提供するだろう。
ゲーミング性能について確認
ゲーミング性能についても確認してみた。
ドラゴンクエスト10のベンチマークテスト
実際にゲーミング性能を確認すべく、まずは「ドラゴンクエスト10(DQ10)」のベンチマークテストを実施した。
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 最高品質
- フルスクリーン
フルHD解像度における最高品質設定で実行したが、スコアは17,512点で "とても快適" という結果が得られた。
ドラクエ10レベルのMMORPGであれば、終始快適にプレイすることが可能だろう。
ファイナルファンタジー14のベンチマークテスト
続いて、『ファイナルファンタジー14(FF14)』のベンチマークテストを実施した。
テスト条件①
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア7,264点、評価は "やや快適" であった。
標準品質であれば、FF14クラスのMMORPGでも、そこそこ快適なパフォーマンスで遊ぶことができるという結果になった。
続いて、もう少し設定を上げてみた。
テスト条件②
- 1920×1080解像度
- 高品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア5,499点、評価は "普通" であった。
高品質設定まで上げた場合でも、普通レベルのパフォーマンスでFF14を遊べるという結果に。
以上の通り、FF14やDQ10クラスのMMORPGでも、設定次第では問題なく遊べることが確認できた。
『GEEKOM GT1 MEGA』のゲームパフォーマンス予測
3DMarkの各テスト結果より推定された、各タイトルにおける『GEEKOM GT1 MEGA』の、ゲームパフォーマンス予測値(平均フレームレート)を以下に掲載する。
PCゲーミング時のパフォーマンスの参考にしてほしい。
※Steel Nomad LightとTime Spyの場合で、スコアはほぼ同一だったため、Time Spyの結果に基づくデータを掲載している。
▼パフォーマンス予測値(平均フレームレート)
ゲームタイトル |
平均フレームレート予想値 | |
1440p Ultra | 1080p Ultra | |
![]() |
40+ FPS | 80+ FPS |
![]() |
55+ FPS | 130+ FPS |
![]() |
30 FPS未満 | 150+ FPS |
![]() |
20 FPS未満 | 45+ FPS |
![]() |
30+ FPS | 190+ FPS |
以上から、仕事やクリエイティブ作業、そして軽めのゲーミングにも利用できる高性能なミニPCであると確認できた。
優れた静音性&放熱性能
レビュー時には本製品を5時間ほど連続使用したが、PC本体からの発熱はかなり抑えてられており、高負荷で連続利用した場合も背面からやや暖かい廃熱を感じる程度であった。
▼筐体自体はほどんど熱を持たない。
▼排気口からわずかに温かい熱を感じる程度。
▼5時間ほど高負荷状態でPCを稼働させ続けた際の内部温度(CPUID HWMonitorによる測定値)。
長時間の高負荷使用後の温度はCPU・SSDともに温度は正常範囲内に収まっていた。最高温度が70℃を超えることもなく、前述したストレステストの結果と合わせて見ても、非常に優れた冷却(排熱)機構を実現できていると言える。
項目 | アイドル時(軽負荷) | 高負荷時(ゲームや動画編集など) | 最大安全温度 |
マザーボード | 20~50℃ | 50~70℃ | 80~100℃ |
CPU | 30~50℃ | 60~85℃ | 90~100℃ |
ストレージ | 20~40℃ | SSD: 40~60℃ NVMe SSD: 50~70℃ | SSD: 70~85℃ NVMe SSD: ~85℃ |
メモリ(RAM) | 30~50℃ | 50~70℃ | ~85℃ |
ケース内温度 | 20~40℃ | 30~50℃ | - |
そして静音性にも優れており、動作音は終始静かな状態を維持していた。
▼5時間連続使用時のPC稼働音の確認
上動画を確認しても、PC本体からはファンの回転音や稼働音がほとんど聞こえてこないことが確認できる。
※環境音(空調音)を拾ってしまっている点にご容赦願いたい。
優れた静音性と冷却能力を備えたミニPCとなっている。安心して長時間利用できるだろう。
『GEEKOM GT1 MEGA』のまとめ
今回紹介した『GEEKOM GT1 MEGA』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なサイズ
- 高級感のある筐体デザイン
- 携行性にも優れている
- 充実のインターフェース構成
- 拡張性に優れた設計
- 最大4画面同時出力をサポート
- 優れた基礎性能
- 一般的なPC作業は問題なくスムーズにこなせる
- ゲーミングにもある程度対応可能
- 非常に優れた静音性&排熱性能
悪かった点
- 底部カバーがやや外しづらい
以上の通り、優れた性能とコンパクトサイズを両立したミニデスクトップPCとなっている。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、作業用ソフトを用いた仕事にも問題なく活用できるだろう。高解像・高リフレッシュレートの美しく滑らかな描画でスムーズな動作が可能であった。ゲーミングに関しても、軽量~中程度の負荷のタイトルであればそこそこスムーズに遊べる性能を実現している。
筐体デザインはスタイリッシュで高級感もある。コンパクト&軽量なサイズのため、狭いデスク上に設置しても場所を取らず、邪魔に感じることは無かった。壁掛けブラケット&ネジが付属しており、購入後すぐにモニター裏への取り付けが可能な点も嬉しい。
Mac miniにも似た筐体デザインが実にオシャレで高級感があるため、満足度の高い所有感を味わうことができた。デスク周りの雰囲気にこだわりたい場合にもうってつけだ。
性能・インターフェース構成・拡張性・筐体デザイン・静音性&排熱性のいずれの点も優れており、特に弱点のない高品質・高性能ミニPCとなっている。
コンパクトサイズで優れた性能のミニPCを求めている方には、現時点で間違いなく選択肢の一つに入れても良いモデルだ。
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- 対象商品:GT1Mega U9
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