最近では、初心者でもSNS上に動画や画像を投稿して人気を得たり、いわゆる "インフルエンサー" として企業案件を獲得するような一般人も増えてきた。
SNS上で人気を得るには、言うまでも無くクオリティの高いコンテンツを投稿する必要がある、ブレブレで見づらい動画をアップロードしても、誰も見てくれないだろう。
そこで今回は、誰でも簡単に品質の高い映像・画像を撮影できるスマホ用ジンバル『Hohem M6 Kit』を紹介したいと思う。
ブランド | Hohem |
型名 | Hohem M6 Kit |
専用アプリ | あり |
接続方式 | Bluetooth |
対応スマホサイズ | 幅 58〜98mm、重量 ≤400g |
バッテリー | 2,600mAh |
連続稼働時間 | 最大18時間 |
充電時間 | 約3時間 |
可動範囲 | パン: 360、ロール: 335、チルト: 335° |
本体重量 | 約551g |
hohem M6 Kitスマホ用ジンバルには、磁気AI追跡機能が搭載されており、顔の追跡に制限がなく、常に被写体を中心に追跡して撮影することができます。また、このAI追跡技術はBluetoothやアプリに接続する必要がなく、特定のジェスチャーを行うだけで追跡を開始または停止できます。hohem M6 Kitを使えば、よりプロフェッショナルなビデオ撮影が簡単になります。
夜間に屋外で自撮りや写真撮影をするとき、不十分な照明で撮影が困難なことはありませんか?このスタビライザーには、マグネットで取り外し可能な吸引灯が付属しており、不十分な照明下でも美しい写真や動画を撮影するのに役立ちます。また、360種類のRGB雰囲気ライトは、ホイールで簡単に調整でき、どんなシーンでも美しい肌を演出することができます。自分撮りやビデオ録画、ライブなどにぴったりです。
このスタビライザーは、アップグレードされた3軸手ぶれ補正機能iSteady 7.0を搭載しています。iSteady 7.0では手ぶれ補正アルゴリズムが適化され、前代未聞の手ぶれ補正効果を実現しています。直交構造がアップグレードされたため、広角撮影でもロール軸がレンズ内をはいる心配する必要がなく、安心して安定した映像を撮影することができます。スマホのブレを抑え、高品質で鮮明な動画や画像を簡単に撮影できます。
このスマホジンバルは360°の無限回転角度をサポートし、撮影中に自動回転するため、角度の制限を受けずに創作が可能です。ロール方向とピッチ方向の両方が335°に達し、撮影角度が再び拡大されます。「インセプション」モードで、ユニークでクリエイティブな視点を作り出します。hohem Joyアプリでは、モーメントモード、CloneMe、パノラマビデオ、タイムラプスなどの機能を搭載し、アプリ内でワンクリックするだけで真のワンクリック撮影を体験することが可能です。
このスマホジンバルには、連続使用が18時間可能なバッテリーが搭載されており、長時間使用できます。外出先で撮影する場合には、撮影時間を最大化し、多くの作品を記録することができます。撮影中にスマートフォンのバッテリーが急に20%以下になっても、心配する必要はありません。ジンバルをモバイル電源として使い、スマートフォンを緊急充電することができます。
このスタビライザーの最大の特徴は、高い耐荷重性であり、400gの重量までの機材を安定して支えることができます。プロ級の撮影の楽しさを体験でき、最新のAndroid&iPhone機種に対応し、携帯電話の幅は58〜98mmです。さらに、ジンバル本体*1、磁気フィルライト*1、三脚*1、USB-C充電ケーブル*1、USB-C-USB-C充電ケーブル*1、キャリーケース*1、ユーザーマニュアルなどの豊富な付属品が含まれています。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ジンバル本体
- 磁気フィルライト
- 三脚
- USB Type-Cケーブル
- USBType-C - USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- キャリーケース
▼付属品すべてを収納して持ち運べるキャリーケースが付属している。
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。
▼ジンバルの外観。折りたたんだ状態だと比較的コンパクト。
▼握りやすく、手汗で滑りづらいグリップ部分。
▼本体重量は約551gであり、ややズッシリ感がある。
▼本体正面。ディスプレイ、ジョイスティック、M(モード)ボタン、ズームレバーが搭載。
▼左側面。多機能コントロールホイール、A-Bモーションボタンが搭載。
▼右側面。充電用Type-Cポート、電源ボタン、1/4インチ -20UNCポートが用意。
▼背面。パン軸ラッチ、トリガーが搭載。
▼底部には1/4インチ -20UNCポート、およびストラップポートが用意。
▼付属の三脚を取り付けて持ち手を延長できるほか、スタンドとしても機能する。
▼三脚を展開した様子。
▼上部の様子。
▼ロール軸アームラッチ&ロール軸モーターが搭載。
▼スマホを取り付けるためのスマートフォンクランプ。
▼バネで伸縮し、幅 58〜98mm、重量 ≤400gまでのスマホを取り付けることができる。
▼クランプ下部にも1/4インチ -20UNCポートが用意。
▼反対側には出力用Type-Cポートが用意。スマホに対してリバースチャージを行うことができる。
このように、非常に豊富なインターフェースが搭載された多機能スマホジンバルとなっている。
AI追跡機能搭載の磁気フィルライト
また上部には、AI追跡機能搭載の磁気フィルライトが搭載されている。
▼磁気で吸着しているため、簡単に取り外しが可能。
▼側面にはAI追跡ON/OFF切替レバーが用意。
▼底部には磁気ポートが用意。
▼ジンバル上部へ、前後の向き関係なく取り付けることができる。
以上の通り、本体デザインおよびインターフェースは洗練されており、多くの機能をこれだけコンパクトな筐体に詰め込むことができているのは実に素晴らしい。
ジンバルの使用開始まで
ジンバルを使用開始するまでの手順を紹介していく。
専用アプリの準備
まずは 専用アプリ(iOS・Android対応)を無料インストールしておく必要がある。
ジンバルにスマホを取り付ける
アプリインストール後、スマホをジンバルに取り付けよう。
スマホを取り付けるとき、ロール軸アームラッチのロックを解除し、アームを押して左右に動かし、スマホが地面に対してほぼ水平になるよう固定する必要がある。
▼ロックを解除。
▼ロール軸アームラッチを動かして、スマホの位置を調整する。
▼スマホを取り付けた様子。
▼スマホを取り付ける際は、カメラが背面から向かって右側に来るように装着する必要がある。
スマホとジンバルの接続(ペアリング)
続いて、スマホとジンバルの接続(ペアリング)を行う。
▼ジンバル本体の電源を入れると、アプリ画面から機器が選択可能となる。
接続が完了すると、アプリの撮影画面上でジンバルのバッテリー残量も表示されるようになる。
なお、一度接続(ペアリング)を完了しておけば、2回目以降はジンバルを起動すると自動的にスマホに接続されるようになる。
決定的瞬間に出くわして、瞬時に撮影を開始したい場合にも助かる手軽さだ。
アプリの起動&撮影開始
あとはインストールしておいたアプリを起動し、メイン画面より "撮影開始ボタン” をタップするだけだ。
これだけの手順で、ジンバルの使用が可能となる。初めて扱う方でも問題なくセットアップを完了することができるだろう。
片手であらゆる操作が完結する
実際にスマホを装着して、ジンバルを操作してみた。
上述した通り、本製品には前面にすべての操作インターフェースが集約されており、ほぼすべての操作について、ジンバルを持つ片手で行うことが可能だ。
▼正面の撮影ボタンを押して撮影・録画を開始。
▼撮影ボタン縁のレバーを上下させることで、ズームイン/アウトの調節が可能。
▼アナログスティックでジンバルのアームを操作できる。
▼M(モード)ボタンを押すことでモードを切り替えることができる。現在のモードはディスプレイ中央に表示される。
用意されているモードは以下の通り。
- PTF(パンチルトフォロー)モード
- PF(パンフォロー)モード
- L(ロック)モード
- POV(ポイント・オブ・ビュー)モード
- S(スポーツ)モード
- ICP(インセプション)モード
▼左側面の多機能コントロールホイールをを押すと、ホイールを回転させた際の操作を切り替えることができる。
- 1回押す:オプションの選択
- 2回押す:フォーカス/ロール切替
- 3回押す:CCT/RGB切替
- 長押し:CCTフィルライトまたはRGBライトのオン/オフ切り替え
▼現在の機能はディスプレイ左側に表示される。
機能をセットした後、ダイヤルを回すことで各パラメータを調節することができる。
▼実際に操作している様子
また、ホイール横のA-Bモーションボタンを押すことで、タイムラプス動画を撮影する際にスタート/エンドポイントを設定できる。
- ボタンA/Bを長押し:スタート/エンドポイントを設定(成功するとビープ音が鳴る)
- ボタンA/Bを1回押す:ポイントA/ポイントBに素早く戻る
- ボタンA/Bを2回押す:現在のポイントからポイントA/ポイントBに一定の速度で戻る
そして背面トリガーを押すことで、各種撮影モードの切り替えを行うことができる。
- トリガー長押し:スポーツモード「S」
- 2回押す:ジンバルの再設定
- 3回押す:逆180°パンニング回転
- 4回押す:超広角撮影モード
- ダブルタップして後のタップを長押しする:オールロック(放すと1つ前のモードに戻る)
▼実際に切り替えている様子
このように、ジンバルに搭載された多彩なボタン、レバー、トリガー類を使用することで、非常に多くの機能を利用することができる。上動画を見ても分かる通り、操作に対する反応は良好であり、操作遅延などは特に見られなかった。
ただ、機能がとにかく多く複雑なため、初めて扱う時は各機能の操作方法を憶えるのに苦労するかもしれない。
なお、向き変更等の速度は設定画面より柔軟に変更することができる。反応速度を自分好みにカスタマイズすると良いだろう。
▼アプリ上で動作に関する細かな調節が可能。
その他にも、高クオリティな写真・動画撮影をサポートする多くの便利機能が搭載されている。本格的な利用を開始する前に、一通りアプリに目を通しておくと良いだろう。
高度な手振れ防止機能
上述したように、本製品には独自の手振れ防止技術が搭載されている。
そのため、激しくジンバルを振った場合でも、ブレや残像をほとんど感じさせない映像を記録できるようになっている。
▼実際に振ってみた様子。
動画を見ても分かる通り、ジンバル本体を様々な角度に傾けても、スマホは一定角度・方向のみを安定して撮影している。
▼実際にジンバルを振りつつ撮影した映像
上動画は大きくジンバルを振りかざしながら撮影を行っているが、滑らかかつ安定した動画が撮影できている。
以下に手振れ防止が優秀であるかが分かると思う。ブレを防止できているおかげで不快な残像なども発生していないため、視聴者にとってストレスのない動画となっている。
動画の質を重視したいインフルエンサーであれば、まさにうってつけの機能であると言える。
▼様々な持ち方が可能。撮影場面や場所に応じて柔軟に使い分けることができるだろう。
高精度AI顔追跡&ジェスチャーコントロールによる快適な自撮りが可能
アプリには自撮り撮影用の美顔フィルタなども用意されており、自撮りインフルエンサーにとっては助かるだろう。
手振れ防止ジンバルとしてだけでなく、単純な自撮り棒としても優秀なガジェットとなっている。
そして上部に取り付けられたAI追跡機能搭載の磁気フィルライトを使用することで、ジェスチャーコントロールおよび自動顔追跡機能を利用することが可能だ。
▼磁気フィルライトは前後逆に取り付けることも可能。
▼側面のAIスイッチをONに入れる。
そしてカメラから0.5~1.5m離れた場所で、指で "OK" のカタチを作ると、ジェスチャーが認識され自動顔追跡が開始される。
するとインジケータライトが緑色に点灯し、自動顔追跡が開始される。
▼自動顔追跡が開始されると、対象人物の顔が緑枠で囲まれる。
そしてレンズに向けて "V" のポーズをとることで撮影を開始することができる。
▼実際にトラッキングさせて撮影した様子
▼トラッキング中のジンバルの様子
撮影後はカメラに向かって "パー" のジェスチャーを行うことで、自動顔追跡が終了する。
▼自動顔追跡終了時はインジケータが赤色点灯に戻る。
上動画を観ても分かる通り、被写体(私)が常にカメラ内に収まるように追跡することが出来ている。
AI自動追跡機能の精度は高く、素早くカメラの範囲外へ動いた場合でも、被写体を逃すことはなかった。
ジンバルの可動範囲はパン: 360、ロール: 335、チルト: 335°と非常に広いため、身長179cmの筆者がカメラから1.5mほどの距離で試用した場合でも、腰を曲げる必要もなく、顔をしっかりと撮影できていた。
そしてジェスチャーコントロールの認識精度も実に優れており、実際に使用していて認識ミスを起こすことはほとんどなかった。
- 自動顔追跡開始:「OK」ジェスチャー
- 自動顔追跡終了:「パー」ジェスチャー
- 撮影開始/終了:「V」ジェスチャー
撮影開始&終了、そして自動追跡の切り替えを行う場合にもいちいちスマホやスタンドを操作する必要が無いため、ウェブ会議、オンライン授業などで撮影に集中したい場合にも、実に重宝する機能だろう。
静音性に優れている
本製品の静音性は実に優れており、電源を入れる時、トラッキングでカメラスタンドが回転する時などに、音は一切聞こえてこない。
稼働音がしないため、動画録画中に雑音やノイズ等が入り込むこともなかった。
映像・音声の両面で高品質な動画を撮影できるスマホジンバルとなっている。
『Hohem M6 Kit』のまとめ
今回紹介した『Hohem M6 Kit』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 携行に便利なケースが付属
- 非常に多くの機能が搭載されたジンバル本体
- 操作に対する反応性が良好
- 高度な手振れ防止機能
- 専用アプリの機能が豊富
- 高精度な顔自動追跡&ジェスチャーコントロール機能
- リバースチャージに対応
悪かった点
- ジンバル本体が結構重い
- スマホ装着状態で長時間ジンバルを持ち続けていると腕が疲れる
以上の通り、プロ並みの高品質映像を撮影できる多機能・高性能なスマホジンバルとなっている。
ただ高機能なだけでなく、片手でほとんどの機能にアクセスできるデザインがなされており、全体的にユーザービリティが高いと感じた。操作に対する反応性も良好であり、必要に応じて動作読度を自分好みにカスタマイズできる点も嬉しい。
そして何より、手振れ補正機能は圧倒的であり、実際に手を大きく振って撮影した映像も、まるで定点カメラのように安定していたことには驚かされた。
高精度な顔自動追跡、ジェスチャーコントロール機能なども搭載されているため、オンライン授業やリモート会議、そして動画サイトへの配信目的でも重宝するだろう。
ただ、スマホを装着したジンバルは700~900gほどになるため、片手で長時間撮影を続けていると腕が疲れてくるかもしれない。
何はともあれ、SNSへの投稿にはまっており、プロ並みにクオリティの高い映像を撮影したいのであれば、ぜひ本製品のようなジンバルの購入を検討してはいかがだろうか。
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