中国のHuawei(ファーウェイ)は、2025年3月20日(木)に、同ブランド最新のスマートバンド『HUAWEI Band 10』を中国で発売した。
ポリマーファイバー版、アルミニウム合金版、NFC版の3つのバリエーションで展開されており、価格はそれぞれ以下の通りだ。
▼HUAWEI Band 10の中国市場向け価格
Huawei Band 10 | 価格 |
ポリマーファイバー版 | 269元(約5,500円) |
アルミニウム合金版 | 289元(約5,900円) |
NFC版 | 329元(約6,700円) |
※価格は1元 = 20.56円換算(2025.3.21時点)
1.47インチ AMOLEDディスプレイを備えており、194×368解像度に対応。5ATMの防水設計となっているほか、最大14日間持続可能なバッテリーを搭載するなど、リーズナブルな価格に対して実用性に優れたスマートバンドとなっている。
今回、本製品(ポリマーファイバー・ブラック色・中国版)を自前で購入したので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | HUAWEI(ファーウェイ) |
モデル名 | HUAWEI Band 10 |
カラー | グリーン、ブルー、パープル、ピンク、ホワイト、マットブラック、ブラック |
画面サイズ | 1.47インチ AMOLED |
解像度/PPI | 194×368ピクセル / 282ppi |
通信規格 | 2.4 GHz、BT 5.0、BLE、NFC(NFC版のみ) |
防水規格 | 5 ATM |
搭載OS | HarmonyOS |
対応OS | Android 9.0以降、iOS 13.0以降 |
スピーカー | 非搭載 |
マイク | 非搭載 |
搭載センサー | 9軸IMUセンサー(加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁力計センサー)、光学式心拍センサー、周囲光センサー |
本体サイズ | 43.45 × 24.86 × 8.99 mm |
本体重量 | ・マットブラック、ホワイト、グリーン、ブルー、パープル(アルミ合金ケース):約15g(ストラップを除く) ・ブラック、ピンク(耐久性ポリマー素材ケース):約14g(ストラップを除く) |
本体素材 | ・ブラック、ピンク:耐久性ポリマー ・マットブラック、ホワイト、グリーン、ブルー、パープル:アルミ合金 |
ストラップ素材 | ・ブラックフルオロエラストマー ・ホワイトフッ素エラストマー ・グリーンフッ素エラストマー ・ブルーフッ素エラストマー ・パープルフルオロエラストマー ・ピンクフルオロエラストマー |
対応手首サイズ | ・ホワイト、パープル、ピンク:120~190mm ・マットブラック、グリーン、ブルー、ブラック:130~210mm |
常時画面表示 | 対応 |
バッテリー持続期間 | 通常使用:最大8日間 スタンバイ状態:最大14日間 常時画面表示:最大3日間 |
充電時間 | 約45分 |
高速充電 | 対応(5分の充電で2日間持続) |
『HUAWEI Band 10』にはグリーン、ブルー、パープル、ピンク、ホワイト、マットブラック、ブラックの7種類のカラーバリエーションが用意。
ブラック、ピンク色は耐久性ポリマー製、マットブラック、ホワイト、グリーン、ブルー、パープル色はアルミ合金製のボディを備えている。
1.47インチ AMOLEDディスプレイを搭載し、194×368解像度に対応。常時画面表示もサポート。
▼ストラップを除く本体部分は、わずか約15gと非常に軽量。
▼公式アプリを使用して、バンドフェイステーマを自由に変更可能。
通信規格は2.4 GHz、BT 5.0、BLEに対応。NFC版のみNFCにも対応する。
100種類ものスポーツモードに対応。充実の搭載センサーにより、高精度なワークアウトトラッキングが可能だ。また、5ATMの防水仕様となっており、水没にも耐え、水泳時にも装着できる。
カメラや音楽操作、スマホ通知連動など、従来モデルと同様に便利機能を多数搭載。
そして通常使用時で最大8日間、スタンバイ状態で最大14日間のバッテリー持続力を実現。約45分間で満充電を完了できる。
高速充電にも対応しており、わずか5分の充電で2日間もの持続が可能となる。
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子。今回のレビューではポリマーファイバー・ブラック色・中国版を使用している。
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- HUAWEI Band 10本体
- ユーザーマニュアル
- 充電ケーブル
スマートバンド本体
▼筐体外観(360度)
▼スマートバンド本体の外観。ブラック色を使用。
43.45 × 24.86 × 8.99 mmの筐体に、円形の1.47インチ AMOLEDタッチスクリーンが搭載されている。
▼真横から見た様子
▼右側面には物理ボタンが用意。
▼ケース部分には耐久性ポリマー素材を採用。優れた耐久性を備えつつ、見た目的にも高級感が生まれている。
▼バンドはピンバックルタイプとなっている。
▼筐体重量は、ストラップ込みで約29gと実に軽量。
▼ストラップを展開した様子。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。
▼ストラップ付け根のボタンを押しながらストラップを引くことで、簡単に取り外しが可能。
ストラップを取り外して、別のストラップと交換したり、別売りのアクセサリーを購入して装着方法を変更することも容易に可能だ。
快適な装着感
本製品の装着感は実に快適であり、フルオロエラストマー製(ブラック色)の柔らかいストラップが手首へ柔軟にフィットする。
バンド込みで約29gという軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じない。見た目的にもシンプルで、落ち着いた印象を受ける。
▼ピンバックルタイプのバンドは、脱着が非常にラクだ。
▼シンプルかつスタイリッシュ、そこそこの高級感もあるデザインで、社交の場や仕事場に装着して行っても違和感はないだろう。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、水を浴びても故障することはない。
普段から自然な気分で装着し続けることが可能だ。
プライベートな場面から仕事場、アウトドアアクティビティまで、幅広いシーンに適したデザインとなっている。
公式アプリのインストールでスマホアプリと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートバンドと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
スマートバンド右側面の物理ボタンを長押しすることで、起動してスクリーンが表示される。
▼今回使用しているのは中国版だが、言語は日本語も選択可能であった。
あとは画面の指示に従って、アプリにHUAWEI Band 10を追加する。
アプリ(スマホ)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートバンドの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
▼アプリメイン画面。アプリ内の表記も日本語に完全対応している。
本製品を使いこなすうえで必須のアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。
豊富な機能を利用可能
本製品には豊富な機能が用意されている。
▼ホーム画面から上下左右にスワイプしたり、物理ボタンを押すことで、各アプリや機能を利用可能。
天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、一般的な便利機能は網羅している。
194×368ピクセル / 282ppi の解像度に対応した1.47インチ AMOLEDディスプレイの発色は良く、文字などもクリアに描画されるため、画面上の表示が実に見やすい。
▼現在地のリアルタイムの天候情報や週間天気予報を確認できる。
▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能だ。
▼「Alipay」や「Weixin Pay」は、NFC版のみ利用可能(中国本土など一部地域では、バーコード、QRコードスキャンによる決済をサポート)。
バリエーション豊かなテーマ
アプリからテーマをインストールすることで、スマートバンドのホーム画面(バンドフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。
▼無料・有料含め数百種類のテーマをインストール可能。
クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。
常時表示に対応、簡易表示でバッテリー長寿命化も実現
従来モデルと同様に、『HUAWEI Band 10』もディスプレイの常時表示に対応しており、バンド上の設定画面より変更可能だ。
これにより、いちいちスマートバンドを持ち上げずとも、時刻や日付、曜日など最低限の情報を確認できる。
▼常時表示中の様子。
簡易的な表示になり、常時表示機能をONにした状態でも、最大3日間のバッテリー持続を実現している。
高度な健康管理が可能
本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。
運動(ワークアウト)計測
本製品はウォーキング、ランニング、サイクリング、水泳など、100以上のスポーツモードに対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
▼5ATMの防水規格に対応しているため、水泳などの競技測定にも対応。
運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、アプリ上からいつでも過去の記録を閲覧することができる。
また、ペアリング中のスマホのGPSを利用することでルートトラッキングデータの保存も可能だ。
自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。
健康モニタリング機能
本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことができる。
▼危険値を検出するとアラート(警告)を発する機能も搭載。
▼睡眠中の呼吸乱れを検知する機能も用意。睡眠の質改善に繋げられる。
▼感情/ストレスや情緒関連のトラッキングもサポート。メンタル面での健康も把握できるようになっている。
▼自身の健康パラメータを簡単に計測できる。
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながる。
▼アプリ上では、より詳細な健康データを閲覧できる。
上記で紹介した以外にも、ストレス管理機能や、女性の方向けに生理周期の記録機能なども用意されている。
本製品を使いこなすことで、日々の健康習慣を改善・向上させることが出来るだろう。
サードパーティサービスとの連携も可能
アプリは「HealthKit」「HUAWEI Health kit」などのサードパーティサービスとの連携も可能。健康データ等をサービス間で共有したい場合には役立つだろう。
通知連動機能がとても便利
スマートバンドを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートバンド上でも確認できる機能だ。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。
各種通知をスマートバンド上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
▼高解像度AMOLEDディスプレイのおかげで、細かな文字まで見やすい。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。アプリごとに通知のON/OFFを切り替えられる点も嬉しい。
ただ、本製品はマイク&スピーカー非搭載のため、着信時は相手の名前確認&通話OFFを利用できるのみであり、バンド越しの通話には対応していないので注意したい。
高速充電対応でバッテリーを素早く回復
本製品付属の充電ケーブルは、従来モデルと同様にマグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートバンド背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来るだろう。
バッテリーの持ちは良好で、通常使用:最大8日間、スタンバイ状態:最大14日間、常時画面表示:最大3日間の連続使用が可能。いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点は嬉しい。
そして急速充電に対応していることもあり、充電速度は非常に素早く、わずか5分の充電で2日間持続可能なバッテリー量を回復できる。
実用性に優れた設計であると言える。
『HUAWEI Band 10』のまとめ
今回紹介した『HUAWEI Band 10』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- シンプルかつスタイリッシュ、高級感もあるデザイン
- 軽量で快適な装着感
- 鮮明・カラフルで見やすいAMOLEDディスプレイ
- 豊富な機能が用意
- 常時表示に対応
- 高度な健康管理機能を搭載
- 100種類を超えるワークアウトモードをサポート
- 5ATMの防水仕様
- スタンバイ状態で最大14日間のバッテリー持続力
- 高速充電に対応
- リーズナブルな価格
悪かった点
- スピーカー&マイク非搭載
以上の通り、日本円で5,500円前後というリーズナブルな価格に対して、非常に機能の充実した高コスパなスマートバンドとなっている。
耐久性ポリマー素材を採用した筐体は、優れた耐久性を備えつつ、見た目的にもそこそこの高級感がある。シンプルかつスタイリッシュで主張しすぎないデザインのため、社交の場や仕事場に装着して行っても違和感はないだろう。
装着感も良好で、バンド込みで約29gという軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。
AMOLEDディスプレイの描画は実にクリアかつカラフル。小さな文字まで鮮明に描画されるため、画面表示に見づらさを感じることはなかった。
血中酸素測定や睡眠モニタリング機能、情緒測定をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになるだろう。
バッテリーの持ちは実に良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで1週間以上は利用し続けることが可能だ。高速充電のおかげで、わずか5分の充電で2日間持続可能なバッテリー量を回復できる。そして常時表示に対応している一方で、簡易表示によりバッテリーの長寿命化も実現。とことん実用性を重視した設計となっている。
5~6千円台で実用性に優れ、デザイン的にも安っぽさがないスマートバンドを求めている場合には、本製品はまさにうってつけの一品と言えるだろう。
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