2023年4月18日、Huawei(ファーウェイ)は最新スマートバンド『Huawei Band 8』を中国で発表した。
日本国内向けの発売日は2023年5月11日(木)、市場想定売価は8,580円(税込)となっている。
368×194ピクセルの1.47インチAMOLEDディスプレイを搭載しており、厚さは8.99 mmで本体重量はわずか14g。最大14日間ほどの連続使用が可能なバッテリーを内蔵するなど、さらに洗練された最新スマートバンドだ。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | Huawei(ファーウェイ) |
モデル名 | Huawei Band 8 |
ディスプレイ | 1.47インチ, AMOLEDタッチスクリーン |
解像度 | 194×368, 283ppi |
防水規格 | 5ATM |
対応OS | iOS / Android |
対応通信規格 | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 180mAh(約14日間持続)高速充電対応 |
本体サイズ | 43.5 x 24.54 x 8.99 mm |
本体重量 | 14g |
本体カラー | グリーン, オレンジ, ブラック, ピンク |
Huawei Band 8は、368×194ピクセルの1.47インチAMOLEDディスプレイを搭載しており、厚さは8.99 mmで本体重量はわずか14g。前世代のHuawei Band 7と比べて2グラムほど軽く、快適な装着性を実現している。
更新された「HarmonyOS 3.1」がインストールされており、カレンダーからチケット、会議、イベント等に関する通知を受け取れる機能が新たに導入された。
Huawei Bandの従来モデルの課題としてウォッチフェイスの種類の少なさが指摘されていたが、Huawei Band 8ではストアから10,000種を超えるスタイルの文字盤をダウンロードできるようになっている。
日本のオンラインストアでは、ストラップはグリーン, ブラック, ピンクの3種類から選択可能。
Huawei Band 8には新しく改善された「TruSeen 5.0」が搭載されており、より精度の高い心拍数および身体機能の測定機能を利用できる。さらに100を超える幅広いスポーツモードに対応。加速度センサー、ジャイロスコープ、睡眠追跡、歩数計なども搭載されており、従来モデルと同様に充実したアクティビティを楽しめるようになっている。
Huaweiの「TruSleep 3.0」睡眠モニタリング技術を備えており、こちらも前世代機より精度が10%向上している。
さらにHuawei Band 8は180mAhのバッテリーを備えており、通常使用で最大14日間の連続稼働が可能。常時トレーニングと常時オンを有効にした最大負荷でも3日以上持続する。急速充電にも対応しており、わずか45分で満充電を行うことが可能だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子。今回のレビュー品は中国からの輸入版だが、技適を取得済み。日本語にも完全対応しており、国内サイトで購入したものとほとんど違いは無い。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマートバンド本体
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル
▼スマートバンド本体の外観。43.5 x 24.54 x 8.99 mmのコンパクトな筐体に、1.47インチのタッチディスプレイが搭載。
▼本体重量は約14g(ベルト無しの場合)と非常に軽量。今回のレビューに用いたミッドナイトブラック色のモデルは、TPU(熱可塑性ポリウレタンエラストマー)を採用しており、腕にしっかりとフィットして馴染む。
▼真横から見た様子。
▼右側面にはファンクションボタンが搭載。
▼左側面には特に何もない。
▼後ろから見た様子。TPU製のストラップは汚れが付着しづらく、手触りも良好。
▼展開した様子。どのような太さの手首でも柔軟に装着できるようになっている。
▼裏面の手首にあたる部分には、装着者の生体情報を読み取る端子と、充電ポートが用意。
このように、スマートバンド自体はシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっている。
余計なボタンやダイヤル類がないため、初めてこの手のデバイスを扱う方でも困ることはないだろう。
ストラップは簡単に取り外し可能
なお、背面に用意されたボタンを押すことで、両側のストラップを簡単に取り外すことが出来る。
▼ボタンを押しつつストラップを引っ張ると、スポッと抜ける。
▼ストラップを取り外した様子。
ストラップを取り外して、別のストラップと交換したり、別売りのアクセサリーを購入して装着方法を変更することも容易に可能だ。
高速充電対応でバッテリーを素早く回復
本製品付属の充電ケーブルは、従来モデルと同様にマグネット吸着式となっている。
充電の際は、スマートバンド背面のポートにケーブル端子を近づけるだけでカチッと磁石で吸着し、充電が開始される。
いちいち端子を手探りで探して接続する必要もないため、普段からストレスなく充電を開始出来るだろう。
急速充電に対応していることもあり、HUAWEI Band 7と比べて充電速度は非常に早い。約45分で満充電が可能となっている。実際に残充電70%の状態から充電を開始したところ、10分ほどで100%まで回復させることが出来た。
ちなみにバッテリー自体の持ちも良く、常時表示(AOD)を無効にした場合は約14日間の連続使用が可能だ。ヘビーユースでも9日間ほどは持続する。
いちいち頻繁にバッテリー残量を気にする必要が無い点は嬉しい。
公式アプリのインストールでスマホと同期
本製品の利用を開始する際は、スマートウォッチと連携したいスマホやタブレット端末へ、事前に公式アプリをインストールしておこう。
▼公式アプリ(iOS・Android対応)
▼日本語にも完全対応。
▼バンド上に表示されるQRコードをアプリで認識して、接続(ペアリング)する。
アプリ(スマホ・タブレット端末)とのペアリングが完了すると、端末上でスマートバンドの状態を確認したり、データの分析や機能のカスタマイズなどを行うことが可能となる。
本製品を使いこなすうえで必須のアプリなので、必ず初起動時にインストール&ペアリングしておこう。
▼なお、アプリ内の表記も日本語に完全対応している。
軽くて非常に快適な着け心地
本製品の装着感は実に快適であり、ベルトが手首へ柔軟にフィットする。
ストラップ込みでも30gに満たない軽さのため、長時間装着し続けても手首の疲れや違和感を感じることはなかった。
▼強めに締め付けた場合でも、皮膚との擦れなどはほとんど生じない。見た目的にもスタイリッシュで、オシャレな場で他人に見られても気にならないだろう。
▼どのような太さの手首にも柔軟にフィットする。
▼ディスプレイも指紋等の汚れが付着しづらく、軽くサッと拭くだけでピカピカの状態になる。
そして5ATMの防水規格で設計されているため、装着した状態で手洗いを行ったり、冷水を浴びても故障することはない。
▼ストラップも汚れが付着しづらく、水滴をはじく。
このように、普段から自然な気分で装着し続けることが可能となっている。
非常に豊富な機能を利用可能
本製品には、一般的なスマートバンドやスマートウォッチ以上に豊富な機能が用意されている。
▼ホーム画面から上下左右にスワイプすることで、各アプリや機能を利用可能。
60Hzのリフレッシュレートに対応していることもあり、スワイプ時にはスムーズに画面が遷移して気持ちが良い。
▼スマホと連動した天気情報も表示可能。
▼公開のレビューに用いた輸入版はNFC対応のため、「Alipay」や「Weixin Pay」なども利用可能となっている。
天気表示やタイマー、ストップウォッチ、リモート撮影など、従来モデルで搭載されていた機能はほぼ全て用意されている。
▼スマホ上の音楽を遠隔操作(再生・停止・ボリューム調整・曲送り&戻し)することも可能。
更新された「HarmonyOS 3.1」がインストールされており、カレンダーからチケット、会議、イベント等に関する通知を受け取れる機能が新たに導入されている。
AMOLEDディスプレイはカラフルかつ鮮明で見やすく、1.47インチの大きめなディスプレイのおかげでタッチ操作もスムーズに行うことが出来た。
バリエーション豊かなウォッチフェイス
アプリから無料のテーマをインストールすることで、スマートバンドのホーム画面(ウォッチフェイス)のデザインを自由に変更することも可能だ。
Huawei Bandの従来モデルの課題としてウォッチフェイスの種類の少なさが指摘されていたが、Huawei Band 8ではストアから10,000種を超えるスタイルの文字盤をダウンロードできるようになっている。
クール系からビジネス系、デザイナーズ系まで幅広いバリエーションが用意されており、常に新しいテーマが更新されている。
▼無料テーマから有料テーマまで、とにかくバリエーションが豊富で目移りする。
▼デザイン性を重視するか、見やすさを重視するか、好みのテーマを適用しよう。
常時表示に対応、簡易表示でバッテリー長寿命化も実現
『Huawei Band 7』と同様に、『Huawei Band 8』もディスプレイの常時表示に対応しており、バンド上の設定画面より変更可能だ。
これにより、いちいちスマートバンドを持ち上げずとも時刻を確認できる。
▼常時表示中は簡易的な表示になる。
▼バンドを持ち上げるか、画面をタップすると通常表示になる。
各テーマごとに常時表示に対応する簡易表示が用意されており、バッテリー消耗を最低限に抑えることが出来るようになっている。
常時表示機能をONにした状態でも、9日間ほどのバッテリー持続を実現することが可能だ。
高度な健康管理が可能
本製品では、公式アプリと組み合わせることで高度な健康管理を行うことが出来る。
運動(ワークアウト)計測
本製品はウォーキング、ランニング、サイクリング、ウェイトリフティング、水泳など、100以上のスポーツモードに対応している。
▼メジャースポーツからマイナースポーツまで、豊富な種類のワークアウトに対応。
▼5ATMの防水規格に対応しているため、水泳などの競技測定にも対応。
運動終了後は、ワークアウトデータを保存し、アプリ上からいつでも過去の記録を閲覧することが出来る。自身がどの程度の運動を行ったかを詳細に確認できるようになっているため、記録として積み上げていくことで、今後のモチベーション維持にもつながるだろう。
▼アプリには運動プランも用意。これから運動を始めたいけど、どうすれば良いか分からない人にはうってつけだ。
健康モニタリング機能
本製品には健康モニタリング機能が備わっており、ストレス・睡眠・心拍数・血中酸素飽和濃度などの数値を24時間監視(トラッキング)し、データとして可視化・保存しておくことが出来る。
▼健康状態に異常が生じた場合、即座に通知する機能も用意。
Huawei Band 8には新しく改善された「TruSeen 5.0」が搭載されており、より精度の高い心拍数および身体機能の測定機能を利用できる。
こちらも運動計測と同様に、アプリ上で過去の記録データを閲覧できる。
各種計測機能は、精度もさることながら、計測スピードも素早い。自身のリアルタイムの身体状況をあっという間に可視化することが可能となっている。
日々の健康状態が可視化されることで、体調管理を意識することができ、生活習慣を正すことで健康促進にもつながるだろう。
サードパーティデータの共有が可能
アプリでは「ヘルスケア」など、サードパーティから過去のデータを転送(共有)することも可能だ。
健康データ等を引き続き利用したい場合には役立つだろう。
通知連動機能がとても便利
スマートバンドを利用している中で、個人的に最も重宝している機能が "スマホ通知連動" である。
これはスマホ上に通知された着信、メッセージ受信、その他SNSアプリ等のプッシュ通知を、スマートバンド上でも確認できる機能だ。
この機能を利用すると、音声着信はもちろん、メッセージ受信時に内容を確認することも可能となる。LINEやSkype、E-mailなど、メッセージアプリで届いたテキストの内容をディスプレイで確認することもできる。
各種通知をスマートバンド上で確認できるため、スマホを出さずとも内容を把握することが出来るようになる。
▼高解像度ディスプレイのおかげで、細かな文字まで見やすい。
各通知はバイブレーションで通知してくれるため、重要な着信やメッセージが届いた際にも、気付かずにとり逃してしまった!確認が遅れてしまった!といった事態を防ぐことが出来るだろう。
実際に利用してみると、実に便利で重宝する機能だ。アプリごとに通知のON/OFFを切り替えられる点も嬉しい。
ただ、着信はON/OFF機能が利用できるのみであり、スタンドアローンでの通話はできないので注意したい。
『Huawei Band 8』のまとめ
今回紹介した『Huawei Band 8』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 軽量で快適な装着感
- スタイリッシュなデザイン
- 非常に充実した機能を利用可能
- 5ATMの高い防水規格に対応
- 24時間の健康モニタリング機能
- 前機種よりも長寿命化を果たしたバッテリー
- 急速充電でバッテリーを素早く回復
- 常時表示に対応
- リーズナブルな価格
悪かった点
- 筐体の高級感は「Xiaomi Smart Band 8」の方が上
以上の通り、日本円で8,000円前後というリーズナブルま価格に対して、非常に機能の充実した高コスパなスマートバンドとなっている。
血中酸素測定や睡眠モニタリング機能をはじめとした多くの健康管理ツールが用意されており、普段から自然と健康を意識出来るようになるだろう。デザイン的にも軽量・薄型かつスマートな印象を受けるため、女性や装着時の見た目を気にする方でも、抵抗感なく装着できるだろう。
ストラップは簡単に取り外せるため、別のストラップと交換したり、ネックレスのように身に着けたり、アクティビティ用のアクセサリーとしても活用できる点が嬉しい。
バッテリーの持ちは実に良好で、よほどヘビーに利用しない場合は、充電なしで2週間近くは利用し続けることが可能だ。高速充電のおかげで、残量ゼロ状態からわずか45分ほどで満充電できる。そして常時表示に対応している一方で、簡易表示によってバッテリーの長寿命化も実現。とことん実用性を重視した設計となっている。
血中酸素濃度や心拍数などの測定精度も高く、何より測定スピードが高速であっという間に計測が完了できる点も嬉しい。
全体的に『Huawei Band 8』から正当な進化を果たしたモデルとなっている。
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