数々のマウスをリリースしてきたIncottは、同ブランドの最新モデルとして『Incott G23』『Incott G23 PRO』の2機種をリリースした。
ワイヤレス接続に対応し、最大8,000Hzのポーリング レートを誇る高性能ゲーミングマウスだ。G23は「PAW3395」、G23 PROは「PAW3950ES King」の業界最高のセンサーチップを搭載。ピクセル単位の正確な動き、超高速の応答性、そして優れたバッテリー寿命を誇るモデルとなっています。
今回、提携先より『Incott G23 PRO』を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
項目 | G23 | G23 PRO |
モデル名 | G23 | G23 PRO |
ドングル | 1kドングル同梱(8kドングルは別売り) | 8kドングル同梱 |
センサー | PAW3395 | PAW3950ES-KING |
LOD (リフトオフ距離) | 1-2mm | 0.7-1-2mm |
IPS (最大速度) | 650 | 750 |
加速度 | 50G | 50G |
ポーリングレート | ワイヤレス 125-250-500-1k-2k-4k-8k | ワイヤレス 125-250-500-1k-2k-4k-8k |
接続方式 | ワイヤレス2.4G + 有線 | ワイヤレス2.4G + 有線 |
マイクロスイッチ | Huano 透明ブルーピンクドット(ホットスワップ対応) | Huano 透明ブルーピンクドット(ホットスワップ対応) |
コーティング | スキンライクコーティング | スキンライクコーティング |
エンコーダー | TTC ゴールド防塵 | TTC ゴールド防塵 |
スケート | PTFE | PTFE |
推奨手の長さ | 17-19cm 以下 | 17-19cm 以下 |
バッテリー | 500mAh | 500mAh |
バッテリー寿命 | 約143時間 (1000Hz 使用時) | 約143時間 (1000Hz 使用時) |
サイズ | 126×63.5×40mm | 126×63.5×40mm |
重量 | 約65g | 約65g |
充電 | 急速充電対応 | 急速充電対応 |
今回紹介する『Incott G23 PRO』は、2.4G無線接続・Type-C有線接続のいずれにも対応した。高性能ゲーミングマウスだ。
最大8,000Hzのポーリング レートを誇り、業界最高のセンサーチップ「PAW3950ES King」を搭載。ピクセル単位の正確な動き、超高速の応答性、そして優れたバッテリー寿命を誇るモデルとなっている。
▼Incott G23 PROには8K対応無線レシーバーが付属する。一方、Incott G23は別売り。
G23 PROに内蔵されているPAW3950ES Kingセンサーにより、最大感度450,000DPI、トラッキング速度750IPSを実現。ピクセル単位の精度で、あらゆる細かな手の動きを正確に認識できる。
左クリックスイッチと右クリックスイッチを簡単に交換できる機構を採用。市場で一般的に入手可能なマイクロスイッチの99%と互換性があるため、自身に最適なマウスを実現することが可能となっている。
人間工学に基づいたデザインを採用。親指と小指に最適化されたデザインで、背面のカーブも綿密に設計されており、非常に握りやすく快適なグリップを実現している。また、肌触りの良いスキンタイプのコーティングも施されている。
▼126×63.5×40mm、わずか約65gの非常に軽量な設計。
そして500mAhのバッテリーが内蔵されており、最大143時間の連続使用が可能(※1Kポーリングレートの場合)。
高速充電にも対応しており、わずか50分でフル充電を完了できる点も魅力的だ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Incott G23 PRO本体
- 交換用マイクロスイッチ×3ペア
- USB Type-Cケーブル
- マウスフィート×5
- センサー保護シール×9
- スイッチプラー
- 8K対応無線レシーバー
▼スイッチ交換の際に使用するスイッチプラーが付属。
▼交換用マイクロスイッチに加え、マウスフィートとセンサー保護シールも同梱されている。
Incott G23 PROには、8K対応無線レシーバーも付属している。
▼側面にType-Cポートが用意。
▼非常に小さいサイズのため、紛失に注意したい。
マウス本体
▼マウス本体の外観。今回のレビューではオレンジ色を提供していただいた。
▼多少の丸みを帯びた、綺麗な流線形のデザイン。
▼126×63.5×40mmの筐体サイズで約65gという超軽量設計。
▼前方には左ボタン、右ボタン、ホイールが用意されているほか、マウスの感度(DPI)を調節するためのDPIトグルボタン/リターントグルボタンが用意。
▼左側面には2つのサイドボタンが用意。
▼前方にはType-Cポートが用意。
▼底部の様子。
▼底部前方にはスイッチ交換部が用意。
▼スイッチ交換部を開けて、左クリックスイッチと右クリックスイッチを簡単に交換できる。
付属のプラーでスイッチを簡単に脱着できるという、非常に革新的な設計を採用している。ドライバーなどでいちいちカバーを取り外す必要もない。
これにより、ユーザーごとに最適な使い心地のマウスを気軽に実現することが可能となっている。
▼そして背面中央には、電源スイッチ/ポーリングレート切替スイッチ、センサーが用意。
▼筆者が普段使用しているロジクールのワイヤレスマウス(黒)と並べた様子。
実際に『Incott G23 PRO』を手に持ってみると、あまりの軽量さに驚かされる。筆者が普段から試用しているワイヤレスマウスの半分以下の重さしかなく、マウスを持ったまま手を動かした際の手首への負荷が段違いに軽減された。
ゲーミングマウスとして真価を発揮するモデルだが、ウェブライターなどの作業用デバイスとしても適していると感じた。
2種類の接続方法に対応
本製品は2種類の接続方法に対応しており、いずれの場合も接続手順は非常に簡単だ。
有線接続の場合
有線接続の場合、USB Type-CケーブルでマウスとPCを接続するだけで、あっという間に使用可能状態となる。
▼有線接続時にはマウスの充電も行われる。
最も安定した状態でマウスを利用したい場合には、有線接続の方法をとると良いだろう。
2.4Ghz無線接続の場合
2.4Ghz無線接続を行う場合、まず付属のワイヤレスレシーバーをPCに接続する。
続いて、マウスの左ボタン、右ボタン、ホイールを同時に押し続ける。
この状態で、底部のスイッチをONに入れる。
すると上部のランプ点滅し、2.4Ghz無線接続が完了する。
以上の通り、2種類の接続方法に対応している。用途や場所に応じて、柔軟に使い分けることが可能だ。
非常に快適な使い心地
実際に『Incott G23 PRO』を利用して、PCゲームなどをプレイしてみた。
▼実際にプレイしている様子
マウスの滑り心地が実に滑らかで、手にほとんど力を入れていないにもかかわらず、軽量なマウスを握った状態でデスク上をスイスイと移動させられるため、長時間プレイしていても手首の疲れを感じることは無かった。
▼人間工学に基づき、握りやすくデザインされているおかげで、手のひらにも柔軟にフィットする。
▼ホイールの操作感も良好。小気味の良い押し心地でマウス利用を楽しめた。
▼左右ボタンの押し心地も良好。カチッという小気味の良い音を聴かせてくれる。
左ボタン、右ボタンの範囲は十分に広く、咄嗟に操作を要求される場合でも押し損じるような事態は発生しなかった。
▼実際に使い心地を確認している様子
▼握り心地が快適で、見た目的にもゲーミング然としていないため、ゲーミングだけでなく、普段利用にも向いている。
そして、純正ソールに汚れが付着しづらい点も嬉しい。
▼筆者が普段使用しているマウス(黒)との底部の比較。
▼普段使用しているマウスは、すぐ底部にホコリが付着し溜まってしまう。
▼Incott G23 PROの場合、長時間使用しても底部に汚れが溜まりづらい。
綺麗な状態で使い続けられる点も、本製品の大きなメリットの一つだ。
DPI、ポーリングレートの切り替えが可能
マウス上部に用意されているDPIトグルボタン/リターントグルボタンを押すことで、マウスのDPI(Dots Per Inch)およびポーリングレートをスムーズに切り替えることが可能だ。
※DPI … マウスをどれだけ動かすと画面上のマウスポインターがどれだけ動くかを表す数値
ボタンを押すごとにDPI/ポーリングレートが一定の間隔で変化し、インジケータの点灯色も変化する。
▼DPIの数値と対応する点灯色は以下表の通り。
DPI | 点灯色 |
400 | 赤色 |
800 | 青色 |
1600 | 緑色 |
2400 | 黄色 |
3200 | シアン色 |
6400 | 紫色 |
また、ポーリングレートは、底部スイッチを "HZ" に入れた状態で、同様に上部ボタンを押すことで切り替えられる。
▼ポーリングレートの数値と対応する点灯色は以下表の通り。
ポーリングレート | 点灯色 |
125 | 赤色 |
250 | 青色 |
500 | 黄色 |
1000 | オレンジ色 |
2000 | 紫色 |
4000 | 緑色 |
8000 | 白色 |
ゲーミング時において、咄嗟の場面でDPIやポーリングレートを切り替える必要がある場合、本製品を使用すれば、瞬時に切り替えることができる。
いちいちソフトウェア等で切り替える必要が無い点は、実に便利だ。
公式ソフトで詳細なカスタマイズが可能
公式が配布している無料ソフトを利用することで、より詳細なカスタマイズを行うことが出来る。
▼ソフトウェア起動後、マウスを有線接続するとソフトに認識される。
公式ソフト上では、ボタン割り当て、明るさ、DPIライトカラー、LEDエフェクト、LoD(Lift-off Distance)設定などを変更できる。
▼各ボタンに割り当てる機能などを自由に変更可能。
▼感度なども、詳細にカスタマイズできる。
▼そしてマクロの設定も可能。ゲーミングの際には非常に役立つ。
Incott G23 PROを最大限まで使いこなしたい方には、ぜひインストールをオススメしたい。
『Incott G23 PRO ゲーミングマウス』のまとめ
今回紹介した『Incott G23 PRO ゲーミングマウス』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 人間工学に基づいてデザインされた、握りやすいフォルム
- 超軽量デザイン
- パッケージ内容が充実
- スムーズな操作感覚
- DPI/ポーリングレートのスムーズな切り替えが可能
- 有線/無線の両方の接続方法に対応
- 超高速応答
- ゲーミングだけでなく、普段利用、仕事利用にも適している
- 公式ソフトでより詳細なカスタマイズが可能
- スイッチ交換を簡単に行うことができる
悪かった点
- Bluetooth接続に非対応
以上の通り、デザイン・機能性・拡張性のいずれも優れたゲーミングマウスとなっている。
人間工学に基づいてデザインされた超軽量な筐体は、実に握りやすく、操作しやすい。今までに多くのゲーミングマウスを使ってきた玄人にとってはこれでもまだ重いと感じるかもしれないが、ライトゲーマーの筆者にとっては、これほど軽くてスムーズに使えるマウスを手に取ったのは初めてであった。
見た目的にもスタイリッシュで洗練されており、ゲーミング然としていないため、仕事場・オフィスで利用しても浮くことは無いだろう。
パッケージ内容も充実しており、交換用スイッチやプラーまで付属している点は嬉しい。
有線/無線のいずれの接続方法に対応しているが、Bluetooth接続には非対応な点に注意したい。
そして何より、左右のスイッチを簡単に交換できる画期的な機構が採用されており、マウスの使用感を自分好みに気軽に改造出来る点は素晴らしい。
DPI/ポーリングレートのスムーズな切り替えが可能なため、瞬時の判断が求められる本格的なゲーミングにおいても、十分に通用するだろう。
価格も比較的リーズナブルであり、コストパフォーマンスの面でも優れた一品だと言える。
ゲーミングから仕事まで、幅広い用途に活用できる高性能マウスを探している方は、ぜひ本製品を利用してみてはいかがだろうか。
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