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『INNOCN 24C1F』レビュー | 65W Type-Cポート搭載、柔軟な可動域を備えた高コスパモニター

2023-11-22

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

モニターの開発を手掛けるInnocnは、同社が手掛けるブランドの最新ゲーミングモニター『INNOCN 24C1F』を2023にリリースした。

1920×1080(FHD)解像度、最高75Hzリフレッシュレート対応の24インチモニターであり、柔軟な可動域と充実したインターフェースを搭載。ゲーミングや動画視聴、仕事用途まで幅広く活用できる汎用性の高いモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

ブランド Innocn
型名 Innocn 24C1F
ディスプレイサイズ 24インチ IPS 非光沢
解像度 1920×1080(FHD)
アスペクト比 16:9
色域 sRGBカバー率:99%
DCI-P3カバー率:90%
リフレッシュレート 最高75Hz
スピーカー 非搭載
インターフェース ・LANポート(RJ45)
・HDMI
・USB Type-C(65W)
・USB Type-A×2
・USB Type-B
・3.5mmオーディオジャック
可動域 ・高さ:120mm
・左右:45度
・前傾:5度
・後傾:20度
・垂直回転:90度
VESAマウント 対応(75mm×75mm)
本体サイズ 540×330×60mm(モニター部分のみ)
本体重量 約5.4kg

本体サイズは540×330×60mm、重量は約5.4kgである。

24インチディスプレイはノングレア(非光沢)IPSパネルを採用。1920×1080(FHD)解像度に対応しており、ユーザーに臨場感あふれる映像体験を提供する。178度の広視野に対応しており、見る角度によって色やコントラストの変化は少なく、どの角度からでも鮮やかな映像を堪能することが可能。16:9の縦横比は人の目に適合し、快適な視覚体験をもたらす。

▼sRGBカバー率:99%、DCI-P3カバー率:90% に対応。

75Hzのリフレッシュレートに対応しており、滑らかな描画の映像を楽しめる。TUV低ブルーライト認証も取得しており、有害なブルーライトを低減してユーザーの眼を保護する。仕事用モニターとしても重宝するだろう。

1msの高速応答により遅延のない映像を提供。コンマ数秒の反応が求められるシューティングゲームなどにおいても、満足度の高いゲームプレイが可能となっている。

筐体背面には充実したポート類が用意されており、最新ゲーム機やPCなど、幅広いデバイスとの接続に対応可能。

【インターフェース構成】

  • LANポート(RJ45)
  • HDMI
  • USB Type-C(65W)
  • USB Type-A
  • USB Type-B
  • 3.5mmオーディオジャック

中でもType-CポートはUSB PD 65Wに対応しているため、ケーブル一本でノートPCなど対応デバイスと接続することが可能となっている。

そして非常に柔軟な可動域を擁しており、高さ:120mm、左右:45度、前傾:5度、後傾:20度、垂直回転:90度 の範囲で調節が可能。自身が最も使いやすい位置に素早く調整できる。

以上の通り、2万円前後のリーズナブルな価格に対して、優れたスペック構成と設計の高コスパモニターとなっている。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • モニター本体
  • 電源アダプタ
  • ユーザーマニュアル
  • HDMIケーブル
  • スタンド
  • ベース
  • キャリブレーションシート

▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。

▼モニター設置に使うスタンド&ベース

モニター本体

▼正面から見た様子。

▼ノングレア(非光沢)IPSパネルで構成された24インチディスプレイを搭載。

▼右下には電源ボタンをはじめ、各種操作ボタンが搭載。

▼背面の様子

▼背面中央にはベースを取り付けるためのポートが用意されている。

▼そして背面下部には各ポートが集約されている。

▼画面左からLANポート(RJ45)、USB Type-A×2USB Type-BUSB Type-C(65W)HDMI3.5mmオーディオジャックAC電源ポートが用意。

このように、モニター自体はスタイリッシュなデザインとなっている。

自宅だけでなく、オシャレなオフィスなどに設置しても違和感は無いだろう。

ただ、スピーカーは非搭載のため、サウンド出力のためには別途スピーカーが必要な点に注意したい。

モニターの組み立て手順

本製品を組み立てる手順はいたって簡単だ。

まず、モニター背面へスタンドを取り付ける。

そしてスタンド下部へ、ベース部分を取り付ける。

そして底面のネジを手で締めることで、スタンドとベースが固定される。

これだけの手順で、モニターの組み立てが完了する。誰でも簡単に設置できるだろう。組み立てにドライバーが不要な点は嬉しい。

▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。

本体重量は約5.4kgと比較的軽く、場所をラクラク移動させることができるだろう。

▼背面の様子

▼スタンド底部にケーブルを通すための穴が用意されている。

非常に柔軟な可動域

本製品は高さ、左右、前傾、後傾、垂直回転の柔軟な可動域を擁している。

▼モニターを一番高く上げた状態。

▼一番高く上げた状態で設置面から約20cmの高さ。

▼モニターを一番低く下げた状態。

▼一番低く下げた状態で設置面から約7.5cmの高さ。

▼真横から見た様子。

▼前傾5度、後傾20度の角度で調節が可能。

▼真上から見た様子。

▼左右45度の角度調整(回転)に対応している。

▼左右の角度は、スタンド付け根のダイヤル表示で確認できる。

そして本製品はディスプレイ部分の90度回転に対応しており、画面の縦横を変更できる。

設置場所や用途に応じて柔軟な調整が出来る点も、本製品の最も大きなメリットの1つだろう。

色合いの鮮やかなディスプレイ

▼実際にPCと接続した様子

1920×1080(FHD)解像度対応ディスプレイで映し出される映像は、綺麗で見やすい。

▼ディスプレイの表示情報。最高75Hzのリフレッシュレートに対応。

ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画されるため、見やすくて目が疲れづらく感じた。

▼視野角の広いディスプレイのおかげで、いずれの角度からでも鮮明に見える。ノングレア加工のおかげで、環境光などの反射で目が疲れるのを防ぐ。

▼ベゼル幅も約5mmほどと薄く、デュアルモニター化にも適しているだろう。

YouTubeで動画を再生してみたが、高い色域カバー率によって、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。

▼IPSパネルの発色は良好だ。

▼細部までカラフルかつ明瞭に描画される。映像視聴目的でも満足度の高い体験が可能だろう。

気になる色ムラなども見られず、ゲーミング、動画視聴などでも満足度の高い映像体験が可能となっている。

縦表示に対応

上述した通り、本製品はディスプレイを90度回転させて画面を縦表示することができる。

▼設定より画面の向きを "縦" に変更。

▼PC画面を縦向きに表示して視聴できる。

▼縦に長く連なる情報を表示させたい場合などに、非常に役立つ形態となっている。

充実したオプション項目

画面右下のボタンを押すと、オプション画面を呼び出すことができる。

オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的なモニター設定が用意されている。

▼インターフェースは日本語にも完全対応しているため、問題なく扱えるだろう。

▼低ブルーライト機能も用意。仕事や作業などで長時間画面を凝視する際にはうってつけだ。

▼ゲーミング用の設定項目も充実。

ゲーミング向けの機能(クロスヘアー)も用意されており、画面中央にマークを表示させることが可能。

▼シューティングゲームなどで、中央に照準を合わせる際に便利な機能だ。

Adaptive-Sync機能も用意。

以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。

65W Type-Cポート搭載

背面のType-CポートはUSB PD 65Wに対応しているため、ケーブル一本でノートPCなど対応デバイスと接続することが可能となっている。

逆高速充電に対応しており、モニターから外部デバイスへ給電を行うことも可能だ。

満足度の高いゲーミング体験が可能

本製品は最大75Hzのリフレッシュレートに対応しており、PCゲームや家庭用ゲーム機などで滑らかな描画のゲーミングを楽しむことが可能だ。

▼PCゲームプレイ時

▼ゲーム側の設定で75Hzリフレッシュレートを指定。

一般的な60Hzモニターと比べて、より滑らかな描画でゲームを楽しむことが出来た。

激しいアクション(動き)やエフェクトなどもヌルヌル描画されるため、ゲームプレイ時の爽快感が増す。

▼PS5と接続してみた。

▼PS5接続時は60Hzで描画される。

PS5のような最新世代機と接続した場合でも、美麗な映像でゲームを楽しむことが出来た。

仕事や動画視聴、ゲーミングまで幅広い用途に活用できるモニターとなっている。

競合他機種との比較

競合機種であるDellの24.1インチモニター(Dell U2421E)との比較を基に、『INNOCN 24C1F』のコストパフォーマンスの良さについて見ていきたい。

2機種の価格・スペックは以下の通りだ。

項目
INNOCN 24C1F

Dell U2421E
価格(記事執筆時点におけるAmazon販売値) 22,131円(税込) 37,048円(税込)
ディスプレイサイズ 24インチ 24.1インチ
ディスプレイ種別 IPSパネル(非光沢) IPSパネル(非光沢)
解像度 1920×1080(FHD) 1920×1200(FHD+)
アスペクト比 16:9 16:10
色域 sRGBカバー率:99%
DCI-P3カバー率:90%
sRGB 99%
Rec 709 99%
リフレッシュレート 最高75Hz 最高60Hz
スピーカー 非搭載 非搭載
インターフェース ・LANポート(RJ45)
・HDMI
・USB Type-C(65W)
・USB Type-A×2
・USB Type-B
・3.5mmオーディオジャック
・HDMI x1
・DP(in) x1
・DP(out) x1
・USB-Cアップストリーム x1
・USB-Cダウンストリーム x1
・USB 3.2ダウンストリーム x3
・RJ45 x1
・オーディオラインアウト x1
可動域 ・高さ:120mm
・左右:45度
・前傾:5度
・後傾:20度
・垂直回転:90度
・高さ:150mm
・左右:45度
・前傾:5度
・後傾:21度
・垂直回転:90度
VESAマウント 対応(75mm×75mm) 対応(100mm×100mm)
サイズ(モニター部分のみ) 540×330×60mm 364-510.7×530.8×173mm
重量 約5.4kg 約4.0g

上記の通り、いずれも24インチのIPSディスプレイを搭載。FHD解像度に対応している。

インターフェース構成は「Dell U2421E」の方が充実しているが、「INNOCN 24C1F」もUSB Type-C(65W)を搭載しているという点では頑張っている。

また、「Dell U2421E」は最大60Hzまでしかリフレッシュレートが出ないが、「INNOCN 24C1F」は最大75Hzのリフレッシュレート描画に対応しており、少しの差ではあるが、ゲーミングに関しては「INNOCN 24C1F」の方がやや向いていると言えるだろう。

可動域に関しては、いずれも左右、前傾、後傾、垂直回転の柔軟な可動域を擁している。

これらの点より、インターフェース構成の充実度を除けば、基本的な映像視聴体験や人間工学(可動域)などの点に関しては同等のクオリティで楽しめるモニター2機種となっている。しかし価格は「INNOCN 24C1F」が22,131円(税込)、「Dell U2421E」が37,048円(税込)と、約1.5万円もの差がついている。

コストパフォーマンスの点で見れば、これだけの性能・スペック構成を2万円前後で実現している「INNOCN 24C1F」に軍配が上がるだろう。

選ぶポイント

  • コストパフォーマンス重視 ⇒「INNOCN 24C1F
  • ゲーミング目的でモニターを探している ⇒「INNOCN 24C1F
  • 予算に余裕があり、接続可能端子が多いモニターが欲しい ⇒「Dell U2421E

『INNOCN 24C1F』のまとめ

今回紹介した『INNOCN 24C1F』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • スタイリッシュな薄ベゼルデザイン
  • 非常に柔軟な可動域
  • 組み立てが簡単かつシンプル
  • 充実した機能・オプションが用意
  • 色鮮やかで滑らかな描画のIPSディスプレイ
  • USB PD 65W対応のType-Cポートを搭載
  • リーズナブルな価格

悪かった点

  • スピーカー非搭載
  • 映像出力端子が少ない
  • DP(ディスプレイポート)を非搭載

以上の通り、仕事や動画視聴、ゲーミングまで幅広い用途に活用できる高コスパなモニターとなっている。

フルHD解像度のIPSパネルで描画される映像は実にクリアで、細かな文字まで鮮明に描画されるため見やすい。明暗にメリハリがあり、ゲーミングや動画視聴時に、臨場感のある映像を楽しめる。

USB PD 65W対応のType-Cポートを搭載しており、モニター経由で外部デバイスへの給電を行うことが出来る点も便利だ。

そして何より、非常に柔軟な可動域を擁しており、縦表示にも対応しているため、ユーザーごとの使い道に応じて幅広い設置方法が可能となっている。

この価格帯のモニターとしては優れたスペックであり、同価格帯で汎用性の高いモニターを探している方にはぜひオススメしたい高コスパモデルと言える。

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最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

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