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『INNOCN 27C1U Super』レビュー | 台座一体型のユニークな4Kモニター

2024-05-24

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

モニターをはじめ、数多くのガジェットを手掛けてきたInnocnは、同ブランドの新モデルとして『INNOCN 27C1U Super』をリリースした。

27インチディスプレイ搭載、台座一体型のユニークな4Kモニターであり、スピーカー内蔵、65W給電対応のType-Cポートを搭載するなど、実用的な構成のモデルとなっている。

今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。

ブランド Innocn
型名 27C1U Super
ディスプレイサイズ 27インチ IPS 非光沢
解像度 3840×2160(4K)HDR10対応
アスペクト比 16:9
色域 sRGBカバー率:99%
DCI-P3カバー率:99%
リフレッシュレート 60Hz
スピーカー 搭載
インターフェース ・HDMI2.0
・ディスプレイポート(DP)1.4
・USB-A 2.0 ×2
・USB-B 2.0
・USB Type-C(65W給電対応)
・3.5mmオーディオジャック
可動域 ・高さ:±120mm
・傾き:-5°~ 20°
・回転:±90°
VESAマウント 対応(75mm×75mm)
本体サイズ 613.3×367×57.16mm(モニター部分のみ)

今回紹介する『INNOCN 27C1U Super』は、3840×2160(4K)解像度、HDR10対応の27インチ非光沢IPSディスプレイを搭載した、高性能モニターだ。sRGBカバー率:99%、DCI-P3カバー率:99%を誇り、カラフルな描画を楽しめる。

▼高解像度かつ色鮮やかな映像を描画可能。

本製品の最大の特長は何と言っても、モニターに台座が一体化している点だ。

キーボードを下に収納したり、台座の上に様々なツールを置いておくことが可能。台座が不要な場合は外して、代わりにVESAマウントを取り付けることも出来る。

モニター背面には充実のインターフェースを備えており、PCから最新ゲーム機まで、幅広いデバイスとの接続に対応。65W給電に対応したType-Cポートも用意されているため、Macbookなどの対応デバイスとケーブル一本で接続することができる。

そして、高さ:±120mm、傾き:-5°~ 20°、回転:±90°の柔軟な可動域を備えており、様々な使い方が可能だ。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧は以下の通り。

【内容物一覧】

  • モニター本体
  • 電源ケーブル
  • ユーザーマニュアル
  • HDMIケーブル
  • Type-Cケーブル
  • DisplayPortケーブル
  • スタンド
  • 台座
  • ドライバー&ネジ一式
  • キャリブレーションシート

付属品紹介

▼モニターを固定設置するための台座。作業スペースは横幅542mm、奥行265mmの広さがある。

▼モニター本体と台座を繋ぐためのスタンド&固定金具。

▼VESAマウントを装着する際に使うネジ&ドライバーが付属。

▼HDMIケーブル、Type-Cケーブル、DisplayPortケーブルなど、多彩なケーブルが付属。モニター購入後、すぐに様々なデバイスと接続できる点は嬉しい。

モニター本体

▼モニター本体の外観。サイズは613.3×367×57.16mm。

▼下部には各種操作ボタン(ホームボタン、選択ボタン、戻るボタン、電源ボタン)が用意。

▼背面の様子。

▼背面中央にはスタンド取付部が用意。VESAマウント(75mm×75mm)にも対応。

▼スピーカーが内蔵。モニター本体からでもサウンドを出力できる。

そして下部には、インターフェースが集約されている。

HDMI2.0、ディスプレイポート(DP)1.4、USB-A 2.0 ×2、USB-B 2.0、USB Type-C(65W給電対応)、3.5mmオーディオジャック、AC電源ポートが用意。

モニターの組み立て手順

モニターを組み立てる手順はいたって簡単だ。

まずスタンドをモニター背面に取り付ける。

▼ツメがカチッとハマるように取り付ける。

続いて台座をスタンド下部に合わせて、付属の金具で固定する。

▼金具を用いて、台座裏面からスタンドを固定。

▼ネジは素手で回せるようになっているため、ドライバー等は不要。

これだけの手順で、モニターの組み立てが完了する。誰でも簡単に設置できるだろう。

▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。

▼台座の下部には6.5cmのスペースが空いており、キーボードなどの周辺機器を収納できる。

▼真上から見た様子。

▼背面の様子。

▼スタンドにはケーブルを通すための穴が用意されている。

柔軟な可動域を備える

本製品は高さ、前傾、後傾、垂直回転の柔軟な可動域を備えている。

▼モニターを一番高く上げた状態。

▼一番高く上げた状態で、台座から約17cmの高さ。

▼モニターを一番低く下げた状態。

▼一番低く下げた状態で、台座から約5.5cmの高さ。

▼真横から見た様子。前傾5度、後傾20度の角度で調節が可能。

 

そして本製品はディスプレイ部分の90度回転に対応しており、画面の縦横を変更できる。

設置場所や用途に応じて柔軟な調整が出来る点も、本製品の大きなメリットの1つだ。

様々な物を置くのに便利な台座

▼実際にPCと接続した様子。

台座の下には約6.5cmの隙間が空いているため、キーボードやマウスなどのPC周辺機器を収納しておくには丁度良い。

また、台座上のスペースにも、お気に入りの置物や周辺機器を置いておくことができる。

▼キーボードの設置面と段を分ける分、同じ平面スペースでもより多くの物を置くことができる。

正直、人によってはこの台座が不要に感じる方もいるだろう。

そのような場合には、上述した通りVESAマウントを装着することで、モニターアーム等と接続することをオススメしたい。

鮮やかな4K非光沢IPSディスプレイ

本製品の4Kディスプレイで描画される映像は、実に鮮明で見やすい。

ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画される。非光沢IPSパネルを採用しているため、画面への映り込みが無く、目が疲れづらい。

▼ベゼル幅も約5mmほどと薄く、デュアルモニター化にも適しているだろう。

YouTubeで動画を再生してみたが、sRGB:99%、DCI-P3:99%高い色域カバー率によって、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。

▼IPSパネルの発色は良好だ。

▼細部までカラフルかつ明瞭に描画される。映像視聴目的でも満足度の高い体験が可能だろう。

試しにPCゲームもプレイしてみた。

▼PC版モンスターハンターライズをプレイ。

▼実際にプレイしている様子

PCゲームに関しても、特に映像遅延などを体感することもなく、いたってスムーズに楽しめた。

ただ、この価格帯のモニターであれば、最高120Hz程度のリフレッシュレートは欲しかったところだ。

▼モンハンプレイ時の映像出力設定。このモニターは最大60Hzまでしか対応していない。

▼PS5とも接続してみた。

▼映像情報。

PS5のような最新世代機と接続した場合でも、美麗な映像でゲームを楽しむことが出来た。

▼実際にプレイしている様子

▼台座はコントローラーの置き場所としても便利。

以上の通り、非常に滑らかとは言えないものの、美麗な4K解像度でゲームを楽しめる。

普通にゲームを楽しむ分には支障はないが、格闘ゲームやFPSなど、瞬時の反応が求められるゲームには物足りないパフォーマンスだと言える。

縦表示に対応

上述した通り、本製品はディスプレイ部分を左右90度回転させることができる。

▼PC側のディスプレイ出力設定で向きを「縦」に変更。

▼回転(縦表示)させた様子。

縦に長く連なる情報を表示させたい場合などに、非常に役立つ形態となっている。

▼SNSなどのタイムラインをずらりと表示させたい場合にも便利。

スピーカー品質はイマイチ

本製品は背面下部にスピーカーを内蔵している。

だが、音質に関しては正直言って微妙だ。

音がくぐもって聴こえ、明瞭さや迫力が感じられない。また、モニター側の音量を最大に設定した場合でも、強い音圧で出力することができなかった。

あくまで最低限の品質だと言わざるを得ない。もし満足度の高いサウンド体験を楽しみたいのであれば、本体に用意されている3.5mmジャックを利用して、外付けスピーカー等の利用をオススメしたい。

▼オススメの外付けスピーカー

オプション項目が充実

画面右下のボタンを押すと、オプション画面を呼び出すことができる。

オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的なモニター設定が用意されている。

▼インターフェースは日本語にも完全対応しているため、問題なく扱えるだろう。

▼ブルーライトカット機能も用意。長時間の作業時にはほぼ必須の機能。

▼様々なプリセットモードが用意。

▼HDRのオン/オフを切り替え可能。

▼ゲーム用の設定項目も用意。

▼PIP・PBP機能も用意。複数ソースの映像を画面上に同時表示できる。

以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。

65W Type-Cポート搭載

背面のType-CポートはUSB PD 65Wに対応しているため、ケーブル一本でノートPCなど対応デバイスと接続することが可能となっている。

逆高速充電に対応しており、モニターから外部デバイスへケーブル一本で給電を行うことも可能だ。

『INNOCN 27C1U Super』のまとめ

今回紹介した『INNOCN 27C1U Super』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • スタイリッシュなデザイン
  • 柔軟な可動域
  • 組み立てが簡単かつシンプル
  • 充実した機能・オプションが用意
  • 色鮮やかで滑らかな描画のIPSディスプレイ
  • 目が疲れない非光沢パネル採用
  • 充実した設定項目が用意
  • 縦表示に対応
  • USB PD 65W対応のType-Cポートを搭載

悪かった点

  • リフレッシュレートが最大60Hz
  • 内蔵スピーカーの品質はイマイチ
  • 台座の必要性は人によって分かれる

スペック的には悪くない構成であり、本格的なゲーミングこそ難しいものの、普段使いや動画視聴、仕事作業、軽めのゲーミングなどの用途には十分に活用できるモニターとなっている。

ディスプレイを回転させての縦表示にも対応しているため、デュアルスクリーン化のためのモニターを探している方にはオススメできる。

台座の必要性は人によって分かれるだろうが、もし不要に感じる場合にはVESAマウントを使用するといった選択肢もある。また、実際に台座を使用してみるとキーボードをイイ感じにモニター下へ納めることが出来るため、デスク周りが結構スッキリする。

作業用モニターを探しており、本製品のデザインが自身のデスク周りに合致するのであれば、ぜひ試してみてほしい一品だ。

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