モニターの開発を手掛けるUNIONMAN TECHNOLOGYは、同社が手掛けるブランド「Jlink」の最新ゲーミングモニター『Jlink E27FP1K』について、2022年8月より販売開始した。
1920×1080(FHD)解像度、最高165Hzリフレッシュレート対応の27インチモニターであり、ゲーミングや動画視聴、作業用途まで幅広く活用できる高性能モデルとなっている。
以前レビューした同ブランドの『Jlink E27QP4K』の廉価版モデルといったところだ。
今回、提携先より『Jlink E27FP1K』を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
FHD解像度・165Hz対応ゲーミングモニター
今回紹介する『Jlink E24FP1K』は、フルHD解像度・165Hzの高リフレッシュレートで描画される美しく滑らかな映像を楽しめるモニターだ。
ブランド | Jlink |
メーカー | UNIONMAN TECHNOLOGY CO., LTD. |
型名 | E27FP1K |
ディスプレイサイズ | 27インチ |
解像度 | 1920×1080(FHD)HDR対応 |
アスペクト比 | 16:9 |
コントラスト比 | 3000:1 |
輝度 | 300cd/m² |
視野角 | 178度 |
色域 | sRGB106% |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 4ms(GTG)/ 1ms(MPRT) |
スピーカー | 非搭載 |
インターフェース | ・HDMI2.0 ×2 ・DP1.4 ×2 ・3.5mm Audio out ×1 ・電源ポート |
付属品 | ・取扱説明書 ・HDMIケーブル ・電源アダプタ ×1 ・ビス ×2本 ・スタンド ・ベース |
調整範囲 | チルト:-5°~ 20° |
本体サイズ | 616×524.27×292.01mm |
本体重量 | 約4.93kg |
発売時期 | 2022年8月 |
本体サイズは616×524.27×292.01mm、重量は約4.93kgである。
VAパネルで構成された高解像度ディスプレイは、プレイヤーに臨場感あふれる映像体験を提供する。上下左右178°の広視野に対応しており、見る角度によって色やコントラストの変化は少なく、どの角度からでも鮮やかな映像を堪能することが可能。16:9の縦横比は人の目に適合し、快適な視覚体験をもたらすだろう。
HDR対応、従来のモニターに比べ3000:1高コントラストを実現しており、VAパネルによって明るい部分と暗い部分がクッキリと描画分けされるため、リアルで深みのある色合いの映像を演出することが出来る。
最高165Hzの高リフレッシュレートに対応しており、一般的なモニターと比べて遥かに滑らかな描写が可能になるため、動きの速いシーンやゲーミング時において映像が遅れたり残像が生じるのを抑えることが出来る。
4ms(GTG)/ 1ms(MPRT)の高速応答により遅延のない映像を提供。コンマ数秒の反応が求められるシューティングゲームなどにおいても、満足度の高いゲームプレイが可能となっている。
▼その他、ゲーム用の機能も充実。
sRGB106%の広色域対応することで、カラフルで鮮明な色合いを実現している。ゲーミングだけでなく、動画・画像編集などのクリエイティブ用途にも適した設計だ。
そしてただ映像が美しいだけでなく、目の疲れを低減するための「ブルーレイカット機能」を搭載。長時間のゲーミングや作業を行った場合でも目への過負担を避けることが出来るだろう。
筐体背面には充実したポート類が用意されており、最新ゲーム機やPCなど、幅広いデバイスとの接続に対応可能。
【インターフェース構成】
- HDMI2.0 ×2
- DP1.4 ×2
- 3.5mm Audio out ×1
- 電源ポート
以上の通り、ハード面・ソフト面ともにゲーミングに適した設計がなされた、高性能モニターとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- モニター本体
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- HDMIケーブル
- ベース
- スタンド
- ビス×2本
▼説明書は日本語にも対応している。
▼モニターを水平面に設置するためのベース&スタンド。
▼電源アダプタはコンパクトなサイズとなっている。
▼スタンドとベースを固定するためのビス2本が付属。
続いてモニター本体について。
▼正面から見た様子。
本体部分は約4kgと軽く、片手でもラクラク持ち運べる。
▼背面の様子
▼背面中央にはベース&スタンドの接続部分が用意。VESA規格にも対応しており、市販の壁掛けスタンドやアームとの接続が可能。
▼背面下部には電源ボタンを兼ねた操作用アナログスティックが用意。
▼本体下部には各ポートが集約されている。
▼HDMI2.0 ×2、DP1.4 ×2、3.5mm Audio out ×1、電源ポートが用意。
▼その他、盗難防止用のロック穴も用意されている。
このように、モニター自体はスタイリッシュなデザインとなっている。
自宅だけでなく、オシャレなオフィスなどに設置しても違和感は無いだろう。
モニターの組み立て手順
本製品を組み立てる手順はいたって簡単だ。
モニター本体背面にスタンドを装着する。
続いて、スタンド下部へベースを取り付ける。
▼ドライバーを用いて、付属のビスでベースとスタンドをしっかりと固定しよう。
たったこれだけの手順で、モニターの組み立てが完了する。ドライバーこそ必要だが、誰でも簡単に設置できるだろう。
▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。
▼真上から見た様子。場所を取らないスリム設計だ。
▼背面の様子
▼真横から見た様子
▼モニターの角度は-5度~20度の角度で前傾・後傾を調節可能。
鮮明で滑らかな描画
1920×1080(FHD)解像度・HDR対応ディスプレイで映し出される映像は、綺麗で見やすい。
ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画されるため、見やすくて目が疲れづらく感じた。
設定よりブルーライトカット機能を利用することもでき、目を酷使する作業などでも眼精疲労を低減できるだろう。
▼視野角の広いディスプレイのおかげで、いずれの角度からでも鮮明に見える。
YouTubeで動画を再生してみたが、高い色域カバー率とコントラスト比によって、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。
▼VAパネルの発色は良好だ。
▼HDR対応で、細部までカラフルかつ明瞭に描画される。映像視聴目的でも満足度の高い体験が可能だろう。
気になる色ムラなども見られず、ゲーミング、動画視聴などでも満足度の高い映像体験が可能となっている。
充実したオプション項目
本製背面のアナログスティックを押し込むと、オプション画面を呼び出すことができる。
オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的なモニター設定から、ブルーライトカット機能も用意されている。
▼ウィンドウ上部には映像出力情報が表示されている。
▼インターフェースは日本語にも対応しているため、問題なく扱えるだろう
▼用途別の設定プリセットも用意。
ゲーミング向けの機能も充実している。
▼FreeSync/G-Sync機能を利用可能。
▼ゲームアシスト機能では、タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターを利用可能。
▼クロスヘアーを利用すると、画面中央に好みのアイコンを表示させることができる。
▼シューティングゲームなどで、中央に照準を合わせる際に便利な機能だ。
以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。
▼なお、ユーザーごとに設定内容を保存しておくことも可能だ。
高リフレッシュレートで滑らかなゲーミングが可能
本製品は最高165Hzのリフレッシュレートに対応しており、PCゲームや家庭用ゲーム機などで滑らかな描画のゲーミングを楽しむことが可能だ。
▼PCゲームプレイ時
▼ゲーム側の設定で165Hzリフレッシュレートを指定。
▼モニター側もリフレッシュレートが自動で同期される。
一般的な60Hzモニターと比べて、非常に滑らかな映像でゲームを楽しむことが出来た。
激しいアクション(動き)やエフェクトなどもヌルヌル描画されるため、ゲームプレイ時の爽快感が圧倒的に増す。
▼PS5と接続してみた。
▼通常時は60Hzで出力される。
PS5などの次世代ゲーム機では、対応タイトルでのみ100Hz以上のリフレッシュレートでプレイすることが可能となっている。
▼対応タイトルの1つである『レインボーシックスシージ』をプレイ。
▼ゲーム内設定で『パフォーマンス優先」を選択。
これにより、PS5でも120Hzでゲームを楽しめるようになる。
120Hzの高リフレッシュレートでプレイするゲームは非常に滑らかで遅延もなく、画面を激しく動かした場合でも酔いを感じづらい。
▼高リフレッシュレートモニターは、咄嗟の反応を求められるゲームなどにうってつけ。
このように、満足度の高いゲーミングが可能なモニターとなっている。
『Jlink E27FP1K ゲーミングモニター』のまとめ
今回紹介した『Jlink E27FP1K ゲーミングモニター』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュな薄ベゼルデザイン
- 組み立てが簡単かつシンプル
- 充実した機能・オプションが用意
- 最高165Hzリフレッシュレート対応
- FreeSync/G-Sync機能搭載
悪かった点
- 可動域が狭い(前傾・後傾のみ)
- USBポートを非搭載
以上の通り、ゲーミングから仕事、動画視聴まで、幅広い用途に活用できる高コスパなモニターとなっている。
フルHD解像度のVAパネルで描画される映像は実にクリアで、細かな文字まで鮮明に描画されるため見やすい。ブルーライトカット機能や輝度調節機能も用意されており、目にも優しく作業用モニターとしても活躍するだろう。
HDR対応により、明暗にメリハリが生まれており、ゲーミングや動画視聴時に、映画館のような臨場感のある映像を楽しめる。
そして何より、最高165Hzリフレッシュレート対応により、PCゲームや次世代ゲーム機において、滑らかで遅延のないゲーミングを楽しむことが可能だ。
ただし、個人的にはUSBポートが欲しかったところだ。
何はともあれ、この価格帯のモニターとしては優れたスペックであり、同価格帯で高リフレッシュレート対応のゲーミングモニターを探している方にはぜひオススメしたい高コスパモデルと言える。
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