庭木の手入れ、粗大ごみの解体などに威力を発揮する電動工具レシプロソー、以前KIMO製『12Vシリーズ』製品をご紹介したが、今回はよりパワーの強いプロスペックと言える『20Vシリーズ』のレシプロソーをレビューする。
レシプロソーをお探しなら、12V製品のレビュー記事とあわせて確認していただいて購入時の参考にしていただければと思う。
KIMO『レシプロソー』について

『KIMO』は、Amazonで急速に存在感を増している電動工具ブランド、緑色のボディが特徴の電動工具を数多く展開しており、20Vと12Vのシリーズ製品を低価格で取り揃えています。バッテリーはシリーズが同じであれば共通で利用できるのも特徴です。
今回レビューする商品はパワフルな切断力が魅力の20Vシリーズ「KIMO レシプロソー」、本体にバッテリーを内蔵してコードレスで利用が可能な電動のこぎりです。
レシプロソーは、先端のブレード交換により、金属や木材などの切断が可能な、いわゆる電動のこぎりですが、直線や曲線などDIY用途ではジグソーを使います。レシプロソーは狭い場所、庭木の手入れ、不用品の裁断などの利用に向いた工具です。
スペック
モデル | QM-9519 |
電圧 | 20V |
バッテリー | リチウムイオン 2000mAh |
充電器 | 100V 60Hz |
充電時間 | 1時間 |
持続時間 | 30分 |
ストローク長さ | 23mm |
ストローク数 | 0~3000rpm |
切断力 | 金属:20mm(15cmブレード) 木材:70mm(15cmブレード) 木材:100mm(20cmブレード) |
重さ | 1.5kg |
特 徴
まずはKIMO20Vレシプロソーの特徴を確認します。
多材料の切断に柔軟対応

木材、 塩ビパイプ、金属、様々な材料切断対応し、DIY・枝切り・粗大ゴミ解体・アルミニウム切断・薪作りなど・・・ 様々な用途やシーンで多岐に役立つ切断工具です。
無段変速&安全ロックボタンを搭載

トリガーを押す力加減で無段変速が可能、繊細な切断作業時も威力を発揮します。また、安全ロックボタンを押しながらトリガーを押す事で動作するダブルロック機構により、安全性が高く初心者にも安心です。
急速充電と大容量バッテリー付属

20V・2.0Ah バッテリーと急速充電器が付属します、このバッテリーは60分で充電が完了し30分の連続作動が可能、またKIMO製20V電動工具シリーズと互換性があります。
優れた放熱システム

7つの排気口によるベンチレーションで47°Cの内部温度を維持、いつでも新鮮な外部空気を取り入れる事で、いつでも最適な性能を発揮します。
クランプ爪

先端に取付可能なクランプ爪は、切断材料の固定や、切断時の安定性が高く、作業の正確性、安全性を約束します。
パッケージ内容
外箱はダンボールにイラスト・仕様などが記載されただけのシンプルなパッケージ、工具なのでパッケージにコストを掛ける必要はないので良いと思います。

ダンボールを開梱すると、KIMO製工具ではおなじみの黒い布製収納バッグにレシプロソー本体・付属品の全てが収納されています。
収納バッグ
収納バッグは、KIMO製ではおなじみの布製バッグですが、電動ドライバーなどに付属している物よりも少し横に長いサイズです。内部にはメッシュの小物入れが2箇所あり、ブレードや予備バッテリーなどが収納できます。

内容物

収納バッグに入っている内容物を全て取り出すと以下の写真の通りとなります、20Vのレシプローソとしてはかなりコンパクトな印象です。
内容物の詳細は以下の通り。
- レシプロソー本体
- バッテリー×1
- 充電アダプター×1
- クランプ部品
- 金属用ブレード×2本
- 木工用ブレード×4本
- 収納バッグ
- 取扱説明書(日本語)
取り扱い説明書は全て日本語で記載されていて、クランプやブレードの取り付け方法は詳細に解説されているので初心者の方でも安心です。

付属ブレードの詳細
付属するブレードは金属用が2本に木工用が4本です。金属・木工のどちらも同じ種類が予備として付属する構成となっています。付属ブレードはKIMO製となっていますが、市販のブレードも利用できるのでより切れ味の良いブレードを使えば性能の向上が期待できます。
いずれにしても購入後にすぐに利用開始ができますし、しばらく買い足す必要はなさそうです。

レシプロソー本体・詳細チェック
KIMO製電動工具のイメージカラーであるお馴染みの緑と黒のデザイン、20V工具ですが本体はかなりコンパクトでバッテリー装着しても片手で持てる重量です。
グリップ部はラバー素材になっているので滑り止めの効果を発揮しますし、衝撃をある程度和らげる効果があるようです。上質な質感とは思いませんが工具としては一定の存在感があると感じます。

左側面のトリガー上部に安全ロックボタンがあり、作動させるためには、このロックボタンを押しながらトリガーを押し込みます。本機の操作ボタンはこの2箇所だけでシンプルな操作性となっています。

クランプの取り付け
先端には材料固定・切断時の安定性を向上させるブレードの取り付けが可能です、取り付けは本体先端のレール部にクランプを合わせて押し込みます。しっかりと奥まで押し込めば装着が完了します。

使用開始時は取り付けが少し硬いかもしれませんが使い込めば馴染んでくると思います、お手入れも兼ねて潤滑油などを塗布すればスムーズになると思います。

ブレード取り付け
ブレードを取り付けるのに工具などは不要です、先端のドライビングスリーブの金属部分を回し、ブレードを差し込みます。

ブレードを奥まで刺したらスリーブから指から離せばロックが掛かり取り付け終了です。外すときも同様にスリーブを回してブレードを引き抜くだけ、とても簡単です。

先端にクランプを取り付けると指がスリーブを回すの困難になるのが少し弱点に感じますが、工具を使うよりは圧倒的に楽ですし、クランプも簡単に取り外せるので問題とは思いません。
バッテリー・充電器
このレシプロソーには充電器とバッテリーが各一個づつ付属しています、充電器にバッテリーをスライドさせて充電が可能となっています。

充電中は赤いLEDライトが点灯し充電が完了すると緑点灯です、充電時間はおおよそ1時間で連続使用は30分程度なので一般的な使用であれば十分な性能と思います。

バッテリー本体には充電レベルを4段階で表示するLEDインジケーターが搭載されています、バッテリー単体で残量確認が可能です。残量を確認しながら、作業の調整や充電タイミングの確認が可能なのでガンガン使う方にはとても重宝します。

KIMO20Vシリーズ共通バッテリーなので、同シリーズの工具のバッテリーの共用可能ですし、予備バッテリーはamazonなどで入手できます。
総評とまとめ

12V・20VのKIMO製レシプロソーを両方テストしてみたが、今回ご紹介した20Vの方が切断能力が高いため、太い木材も短時間で切断する事ができた。
また、特に良いと思ったのは性能の割に本体サイズがコンパクトで重量が軽い事。
切断作業する際は両手でホールドする方が安全性も高いわけだが、実際には片手作業が必要な場面もある、材料を動かしたり、固定したりとかね。本機であれば片手持ちでも腕の負担が少なく快適に作業ができる。素晴らしい。
バッテリー持続時間だが、軽めのDIYや切断作業用途であればフル充電から連続で30分程度は使えるので、実用上不便には感じないし、急速充電1時間なのも良い点だ。もちろん長時間の作業をおこないたいのであれば予備バッテリーがある方が安心だろう。
まとめると、KIMO 20V レシプロソーは、コンパクトな本体でパワフルな性能を持った電動切断工具だ。軽めの作業から、プロユースまで幅広く対応できる。
特にKIMO 20Vシリーズ工具をお持ちならベストバイと言える。是非お勧めしたい。
▼こちらの記事もオススメ
-
-
『KIMO レシプロソー』レビュー!安くて手軽、シッカリ切れるおすすめの電動ノコギリ
庭木の手入れ、粗大ごみの処理などなど・・・ 時間がかかるし定期的な作業するのって面倒ですよね、そんな時に電動ノコギリがあれば簡単で効率よく作業ができ、時間も圧倒的に短縮できます。 今回はKIMO 12 ...
続きを見る
-
-
電動ドリルドライバーのエントリーモデル『KIMO QM-1005A』レビュー
最近では休日に自宅で気軽なものづくり、いわゆる『DIY』を楽しむ人々が増えてきた。 ▼初歩的な工具と材料で、老若男女問わずだれでも手軽に改装を行うことが出来る。 またジャンルは異なるが、各パーツを自身 ...
続きを見る