数々のモニターをリリースしてきたKTC(中国・深圳)は、同ブランドの最新ゲーミングモニターとして『KTC H24F8』を販売している。
税込1万円台の格安モデルであり、リーズナブルな価格に対して最高190Hz(OC時)のリフレッシュレートをサポートするほか、1ms(MPRT)の応答速度を実現。FreeSync/G-Sync対応など、本格的なゲーミングにも活用できるスペックを備えた高コスパモニターとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
メーカー公式サイト | https://us.ktcplay.com/ |
ブランド | KTC |
モデル名 | KTC G27P6S |
ディスプレイ | 23.8インチ Fast IPSパネル |
解像度 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 最高180Hz (OC時は190Hz) |
視野角 | 178度 |
アスペクト比 | 16:9 |
コントラスト比 | 1000:1 (HDR400対応) |
輝度 | 400nit |
応答速度 | 1ms (MPRT) |
ブルーライトカット機能 | 搭載 |
色域 | sRGB133% |
信号入出力 | ・HDMI×2(1920×1080@180Hz) ・DP×1(1920×1080@180Hz) |
音声出力 | 3.5mmオーディオジャック |
スピーカー | 非搭載 |
調整範囲 | 前傾・後傾 |
VESAマウント | 対応 (100×100mm) |
本体サイズ | 539.9×327.09×48mm (ベースなし) |
本体重量 | ベースあり:約3,182g ベースなし:約2,749g |
今回紹介する『KTC H24F8』は、23.8インチ型のゲーミングモニターだ。
ディスプレイにはFast IPSパネルを採用。1920×1080 (FHD) 解像度、および最高180Hzのリフレッシュレートに対応。オーバークロック(OC)時には190Hzリフレッシュレートを実現でき、非常に滑らかな描画でコンテンツを楽しめる。
▼輝度は400nitを実現。
HDR400をサポートしており、8bitカラー(1670万色)とsRGB133%広色域によるカラフルな描画が可能。178度の視野角に対応し、どの角度からも高精細な映像を楽しめる。
そして1msの応答速度を誇り、ラグのない映像を出力可能。シューティングゲームや格闘ゲームなど、コンマ数秒の反応が勝敗を分けるゲームにおいて、好パフォーマンスを発揮するだろう。
筐体背面には HDMI×2(1920×1080@180Hz)、DP×1(1920×1080@180Hz)、3.5mmオーディオジャックといったインターフェースを備え、接続性にも優れている。
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- モニター本体
- ベース
- ドライバー
- ネジ
- ユーザーマニュアル
- 電源アダプタ
- HDMIケーブル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。
▼ベースとモニターを固定するためのネジ&ドライバーが付属。ドライバーを別途用意する必要がない点は嬉しい。
▼モニターを設置するためのベース部分
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズ。
モニター本体
▼モニター本体の外観。23.8インチ Fast IPSパネルを搭載。
▼背面の様子
▼背面中央にはVESAマウント取り付け用の穴(100×100mm)が用意。
▼背面左側には電源ボタンが用意。
▼スタンド部分はモニターと一体化しており、取り外し不可。
▼背面下部には、ポート類が集約されている。
▼画面左から、DC電源ポート、HDMI×2(1920×1080@180Hz)、DP×1(1920×1080@180Hz)、3.5mmオーディオジャックが用意。
このように、実にシンプルかつスタイリッシュなデザインとなっている。
▼ベース非装着時のモニター重量は、実測で約2,749g。
モニターの設置手順
モニターを組み立てる手順はいたって簡単だ。
付属のドライバー&ネジを使用して、ベースをモニター背面のスタンド下部に取り付ける。
これだけで、モニターの組み立ては完了だ。
▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。
▼モニター本体、ベースともにコンパクトなサイズのため、奥行きの場所も取らない。
▼側面の様子。
モニターの可動域は、前傾・後傾のみ。
▼背面の様子
▼ベース装着時のモニター重量は、実測で約3,182g。
組み立て完了状態でも約3kgと軽量なため、モニター設置位置を移動させる際もラクだ。
▼片手でラクラク持ち運ぶことが可能。
VESA規格対応のブラケットを使って、ミニPCをモニター背面に固定設置することで、非常にコンパクトかつスタイリッシュな作業空間を実現できる。
このように、モニター本体自体は非常にシンプルで無駄のないデザインとなっている。薄型でゲーミング然としていない見た目のため、一般的な会社のオフィスに設置しても違和感はないだろう。
スピーカーは非搭載
本製品はスピーカーを内蔵していない。そのため、サウンド出力のためには、背面の3.5mmジャックに外付けスピーカー等を接続する必要があるので注意したい。
最高190Hzリフレッシュレートによる滑らかな描画
1920×1080(FHD)解像度対応のFast IPSディスプレイで映し出される映像は、十分に綺麗で見やすい。
▼ディスプレイの表示情報。180Hzのリフレッシュレートに対応。
また、後述するモニター設定画面より "オーバークロック(OC)" をオンにした場合、最高190Hzのリフレッシュレートの描画が可能となる。
FHD解像度により、ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画される。非光沢IPSパネルを採用しているため、画面への映り込みも気にならず、目が疲れづらい。
▼178度の広い視野角に対応しており、角度をつけて観た場合も、視認性が損なわれることはない。
YouTube等で動画を再生してみたが、sRGB133%の高い色域カバー率に対応しているおかげで、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。
▼IPSパネルの発色は良好だ。
また、デジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して、明るさ設定を100にした際の画面輝度についても確認してみた。
まず画面中央の輝度は413nits前後を得られた。メーカー公称値とほぼ同程度の数値だ。
また、画面端の方の輝度は345nits前後であった。
中央から端にかけて、やや輝度ムラが生じてはいるものの、動画視聴や一般的な作業には支障のない範囲となっている。高度なクリエイティブ作業等でよほどの高精度を求めないのであれば、まず問題には感じないだろう。
超薄型ベゼルデザイン
ベゼル幅は約5mmほどと非常に薄い。没入感の高い視聴体験が可能なほか、デュアルモニター化にも適しているだろう。
▼薄型ベゼルのおかげで、モニター全体が非常にスタイリッシュな印象を受ける。
高リフレッシュレートによる快適なゲーミング
前述した通り、本製品はオーバークロック(OC)をオンにすることで最高190Hzリフレッシュレートでの出力が可能であり、非常に滑らかな描画でゲームを楽しめる。
実際に190Hz出力でPCゲームをプレイしてみたところ、一般的な60Hzモニターと比べて、非常に滑らかな映像でゲームを楽しむことができた。
▼激しいアクション(動き)やエフェクトなどもヌルヌル描画されるため、ゲームプレイ時の爽快感が圧倒的に増す。
1ms (MPRT)の高い応答速度により、激しい動きでもモーションブラー等は発生せず、画面酔いなどもしづらい。
▼PCゲームプレイの様子①
▼PCゲームプレイの様子②
※サウンドは外付けスピーカーから出力
HDR400対応により、鮮やかな色彩表現でゲームの臨場感も大幅に向上。
この価格帯のモニターとしては、実に満足度の高いゲーミング体験を提供してくれた。
家庭用ゲーム機も快適にプレイ可能
続いて、家庭用ゲーム機と接続して遊んでみた。
▼PS5と接続。
▼PS5接続時の映像出力情報。
PS5のような最新世代機と接続した場合でも、美麗な映像でゲームを楽しむことができた。
▼PS5ゲームプレイの様子①
▼PS5ゲームプレイの様子②
※サウンドは外付けスピーカーから出力
▼ニンテンドースイッチ接続時
▼Switchゲームプレイの様子①
▼Switchゲームプレイの様子②
※サウンドは外付けスピーカーから出力
家庭用ゲーム機では190Hz高リフレッシュレートの恩恵は限定的だが、それでも鮮明かつ発色の良い映像でゲームを楽しめた。
充実したオプション項目
背面の電源ボタンを押すと、オプション画面を呼び出すことができる。
▼正面から手を伸ばして指で押しやすいよう、電源ボタンには若干の角度が付けられている。従来モデルからの改善点の一つだ。
▼メニュー画面右上から、現在の映像出力情報を確認できる。
オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的な設定から、ゲーミング用の機能まで、豊富な項目が用意されている。
▼用途に応じて最適な映像品質を適用できるプリセットが複数用意。
▼ブルーライトフィルターも用意。長時間の作業やゲーミング時に目の疲れを軽減する。
▼そしてゲーミング向けの機能も充実している。FreeSync & G-Sync対応。
▼オーバークロックをオンにすることでリフレッシュレートを190Hzまで底上げできる。
▼タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターなど、ゲーミング向けの便利機能も用意。
▼その他の設定
以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。
モニターを自身の用途で最適な状態にカスタマイズすることが可能だ。
『KTC H24F8 ゲーミングモニター』のまとめ
今回紹介した『KTC H24F8 ゲーミングモニター』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュなデザイン
- 組み立てが簡単
- 充実した機能・オプションが用意
- 最高180Hz(OC時は190Hz)のリフレッシュレートに対応
- HDR400サポートで色鮮やかな描画
- 目が疲れない非光沢パネル採用
- 超薄型ベゼルデザイン
- リーズナブルな価格
悪かった点
- 可動域は前傾・後傾のみ
以上の通り、リーズナブルな価格に対して優れた描画性能と魅力的なデザイン性を兼ね備えた高コスパモデルとなっている。
180Hz(OC時は190Hz)の高リフレッシュレートに対応。応答速度は1ms(MPRT)を誇り、遅延や残像のない滑らかな描画を実現。激しい動きでも残像等は発生せず、画面酔いなどもしづらかった。本格的なゲーミングにも対応できるだろう。
FHD解像度により、ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画される。sRGB133%の高い色域カバー率に対応しているおかげで、深みのある色鮮やかな映像を楽しむことができた。非光沢VAパネルを採用しているため、画面への映り込みも気にならず、目が疲れづらい。
豊富な設定項目も用意されており、モニターを自身の用途で最適な状態にカスタマイズすることが可能だ。
そして何より、約5mmの超薄型ベゼルを採用した筐体は実にスタイリッシュなデザインだ。ゲーミング然とした見た目でもないため、一般的な会社のオフィスに設置しても違和感はないだろう。
スピーカーは非搭載であるものの、これだけのスペックを備えたゲーミングモニターに対して、1万円台半ばの販売価格は非常にコストパフォーマンスに優れており、魅力的だと言える。
安価で実用的なスペックのゲーミングモニターを求めている方には、ぜひオススメしたい一品となっている。
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