数々のモニターをリリースしてきたKTC(中国・深圳)は、同ブランドの最新ゲーミングモニターとして『KTC M27T6』を販売している。
2560×1440解像度、180Hzリフレッシュレート対応の27インチ型モニターであり、HDR1400や1msの応答速度を誇るなど、本格的なゲーミングにはうってつけのモデルだ。
優れた可動域を備えており、縦向き設置も可能。仕事やクリエイティブな作業用としても重宝するだろう。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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メーカー公式サイト | https://us.ktcplay.com/ |
ブランド | KTC |
モデル名 | KTC M27T6 |
ディスプレイ | 27インチ 非光沢HVAパネル、miniLED |
解像度 | 2560×1440 (WQHD) |
リフレッシュレート | 最高180Hz |
視野角 | 178度 |
アスペクト比 | 16:9 |
描画領域 | 596.736×335.664mm |
コントラスト比 | ・5,000:1 (SDR) ・1,000,000:1 (HDR) |
輝度 | ・400cd/m2 (SDR) ・1,400cd/m2 (HDR) |
応答速度 | 1ms (MPRT) |
ブルーライトカット機能 | 搭載 |
色域 | 148% sRGB、96% DCI-P3 |
信号入出力 | ・HDMI 2.0 (2560×1440@144Hz)×2 ・DP 1.4 (2560×1440@180Hz)×1 |
音声出力 | 3.5mmオーディオジャック |
スピーカー | 非搭載 |
調整範囲 | 高さ、向き、回転、前傾・後傾 |
壁取付穴の寸法 | 100mm×100mm |
本体サイズ | 21.1×61.6×54.7cm |
本体重量 | ・ディスプレイのみ:4,504g (実測値) ・スタンド&ベース込み:6,570g (実測値) |
今回紹介する『KTC M27T6』は、27インチ型のゲーミングモニターだ。
ディスプレイには非光沢HVAパネルを採用。バックライトにはminiLEDを使用しており、明るいシーンと暗いシーンの差を際立たせることが可能となっている。特にHDRコンテンツには最適な構成だ。
そしてHDR1400をサポート。HDR描画時には1,400nitsもの驚異的なピーク輝度を誇り、暗い部分から明るい部分までを鮮明に描画することができる。上位クラスのディスプレイと言っても過言ではない構成となっている。
2560×1440 (WQHD)解像度、および最高180Hzのリフレッシュレートに対応。非常に滑らかな描画でコンテンツを楽しめる。
色域は148% sRGB、96% DCI-P3をサポート。発色も実に良好だ。
1ms (MPRT)の応答速度を誇り、ラグのない映像を出力可能。シューティングゲームや格闘ゲームなど、コンマ数秒の反応が勝敗を分けるゲームにおいて、好パフォーマンスを発揮するだろう。
筐体背面には HDMI 2.0 (2560×1440@144Hz)×2、DP 1.4 (2560×1440@180Hz)×1、3.5mmオーディオジャック、USB 2.0 Type-Aといったインターフェースを備え、接続性にも優れている。
優れた可動域も備えており、高さ、向き、回転、前傾・後傾を自由自在に調整可能。どのような場所に設置しても、自身に最適なモニター環境を実現できるようになっている。
▼YouTubeにショート動画を投稿しました。製品の使用感は動画でもチェックできます
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- モニター本体
- スタンド
- ベース
- DPケーブル
- 電源ケーブル
- 電源アダプタ
- ユーザーマニュアル
- ファクトリーキャリブレーションレポート
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。
▼モニターを設置するためのベース部分
▼ベースとモニターをつなぐためのスタンド部分。
▼電源アダプタのサイズはそこそこ大きめ。
モニター本体
▼モニター本体の外観。27インチ 非光沢HVAパネルを搭載。
▼モニター下部には、通気用の穴が大きく空いている。
▼背面の様子
▼背面中央にはスタンド取り付け用ポートが用意。100mm×100mmサイズの四つ穴も開いており、モニターアーム等を接続することも可能。
▼背面上部には、モニター起動時に点灯する、KTGロゴを型取ったLEDライトが内蔵。
▼背面左下には、電源ボタン / 操作スティック が用意。
▼背面右下には、盗難防止用のケンジントンロック穴が用意。
▼背面中央下部には、ポート類が集約されている。
▼画面左から、HDMI 2.0 (2560×1440@144Hz)×2、DP 1.4 (2560×1440@180Hz)×1、3.5mmオーディオジャック×1、USB 2.0 Type-A×1、DC電源ポート×1 が用意。
スタンド&ベース非装着時のモニター重量は、実測で約4,504g。
ちなみに、本製品はスピーカー非搭載であるため、サウンド出力のためには外付けスピーカー等を別途用意する必要がある点に注意したい。
モニターの設置手順
モニターを組み立てる手順はいたって簡単だ。
まず、モニター背面中央にスタンドを取り付ける。
続いて、スタンド下部にベースを挿入して取り付ける。
▼固定用のネジは、素手でも簡単に締めることが可能。
これだけで、モニターの組み立ては完了だ。
▼実際に組み立てた様子。安定性は優れており、ちょっとやそっとの揺れで倒れることは無い。
スタンド&ベースを装着した状態の重量は、実測で約6,570g。手で持つとややズッシリ感があるものの、設置場所の移動に支障をきたすレベルではない。
▼本体正面の様子
▼真上から見た様子。
▼真横から見た様子。
▼背面の様子。
▼スタンドにはケーブルホルダーが付いており、モニター背面から伸びるケーブルを纏めることができる。
▼ベース部分は薄いため、キーボードなどPC周辺機器を収めておくことができる。
▼筐体外観(360度)
自在に動かせる可動域
本製品は自在に動かせる可動域を備えており、高さ、向き、回転、前傾・後傾を柔軟に調節することができる。
▼ディスプレイを一番高く上げた状態。
▼一番高く上げた状態で設置面から約19.3cmの高さ。
▼ディスプレイを一番低く下げた状態。
▼一番低く下げた状態で設置面から約6.7cmの高さ。
前傾5度、後傾20度ほどの角度で調節が可能。
▼左右45度の水平角度調整に対応している。
そして本製品はディスプレイ部分の±90度回転に対応しており、画面の縦横を変更できる。
設置場所や用途に応じて柔軟な調整ができる点も、本製品の最も大きなメリットの1つだろう。
非常に鮮明かつ滑らかな描画
2560×1440(WQHD)解像度対応の非光沢HVAパネルで映し出される映像は、実に綺麗で見やすい。
▼ディスプレイの表示情報。DP 1.4を使用することで、最高180Hzリフレッシュレートに対応。
2560×1440(WQHD)解像度により、ウェブサイト閲覧時でも細かな文字まで鮮明に描画される。非光沢パネルを採用しているため、画面への映り込みも気にならず、目が疲れづらい。
▼178度の広い視野角に対応しており、角度をつけて画面を観た場合も、視認性が損なわれることはない。
HVAパネル×miniLEDの組み合わせにより、黒の締まりが非常に良く表現されていた。夜景や暗所シーンでも黒浮きせず、くっきりとしたコントラスト表現が可能であった。
sRGB 148%、DCI-P3 96%の広色域をサポートすることで、色彩表現の深みと鮮やかさが、一般的なモニターと比べて段違いだ。
▼動画再生の様子
▼細部まで非常に鮮やかな表現の映像を楽しめる。
赤や青などの原色も豊かに表現され、トーンジャンプや色ムラが少ない。デザインや写真編集などのクリエイティブ用途にも十分に活用できるだろう。
HDR時の圧倒的な輝度
本製品は、HDR時のコントラスト比1,000,000:1&ピーク輝度1,400nitsを謳っている。
そこで、実際にデジタルルクスメーター「Vici LX1336B」を使用して、HDR設定時の画面輝度について確認してみた。
▼「Windows HDR Calibration」を使用して、Max Full Frame Luminance test (フルフレーム最大輝度テスト) 時の画面を測定。
まず画面中央の輝度は最高1,331nitsを得られた。
また、画面端の方の輝度は最高1,051nitsであった。
公称値の1,400cd/m2 (HDR)に近い輝度を再現できており、HDR1400要件をしっかりとクリア。実際に、かなりのまぶしさを感じるほどの明るさを出力できていた。
端部も1,000nitsを超えており、エリア間での急激な輝度落ちは少ない。輝度分布の安定性も良好で、HDR映像・ゲーム・コンテンツ制作など、高輝度を活かしたシーンで真価を発揮するモニターと言える。
▼なお、非HDR時(SDR)の場合は最高361nitsであった。こちらも公称値に近い。
ベゼル幅は一般的なレベル
本製品のベゼル幅(非描画部分)は約9mmであり、一般的な厚みだと言える。
狭額縁(フレームレス)とは言い難いが、一般的な用途において気になる厚みではない。
もしも極薄ベゼルのスタイリッシュなモニターを望むのであれば、同ブランドの「KTC H24F8」が個人的には最もオススメだ。
縦表示に対応
本製品はディスプレイを90度回転させて、映像の縦表示が可能だ。
▼設定より画面の向きを "縦" に変更。
▼PC画面を縦向きに表示して視聴できる。
▼SNSの投稿など、縦に長く連なる情報を表示させたい場合などに、非常に役立つ形態となっている。
▼Excelなどの表計算ソフトにおいて、複数行にわたってデータ入力する場合にもうってつけだ。
高リフレッシュレート&高解像度で快適ゲーミング
2560×1440(WQHD)解像度、最高180Hzリフレッシュレートの、非常に滑らか&高精細な描画でゲームを楽しめる。
実際に180Hz出力でPCゲームをプレイしてみたところ、一般的な60Hzモニターとは比べ物にならないほど滑らかな描画で迫力のあるゲームプレイが可能であった。
▼PCゲームプレイの様子①
▼PCゲームプレイの様子②
※サウンドは外付けスピーカーから出力
180Hzリフレッシュレートと1ms(MPRT)の応答速度が加わることで、FPSやレースゲームでの操作感も極めてスムーズ。照準移動がヌルヌルと追従し、敵の動きが視認しやすく、反応もしやすかった。
そして、実測で最大1,331nitsの輝度を叩き出すだけあって、ただ明るいだけでなく、HDR映像の立体感や深みが一段階上に感じられた。特にHDR対応タイトルでは、HDR1400対応・miniLEDバックライト搭載の効果を最大限に感じられる。
この価格帯のモニターとしては、かつてないほど満足度の高いゲーミング体験を提供してくれた。
家庭用ゲーム機も快適にプレイ可能
続いて、家庭用ゲーム機と接続して遊んでみた。
▼PS5と接続。
▼PS5接続時の映像出力情報。解像度は3840×2160となっているが、モニター側ではWQHD解像度での描画となっている。
PS5のような最新世代機と接続した場合でも、美麗な映像でゲームを楽しむことができた。
▼PS5ゲームプレイの様子①
▼PS5ゲームプレイの様子②
▼ニンテンドースイッチ接続時
▼Switchゲームプレイの様子①
▼Switchゲームプレイの様子②
家庭用ゲーム機では、本製品の180Hz高リフレッシュレートの恩恵は限定的だが、それでも鮮明かつ発色の良い映像でゲームを楽しめた。
豊富な項目が用意されたメニュー画面
背面の電源ボタンを押すと、オプション画面を呼び出すことができる。
▼メニュー画面右上から、現在の映像出力情報を確認できる。
オプション画面では、明るさやコントラストと言った一般的な設定から、ゲーミング用の機能まで、豊富な項目が用意されている。
▼複数の映像プリセットが用意。
▼プロフェッショナルモードも複数用意。
▼ブルーライトフィルターが用意。画面を長時間凝視する作業時に、眼の健康を守ることができる。
▼ゲーミング設定も充実。
▼背面上部のLEDライトについて、点灯色やパターンを変更できる。
▼入力遅延(ラグ)の軽減が可能。
▼タイマー、クロスヘアー、FPSカウンターといったゲームアシスト機能も用意。
以上の通り、一般的な映像品質設定からゲーミング向けの機能まで、豊富な機能が用意されている。
モニターを自身の用途で最適な状態にカスタマイズすることが可能だ。
『KTC M27T6 ゲーミングモニター』のまとめ
今回紹介した『KTC M27T6 ゲーミングモニター』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 組み立てが簡単
- 充実した機能・オプションが用意
- 柔軟な可動域
- 2560×1440 (WQHD)高解像度サポート
- 最高180Hzのリフレッシュレートに対応
- 目が疲れない非光沢パネル採用
- 最高1,331nits(実測値)の高輝度に対応
- 1ms (MPRT)応答速度
- 性能の割に比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- 結構なズッシリ感がある(本体重量が重め)
- 電源アダプタのサイズが大きくて、やや場所をとる
以上の通り、miniLEDバックライトと高コントラストなHVAパネルを採用し、優れた映像美とゲーミング性能を兼ね備えた高性能モデルとなっている。
最大180Hzの高リフレッシュレートと1ms(MPRT)の高速応答に対応しており、FPSやアクションゲームにおいても遅延や残像を感じることなく、滑らかで快適な操作感を得ることができた。実測1,331nitsという高輝度により、HDR対応タイトルでは映像表現における明暗のメリハリが非常に豊かで、没入感の高いプレイが可能であった。
sRGB 148%、DCI-P3 96%の広色域により、映像やゲームの色彩表現は非常に鮮やかで深みがあり、映像作品の鑑賞や写真編集などにも十分活用できるだろう。
そしてスタンドは高さ・水平角度・回転調整・前傾/後傾調整に対応しており、使用環境に応じた柔軟な設置方法が可能。ゲーミングらしさを抑えた落ち着いたデザインも魅力的で、自宅はもちろん、仕事場などのビジネスシーンにも違和感なく溶け込むだろう。
これだけの性能を備えつつ、クーポン割引込みで5万円台前半という価格設定は、非常に魅力的だ。コストパフォーマンスに優れており、映像クオリティ重視のゲーマーやクリエイターにも十分満足できる一台に仕上がっている。
高画質と高リフレッシュレートを両立しつつ、手の届く価格帯で入手可能なモニターを探している方には、ぜひオススメしたい製品だ。
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- 割引後価格:46,529円(税込)
- 有効期限:2025年4月24日(木) 01:00 ~ 7月31日(木) 23:59まで
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