数々のゲーミングコントローラーの開発・販売を手掛けるLeadjoyは、2023年にiPhone向けのモバイルコントローラー『LeadJoy M1』を発売した。
Lightningポートを搭載したiOSスマホ向けのコントローラーであり、当サイトでも以前紹介した『LeadJoy M1B』の亜種機にあたるモデルだ。
Bluetoothによるワイヤレス接続ではなく、Lightning端子を直接接続してコントローラに給電する方式のため、低遅延で快適な操作性を実現している。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
メーカー・ブランド | Leadjoy |
モデル名 | LeadJoy M1 |
接続方式 | Lightning端子接続 |
Bluetooth接続 | 非対応 |
対応OS | iOS13/14/15/16対応 |
対応機種 | iPhone 6以降 iPhone SE(第1世代)以降 ※ガラスフィルムを貼ったiPhone13 Pro MaxとiPhone14 Pro Maxは非対応 |
対応スマホ要件 | Lightning端子搭載 |
本製品は、Lightningポートを備えるiOSスマホ(iPhone)向けのモバイルコントローラーであり、Android端末には装着することができない。コントローラー自体にバッテリーを搭載しておらず、接続するスマホからの給電により使用可能となる。
▼Lightning端子による直接接続式のため、Bluetoothによるワイヤレス接続の場合と比べて低遅延な操作性を実現している。
iPhone 6以降、およびiPhone SE(第1世代)以降のデバイスに対応している(対応デバイス一覧はコチラから確認可能)。ただし、ガラスフィルムを貼ったiPhone13 Pro MaxとiPhone14 Pro Maxは非対応なので注意したい。
iOS13/14/15/16に対応。現時点(記事執筆時点)で最新iOSバージョンの端末に対応している点は嬉しい。
コントローラー本体には一般的なゲームパッドと同様の充実したインターフェースが用意されており、どのようなタイトルに関してもスムーズに操作することが可能だ。
コントローラー操作対応のスマホゲーム以外にも、Xbox Cloud Gaming (ベータ)、Amazon Luna、Xbox Remote Play、Steam Link などの人気ストリーミング サービスとも互換性がある。
コントローラ下部にはパススルー充電用のLightningポートが用意されており、コントローラーにiPhoneを装着した状態で充電を行うことも可能となっている。
そして別売りのクーラーを背面に装着することで、コントローラーに冷却機能を加えることが可能。スマホ本体を冷却し続けることで、発熱によるパフォーマンス低下を防ぐことが可能だ。
このように、機能的・デザイン的にも優れたモバイルコントローラーとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- コントローラー本体
- 合格証
- ユーザーマニュアル
- ラバークッション
▼コントローラー本体の外観。比較的コンパクトな大きさ。
▼背面の様子。
▼筐体中央には別売りのクーラーを装着できるスペースが用意されている。
▼スマホ背面にあたる部分が冷却され、スマホ自体が冷やされる仕組みだ。
▼コントローラー自体は約180gほど。軽くて持ち運びにも適している。
▼最も厚い部分で3cmほど。
▼両手を持って左右に引っ張ると、柔軟に伸縮する。
▼伸縮部は頑丈で、強く引っ張っても伸びたままになったり、簡単に壊れてしまうことはないだろう。
インターフェースについて見ていく。
▼正面左右には、一般的なゲームパッドと同様のインターフェースが搭載。
▼右内側には、スマホを接続するためのLightning端子が用意されている。
▼上部の様子。
▼R1/R2トリガー、L1/L2トリガーが搭載されている。
▼下部の様子。
▼右手側の下部には、パススルー充電用のLightningポートが用意されている。
スマホ接続後すぐに利用可能
本コントローラーを利用するにあたり、特別なアプリのインストールや設定は不要だ。
対応するiOSスマホを、コントローラー内側のLightning端子に接続するだけであっという間に利用可能状態となる。
なお、接続する際はスマホケースを取り外す必要がある。
▼実際に装着した様子。
▼コントローラーが接続されると、左手側のLEDインジケータが点灯する。
▼スマホ側には「LeadJoy-M1」として認識される。
なお、もしスマホがピッタリとはまらずグラつく場合などには、付属のラバークッションを利用すると良いだろう。
「VLead」アプリでゲームパッドテストが可能
「VLead」アプリを使用することで、コントローラーのテストを行うことができる。
▼VLeadアプリのゲームパッドテスト。
▼各ボタンが表示されており、コントローラーのボタンを押すと対応するボタンが点灯する。
各ボタンが正常に動作するかどうか、事前にチェックしておくと良いだろう。
快適で遅延のない操作性
実際にコントローラーを接続した状態で、スマホゲームを遊んでみた。
▼対応するスマホアプリ『マインクラフト』をプレイ。
コントローラーを使用した操作は実に快適で、ゲームパッドでPCゲームを遊ぶ場合と同じ感覚で、スムーズに動かすことが可能であった。
各ボタンの反応性も良く、ディスプレイに表示される仮想ボタンをタッチするよりも遥かに機敏で繊細な動きが可能になる。
▼ニンテンドースイッチを携帯モードで遊んでいる感覚にも近い。
また、画面をタッチせずに操作できるため、ディスプレイが指紋や手油で汚れることもない。私のように画面の汚れが気になってしまうユーザーにとっては嬉しい点だろう。
▼実際にコントローラーで操作している様子
上動画を観ても分かる通り、家庭用ゲーム機のコントローラーのように、スムーズに動かすことが出来ている。
Lightning端子接続による直接接続式のため、Bluetoothによるワイヤレス接続と比べて遅延もなく快適な操作が可能であった。
▼アナログスティックの感触も良好。
マインクラフト以外にも、『原神』や『FF9』などのゲームアプリに関しても同様にスムーズな操作が可能であった。
ただし、各ボタンを押す音がカチッカチッと結構大きいため、外出先などで利用する場合は場所に気を付けた方が良いかもしれない。
▼もちろん、コントローラーを装着した状態でもタッチ操作を行うことは可能。
▼右手側のホームボタンを長押しすると、Game Centerが起動する。
画面録画ボタンを搭載
コントローラー左手側には録画ボタンが搭載されており、長押しすることで、スマホ画面録画を開始できる。
急に録画したくなった際などには便利な機能だ。
パススルー充電に対応
本製品はパススルー充電に対応しており、コントローラー右手側のLightningポートに電気を供給することで、そのまま装着中のスマホへ給電することが可能だ。
▼充電しながらゲームを楽しめる。
ポートが右手下部に位置しているため、ケーブルを挿した状態でも操作の邪魔にはならない。
コントローラー対応ゲームの探し方
本製品を用いて操作できるのは、あくまでコントローラー対応ゲームアプリのみだ。
コントローラー対応ゲームアプリは「Game Controller Apps」を用いて確認できる。
▼コントローラー対応ゲームアプリが一覧で表示される。
必ずしも100%がコントローラー対応とは言えないみたいだが、この「Game Controller Appds」に掲載されていれば、高い確率でコントローラー対応アプリとのこと。
対応ゲームアプリを探している方は参考にしてみると良いだろう。
『LeadJoy M1』のまとめ
今回紹介した『LeadJoy M1』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 持ち運びに適したサイズ
- 軽量で持ちやすいデザイン
- 充実した操作インターフェース
- 使用開始にあたり、専用アプリのインストール等が不要
- スマホからの給電に対応
- 低遅延で操作可能
- パススルー充電に対応
悪かった点
- ボタンを押すときのカチカチ音が大きい
- 冷却機能の利用には、別売りのクーラーが必要
以上の通り、快適な操作性でスマホゲーを遊ぶことの出来るモバイルコントローラーとなっている。
各ボタン類の操作性は良好で、家庭用ゲーム機のゲームパッドと同じように、スムーズかつストレスのない操作でスマホゲーを楽しめるようになる。何より、Lightning端子直接接続式のため、ほぼ遅延なく操作できる点は快適であった。
また、今回は試せなかったものの、別売りのクーラーを装着することでスマホ本体を冷却し、パフォーマンスを落とすことなくゲームを遊び続けることも可能となっている。
自分が遊びたいゲームアプリがコントローラーに対応しているか否かを、事前に確認してから本製品を購入すると良いだろう。
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