最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
今回紹介するのは、低価格で実用的な性能を実現したロボット掃除機『Lefant M1』だ。
低価格でそこそこ使える性能の高コスパモデル
今回紹介する『Lefant M1』は、吸引掃除・水拭き掃除の両方に対応した、高コストパフォーマンスなロボット掃除機だ。
ブランド | Lefant |
モデル名 | Lefant M1 |
タイプ | 吸引+水拭き |
吸引力 | 最大4000pa |
騒音レベル | 55db |
音声操作 | 対応(Amazon Alexa, Google home) |
対応アプリ | Lefant |
本体サイズ | 320 x 320 x 94 mm |
本体重量 | 4.4kg |
ダストボックス容量 | 520ml |
水タンク容量 | 160ml |
最長稼働時間・面積 | 約200分間・約200㎡ |
充電時間 | 3-4時間 |
同価格帯のロボット掃除機の中では強力な4000Paの吸引力を誇っており、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することが出来る。
「Freemove 3.0」と呼ばれる独自のレーダーナビゲーションシステムを搭載しており、部屋内を360度スキャンしながら正確かつ効率的なマッピングが可能。障害物を認識し、回避しつつスムーズな掃除を行うことができる。
また、公式アプリと連携することで掃除のスケジューリングや立ち入り禁止区域の設定、吸引力調整、特定のエリアを集中して掃除させるなど、多彩な機能を利用することが可能だ。
外出先からアプリで指示を出すことで、遠隔の掃除指示も可能となっている。また、アレクサ(Alexa)やGoogle Assistantなどの音声サービスと連携させることで、音声による掃除指示も可能となる。
▼バッテリー残量が低下したら自動的にステーションへ帰還し、充電を行う。
そして本製品は水拭き掃除にも対応しており、モップパッドを取り付けることでフローリングをピカピカに磨き上げてくれる。
以上のように、実に利便性に優れたロボット掃除機となっている。
本体価格を考えても、コストパフォーマンスに優れたモデルであると言えるだろう。
今回は本製品について、実際に使用した感想を元にレビューしていきます。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- 充電ベース
- 電源アダプタ
- 水拭きモップパッド
- ユーザーマニュアル
- クリーニングツール
- 交換用フィルター
- サイドブラシ×4
- 使い捨て用雑巾
- フィルタースポンジ
▼説明書はに日本語に完全対応している。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。直径32cm、高さ9.4cmの円形デザイン。
▼上部にはレーザーナビゲーションセンサーと、開始/一時停止ボタン、充電ボタン、定点モードボタンが搭載。
▼正面には全方位センサーが内蔵されている。
▼9.4cmの比較的薄めなデザインであり、狭い場所でもスイスイ入って掃除できる。
▼側面には主電源ボタンが用意。
▼背面にはダストボックス 兼 水タンクが内蔵。
▼取っ手を押しながら引くことで取り外せる。
ダストボックス容量は520ml、水タンク容量は160mlとなっている。
▼キャップ外して水を注ぎこむことで、モップパッドに対して自動的に給水が行われるようになる。
▼収集したゴミが集められるダストボックス内。
▼ダストボックスはフィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼底面の様子。
▼前方には前輪と充電ポートが搭載。
▼左右にはサイドブラシ取り付け部が用意。
▼大きな車輪でカーペット等の多少の段差は乗り越える。
▼中央にはゴミ吸い取り口が空いている。
▼つまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外して掃除することが可能だ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
その他の付属品
▼使い捨て用雑巾
▼予備を含めて計4つのサイドブラシが付属。
▼ロボット掃除機が帰還して充電を行うための充電ベース。
▼充電ベース用の電源アダプタ。比較的コンパクトなサイズ。
▼水拭き掃除を行うためのモップパッド。
このように、充実したパッケージ内容となっている。
使用開始までの手順
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:充電ベースの設置
まず最初に充電ベースを設置する。
▼付属の電源アダプタを用いてコンセントに接続。
ベースのサイズはコンパクトで、設置場所をとらない点が助かる。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
まず、掃除機底部にサイドブラシを取り付ける。
装着後、ロボット掃除機の先端をベースに重なるように設置する。
▼ベースに乗せると充電が開始され、ロボット上部のLEDが点灯する。
▼そしてロボット側面の主電源ボタンをONに入れることで電源が入り、案内音声が流れる。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動しLefant M1との接続を行う。
▼アプリインターフェースも日本語に完全対応している。
▼アプリの指示に従ってWi-Fi接続を完了させ、使用準備を完了しよう。
ロボット掃除機のペアリング(接続)が完了すると、アプリのメインメニューが表示される。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
接続完了後、アプリ上の「開始」ボタンをタップすることで最初の掃除(マッピング)が開始される。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
▼ロボット掃除機が奏功した軌跡は白線で表示される。
マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼途中でバッテリー残量が低下した場合も、自動的にベースへ帰還する。
以上でロボット掃除機 本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ロボット掃除機本体のボタンを押す
- アプリから指示を出す
- 事前に掃除を予約する
- AlexaやGoogle Assistantと連携して音声で指示を出す
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
▼アプリからAlexa(アレクサ)やGoogle Assostantとの連携が可能。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
▼マップ管理内の「地図の保存」は事前にONにしておくと良いだろう。
▼リモートコントロールモードも用意されており、ロボット掃除機をラジコンのようにスマホから操作することも可能だ。
隅々まで全自動掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼実際に掃除している様子
上述した通り、本製品の厚さは約9.4センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。
▼ベッドの下など、ホコリの溜まりやすい場所もスイスイと掃除してくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
▼このような形状のイスの上まで登って綺麗にしてくれた。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
掃除後は、ロボット後部のダストボックスを取り外し、中のゴミをそのまま捨てれば良い。
▼メンテナンスも簡単だ。
ブラシがカーペットに挟まりやすい
ただ、本製品のブラシが大きいことが原因なのか、カーペット下へ回転ブラシが入り込んでしまい、カーペット上へスムーズに揚がることができない事がたまにあった。
▼ブラシがカーペット下に入り込み、カーペットに上がれない。
上がれない場合は迂回して再度の侵入を試みるため、結果的には部屋全体をキレイに掃除してくれた。ただ、カーペットに上がれなくて右往左往している時間が長く、掃除時間の延長やバッテリー残量低下につながってしまっていたため、改善の余地ありと言えるだろう。
稼働音は比較的静か
本製品の吸引力は弱・中・強の3段階が用意されている。
稼働音は比較的静かであり、弱モードであれば夜間に稼働させても苦情などを気にするレベルではないだろう。
吸引力はアプリ上で柔軟に切り替えることが出来る。カーペットなど、走行場所に応じて自動で吸引力を切り替える機能も用意されている。
一方、強力吸引モードではさすがに稼働音が大きめになるが、その分掃除効果の向上が期待できる。
稼働させる時間帯や場面に応じて、柔軟に出力を設定すると良いだろう。
立ち入り禁止区域などを設定可能
作成したマップを元に、ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
▼白線がロボットの通った軌跡。立ち入り禁止区域を避けて掃除していることが分かる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能である。
逆に、ある特定の箇所のみを集中して掃除させることも可能だ。
このように柔軟な掃除指示が可能な点も、本製品の優れた部分の1つだ。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、本製品はロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水拭きを行わせる際は、事前にステーションの清水タンクへ洗浄用の水道水を注いでおこう。
そしてロボット底部にモップパッドを装着する。
この状態で掃除指示を出すことで、吸引掃除と水拭き掃除を同時に行わせることが可能だ。
▼アプリから水量の調整も可能。
ただし、本製品は水拭き時にカーペットを認識してモップパッドを上げるなどの機能は搭載されていない。
そのため、水拭きを行わせる際はカーペットを立ち入り禁止区域に指定しておく必要がある点に注意したい。
『Lefant M1 ロボット掃除機』のまとめ
今回紹介した『Lefant M1 ロボット掃除機』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで薄型なデザイン
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 水拭きも可能
- モップ洗浄・乾燥まで全自動
- 静音性に優れている
- Alexa、Google Assistantに対応
悪かった点
- カーペット認識機能がない(水拭き時にはカーペットを立ち入り禁止区域に指定しておく必要あり)
- サイドブラシがカーペット下に潜り込み、走行が阻害されることがある
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、家事の手間を大幅に減らせるだろう。
専用アプリと接続することで、遠隔で掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。AlexaやGoogle Assistantとの連携も可能なため、音声指示を出せる点もGOOD。
充電ステーションもコンパクトで設置場所をとらない。ロボット掃除機自体も薄型デザインのため、全体的にコンパクトに収まっている。
水拭きにも対応している一方で、カーペットに認識機能がなく、水拭き時にはカーペットを立ち入り禁止区域に指定しておく必要がある点に注意したい。また、サイドブラシがカーペット下に潜り込み、走行が阻害されることがある点は改良の余地があるだろう。
しかし何はともあれ、非常にリーズナブルな価格(セールで2万円強)である点を考慮すると、十分に実用性の高いロボット掃除機となっている。
家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか。
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