近年、大気汚染や花粉症、ウイルスによる感染症が増加している。これらの問題が生活環境に悪影響を与え、健康面にも懸念が出てくる現代社会では、空気清浄機がますます重要な役割を担っている。
特に、家で過ごす時間が増えている昨今では、空気清浄機を稼働させて、室内の空気環境を整えることが健康と快適な生活のために不可欠である。
そこで今回は、オススメの高性能空気清浄機『Levoit Vital 100S』を紹介したいと思う。
コンパクトサイズで強力な洗浄力を発揮する高性能空気清浄機
今回紹介する『Levoit Vital 100S』は、コンパクトサイズで強力な洗浄力を発揮する高性能空気清浄機だ。
ブランド | Levoit |
モデル名 | Levoit Vital 100S |
適用面積 | 最大21畳(35m2) |
清浄時間 | 8畳/12分 |
運転音 | 23dB~52dB |
定格電源 | AC 100V、50/60Hz |
風量 | 4.53m3/分(272m3/時) |
消費電力 | 3.6~32W |
タイマー | 2 / 4 / 8 時間 |
電源コード長 | 1.83 m |
本体サイズ | 32.1D x 16W x 40.6H cm |
本体重量 | 3.9kg |
2023年3月に発売されたこの最新モデルは、最大21畳(35m2)の空間までカバーし、空気の状態に合わせて自動で調整する高機能空気清浄機である。
U字型の吸気口と正面のドットマトリックス穴を利用して、広範囲の空気を吸い込み、最大4.53㎥/分の風量と21畳の対応面積を実現する。これにより、狭い寝室から広いリビングまで迅速に空気を浄化することができる。
多段式高性能フィルターにより空気の問題を解消する。プレフィルターは大きなホコリや髪の毛を遮り、脱臭・HEPAフィルターを保護する。洗濯可能であるため、交換は不要だ。0.3μm以上の粒子を99.97%捕らえる高性能HEPAフィルターは、空気中の浮遊物・花粉・ホコリ・菌・ウイルス・臭い・PM2.5などを取り除く。花粉が多い時期にも適している。
さらに、脱臭専用の活性炭フィルターにより、タバコの臭いや体臭、ペットのにおい、部屋干しの衣類の生乾きの臭いなどを素早く分解する。
スマートフォンアプリとの連携により、遠隔操作が可能である。スケジュール機能、おやすみ機能、タイマー機能、チャイルドロックなど、多機能が搭載されている。スマホで光検出機能をオンにすると、部屋の明るさに応じて表示部の明るさや風量が自動的に調整される。
お休みモードでは、独自の静音技術で運転音を23dBに抑える。
▼効率よく空気を浄化する一方で、夜間の睡眠を妨げない。
高精度のホコリセンサーが空気の汚れをリアルタイムで検出し、浄化の進行を目視で確認できる。自動モードでは、空気の汚れの変化に応じて風量が自動的に切り替わり、効率的で手間いらずの快適な室内環境を維持する。
無料の専用アプリVeSyncとスマートスピーカー「Alexa」や「Google Assistant」との連携により、電源のオン・オフ、モードの切り替え、タイマー設定、スケジュール設定などが手間なく簡単に操作できる。
また、アプリ内に搭載されたペットモードを利用すると、強と弱モードの切り替えでペットの臭いを速やかに消臭し、ペットとの共同生活が快適になる。
何よりも、シンプルかつスタイリッシュなデザインとコンパクトなサイズにより、どの部屋にも適応し、スペースを取らない。
このように、コンパクトでスペースを占めないサイズでありながら、多機能で高性能な空気清浄機である。
今回は提携先から製品を提供いただいたため、実際に使用した感想をもとにレビューしていきたいと思う。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- 空気清浄機本体
- ユーザーマニュアル
- クイックスタートガイド
- 電源アダプター
- True HEPA/活性炭フィルター(内蔵)
- 洗えるプレフィルター(内蔵)
▼ユーザーマニュアルおよびクイックガイドは日本語に完全対応している。
▼電源アダプタのサイズもコンパクトで、邪魔にならないだろう。
▼空気清浄機の外観。32.1D x 16W x 40.6H cmのスタイリッシュなデザイン。質感的にも安ぽっさは感じられない。
▼真上から見た様子。
▼上部にはタッチ操作式のパネルが用意されている。
▼また、大きな排気口からは綺麗な空気が送り出される。
▼真横から見た様子。
▼右側面には、空気中のホコリを検知するための「AirSight赤外線ダストセンサー」が内蔵されている。
▼フタを開けることでセンサー部分を掃除することが可能だ。
▼背面の様子。
▼背面下部には電源コード接続用のポートが用意されている。
▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されている。
このように、筐体デザイン自体はシンプルかつスタイリッシュなものとなっている。
なお、両側面の上部は手をかけられる造りになっている。
▼本体重量は約3.9kgと軽く、移動や持ち運びにも適している。
▼片手でラクラク持ち上げられるほどの軽さだ。
使用開始までの手順
本製品の使用開始に至るまでの手順は非常に簡単だ。
最初に正面の蓋を取り除き、フィルターを分解する。
▼無理な力を使わず、簡単に取り外せる。
最奥部には袋に入った「多層高性能フィルター」が付属しているため、使用前に確実に取り出すことが重要だ。
▼多層高性能フィルター(表)
▼多層高性能フィルター(裏)
多層高性能フィルターは3層構造であり、「プレフィルター」は大きなホコリや髪の毛を遮断し、脱臭/HEPAフィルターを保護する。洗濯可能なため、交換は不要だ。
次いで、「高性能HEPAフィルター」は、0.3μm以上の粒子を99.97%捕集し、空気中の浮遊物・花粉・ホコリ・菌・ウイルス・臭い・PM2.5等を除去する。
最後に、「活性炭フィルター」が脱臭専用で、タバコの臭いや体臭、ペットの臭い、部屋干し衣類の生乾きの匂い等を速やかに分解する。
▼裏面には、活性炭がたくさん詰まった穴が見られる。
▼フィルターを外した状態の本体。
▼吸気口。
各部品が容易に取り外し可能であるため、メンテナンス(清掃)も簡単に実施できる。
▼メンテナンスの容易さは素晴らしい。
コンパクトなデザインで置き場所に困らない
32.1D x 16W x 40.6H cmという小型サイズであるため、狭い室内にも置けるし、邪魔にならない。
▼デザインはシンプルで洗練されており、周りに自然に溶け込む。
どうだろうか?周囲に自然に溶け込んでいることが分かると思う。
室内の雰囲気を損ないたくない人にとっても、最適な空気清浄器だろう。
シンプルな扱い方
この製品の操作は容易である。
最初に背後にあるケーブルをコンセントにつなぐ。
次に上部中央にある電源ボタンを触れるだけで、空気清浄器が作動し始める。
▼作動中には上部のLEDランプが光る。
電源ランプの色は、空気の状態によって変わる。
- 青色:とても良い
- 緑色:良い
- オレンジ色:普通
- 赤色:悪い
パッと見で現在の空気の質が分かるので便利だ。
正面の吸気口から空気が吸い込まれ、上部から清潔な空気が放出される。
▼風量は強力で、最弱モードでも観葉植物の葉が大きく揺れるほどの風が感じられる。
さらに "ファン回転ボタン" を触れることで、風量を3段階(+自動風量調整)に切り替えることができる。
▼風量はLEDランプで表示される。
実際に自宅のリビング(約16畳)で15分ほど弱モードで作動させた結果、空気中のホコリがほとんど空気清浄器に吸い込まれ、料理後の室内に残った臭いも完全に取り除くことができた。
また、花粉症の友人が私の部屋を訪れた際に、「部屋に入ると全然目が痛くならない!」と感嘆していた。十分に実用的な空気清浄性能を発揮していると言える。
都度風量を切り替えるのが面倒な場合は、常時弱モードでも十分な清浄効果が得られると思われる。また、後述の「自動調節」機能をONにすることで、室内の空気状態に応じて自動で風量が調整される。
多彩な機能が用意
製品の上部にある各ボタンから、多くの機能を利用できる。
▼「お休みモード」。風量や騒音が抑制され、睡眠時に最適な機能である。
その上部には「フィルターチェック表示」があり、フィルターの点検が必要になると赤く光る。
▼フィルターは単品で販売されている。
▼「風量自動調整モード」。室内の空気の状態に応じて、出力が自動調整される。通常の使用では、この機能が非常に便利である。
▼「ディスプレイロック機能」(チャイルドロック)。ボタンを3秒以上長押しすることで、誤操作防止機能をオン/オフできる。
▼「タイマー機能」。2時間、4時間、8時間の3段階でオフタイマーを設定できる。
▼「照明切り替えボタン」。タップすることで、空気清浄機のLED照明をすべて消すことができる。寝るときなどに役立つ。
▼照明オフ状態。
このように、小型の筐体に豊富な機能が搭載されています。タッチパネル式で反応が良く、ストレスフリーで操作できるようになっている。
優れた静音性
本製品の運転音はとても静かだ。
最大出力時には風切り音が若干生じるものの、おやすみモードや弱・中風力設定時には、近づいてもほんのり排気音が聞こえる程度で、日常生活や睡眠に影響はないレベルだ。
▼出力を切り替えている様子
強力な清浄能力にもかかわらず、優れた静音性が実現されている。
公式アプリで遠隔操作が可能
この製品は、スマートフォンなどにインストールされた公式アプリを使って遠隔操作ができる。
▼無料の公式アプリ(iOS・Android対応)
接続方法
アプリをインストールした後、メイン画面で「Levoit Vital 100S」を選択する。
空気清浄機の電源ボタンを5秒以上長押しして、ペアリング待機状態にする。
▼接続待機状態になると、Wi-Fiマークが表示される。
アプリの指示に従って操作し、接続が完了する。
充実した機能が利用できる
アプリを使うことで、さまざまな機能が利用できる。
アプリのメイン画面には、現在の空気の状態がリアルタイムで表示される。
▼メイン画面から出力の切り替えやスリープモード、ペットモードの切り替えが可能。
▼デバイスの設定画面。
設定画面では、メンテナンス通知の設定やフィルターの寿命の確認ができる。
▼アプリからフィルター購入ページに直接アクセスできるのは便利だ。
▼光検出機能の切り替えやディスプレイロック(チャイルドロック)のON/OFFも遠隔操作できる。
▼自動モードを設定し、一部の動作を自動化できる。
筐体上部にあるボタンよりも、アプリには多機能がそろっている。
スリープモードの設定
使用者の好みに合わせて、スリープモードをカスタマイズできる。
「スリープモード」は、デフォルトでは低速ファンに切り替わるだけだが、アプリではクイッククリーン、ホワイトノイズ低減、睡眠時間設定、昼間の動作設定など、より詳細な調整が可能だ。
スケジュール作成
空気清浄機の動作スケジュールを設定できる。
▼指定した時刻・頻度・モードで空気清浄機のON/OFFを切り替えることができる。
空気清浄機の操作に時間を割かれたくない方には、便利な機能である。
Alexa(アレクサ)・Google Assistantとの連携が可能
さらに、この製品はスマートスピーカー「Alexa(アレクサ)」「Google Assistant」と連携できる。
▼第5世代Alexa(アレクサ)のレビュー記事はコチラ
-
第5世代『Echo Dot with clock』レビュー | 第4世代Echo Dotとの比較も紹介
2023年2月、Amazon(アマゾン)は同ブランドの最新スマートスピーカーである『Echo Dot(第5世代)』を発売した。 第4世代Echo Dotと同じサイズにもかかわらず、10%大きくなったス ...
続きを見る
私の場合、自宅の第5世代Alexa(アレクサ)と連携させてみた。
「Alexa(アレクサ)」や「Google Assistant」と連携することで、音声で空気清浄機を遠隔操作できる。
▼アレクサに対し "アレクサ、Levoit Vital 100Sを起動して" のように声をかけることで、空気清浄機を遠隔で操作可能。
▼呼びかけ時の機器名は、アプリで変更できる。
自宅にスマートスピーカーが設置されている場合は、ぜひ連携しておくと良いだろう。
『Levoit Vital 100S』のまとめ
今回紹介した『Levoit Vital 100S』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 小型で軽い筐体サイズ
- 洗練されたデザイン
- 操作が簡単
- 実用的な高性能浄化力
- 静音性が優れている
- アプリで多彩な機能を利用可能
- 手入れやメンテナンスが容易
- スマートスピーカーと互換性がある
悪かった点
- 特になし
以上の通り、清浄能力、機能性、デザイン性のすべての面で優れた、オススメの空気清浄機である。
多段階の出力調整が可能で、最も低いモードでも16畳程度の部屋の空気を速やかに浄化できる。静かな性能が特徴で、夜間の使用でも睡眠を邪魔しないだろう。
さらに、出力に対してコンパクトな筐体サイズを持つ。見た目もシンプルで目立たないため、狭い空間でも違和感なく配置できる。
フィルターは約2年間持続し、長期間の使用が可能でコストパフォーマンスも良い。掃除やフィルター交換などのメンテナンスも簡単で、手間をかけたくない方にも適している。
最も重要な点は、アプリ連携によって多様な機能が利用可能であり、スマートスピーカーとの連携によって音声での遠隔操作も実現できることだ。この価格帯でこれほど多機能なモデルは稀である。
遠隔操作が可能で実用性の高い空気清浄機を探している方には、ぜひオススメしたいモデルだ。
▼こちらの記事もオススメ
-
『Levoit Core 300』レビュー | オシャレ&コンパクトでパワフルな空気清浄機
花粉の舞う時期は室内でもキツい.... 新型コロナウイルスの感染が心配... PM2.5など、空気中の有害物質を取り除きたい... 見た目もオシャレでコンパクトな空気清浄機が欲しい! 2022年も3月 ...
続きを見る
-
『Levoit Pure300』レビュー | オシャレでコンパクトな強力加湿器
特に冬場などにおいて、室内の乾燥に悩んでいる方も多いのではないだろうか。 空気が乾燥する(湿度が低下する)と、主に以下のようなトラブルに見舞われることがある。 口や鼻の呼吸器系の粘膜が乾燥し、風邪など ...
続きを見る