今回は Logicool ウェブカメラの中間グレードの位置づけられる、『C920n』のレビューをおこないます。2020年12月29日現在ではAmazonのウェブカメラランキングでは第4位の人気商品です。
ランキングの上位は3,000円台の安価なウェブカメラが上位を占めていますが、『C920n』は倍以上の価格となる7,000円台と比較的高価になっていますが、さすがはLogicoolブランドと言ったところでしょうか。
Logicool C920n
C920nは、Logicoolのウェブカメララインナップの中で中間グレードモデルですが、スペックはフルHD1080p 30fpsの動画性能に、ステレオマイクなどを搭載し、性能には妥協をしていないモデルとなっています。
PC周辺機器の絶大な信頼を誇るLogicoolのウェブカメラの中において、プロユースに位置づけられたモデルです。
特 徴
C920nの特徴をメーカーホームページや、スペックなどから確認してみると、鮮やかな色、非常に明瞭でクリアなきめ細かい画像、HDオートフォーカスと光補正、カメラ機能・レンズ性能を特徴にしています、とくにビデオ通話ユースに対する利用を意識しているようです。
フルHD 1080Pのテレビ電話と録画
コロナ禍によるテレワーク需要により、ウェブカメラは必需品になりつつありますが、C920nはフルHD 1030p 30フレーム/秒の滑らかな映像な画質により、ビデオ通話や会議などの大事な場面で強い印象を与えることが可能です。
フルHDガラスレンズ
フルHDガラスレンズ・プレミアムオートフォーカスを搭載しており、明瞭度の高い映像とディテールを表現します。
より明るい映像
自動HD光補正機能搭載し、薄暗い環境下でも鮮やかではっきりとした画像を映し出します。
フル・ステレオフォニックス
カメラ両サイドにステレオマイクを搭載、どの角度からでも音声をキャプチャーし、より自然でクリアな音声を伝えます。
内蔵カメラよりも更に使いやすい
小型で機敏、自由なポジションによるビデオ通話、美しい映像を映しだします。
基本仕様
解像度 | 1080p/30 fps HD 720p/60 fps |
フォーカス | 自動 |
レンズ | フルHDガラス |
視野 | 78° |
マイク | ステレオ |
寸法 | 7.1 x 9.4 x 4.3 cm |
重量 | 162 g |
パッケージと付属品
『C920n』のパッケージはLogicoolカラーの緑を基調に、プロユース製品としての重厚感を感じるものです。商品写真・スペックなどはすべて日本語で印刷されパッケージを見れば特徴などが判断できるようになっています。
パッケージを開けると、「ウェブカメラ本体」「重要事項説明」「クイックスタートガイド」「保証書」が収められていた。
クイックスタートガイドはイラストでPCとの接続方法などが記載されており、文字は一切書かれていないユニバーサルデザイン。より詳しい使い方が知りたければウェブなどで検索するしかない。
とはいえ、PCにつなげるだけなので悩むことはないだろう
カメラ本体をチェック
カメラ・レンズ・マイクの造形
本体はフルHDカメラとしてはかなり小型、その割にずっしりとした重みを感じ質感はかなり良い。ケースはプラスティック製だがカメラ・レンズ部はガラス製で内部がグレーでとてもデザインが良い。
レンズを覆うシャッターは搭載されていない、気になる人は居るかも知れないがそのおかげでスマートなデザインだ。マイクはレンズ左右に配置、グリルデザインはダミーではなく、しっかりと機能するものとなっている。
本体の裏側も作りが良く雑な印象は持たないが、USBケーブルは本体から直に出ているので設置や、ショートケーブルを使いたいなどの柔軟性はない。
パッケージから取り出した際も各部に保護シールがしっかり貼られていたり、手に持った際の質量感、デザインなど、全体的に質感が非常に高いウェブカメラだ。
スタンドと可動域
スタンド・クリップ部は約180°可動し、カメラ部は上下に約45°チルトするが左右に首振りはできない構造のため、モニター上部に設置した場合は正面の被写体を捉えるが、横方向への調整はできない。
ただし、スタンド下部に三脚穴があるので三脚を使うことが可能だ。
スタンドクリップ部の内側にはゴム材が貼ってあり、モニター背面に設置するフリップ部自体も可動して固定時の安定性を高める構造になっている。この構造は他メーカーのウェブカメラにはなくユニークで実用的な仕組みだ。
机の上などに直置きであっても安定感は高い、上下の調整にも柔軟性があり、小型である事から卓上でも邪魔にならないのは良い点だ。
なお、撮影時には写真の通り、カメラ左右の縁が青くLEDが点灯し動作中である事が分かる。
モニター設置
モニターに設置をしてみると、本体が小型な事やデザインが秀悦である事あるのか、洗練された感じだ。スクリーンから出っ張る事もなく可動式のクリップにより設置感も良い。
ただし、気になるのはクリップの前面スクリーンの干渉で、10mm程度スクリーンに被ってしまうのでどうしても映像と干渉してしまう。一昔前のモニターであれば問題ないのだが、最近の製品ではほぼ間違いなく干渉するだろう。
スクリーンとの干渉はあるが、モニター設置時の見た目は非常に良くて気に入っている。ノートPCであっても本体が小型なので違和感がなく、内蔵カメラよりは綺麗に撮影ができる点は良い。
実用上は三脚を使う方が自由な撮影ポジションが得られるので、別途三脚を用意した方が良いかもしれない。
PC接続・映像・マイク性能について
PC接続
PC・MACなど、USBポートに差し込むだけのプラグアンドプレイだが、初回の接続に「Logicool Capture」をインストールするか聞かれる。専用のキャプチャーアプリケーションだが、このアプリケーションを利用すると様々な設定が可能になり、映像もより綺麗に撮影が可能になるのでダウンロードして利用した方が良いだろう。
映像/画質
78°の視野角はウェブカメラとしては理想的で、広すぎず、狭すぎず、丁度よい画角サイズだ。撮影される映像は初期値ではビビッドな色合いで美しく繊細、ノイズもほとんど目立たない。小型なカメラとは思えないほど綺麗で光の補正も自動で適切な調整をしてくれる。
オートフォーカスは、被写体の感知が若干弱い感じはあるがしっかり効く・・・ ただしフォーカス調整はジワッとした感じでスピードはあまり早くない。動きの早い被写体よりも、やはりビデオ通話などの方が向いていると感じた。
マイク
ステレオ録音、クリアーで臨場感のある音声録音が可能だ、ウェブカメラ単体で綺麗な映像とステレオで録音ができるのは付加価値が高いと言えるだろう。
総合評価
Logicool C920nについてチェックしたが、このウェブカメラは非常に映像が綺麗に撮影でき、ステレオ録音ができるなど、非常に完成度が高いカメラだ。ビデオ通話や会議などで利用だけでなく、You Tubeなどのライブ配信でも過不足なく使える性能をもっている。
弱点らしい弱点はあまりないが、強いて言えばオートフォーカスの感度が悪くスピードが遅いことぐらいで、カメラ・レンズの不満はほぼ無いに等しい。それと設置性の点を言えば、額縁の薄いモニターの上部に設置時はスクリーンの干渉が気になった事だ。
ただ、本体は小型で邪魔にならないので、三脚などを使ってお気に入りの撮影ポジションにセットして使うほうが、より撮影は楽しくなるだろう。
価格が7,000円台と少し割高ではあるものの、性能を考えれば妥当な価格であり、是非入手して使ってみて欲しい一台、お薦めだ。
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