数多くのPC関連商品を手掛けるメーカー「MINISFORUM(ミニスフォーラム)」(中国)は、AMD Ryzen 7 8845HSを搭載した高性能ミニPC『MINISFORUM UM880 Plus』を販売している。
CPUに「AMD Ryzen 7 8845HS (8C/16T 最大 5.1GHz)」を搭載した小型デスクトップパソコンであり、コンパクトなサイズに対して優れたパフォーマンスを実現。仕事用ソフトウェアの使用から動画視聴、軽めのゲーミングまで、大抵のPC作業をスムーズにこなすことのできる高性能モデルとなっている。
今回、メーカーより本製品(32GB + 1TBモデル)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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- 利用期限:~ 2025年4月6日(日)まで
ブランド | MINISFORUM |
型名 | UM880 Plus |
OS | Windows 11 Pro (64bit) |
CPU | AMD Ryzen 7 8845HS (8C/16T 最大 5.1GHz) |
グラフィックス | AMD Radeon 780M |
RAM | 32GB DDR5-5600MHz ※最大96GBまでの拡張可能 |
ストレージ | 1TB M.2 2280 PCle4.0 SSD ※最大4TBまでの拡張可能 |
対応通信規格 | Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3、2.5Gbps有線LAN |
インターフェース | 【前面】 ・電源ボタン ・USB 3.2 Type-A×2 ・3.5mmオーディオジャック ・CMOSクリア ・DMIC 【背面】 ・DC 19V電源ポート ・RJ45 2.5G LANポート ・HDMI 2.1ポート(8K@60Hz) ・OCulink ・USB 4(Alt/DP)(8K@60Hz) ・DP 1.4(4K@60Hz) ・USB 2.0 Type-A×2 |
本体サイズ | 122×130×51mm(実測値) |
本体重量 | 約596g(実測値) |
今回紹介する『MINISFORUM UM880 Plus』は、Windows 11 Proを搭載した高性能な小型デスクトップパソコン(ミニPC)だ。
CPUにはAMD Ryzen 7 8845HS (8C/16T 最大 5.1GHz)を採用。RAMは32GB DDR5を搭載しており、大抵のPC作業を難なくこなせる性能を備えている。
ストレージには1TB M.2 2280 PCle4.0 SSDを採用。大量のデータを保存できるほか、本体起動からデータ転送まで高速で行うことが可能だ。
▼ストレージは最大4TBまで、RAMは最大96GBまでの拡張に対応。
通信規格は.5Gbps有線LANに加え、Wi-Fi6E、Bluetooth 5.3に対応。
付属の壁掛けブラケットを利用することで、モニター裏等への取り付けも可能だ。
そして122×130×51mm(実測値)、約596g(実測値)のコンパクトかつ軽量な筐体には充実のインターフェースが用意。USBポートが複数用意されており、多台数デバイスと同時接続できる。
インターフェース構成は以下の通り。
【前面】
- 電源ボタン
- USB 3.2 Type-A×2
- 3.5mmオーディオジャック
- CMOSクリア
- DMIC
【背面】
- DC 19V電源ポート
- RJ45 2.5G LANポート
- HDMI 2.1ポート(8K@60Hz)
- OCulink
- USB 4(Alt/DP)(8K@60Hz)
- DP 1.4(4K@60Hz)
- USB 2.0 Type-A×2
▼最高8K@60Hz出力をサポートするほか、HDMIポート、DP、USB 4ポートを併用することで、最大3画面同時出力も実現できる。
中でも、背面にOCulinkポートが用意されている点は注目したい。外部の高速ストレージデバイス(SSDなど)を接続したり、外部GPU(グラフィックカード)を接続してグラフィック処理性能を向上させ、ヘビーなゲーミングにも利用できるようになる。
▼MINISFORUMミニPC対応の公式ドッキングステーション
そして優れた冷却システムにより、長時間の使用時にも内部に熱がこもりづらく、パフォーマンス低下を抑えることが可能。
以上の通り、手のひらサイズのコンパクトな筐体サイズに対して、優れたパフォーマンスを提供するミニデスクトップPCである。
仕事からクリエイティブな作業、動画視聴、軽めのゲーミングにいたるまで、あらゆる用途に適した最新モデルとなっている。
目次
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- MINISFORUM UM880 Plus本体
- 電源ケーブル
- 電源アダプタ
- 壁掛けブラケット&ネジ
- ユーザーマニュアル
- HDMIケーブル
- 予備ラバーフィート×2
▼PCをモニター裏へ取り付けるための壁掛けブラケット&ネジが付属。
▼電源アダプタは比較的コンパクトなサイズ。
PC本体
▼PC本体の外観。シルバーを基調としたシンプルかつスタイリッシュなデザイン。
▼筐体サイズは 122×130×51mm(実測値)と非常にコンパクト。
▼一般的なスマートフォンの長辺よりも小さい。
筐体の手触りはサラサラしており、指紋や手脂などの汚れが目立ちづらい。
▼片手に載せられるほどのサイズ感。
▼底部の様子。四隅にゴム製の滑り止めが施されているほか、換気用の穴が無数に空いている。また、壁掛けブラケット取り付け用の穴も用意されている。
▼本体重量は実測で約596g。
メモリ(RAM)&ストレージ拡張が可能
本製品は底部のフタを外すことで、RAMを最大96GBまで、ストレージを最大4TBまで拡張(換装)できる。
まず、底部四隅のラバーフィートを指で外す。
▼結構な力を入れないと外せないので注意。
そしてネジをドライバーで取り除くことで、底部カバーを外せるようになる。
▼フタ裏面の、SSDとRAMに接する部分には熱伝導パッド(サーマルパッド)が貼られている。
▼PC内部の様子
拡張性に優れている点も、本製品の大きな魅力の一つだ。
インターフェース構成
続いて本体インターフェースについて紹介していく。
▼本体正面。画像左側からDMIC、電源ボタン、USB 3.2 Type-A×2、3.5mmオーディオジャック、CMOSクリアが用意。
▼両側面には通気用の穴が大きく空いている。
▼背面の様子。画像左側からDC 19V電源ポート、RJ45 2.5G LANポート、HDMI 2.1ポート(8K@60Hz)、OCulink、USB 4(Alt/DP)(8K@60Hz)、DP 1.4(4K@60Hz)、USB 2.0 Type-A×2が用意。
▼OCulinkポートはカバーで保護されている。
以上の通り、限られたスペースに必要なポート類が集約されたインターフェース構成となっている。
USBポートは計5つ搭載。十分に実用的な構成と言える。
最高8K@60Hz出力をサポートするほか、HDMIポート、DP、USB 4ポートを併用することで、最大3画面同時出力も実現できる。
一般的なサイズのデスクトップと遜色ない利便性を実現していると言える。
そして何より、背面にOCulinkポートが用意されている点は注目したい。外部の高速ストレージデバイス(SSDなど)を接続したり、外部GPU(グラフィックカード)を接続してグラフィック処理性能を向上させ、ヘビーなゲーミングにも利用できるようになる。
▼MINISFORUMミニPC対応の公式ドッキングステーション
コンパクトサイズで置き場所に困らない
本製品は122×130×51mmというコンパクトサイズのため、狭いデスク上にも支障なく設置できる。
▼サイズが非常にコンパクトなため、どのような場所に設置しても邪魔にならない。
▼実際に接続した様子。マウスやキーボードなどはBluetooth対応機種を使うことで、PC周りがスッキリする。
▼マウスと並べてみると、筐体のコンパクトさが際立つ。
今回のレビュー時には3440×1440解像度のウルトラワイドモニターに接続して利用した。
▼映像出力情報。3440×1440・100fpsで快適に動作する。
▼ストレージは、デフォルトの状態で952GB分が使用可能領域となっていた。
▼PCのバージョン情報
各種ベンチマークテスト結果
各種ベンチマークテストを実施した結果について紹介する。
PCMARK10(無料版)のテスト結果
PCMARK10(無料版)のテスト結果は以下の通りとなった。
▼MINISFORUM UM880 Plusのスコア結果
項目 | スコア |
総合スコア | 6,960 |
Essentials | 10,866 |
Productivity | 8,667 |
Digital Content Creation | 9,718 |
ミニPCの中でも実に優れたスコアを記録できたと言える。特に総合スコアやDigital Content Creationスコアは写真・動画編集、3Dレンダリング、GPUを使う作業など、そこそこ負荷の高いタスクもこなせる結果となった。
ウェブサイト閲覧や動画視聴、一般的なオフィス作業は何の支障もなく行える性能の高さだ。ゲーミングに関しても、さすがにハイエンドタイトルには向かないものの、軽めのPCゲームであればスムーズに遊ぶことができるだろう。
項目 | スコア範囲 | 性能目安 |
総合スコア | 2,500~3,000 | エントリーレベル。基本操作は問題ないが、負荷の高い作業は難しい。 |
3,500~4,000 | 中級レベル。日常作業と軽いクリエイティブ作業には十分。 | |
4,500以上 | 上級レベル。高度なマルチタスクやクリエイティブ用途に適している。 | |
Essentials | 4,100以上 | ウェブブラウジング、アプリケーションの起動、ビデオ会議など、日常的な操作に必要なスコア。 |
Productivity | 4,500以上 | ワープロ、表計算、データ処理などのオフィス作業に適した性能。 |
Digital Content Creation | 3,450以上 | 真編集、動画編集、3Dレンダリングなど、クリエイティブ作業に求められる性能。 |
CrystalDiskMarkのテスト結果
CrystalDiskMarkでのテスト結果は以下の通り。
M.2 2280 PCle4.0規格のSSDを搭載していることもあり、ミニPCとしては十分に優れたスコア値を記録できている。PC起動から各種ファイル読み書きまで、支障なくスムーズにこなせるだろう。
項目 | Read目安値 | Write目安値 |
SEQ1M Q8T1 | 500~550 MB/s | 450~500 MB/s |
SEQ1M Q1T1 | 450~520 MB/s | 400~480 MB/s |
RND4K Q32T1 | 250~350 MB/s | 200~300 MB/s |
RND4K Q1T1 | 30~50 MB/s | 20~40 MB/s |
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果
Windowsエクスペリエンスインデックスの測定結果は以下の通り。
グラフィックススコアこそやや低めなものの、他の項目に関しては十分に優れたスコアを記録できた。ヘビーなゲーミングこそ厳しいものの、一般的なPC作業(文書作成・ウェブブラウジング・オフィス作業等)であれば快適にこなすことのできる性能だと言える結果となった。
項目 | 推奨スコア値 | 説明 |
プロセッサ(CPU)性能 | 6.0以上 | 日常作業(オフィス、ウェブ会議)や軽いマルチタスクが快適に動作。8.0以上なら動画編集もスムーズ。 |
メモリ(RAM)性能 | 5.5以上 | 6.5以上なら仮想環境や高負荷作業にも対応可能。 |
グラフィックス | 5.5以上 | デスクトップ操作や基本的なビジュアルタスクがスムーズ。高解像度環境では6.5以上を推奨。 |
ゲーム用グラフィックス | 6.0以上 | 軽い3Dゲームや3Dモデリング作業に十分対応可能。7.0以上なら負荷の高い作業も快適に動作。 |
プライマリディスク | 6.5以上 | SSD搭載で達成可能。OS起動やアプリ立ち上げが高速化。NVMe SSDなら7.5以上が期待できる。 |
3DMark(無料版)のテスト結果
3DMark(無料版)でのテスト結果は以下の通り。
Steel Nomad Lightスコアは2,829点となった。
スコア的にはローエンドといったところ。軽量なゲーム(LoL, CS:GO, マイクラ, Valorantなど)は最低限のパフォーマンスで遊べるだろうが、最新のAAA級タイトルを快適に遊ぶのはあきらめた方が良い。
スコア範囲 | クラス | 想定されるGPU/性能レベル |
15,000以上 | ハイエンド | RTX 4070 Ti 以上, RX 7900 XTX |
10,000~15,000 | アッパーミドル | RTX 3060 Ti~RTX 4070, RX 6800 XT |
8,000~10,000 | ミドルクラス | RTX 3050~RTX 3060, RX 6600 XT |
5,000~8,000 | エントリー | GTX 1660 Super, RX 5700 XT |
3,000~5,000 | 低スペック | GTX 1650, Intel Arc A380 |
2,000~3,000 | 超ローエンド | Intel Iris Xe, Ryzen 7000シリーズ内蔵GPU |
2,000以下 | 極端に低い | Intel UHD Graphics, 古いモバイルGPU |
CINEBENCH(2024)のテスト結果
CINEBENCH(2024)でのテスト結果は以下の通り。
シングルコア:106pts、マルチコア:931pts のスコア結果となった。
コチラの結果を見ても、「高性能なモバイル向けCPU」「ミドルクラスのデスクトップPC相当」 のレベルだと言える。一般的なPC用途は快適に動作し、動画編集や軽いクリエイティブ作業も対応可能な性能の高さだ。
一方で、重めのゲームや動画編集、3Dレンダリングといった本格的なクリエイティブ作業には物足りない。
近いスコアのCPUとしては、「Intel Core i7-1260P」、「Intel Core i7-1165G7」あたりが挙げられる。
以上から本製品は、性能と省電力性のバランスが取れており、幅広い用途に適した高コスパPCだと言えるだろう。
シングルコアスコア範囲 | マルチコアスコア範囲 | 性能クラス | 用途の目安 |
140以上 | 2000以上 | ハイエンド | 4K動画編集、3Dレンダリング、AI処理、最新のAAAゲーム |
120~140 | 1500~2000 | アッパーミドル | ゲーミングPC、クリエイティブ作業向け |
100~120 | 1000~1500 | ミドルクラス | 一般的なゲーミング・動画編集・オフィス作業 |
80~100 | 600~1000 | ローエンド | 軽めのゲーム、オフィスワーク |
60~80 | 400~600 | エントリークラス | ネット、文書作成、動画視聴向け |
60未満 | 400未満 | 超ローエンド | 旧世代PC、省電力ノートPC向け |
一般的なPC作業は問題なくこなせる性能
実際にいくつかのウェブサイトを閲覧し、動作を確認した。
画像の多いサイトから、Javascriptを多用した処理の重いサイトまで閲覧してみたが、いずれの場合においても、快適に閲覧することが可能であった。
ウルトラワイドモニターでスムーズなウェブブラウジングが可能。ページ読み込みからスクロールまでいたって快適だ。
▼高解像度・高リフレッシュレート出力下でのスムーズな操作が可能。
また、YouTubeやネットフリックスといったサイトにおいて動画を視聴してみた。
動画サイトにおいても、カクつくことなくスムーズに再生された。
▼高画質設定(4K)でもスムーズに動作を再生できる。
▼高解像度・高リフレッシュレートの美しく滑らかな映像視聴を楽しむことが可能だ。
そして、エクセルやワードなど、Officeソフトを用いた作業を行ってみた。
作業用ソフトの動作も問題なく快適に行うことができており、スムーズな表計算・文字入力等が可能であった。
▼同時に複数ウィンドウを開いた状態でのマルチタスクも問題なし。
以上の通り、デスクトップPCとしての一般的な用途(ウェブサイト閲覧・動画視聴・作業用ソフト使用)を快適にこなせる性能だと確認できた。
リモートワークやオンライン授業用にPC購入を検討している方にも、満足度の高いパフォーマンスを提供するだろう。
ゲーミング性能について確認
ゲーミング性能についても確認してみた。
ドラゴンクエスト10のベンチマークテスト
実際にゲーミング性能を確認すべく、まずは「ドラゴンクエスト10(DQ10)」のベンチマークテストを実施した。
テスト条件
- 1920×1080解像度
- 最高品質
- フルスクリーン
フルHD解像度における最高品質設定で実行したが、スコアは8,816点で "とても快適" という結果が得られた。
ドラクエ10レベルのMMORPGであれば、十分快適にプレイすることが可能だろう。
ファイナルファンタジー14のベンチマークテスト
続いて、『ファイナルファンタジー14(FF14)』のベンチマークテストを実施した。
テスト条件①
- 1920×1080解像度
- 標準品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア6,329点、評価は "やや快適" であった。
標準品質であれば、FF14クラスのMMORPGでも、そこそこ快適なパフォーマンスで遊ぶことができるという結果になった。
続いて、もう少し設定を上げてみた。
テスト条件②
- 1920×1080解像度
- 高品質(デスクトップPC)
- ウィンドウモード
上記の条件でベンチマークテストを行った結果、スコア5,537点、評価は "普通" であった。
高品質設定まで上げた場合でも、普通レベルのパフォーマンスでFF14を遊べるという結果に。
以上の通り、FF14やDQ10クラスのMMORPGでも、設定次第では問題なく遊べることが確認できた。
仕事やクリエイティブ作業、そして軽めのゲーミングにも利用できる高性能なミニPCとなっている。
優れた静音性&放熱性能
レビュー時には本製品を5時間ほど連続使用したが、PC本体からの発熱はかなり抑えてられており、高負荷で連続利用した場合も背面からやや暖かい廃熱を感じる程度であった。
▼筐体自体はほどんど熱を持たない。
▼排気口からわずかに温かい熱を感じる程度。
▼5時間ほど高負荷状態でPCを稼働させ続けた際の内部温度(CPUID HWMonitorによる測定値)。
長時間の高負荷使用後の温度はCPU・SSDともに温度は正常範囲内に収まっていた。最高温度が50℃を超えることもなく、非常に優れた冷却(排熱)機構を実現できていると言える。
項目 | アイドル時(軽負荷) | 高負荷時(ゲームや動画編集など) | 最大安全温度 |
マザーボード | 20~50℃ | 50~70℃ | 80~100℃ |
CPU | 30~50℃ | 60~85℃ | 90~100℃ |
ストレージ | 20~40℃ | SSD: 40~60℃ NVMe SSD: 50~70℃ | SSD: 70~85℃ NVMe SSD: ~85℃ |
メモリ(RAM) | 30~50℃ | 50~70℃ | ~85℃ |
ケース内温度 | 20~40℃ | 30~50℃ | - |
そして静音性にも優れており、動作音は終始静かな状態を維持していた。
▼5時間連続使用時のPC稼働音の確認
上動画を確認しても、PC本体からはファンの回転音や稼働音がほとんど聞こえてこないことが確認できる。
※環境音(空調音)を拾ってしまっている点にご容赦願いたい。
優れた静音性と冷却能力を備えたミニPCとなっている。安心して長時間利用できるだろう。
『MINISFORUM UM880 Plus』のまとめ
今回紹介した『MINISFORUM UM880 Plus』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なサイズ
- 携行性にも優れている
- 充実のインターフェース構成
- 拡張性に優れた設計
- 最大3画面同時出力をサポート
- OCulinkポートを用意
- 一般的なPC作業をスムーズにこなせる高い性能
- 軽めのゲームも十分スムーズにプレイ可能
- 非常に優れた静音性&排熱性能
悪かった点
- 底部カバーがやや外しづらい
以上の通り、実用的な性能とコンパクトサイズを両立したミニデスクトップPCとなっている。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、作業用ソフトを用いた仕事にも問題なく活用できるだろう。高解像・高リフレッシュレートの美しく滑らかな描画でスムーズな動作が可能であった。ゲーミングに関しても、設定次第では軽めのMMORPGをスムーズに遊べる性能を実現している。
また、背面にOCulinkポートが用意されているため、部の高速ストレージデバイス(SSDなど)を接続したり、外部GPU(グラフィックカード)を接続してグラフィック処理性能を向上させ、ヘビーなゲーミングにも利用できるようになる。
壁掛けブラケット&ネジが付属しており、購入後すぐにモニター裏への取り付けが可能な点も嬉しい。
筐体デザインはスタイリッシュでそこそこの高級感がある。コンパクト&軽量なサイズのため、狭いデスク上に設置しても場所を取らず、邪魔に感じることは無かった。
そして価格もセール時には8万円台まで下がる。これだけの性能を備えたミニPCとしては十分にコストパフォーマンスに優れていると言える。
性能・インターフェース構成・拡張性・筐体デザイン・静音性&排熱性のいずれの点も優れており、特に弱点のないミニPCとなっている。
コンパクトサイズで実用的な性能のミニPCを求めている方には、現時点で間違いなく選択肢の一つに入れても良いモデルだ。
【Amazon割引クーポン情報】
- 商品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0DYV17MZL
- 通常価格:109,990円(税込)
- 割引後価格:86,990円(税込)
- 割引額:23,000円OFF(21%OFF)
- 利用期限:~ 2025年4月6日(日)まで
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