最近ではPS5やXbox Series Xなど、次世代ゲーム機が発売され高クオリティな最新ゲームタイトルが大きな注目を集めている。
一方で、PS1やニンテンドー64など、1990年代に台頭したゲーム機向けのタイトルも、いまだに大きな人気を誇っている。
しかし、レトロゲームを遊ぶためには古いゲーム機が必要であり、今遊びたくなっても中々プレイしづらいのではないだろうか。
そこで今回は、いつでも・どこでも気軽にレトロゲームタイトルを遊ぶことの出来る携帯ゲーム機『Miyoo Mini Plus』について紹介したいと思う。
Miyoo Miniからさらなる進化を遂げた傑作携帯ゲーム機
今回紹介する『Miyoo Mini Plus』は、2022年にリリースされて移行高い人気を集め、傑作機としても名高い『Miyoo Mini』のアップグレード機にあたるモデルだ。
ディスプレイサイズが2.8インチ ⇒ 3.5インチに大型化されたほか、基礎性能が高められており、より快適なゲーム体験を実現している。
製品名 | Miyoo Mini Plus |
OS | Linux |
ディスプレイサイズ | 3.5インチ IPSスクリーン |
解像度 | 640×480 |
リフレッシュレート | 60Hz |
CPU | Four-core ARM Cortex-A7 |
GPU | Four-core PowerVR SGX544MP |
RAM(メモリ) | 128MB DDR3 |
ストレージ | 外部MicroSD(最大512GBまでの拡張対応) |
バッテリー容量 | 3,000mAh(7~8時間程度持続) |
対応プラットフォーム | C, SFC, MD, for GG, PCE, NGPC, SMS, WSC, DC, PS1, CPS1, CPS2, CPS3, FBA, WSC, NEOGEO, GBA, GBC, GB, MAME, ARCADE など |
本体サイズ | 108mm x 78.5mm x 22.3mm |
本体重量 | 約162g |
108mm x 78.5mm x 22.3mm、わずか約162gの軽量かつコンパクトな筐体に、3.5インチ IPSディスプレイを搭載。解像度は640×480に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能だ。
▼ズボンのポケットに入れて持ち運べるほどのコンパクトサイズ。
筐体には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。
OSはLINUXを採用しており、CPUには「ARM Cortex-A7」を、RAM(メモリ)は「128MB DDR3」を搭載。プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームを快適に遊べる性能を擁している。
▼幅広いプラットフォームのエミュレータに対応。
3,000mAhのバッテリーを内蔵しており、最大7~8時間程度の連続使用が可能。外出先でも充電残量を気にせずに利用しやすい設計だ。
コンパクトかつ軽量な筐体で、外出先や旅行先でのちょっとした空き時間にレトロゲームを遊ぶには最適な端末だと言える。
数世代前の懐かしいゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物一覧をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ゲーム機本体
- TFカード
- 保護ガラスフィルム
- 保護フィルム用のクリーナー
- 説明書
- USB-Cケーブル
- USBカードリーダー
▼ガラス保護フィルムやディスプレイワイプが付属する、充実したパッケージ内容。
▼USBカードリーダーが付属しており、マイクロSDカードを挿入してPCでデータの編集・追加等が可能。
▼ゲーム機本体。3.5インチの大きめなディスプレイを搭載。
▼108mm x 78.5mm x 22.3mm、約162gと軽くてコンパクト。カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
▼厚みは約2cmと薄めであり、ズボンのポケットに入れて持ち運ぶことも十分に可能。
続いてインターフェース構成について見ていく。
▼正面には十字キー、ABXYボタン、メニューボタン、スタートボタン、セレクトボタンが用意。スピーカーも内蔵。構成自体はゲームボーイに似ている。
▼上部の様子。電源ボタンとLEDインジケータが用意。
▼下部の様子。3.5mmイヤホンジャック、TFカードスロット、Type-Cポートが用意。
▼購入時点でTFカードが挿入されていた。
▼右側面の様子。
▼左側面の様子。音量調節ボタンが用意。ダイヤル式であった『Miyoo Mini』とは異なり、ボタン式となっている。
▼背面の様子。
▼背面中央にはLRボタンが搭載。
▼下部のフタを開けると、バッテリーを簡単に交換できる。
このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
OSの起動
電源ボタンを長押しすると、Linuxが起動する。
▼メインメニュー画面。ゲームリストのほか、設定などにもアクセス可能。
▼言語は設定画面より日本語に変更可能。
▼明るさに関する調節からコントローラ設定まで、豊富な項目をイジることが可能だ。
▼メニュー画面のテーマも変更できる。
本格的に利用を開始する前に色々とイジっておくと良いだろう。
大きくなって見やすい3.5インチディスプレイ
実際にいくつかのゲームをプレイしてみた。
メイン画面の「コレクション」より、各種プラットフォームのエミュレータにアクセスできる。
また、RetroArchも選択可能であった。
実際にプレイしている様子①
実際にプレイしている様子②
実際にプレイしている様子③
640×480解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。
3.5インチの大きな画面は見やすく、細かな文字も明瞭に描画されるため、PS1あたりの画面情報量の多いタイトルでもプレイ中に支障に感じることはなかった。個人的には『Miyoo Mini』よりもゲームプレイ時の快適さが大幅に向上しているように感じた。
▼カラフルな色合いで見やすい。
▼大きくなった画面で、情報量の多いゲームも快適に遊べる。
▼電源ボタンを短押しするとスリープモードに入る。外出先でゲームを遊ぶ際には嬉しい機能。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはあった。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1などの3Dタイトルでも、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
なお、ゲームプレイ時にメニューボタンを押すことで、ゲーム機のメニュー画面を呼び出すことが出来る。
▼中途セーブ機能も用意。いつでも好きな場面でセーブ&ロードを行うことが出来る。
▼さらに詳細な項目へアクセスできるNative Menuも用意。
快適な操作性
『Miyoo Mini Plus』の操作性はどのプラットフォームのタイトルにおいても快適で、反応性も良く、ストレスを感じることはほどんと無かった。
▼各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、終始快適なゲーミングが可能。
背面のLRトリガーに関しても、L1/L2, R1/R2トリガーの間に段差が設けられるなど、誤操作を起こしづらい設計がなされており、複雑な操作を要求されるタイトルにおいてもミスタッチ(誤操作)はあまり起きなかった。
ただし、ABXYボタンを押した際の "カチッ" という音が結構大きい点が気になった。外出先など、周囲への音を気にする必要のある環境では注意した方が良いだろう。
『Miyoo Mini Plus』のまとめ
今回紹介した『Miyoo Mini Plus』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 見やすくなった3.5インチ大画面を搭載
- 発色の綺麗なIPSディスプレイ
- PS1世代までのタイトルがスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- 中断やスリープ機能を用意
- 長持ちする3,000mAhバッテリー
悪かった点
- 『Miyoo Mini』よりサイズがやや大きくなり、携行性の点では劣る
- ボタンを押した際の音が大きい
以上の通り、レトロゲームタイトルからPS1の3Dタイトルまで、実機さながらのスムーズさで遊べる高コスパな携帯ゲーム機となっている。
『Miyoo Mini』より大きくなったとは入れ、筐体は十分にコンパクトかつ軽量であり、カバンなどに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも適している。
スピーカーの音圧も強く、音に立体感はないものの、そこそこ迫力のあるサウンドを楽しむことが出来た。
外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
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