最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
そこで今回は、全自動水拭きシステム搭載のベースステーションが付属する、高性能ロボット掃除機『Narwal Freo』を紹介したいと思う。
モップ自動洗浄乾燥ステーション付属、水拭き対応の高性能モデル
今回紹介する『Narwal Freo』は、モップ自動洗浄乾燥ステーション付属、水拭き対応の高性能ロボット掃除機だ。
メーカー | Yunjing Intelligence Technology(Dongguan) Co., Ltd. |
モデル名 | Narwal Freo |
吸引力 | 3000Pa |
対応アプリ | Narwal Freo |
本体サイズ | ロボット:350×351.5×106 mm ベースステーション:370×415×435 mm |
本体重量 | ロボット:約4.35 kg ベースステーション:約8.75 kg |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
動作音 | 掃除モード:59dB 水拭きモード:51dB モップ洗浄:64dB 静音乾燥:39dB |
ダストボックス容量 | 480ml |
水タンク容量 | 浄水タンク: 4,500ml 汚水タンク: 4,050ml |
充電時間 | 約2.5時間 |
最大稼働時間 | 最大180分 |
モップ回転速度 | 180回/分 |
モップ加圧 | 木質:7ニュートン タイル:12ニュートン |
ロボット掃除機本体は最大3,000Paの強力な吸引力を誇っており、筐体の厚みは約10cmのため、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することができる。
▼テールスイング技術で端のほこりまで逃さず絡めとる。
強力な吸引力に対して動作音はいたって静か。エアコンと同程度の動作音のため、騒音ストレスを感じることなく使用できる。
▼集合住宅でも安心して利用可能。
▼高性能センサーによる障害物回避機能を備えており、障害物への衝突によるひっかき傷を防ぐことが出来る。
そして『Narwal Freo』は普通に掃除に加えて水拭きにも対応する2-in-1設計となっている。
▼掃除と水拭きとを組み合わせた、計4パターンの掃除指示が可能だ。
▼モップ自動リフトアップ&吸引力アップ機能を搭載。カーペットなど走行する場所に応じて、自動的に最適な動作を選択する。
そして本製品には充電スタンド 兼 モップ洗浄機の役割を果たすベースステーションが付属している。
掃除完了後、ロボットはベースステーションへと帰還し、全自動のモップ洗浄が行われる。
▼水や洗浄液の補充まで、すべて自動で行われるストレスフリー設計。
▼汚れ具合を自動検知。熱風乾燥機能も備えているため、洗浄後の生乾きのイヤな臭いの発生を抑えることが可能となっている。
このように、掃除・水拭きを同時に行うことができ、手入れ(クリーニング)も全自動でストレスフリーな高性能ロボット掃除機となっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- ベースステーション
- モップモジュール×2
- サイドブラシ×2
- クリーニングフック
- 電源コード
- 洗浄液清水タンクスポンジフィルター×2
- 清水タンク
- 汚水タンク
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応している。
▼丁寧な図付きのクイックスタートガイドも付属。初めてロボット掃除機を扱う方でもスムーズに利用を開始できる。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。直径約35cm、高さ約10cmの円形デザイン。
▼光沢のある筐体には高級感が感じられる。
▼上部には電源ボタン、圧力センサー・レーダーカバーが搭載。
▼側面前部には赤外線センサーが内蔵。
▼両側面には壁沿いセンサーが内蔵。
これらのセンサーによって障害物や壁を検知し、衝突を最低限に抑えることが可能となっている。
▼上部のフタを開けた様子。
▼ツマミを掴んで持ち上げることで、本体に内蔵されたダストボックスを取り出すことが出来る。
▼ダストボックスの横にはクリーニングフックが内蔵されている。
▼ダストボックスはフィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼底面の様子。
▼サイドブラシを取り付けるためのポート。
▼大きな車輪でカーペット等の多少の段差は乗り越える。
▼後部には水拭き用モップパッドが装着されている。
▼モップパッドは磁力で吸着しており、簡単に脱着が可能だ。
▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外して掃除することが可能だ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
ベースステーション
本製品にはベースステーションが付属しており、ロボット掃除機の充電を行うほか、モップパッドの全自動洗浄を行うことができる。
▼ステーション本体。370×415×435 mmのやや大きめのサイズ。
▼下部には洗浄液、電源コード、洗浄液清水タンクスポンジフィルターが収納されていた。
▼洗浄液を清水に足すことで、水拭きの効果をより向上させることができる。
▼洗浄液は単体で別売りされている。
▼ベースステーション内部。
▼内部のパーツはバラバラに取り外して、簡単に掃除できるようになっている。
▼上部の様子。
▼上部のフタには、タッチ操作が可能なパネルが用意。
▼上部のフタを開けると、清水タンクと汚水タンクが内蔵されている。
▼事前に清水タンクへ水を溜めておき、モップパッドの洗浄が行われた後、汚れた水が汚水タンクへと溜められる。
▼タンクを外すと、洗浄液を投入できるポートが現れる。
▼付属の洗浄液を装着することで、清水に洗浄液を混ぜることができ、水拭きの効果を向上させることが可能だ。
▼側面の様子。
▼側面上部には取っ手が用意されており、手をかけて持ち運びやすくなっている。
▼背面の様子。
▼背面中腹あたりには、電源ケーブルの挿入部が用意。
以上の通り、付属品が充実している点、メンテナンス(掃除)がしやすい点は、本製品の最大のメリットの1つと言えるだろう。
使用開始までの手順
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:ベースステーションの設置
まず最初にベースステーションを設置する。
▼周囲の壁から多少離した場所への設置が推奨されている。
▼ベースステーションの電源がオンになると、上部タッチスクリーンが点灯する。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
まず、掃除機底部にサイドブラシを取り付ける。
装着後、ロボット掃除機をベースステーション内部へ設置する。
するとベースステーションにロボット掃除機が認識される。
▼接続されるとロボット掃除機のバッテリー残量が表示される。
▼ベースステーションのインターフェースは日本語に完全対応している。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動しNarwal Freoとの接続を行う。
▼アプリインターフェースも日本語に完全対応している。
▼Wi-Fi接続は2Gネットワークのみに対応。5Gには非対応なので注意したい。
▼ベースステーションのタッチパネルに表示されたQRコードを読み込んで、アプリに追加する。
画面の指示に従って連携を進めていこう。
ベースステーションとロボット掃除機のペアリング(接続)が完了すると、アプリのメインメニューが表示される。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
接続完了後、アプリ上の「Freoモード」を押すか、ベースステーションのタッチパネルを操作することでマッピングを行わせることが出来る。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
▼カーペットが認識された場合、その箇所が罫線で表示される。
本製品のマッピング速度は非常に早く、以前利用したロボット掃除機では40分ほどかかった室内を、たったの10分足らずでマッピングすることができた。
マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にベースへ戻ってくる様子
なお、清水タンクに水がある場合、全自動でモップパッドの洗浄が行われる。
以上でロボット掃除機 本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ステーションのタッチパネルを押す
- アプリから指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
快適なタッチ操作
タッチパネルでは各種掃除の指示を行うことができるほか、洗浄や掃除に関する設定、ファームウェア更新なども行うことが可能だ。
▼タッチパネルは高精彩で見やすい。
▼チャイルドロック等の便利機能も用意。
▼タッチパネルの感度は良好。スムーズに操作することができる。
高い走破性能で隅々まで掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼実際に掃除している様子
上述した通り、本製品の厚さは約10センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
▼実際に5分ほど掃除を行わせた際に、収集されたゴミ。毎日別のロボット掃除機で掃除させているにもかかわらず、細かなゴミを収集することが出来ていた。
本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。
稼働音は比較的静か
本製品の稼働音は比較的静かであり、静音モードであれば夜間に稼働させても苦情などを気にするレベルではないだろう。
吸引力はアプリ上で柔軟に切り替えることが出来る。カーペットなど、走行場所に応じて自動で吸引力を切り替える機能も用意されている。
▼静音モードの様子
▼強モードの様子
強力吸引モードではさすがに稼働音が大きめになるが、その分掃除効果の向上が期待できる。
稼働させる時間帯や場面に応じて、柔軟に出力を設定すると良いだろう。
詳細な掃除プランを設定可能
アプリを用いることで、ロボット掃除機の詳細な掃除プランを設定することができる。
▼部屋ごとに掃除・水拭きを行うか否か、頻度をどうするかなど、細かな指定が可能。
▼特定の範囲のみを集中して掃除させることも出来る。
▼高原モードや階段なしモード、おやすみモードなど項目が充実しており、掃除場所の属性や時間帯に応じた最適な掃除設定を選択できる。
立ち入り禁止区域などを設定可能
ロボット掃除機が奏功した場所は自動でエリア分けされる。
▼部屋ごとの名称も自由に編集可能。
そして、ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
▼青塗された範囲がロボットの通った場所。立ち入り禁止区域を避けて掃除していることが分かる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能である。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
なお、各消耗品はAmazon等から個別に購入することが可能だ。
外出先からでも掃除の指示・現状確認が可能
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の様子が確認出来る。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。
離れた場所からでもロボット掃除機の進捗状態を把握できるので安心だ。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、本製品はロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水拭きを行わせる際は、事前にステーションの清水タンクへ洗浄用の水道水を注いでおこう。
あとは水拭きモードで清掃指示を出すことで、フローリングの水拭きを行わせることが出来る。
▼モップ等で床を拭いた場合と同様に、ロボット掃除機が通った跡はピカピカの状態になる。
体力を使わずに水拭きを行いたい場合にはうってつけだ。
なお、事前にカーペットの位置を検出出来ている場合、カーペット上を通過するときのみモップが上げられ、モップが引っ掛かることなくスムーズに通過できるようになっている。
そして水拭きが完了すると、ステーションへ帰還した際にモップ洗浄&モップ乾燥が自動で行われる。
▼給水~水拭き~排水までの一連の流れ
▼洗浄&乾燥後のモップ。数回程度の水拭きを行わせても、非常に綺麗な状態が維持される。
掃除だけでなく、その後の後処理も全自動で行われるため、掃除に労力を割く必要がなくなる分、プライベートに割り当てる時間を増やすことが出来るだろう。
メンテナンス(掃除)がラク
上述した通り、本製品は各パーツを簡単にバラバラに出来るため、定期的なメンテナンス(掃除)が非常にラクだ。
さらに掃除用のブラシ等も付属しているため、本製品内の付属品だけでもメンテナンスを完結できる。
とにかく日々の家事に時間を割きたくない方には、実にうってつけの掃除ガジェットだと言えるだろう。
『Narwal Freo ロボット掃除機』のまとめ
今回紹介した『Narwal Freo ロボット掃除機』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで比較的軽量なデザイン
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 水拭きも可能
- モップ洗浄・乾燥まで全自動
- 静音性に優れている
- カーペット認識機能が優秀
悪かった点
- ベースステーションが場所をとる
- Alexa等のスマートスピーカーに非対応
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
マッピングがとにかく早く、広い部屋でもあっという間にマップ生成を完了できる点は実に便利だ。カーペット認識機能が優秀で、掃除場所に応じて最適な動作を選択してくれる。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。モップ洗浄&乾燥も勝手に行ってくれるうえ、メンテナンスも簡単であり、家事の手間を大幅に減らせるだろう。
専用アプリと接続することで、遠隔で掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。一方で、Alexa等のスマートスピーカーを用いた操作に非対応な点はやや残念だ。
ベースステーションは充電やモップ洗浄の手間を省くことができる一方で、ステーション自体が設置スペースをとる。そのため、設置する際はそこそこのスペース(50cm×50cm程度)を確保する必要がある点に注意したい。
何はともあれ、家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか!
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