- ウェブ会議やオンライン授業に向けてタブレットを用意したい!
- コストはできるだけ抑えたい!
- だけどスペック(性能)が低すぎるのはイヤ...
上記のように考えて、タブレット端末を探している方は多いのではないだろうか。
新型コロナウイルスの影響により、最近ではタブレット端末の需要が高まっている。
しかし初めてタブレットを購入する場合、どのモデルを選べば良いのか迷ってしまうだろう。
そこで今回は、2万円前後の価格帯のタブレットの中でも、最もコスパ的に優れた機種の1つである『New Fire HD 10 Plus』について紹介したいと思う。
仕事からゲームまで幅広い用途に活用できる10.1インチタブレット
今回紹介する『New Fire HD 10 Plus』は、仕事からプレイベート、ゲームに至るまで幅広い用途に活用できる10.1インチタブレットだ。
モデル名 | New Fire HD 10 Plus(第11世代) |
CPU | 2.0GHz オクタコアプロセッサ |
OS | Fire OS |
ディスプレイ | 10.1インチ 1080pフルHD |
解像度 | 1920 x 1200 (224ppi) フルHD |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB / 64GB |
バッテリー持続時間 | 最大12時間 |
カメラ | 2メガピクセルフロントカメラ、5メガピクセルリアカメラ |
カラーバリエーション | ブラック、デニム、オリーブ |
通信規格 | Bluetooth, Wi-Fi |
『New Fire HD 10 Plus』は、Amazon(アマゾン)が開発する10.1インチタブレットだ。
世界的なブランドであるため、信頼性の高い機種である。
OSには独自のFire OSを採用しており、ディスプレイは1920×1200(フルHD)解像度に対応している。
RAMには4GBを採用しており、CPUはオクタコアプロセッサーを搭載。タブレットにおける大抵の作業を快適にこなせる性能を擁している。
ストレージは32GB・64GBの2種類のモデルを用意。もし容量的に不満のある場合は、別途マイクロSDカードを挿入することで、ストレージ容量の拡張が可能だ。
▼別売りの充電スタンドにセットすることで、ワイヤレス給電を行うことも出来る。
また、Amazonの開発するAI機能である『アレクサ(Alexa)』にも対応しており、呼びかけるだけで様々な情報を提供してくれる。
また本製品は、別売りの専用『キーボード付きカバー』を装着することで、まるでノートPCのように文字入力(タイピング)することが可能となる。
▼仕事や学業など、軽作業をラクラクこなせる機能性。
そして価格も、32GBモデルで約19,000円、64GBモデルで約23,000円と、比較的リーズナブルな価格となっている。スペックを考えるとむしろ高コストパフォーマンスであるとも言えるだろう。
タブレットで仕事をしたり、映画をみたり、ゲームを遊んだりと、幅広い用途に活用することが可能である。
▼下位機種である『New Fire HD 10』のレビュー記事はコチラ
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本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通りだ。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- 説明書一式
- USB Type-Cケーブル
- 充電アダプター
▼説明書は日本語にも対応している。
▼本体外観。スッキリとしたシンプルな見た目。
▼裏面。見づらいがアマゾンのロゴが印字されている。
▼本体重量は500グラム足らずと非常に軽い。
▼裏面はゴム製であり、指紋や脂汗などの跡が付着しやすいが、滑り落ちづらくなっている。
▼厚みは約9.2ミリほどであり、カバンに入れて持ち運んでも邪魔にならない。
▼前部中央には3メガピクセルのフロントカメラが内蔵。
▼後部には5メガピクセルのリアカメラが内蔵。
▼右側面には3.5mmオーディオポート、USB Type-Cポート、マイク穴、リセット穴、電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼本体上部には2機のスピーカー(デュアルスピーカー)が搭載されている。
▼本体右側面のカードスロットにマイクロSDカードを挿入することで、ストレージ容量を増設することが可能だ。
以上のように、本体インターフェース自体は一般的なタブレットと同様の構成となっている。
なお、下位機種である『New Fire HD 10』とデザイン自体は全く同じだ。
キーボード付きカバー
本製品は別売りの専用『キーボード付きカバー』を装着することで、その真価を発揮する。
そのため今回は、キーボード付きカバーについても紹介していく。
▼外箱の様子。
▼キーボード付きカバーの外観。
▼残念ならが日本語配列ではないものの、一般的なノートPCのキーボードと同様にタイピングすることが出来る。なお、タッチパッドは非搭載だ。
▼各キーにはそれぞれ機能がショートカット機能が割り振られており、慣れると各操作を素早くこなすことが出来る。
▼Shiftキー + スペースキーの同時押しで、日本語⇔英語の切り替えが可能。
▼ケースの右側面には、電源ボタンおよび充電用のType-Cポートが用意されている。
▼ケース自体は約120度ほどの角度まで開くことが可能だ。
▼実際にFireタブレットを装着した様子。ケースの枠内にしっかりと固定されるため、外れて落ちることはないだろう。
▼ケースを閉じた様子。ディスプレイも守られるため、持ち運び時や収納時に便利。
▼ケースを装着しても、まだ十分に薄い。
▼タブレットと接続(ペアリング)する際は、キーボードのファンクションキーとCキーを同時押しする。
▼デバイス側でキーボードが認識されるので接続しよう。
一度ペアリングしておけば、次回以降はタブレットを起動すると自動的にキーボードが接続されるようになる。
▼見た目は完全にノートPC。
▼ケースを装着したまま、縦持ちでのタブレット使用も可能だ。
機能性の向上以外にも、持ち運び・収納の面でも便利であるため、『New Fire HD 10 Plus』を購入する場合はぜひ専用『キーボード付きカバー』も一緒に購入することをオススメしたい。
AnTuTuベンチマークスコアについて
本製品『New Fire HD 10 Plus』について、AnTuTuベンチマークテストを実施した結果は以下の通り。
スコアは約15.5万点を超えており、2万円前後のタブレットとしてはかなり優れたスコアとなっている。
ウェブブラウジングや動画視聴はもちろんのこと、ゲームアプリも十分程度快適にプレイできるだけのスコアだ。
同価格帯のタブレットでは約10万点そこそこのモデルがほとんどであるため、実にコスパに優れていると言えるだろう。
ちなみに、下位機種である『New Fire HD 10』のスコアは約15.4万点とほぼ同等だ。
▼15,000円前後でAnTuTuスコア16万点を叩き出した『VASTKING KingPad K10』もオススメ。
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綺麗で見やすいフルHD解像度ディスプレイ
本製品のフルHD解像度ディスプレイは、十分にクリアで色鮮やかな映像を楽しむことが出来る。
発色も良好であり、濃淡がクッキリと表現されるため、映画やアニメなどのメディア視聴にも適している。
▼臨場感のある映像を楽しめる。
解像度も十分高いため、細かな文字も問題なく半別できる。
個人的には、グラフィックに関して不満に感じる部分は無かった。
一般的なタブレット用途は快適
続いて、ウェブブラウジングや動画視聴など、一般的なタブレット用途におけるパフォーマンを確認してみた。
ウェブブラウジングについて、複数のウェブサイトを閲覧してみたが、いずれの場合においてもスムーズで快適に閲覧することが可能であった。
▼画像多めのサイトでもスピーディに描画される。
ページスクロール時にカクつきやフリーズ等が発生することも無く、ストレスを感じることはない。
またYouTubeやプライムビデオにおいて動画を視聴した場合も同様に、スムーズかつ滑らかに映像が再生された。
▼高画質設定時でも、途中でカクついたりフリーズすることはなかった。
ウェブサイト閲覧や動画視聴目的でタブレットを購入した場合でも、満足度の高い体験が可能であると言える。
Officeなど作業アプリも快適操作
また、マイクロソフトオフィスなどの作業用アプリの動作についても確認した。
▼『パワーポイント』を使用した場合。各スライドの編集からアニメーションの再生まで、快適に操作可能。
▼『ワード』を使用した場合。専用のキーボード付きカバーを装着することで、ノートPCのようにスムーズなタイピングが可能であった。
以上の通り、各種Officeソフトなどの作業用アプリにおいても、いたって快適に作業を行うことが可能であった。
外出先でもちょっとした資料作成や作業を行いたい場合には、実に便利なタブレットだろう。
タイピングしやすいが、慣れが必要なキーボード
なお、本記事も『New Fire HD 10 Plus』のキーボードを使用して作成しているが、通常のノートPCやデスクトップPCのキーボードと同様にタイピングすることが可能だ。
ただし、日本語配列でないため、初めはキー配置に慣れるまで時間がかかるかもしれない。
また、変換キーが搭載されていない(ショートカットキーで代用可能)ので、入力切替で手間取ることが多々あった。
確かにタイピングしやすいが、十分に使いこなすためには、ある程度の慣れが必要になるだろう。
高品質スピーカー
本製品には上部に2機のスピーカー(デュアルスピーカー)が内蔵されている。
スピーカーが一方向に2機のみ搭載されているため、サウンド自体に立体感は無い。
しかし、音質自体はかなり良好であり、同価格帯のタブレットの中では個人的に最も優れたサウンド品質を実現できているように感じた。
低音こそ響かないものの、中~高音域に関してはクリアで音が響き渡っていた。
映画やアニメなど、映像メディアを視聴する分には全く問題のない性能だろう。
実用的なカメラ性能
タブレットに内蔵されているカメラの性能についても確認した。
▼前面(フロント)カメラで撮影した様子。
上画像を見ても分かる通り、フロント内蔵カメラの品質は良好であり、ヒトの顔から背景映像にいたるまで、クリアかつ自然な発色で映し出すことが出来ていた。
リモートワークやオンライン授業、ウェブ会議などにも十分に活用できる品質だ。
▼リア(背面)カメラで撮影した様子。
背面カメラについても、肉眼で見た場合と同様の色合いで、明瞭に撮影することが出来ていた。
ある程度の遠景についても、遠くの風景がつぶれることなく捉えることが出来ていた。
このように、『New Fire HD 10 Plus』のカメラ性能は、十分に実用的な品質であると言えるだろう。
ゲームアプリも快適にプレイ可能
最後に、ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスを確認した。
『荒野行動』プレイ時
まずは『荒野行動』を遊んでみた。
▼画質レベルは『HD』まで選択可能であった。
実際に試合に参加してみたが、いたって快適に操作することが可能であった。
▼移動時にカクついたり、フリーズすることはなかった。
▼遠景までクリアに描画され、遠くの敵の姿をとらえることも可能。
車両などで高速移動した場合には、たまにカクつき(フレームレート低下)が発生することもあった。
しかしそれ以外では、いたってスムーズかつストレスのないゲームプレイが可能であった。
『マインクラフト』プレイ時
続いて『マインクラフト』を遊んでみた。
実際にワールドを生成してクラフター生活を送ってみたが、こちらの場合もスムーズかつ快適に操作することが出来ていた。
▼操作時やチャンク読み込み時にカクつき(フレームレート低下)が発生することもほとんどなかった。
マインクラフトに関しては、非常に快適に遊ぶことが出来ていた。
フレンドとマルチサーバーで一緒にプレイした場合でも、問題なく遊ぶことが可能だろう。
以上の通り、マイクラや荒野行動レベルのゲームアプリであれば、動作に問題は見られなかった。
Amazonアプリストアからインストールできるゲームアプリに関しては、おそらくFireタブレット向けにパフォーマンスが最適化されているため、いずれも快適に遊ぶことが出来るだろう。
Amazonアプリストアのバリエーションが少なめ
一方で、iOSのApp Storeや、AndroidのGoogle Playストアに相当する『Amazonアプリストア』において、アプリのバリエーションが少ない点が気になった。
たとえばNetflixアプリが無かったり、PUBGや原神など人気ゲームアプリも配信されていない。
特にゲームアプリに関してはiOS・Android端末よりも圧倒的にバリエーションが不足しており、お気に入りのゲームが遊べずに不満を感じる方も多いかもしれない。
今後のストアの充実に、是非期待したいところだ。
『New Fire HD 10 Plus』のまとめ
今回紹介した『New Fire HD 10 Plus』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 軽量かつコンパクトなデザイン
- キーボード付きカバーの装着で、ノートPCのように扱える
- 一般的なタブレット用途は快適にこなせる
- ゲームアプリの動作もスムーズ
- 性能の高いカメラ・スピーカー
悪かった点
- Amazonアプリストアのバリエーションが少ない
- キーボード付きカバーにタッチパッドが非搭載
- キーボードが日本語配列でない
- 下位機種である『New Fire HD 10』と比較して、パフォーマンスの差がそこまでない
以上の通り、価格に対して非常に性能が充実したタブレットとなっている。
ウェブブラウジングや動画視聴、作業用アプリなど大抵の作業は快適にこなせるだけの性能を擁しており、ゲームアプリも問題なく遊ぶことが可能だ。
そして専用のキーボード付きカバーを購入することで、ノートPCのような利用方法が可能となる。
外出先でちょっとした作業や仕事をこなしたい場合には、まさにうってつけのガジェットであると言えるだろう。
ただし一方で、下位機種である『New Fire HD 10』と比較したときに、パフォーマンスの差がそこまで見受けられない点が気になった。
価格的には『New Fire HD 10』の方が3,000円ほど安いため、個人的には下位機種『New Fire HD 10』の方を選んでも十分であるように感じた。
せっかく "Plus" と名が付くからには、もう少し差別化しても良かったのではないだろうか。
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