- 新型コロナウイルスで外出自粛ばかりで、気分転換したい!
- 一番コスパの良いVRヘッドセットが欲しい
最近は新型コロナウイルスの影響により、リモートワークやオンライン授業が盛んに行われるようになっている。
外出自粛の提言もあって、ずっと自宅にこもり切りになっている方も多いのではないだろうか。
そのような中で、部屋の中にいながら気分転換をはかることのできるデバイスとして『VRヘッドセット』が大きな注目を集めている。
▼VR(ヴァーチャルリアリティ)空間に入り込んで、別世界を堪能できる次世代ガジェット。
しかし市場には多くのVRヘッドセットが出回っており、初めてVRを体験したい方にとって、どの製品を選べば良いのか迷うのではないだろうか。
そこで今回は、現時点(記事執筆時点)において最もオススメ度の高いVRヘッドセットとして『Oculus Quest 2』を紹介したいと思う。
完全ワイヤレスのスタンドアローン型VRヘッドセット
今回紹介する『Oculus Quest 2』は、完全ワイヤレスで動作するVRヘッドセットだ。スタンドアローン型のため、本製品で遊ぶためにPCなどの外部デバイスは必要ない。
価格に対するスペック構成も優れており、間違いなく現時点で最もオススメできるVRヘッドセットだ。
ブランド | Oculus |
発売日 | 2020年10月13日 |
ストレージ | 64GB / 256GB |
ディスプレイ | LCD(液晶ディスプレイ) |
解像度 | 1832×1920 |
トラッキング | 6DoF |
リフレッシュレート | 72Hz(今後90Hzにも対応予定) |
プロセッサー | Snapdragon XR2 プラットフォーム |
RAM | 6GB |
本体サイズ | 191.5mmx102mmx295.5mm |
本体重量 | 503g |
オーディオ | 3.5mmヘッドフォン対応 |
バッテリー待機時間 | 最大3時間(ゲームの場合は2時間) |
充電時間 | 付属のUSB-C電源アダプタで約2.5時間 |
本製品は、6DoFのトラッキングに対応したハイエンドVRヘッドセットだ。
首の動きしか認識できなかった旧モデルのOculus Go(3DoF)とは異なり、VR空間内に体の動きまで同期させることが出来る。
また、プレイステーションVR(PSVR)などとは異なり、本機を使用する際に外部デバイスへ接続する必要は無い。
▼必要な周辺機器は本製品にすべて同梱されているため、購入後すぐにVRコンテンツを楽しむことが可能だ(ただしFacebookアカウントのログインが必要)
そしてヘッドマウントディスプレイおよび2つのコントローラは完全ワイヤレスで動作するため、非常に高い没入感を実現するVRデバイスとなっている。
▼体を動かす際にコード類が絡まるといったストレスも皆無。
本体サイズおよび重量も持ち運びやすいデザインとなっており、自宅・外出先など場所を選ばずに楽しめるようになっている。
これだけのスペックながら、64GBストレージモデルであれば3万円台で購入できるため、数あるVRヘッドセットの中でも圧倒的な高コストパフォーマンを誇る製品であると言える。
VRコンテンツを初めて体験したい場合には、ひとまず本製品を選んでおけば間違いはないだろう。
製品本体および付属品
▼製品外箱の様子。
▼箱の中には、VRコンテンツをプレイするために必要な機器がすべて同梱されている。
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- VRヘッドセット本体
- Touchコントローラー2
- 充電ケーブル
- 単三電池×2
- 電源アダプター
- 眼鏡スペーサー
説明書は日本語に対応しており、使用方法がイラスト付きで解説されているため、初めてVRヘッドセットに触れる方でも問題なく使用を開始できる。
Oculus Quest 2本体
Oculus Quest 2は、Oculus Goと比べて多少サイズがコンパクトになっている。
▼Quest2とGoの比較。
▼より装着感が薄れるようにデザインされている。
本体重量は約500グラムほどであり、実際に手に持ってみても、そこまで重さを感じない。
▼実にシンプルな外観。
▼本体右側面。『電源ボタン』および本体の状態を表すランプが搭載。
▼本体左側面。『USB Type-Cポート』および『3.5mmイヤホンジャック』が搭載。
▼本体下部。『音量調整ボタン』およびマイク穴が用意。
▼本体前面には、四隅に外部映像を取り込むためのカメラが搭載されている。
▼本体内側(レンズ部分)。購入時には保護フィルムが貼られている。
▼両目レンズは左右に幅を調節することが可能。自身の目の幅に合わせて、最もピントの合う部分に調節しよう。また中央には光感知センサーが搭載。
▼本体から固定ベルトに繋がる部分には、両耳に当たる箇所にサウンド出力用のスピーカーが内蔵されている。
▼上部固定ベルトはマジックテープ方式になっており、アタマの形に合わせて柔軟に調節可能だ。
▼後頭部に当たる部分のベルトは、固定具を左右に動かすことで締付け具合を簡単に調節できる。
ベルトの締付け具合を調節することで、かなりしっかりと頭部にフィットさせることが可能だ。激しく頭を動かしてもズレ落ちることはないだろう。
このように、コンパクトかつシンプルな筐体に、必要な機能・インターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
眼鏡装着時にはスペーサーの取り付けを推奨
なお、本製品には眼鏡装着者のためのスペーサーが同梱されている。
眼鏡を装着した状態でQuest2を利用する場合、スペーサーを取り付けずに装着すると、ヘッドセットのレンズ部分とメガネが直接当たってしまい、圧迫感を感じることがある。
そのため、もしも眼鏡を装着した状態でQuest2を利用する場合は、スペーサーの取り付けを強く推奨する。
スペーサーを取り付ける際は、ヘッドセット内側の保護枠を外す。
▼カパッと簡単に取り外すことが可能。
そしてスペーサーを取り付け、うえから保護枠を再度はめることで取付完了だ。
Touchコントローラー2
Quest2の専用コントローラーである『Touchコントローラー2』について紹介する。
▼操縦桿のようなデザインのコントローラー。
コントローラーは充電ではなく単三電池で動作する(購入時にすでに電池が内蔵されている)
▼手に握ってみると、かなりシッカリとフィットするようにデザインされている。
▼底部にはストラップが取り付けられている。コントローラーを使用する際は、落としたり吹っ飛ばしたりしないようシッカリ腕にはめておこう。
▼正面から見た図。非常に軽い。
▼側面から見た図。ちょうど中指に当たる部分にトリガーが搭載されている。
▼背面から見た図。ちょうど人差し指に当たる部分にトリガーが搭載されている。
▼コントローラー上部。3つのボタンとアナログスティック、そしてタッチパッドが搭載されている。
このように、コンパクトな筐体に必要な操作インターフェースがすべて搭載されている。
VR空間内でどのような操作(物をつかむ、銃を撃つなど)を行っても、没入感を損なうことなく自然に行うことが可能なデザインだ。
それでは以下から、実際に使用した感想について紹介していく。
安心して動き回れる『ガーディアン境界線』
Quest2を起動すると、プレイエリア(VRで遊ぶ範囲)の設定が始まる。
このとき『ガーディアン境界線』を設定しておくことで、部屋の広さや家具などの障害物を避けて、安全に動き回ることのできる範囲を決めておくことが可能だ。
▼コントローラーを使って地面に線を引くことで、Quest2にプレイエリアの範囲を伝えることが出来る。
ガーディアン境界線を設定しておけば、もし境界線から逸脱しそうになった場合、VR空間内に仮想壁が表示され、境界線を越えそうになっていることが通知される。
これにより、VRヘッドセットで両目が塞がった状態でも現実の壁やオブジェクトにぶつかる心配がなくなるため、安心してVRコンテンツに集中することが出来るのだ。
実際に私も部屋の広さに合わせて境界を設定したが、一度設定しておけば位置情報が保存され、次回以降に起動する際に再設定する必要が無いため、非常に便利であった。
Qculus GoやPSVRを超えるグラフィック
Quest2の解像度は1832×1920であり、Oculus GoやQuest1、そしてPSVRなどよりも美しい映像を描画することが可能だ。
▼私は実際にGoとPSVRをプレイしたことがあるが、Quest2では両機種よりも境界線がクッキリとしており、色の濃淡も明瞭に描画されている。
▼VRF空間内でウェブサイトを閲覧た場合でも、細かな文字を支障なく読み取ることが可能なほど明瞭に描画されていた。
そしてリフレッシュレートもデフォルトで 72Hz対応(今後90Hzにも対応予定)であるため、旧モデル機よりも映像がスムーズで滑らかに描画される。
そのため、激しい動きを伴うVRコンテンツでも、酔いの問題が緩和されていた。
▼実際にQuest2で『Beas Saber』をプレイした際の様子
優秀なトラッキング精度
Quest2およびコントローラーのトラッキング精度はかなり正確であり、コードだらけのPSVRと同等かそれ以上の正確さであると感じた。
VRコンテンツをプレイ中に激しく動き回っても、トラッキングのズレが起こることも無かった。
スタンドアローン機であるQuest2が、動きの認識に外部カメラを必要とする『HTC Vive』や『PSVR』にも引けをとらないほどのトラッキング精度を実現できている点には正直驚かされた。
- 高グラフィック
- 高リフレッシュレート
- 高トラッキング精度
- 完全ワイヤレス対応
これらの点により、現状どのVRヘッドセットよりも没入感の高いバーチャルリアリティ体験が可能であると、自信をもってオススメできる。
スタンドアローンで立体的なサウンドが楽しめる
上述した通り、Quest2には両耳に当たる部分にサウンド出力用のスピーカーが内蔵されている。
このスピーカーのクオリティがかなり高く、クリアで立体感のあるサウンドを楽しむことが可能であった。
VR空間に没入するために、もはやイヤホンやヘッドセットは不要に感じた。
それほどまでに、高品質なサウンドを実現するスピーカーとなっている。
専用ケースの同時購入を推奨
一方で、本製品には持ち運び用のポーチ・ケース類が付属しない点が残念であった。
そのため、本製品を購入しただけでは、収納や持ち運び時に入れ物に困るだろう。
もし予算的に余裕のある場合は、同時に専用ケース・ポーチ類の購入を推奨する。
▼私は3,000円ほどのケースをAmazonで購入した。
▼ヘッドセットやコントローラーだけでなく、コード類などの付属品も一緒に収納、持ち運ぶことが可能だ。
ネットショップには非常に多種多様なケースが販売されている。
Quest2購入時には、ぜひケース・ポーチ類も購入しておこう!
Oculus Quest 2のまとめ
今回紹介した『Oculus Quest 2』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格に対して圧倒的なスペック
- スタンドアローンで使用可能
- 高グラフィック&高リフレッシュレート
- 高いトラッキング精度
- ガーディアン境界線のおかげで安心して没頭できる
- どのようなカタチの頭部にもフィットするデザイン
- クオリティの高い内蔵スピーカー
悪かった点
- 持ち運び・収納用のポーチ・ケース類が付属しない
- ヘッドセット使用後は髪型が乱れる
このように、現時点において3~4万円台で入手可能なVRヘッドセットの中では、最も優れた機種であると言える。
グラフィック・リフレッシュレート・トラッキング精度などが旧モデルから大幅に進化しており、PSVRなどとも比較しても 圧倒的に没入感の高いVR体験が可能である。
内蔵スピーカーの性能も優秀であり、イヤホンやヘッドセットがなくとも、完全スタンドアローンでここまでの体験が可能である点には、正直驚かされた。
一度VRを体験してみたい!という方は、本製品を購入しておけば絶対に後悔はしないだろう。
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