新型コロナウイルスの影響により、最近ではグランピングやキャンプ、釣りなどのアウトドアアクティビティが人気を博している。
現代では出かける際にも漏れなくスマートフォンを持ち歩くことが当たり前となっており、それらのアウトドアな場面にもスマホを持参する方がほとんどだろう。
しかし、水辺や砂塵の巻き起こるような環境でスマホを使用すると、故障や不具合の原因にもなりかねない。
そこで今回オススメするのが、高い防水・防塵・耐衝撃性能を備えたタフネススマホ『OUKITEL WP13』である。
抜群のタフネスさを備えたスマートフォン『OUKITEL WP13』
今回紹介する『OUKITEL WP13』は、IP68等級の高い防水・防塵・耐衝撃性能を備えたスマホである。
▼Android11搭載
ブランド | OUKITEL |
型名 | WP13 |
ディスプレイサイズ | 6.52インチ |
解像度 | 720x1600(HD+) |
OS | Android 11.0 |
CPU | MT6833_5G-C, (Dimensity 700), Octa core |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
SIMカード | 対応 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TBまで) |
内蔵カメラ | リア:Triple Rear Camera: 48MP+2MP+0.3MP, Sensor:IMX582 SONY Camera, O2M2032Aフロント:8MP, Sensor: IMX314 SONY Camera |
本体サイズ | 176mm*85.2mm*14.5 mm |
本体重量 | 300g |
IP68等級の筐体は、最大4m水深の水没や落下、空気中を舞い散るチリなどが入り込むことによる故障を防ぐことができるため、アウトドアな場面など過酷な環境での使用に適した設計となっている。
▼キャンプやグランピング、釣り、登山など、過酷な環境に持参するにはうってつけのモデル。
6.52インチのディスプレイにはコーニングゴリラガラスを採用しており、キズや衝撃に強い。とことんタフネスな設計がなされている。
OSはAndroid11を搭載、CPUにはオクタコアプロセッサーを採用し、RAM(メモリ)は8GBを積むなど、大抵の作業を快適にこなすことができるだろう。
ディスプレイ解像度は 720x1600(HD+)解像度に対応しており、カラフルで美しい映像を楽しめる。
ストレージには128GBを用意しており、容量的には十分だと言える。もし不足に感じる場合は、マイクロSDカードを別途購入して挿入することで、最大1TBまでの拡張が可能だ。
通信規格はWi-FiとBluetoothに加えて、主要なグローバルバンドを利用したLTE回線通信にも対応。SIMカードを挿入することで、Wi-Fiのない環境でもインターネット接続を行うことが出来るため、アウトドアな場面でも安心だ。
また本体前面には8メガピクセルのフロントカメラを搭載しており、背面には4800万画素のソニーカメラを内蔵。外出時の記念撮影用ツールとしても重宝するだろう。
▼鮮明な接写撮影を行うことの出来るマクロカメラも搭載。
そして背面の温度計センサーを用いて、ヒトや物の体温(温度)を測定する機能も用意されている。
▼新型コロナウイルス禍では便利?な機能。
このように、抜群のタフネスさを備えたうえで、実用的な性能も兼ね備えており、アウトドアな場面に持参するにはうってつけのモデルであると言える。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプター
- 変換プラグ
- 説明書
- 保証書
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書は日本語にも対応している。
▼本体外観。かなり大きくてゴツく、存在感がある。
▼iPhone XR(右)と並べた様子。『OUKITEL WP13』の本体サイズは176mm×85.2mm×14.5 mmと、iPhone XRより一回り大きい。
▼本体裏面の様子。かなりガッシリとした造りになっており、ケース等に入れずにこのまま持ち運んでも問題ないだろう。
▼本体重量は約300グラムであり、ちょっとしたミニタブレットほどの重さ。ただし持ち運びに支障をきたすレベルではない。
前面上部には8メガピクセルのフロントカメラが内蔵。ウェブ会議やオンライン授業などにも活用できるだろう。
▼筐体素材はかなり硬く、衝撃への強さが感じられる。
▼上部にはIP-68の刻印が見られる。
▼背面上部には、4800万画素のソニーカメラ、200万画素のマクロカメラ、30万画素のボケカメラ、および温度計センサーとLEDフラッシュライトが搭載されている。
▼背面下部にはストラップホルダーが用意。落下防止にも役立つだろう。
▼厚みは1.45センチと分厚く、ポケットなどに入れるとややかさばる。
▼iPhone XR(下)と重ねた様子。XRの約2倍近くの厚みがある。
続いて、本体のインターフェースについて紹介していく。
▼右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが用意。
▼下部にはType-Cポートがキャップで保護されている。
▼ポートはキャップでかなり強くカバーされており、結構な力を入れないと外せないほど。水没時でも端子に水が浸入するのを防いでくれる。
▼また、下部にはスピーカーが1基内蔵されている。
▼左側面にはカードスロットとファンクションボタンが用意。ファンクションボタンはユーザーが自由に機能を割り当てることの出来るボタンだ(後述)
▼カードスロットも、同じく強力なキャップで守られている。
▼付属のピンを用いることでカードスロットを取り出し、SIMカードやマイクロSDカードの挿入が可能となる。
このように、端子・ポート類の露出を極力最小限に抑えることで、IP68等級の高い防水・防塵性能を実現している。
筐体自体はどのような過酷な環境でも耐えうる強固な設計がなされているといえるだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、34万点超えのスコアを記録することが出来た。
Banggoodにおいてセール価格で2万円台で購入できるスマートフォンの中では、かなり高いスコアを記録できていると言える。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、ゲーミングなど幅広い用途を快適にこなすことのできる性能だ。
より高スコアな機種を求めている方には、以下のようなモデルもオススメだ。
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大抵の作業を快適にこなすことのできる性能
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
画像やスクリプトが多めのサイトでも、スクロール時に遅延やカクつきを感じることも無かった。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼フルHD画質以上の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
フルHD+解像度で映し出される映像はカラフルで美しく、映画やアニメなどを視聴しても満足度の高い体験が可能だ。
▼発色も良好。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
流石はオクタコアプロセッサーCPUと8GBのRAMを搭載していることもあり、パワフルなパフォーマンスを実現できている。
音質はイマイチ
上述したように、本機には下部に1基のスピーカーが内蔵されている。
中~高音域に関してはそこそこ響くものの、音質はお世辞にも良いとは言えず、低音に関してはほとんど響かない。また、さすがにスピーカー1基のみでは音圧が弱いように感じられる。
映画やアニメなどでセリフを聞き取るぶんには問題ないが、音質に関してそこまで期待しない方が良いだろう。
実用的な性能のカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼続いてリア(背面)カメラで撮影した画像。
上画像を見ても分かる通り、背面カメラについても非常に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができている。
なお、本機には近接撮影用のマクロカメラが搭載されており、撮影時に切り替えることが出来る。
▼ノーマルモードで撮影した様子。
▼マクロカメラで撮影した様子。葉の葉脈まで鮮明に映し出すことが出来ている。
このように、近景から遠景まで、実に鮮明な写真を撮影することが可能であった。
旅行時やアウトドアアクティビティにおける記念撮影用カメラとしても十分に利用できる品質だ。
ゲーミング性能の確認
各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』までを選択することが出来た。
実際に何試合か参加してみたが、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼木々のテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
発色も良く、描画も滑らかなため、本気でスマホゲーを楽しみたいでも満足度の高い体験が可能でしょう。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
処理の重くなりがちなバイオームに足を踏み入れた場合でも、カクつきなどは一切感じられず、スムーズな操作が可能であった。
なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。
▼描画がリアルになる代わりに動作が重くなる『影MOD』導入時。
大抵の格安スマホやタブレットでは、影MODを導入するとフレームレートが低下してひどい処理落ち(カクつき)が発生する。
しかし本機においては、導入した場合でもいたって快適な動作を行うことが出来ていた。
影MODを始めとする多くのアドオンを導入したり、友人らと多人数マルチサーバーに参加した場合でも、スムーズな動作を期待できるだろう。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼画質設定はデフォルトで "最低" に設定されており、この状態でスムーズな動作を実現できている。
▼画質を "低" 以上に上げると負荷が高まり、アクション時に多少のフレームレート低下を感じるようになる。
正直言って、画質が "最低" と "低" とのあいだでそこまで差が感じられないため、無理に画質設定を上げる必要は無いように感じた。
▼"最低" 設定時でも、十分に美しい映像で原神の世界を楽しむことが出来る。
ストーリーを普通に進める分には全くと言って良いほど支障のない、快適なパフォーマンスを実現できていると感じた。
以上の通り、たいていのゲームアプリを快適に遊べるだけのパフォーマンスを実現できている。
温度計センサーの感度はイマイチか
ちなみに本製品背面には温度計センサーが内蔵されており、ヒトや物の温度(体温)を測定することが出来る。
▼背面を近づけることで、対象物の温度を瞬時に測定することが可能。
試しに平熱が36.5℃前後である私の体温を測定してみたところ、何度試しても35℃台となってしまった。
その際、自宅の他の温度計を使用して測ってみたところ、36.6℃を示していた。
このように、温度計センサーの感度が実用的な域に達しているかどうかは微妙なところだ。
あくまでオマケ程度の機能として考えておくと良いだろう。
便利なファンクションボタン
本製品の左側面には、ユーザーが自由な機能を割り当てることのできるファンクションボタンが用意されている。
▼画像右側の縞模様のかかったボタンだ。
▼設定アプリよりキーの設定が可能。
▼ワンクリック時・ダブルクリック時・長押し時の3種類の操作方法に対して、それぞれ好みの機能を割り当てることができる。
このボタンを上手く活用することで、スマホ自体の利便性をかなり向上させることが可能だ。
例えばスクリーンショット撮影や特定のアプリの起動を割り当てておくと、瞬時にそれらにアクセスできるため、操作性がかなり快適になる。
他のスマホ機種にも是非採用してほしい機能であると感じた。
『OUKITEL WP13』のまとめ
今回紹介した『OUKITEL WP13』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 堅固な造りの筐体
- IP68等級の高い防水・防塵性能
- 便利なファンクションボタン
- カラフルで綺麗なディスプレイ
- 大抵の作業を快適にこなすことのできる性能
- ゲームアプリも快適にプレイ可能
- 実用的なカメラ性能
悪かった点
- スピーカー音質はイマイチ
- 温度計センサーの精度はあまり良くない
以上の通り、過酷な環境でも使用に耐えうる強固な造りのスマホとなっている。
ただ頑丈なだけでなく性能も充実しており、動画視聴や仕事目的、ゲーミングに至るまで大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。
ソニーカメラやマクロカメラのよって撮影された画像(映像)も美しく、アウトドアな場面での記念撮影用カメラとしても重宝するだろう。
ただし、同価格帯でより高性能なスマートフォンとしては、60万点近いAnTuTuベンチマークスコアを記録した『POCO X3 GT』が存在している。
スマホに耐久性を求めるのであれば本製品(OUKITEL WP13)を、純粋に性能の高さを求めるのであれば『POCO X3 GT』を選ぶと良いだろう。
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