新型コロナウイルスの影響により、最近ではグランピングやキャンプ、釣りなどのアウトドアアクティビティが人気を博している。
現代では出かける際にも漏れなくスマートフォンを持ち歩くことが当たり前となっており、それらのアウトドアな場面にもスマホを持参する方がほとんどだろう。
しかし、水辺や砂塵の巻き起こるような環境でスマホを使用すると、故障や不具合の原因にもなりかねない。
そこで今回オススメするのが、高い防水・防塵・耐衝撃性能を備えたタフネススマホ『OUKITEL WP20』である。
▼以前紹介した『OUKITEL WP13』の廉価版とも言える最新モデルだ。
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高い防水・防塵・耐衝撃性能を擁する格安スマホ
今回紹介する『OUKITEL WP20』は、IP68 & IP69K等級の高い防水・防塵性能と、MIL-STD-810G規格の非常に強固な耐衝撃性能を備えた、アウトドア利用にはうってつけの格安スマートフォンだ。
ブランド | OUKITEL |
モデル名 | WP20 |
ディスプレイサイズ | 5.93インチ |
解像度 | 1,440 × 720 (HD+) |
リフレッシュレート | 60Hz |
OS | Android 12 |
CPU(SoC) | MediaTek Helio A22 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB |
防水・防塵・耐衝撃 | IP68 & IP69K & MIL-STD-810G規格 |
マイクロSDカード | 対応 |
SIMカード | デュアルnano SIM対応 |
対応通信規格 | Bluetooth, Wi-Fi 4G FDD-LTE B1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B /B66 TDD-LTE B34 /38 /39 /40 /41 3G WCDMA B1 /2 /4 /5 /8 2G GSM B2 /B3 /B5 /B8 5G NR:非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 |
搭載カメラ | フロント:5MPフロントカメラ リア:20MPメインカメラ |
内蔵バッテリー容量 | 6,300 mAh |
筐体サイズ | 16.6×8.11×1.5cm |
筐体重量 | 297g |
IP68 & IP69K等級の筐体は、4m以上の水深への水没や落下、空気中を舞い散るチリなどが入り込むことによる故障を防ぐことができるため、アウトドアな場面など過酷な環境での使用に適した設計となっている。
耐衝撃面においても、米軍規格のMIL-STD-810Gを採用しており、落下や衝突などによる衝撃にも非常に強い。
▼キャンプやグランピング、釣り、登山など、過酷な環境に持参するにはうってつけのモデル。
5.93インチディスプレイは1,440 × 720 (HD+)解像度および60Hzリフレッシュレートに対応。大きな画面で比較的綺麗な映像を楽しむことが出来る。
▼OSはAndroid12を採用。
CPUにはMediaTek Helio A22を採用し、RAM(メモリ)は4GBを積むなど、一般的なスマホ作業であれば、比較的スムーズにこなすことができる性能を擁している。
ストレージには32GBを用意。容量的にはやや心もとないが、マイクロSDカードの挿入でストレージの拡張が可能となっている。
通信規格はWi-FiとBluetoothに加えて、主要なグローバルバンドを利用したLTE回線通信にも対応。デュアルnano SIMカードの挿入に対応しており、Wi-Fiのない環境でもインターネット接続を行うことが出来るため、アウトドアな場面でも安心だ。
本体前面には5MP(メガピクセル)のフロントカメラを、背面には20MPメインカメラを搭載しており、ウェブ会議やオンライン授業、外出時の記念撮影用ツールまで幅広い用途で活躍するだろう。
そして何より、6,300mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、充電なしで長時間の連続使用が可能となっている。
▼アウトドアな場面でも、バッテリー切れを心配せず利用し続けることが可能。
このように、抜群のタフネスさと大容量バッテリー備えた、アウトドアな場面に持参するにはうってつけの格安スマホとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル一式
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書は日本語にも対応している。
▼スマホの外観。5.93インチディスプレイを搭載したゴツい見た目。
▼前面上部には5MPのフロントカメラを内蔵。
▼背面の様子。かなりガッシリとした造りになっており、ケース等に入れずにこのまま持ち運んでも問題ないだろう。
▼背面上部には20MPメインカメラを内蔵。
▼下部には落下防止ストラップ等を装着出来るようになっている。
▼筐体サイズは約16.6×8.11×1.5cm、重量は約297gと大型であり、手で持つとズッシリ感がある。
▼触ってみると、素材からその頑丈さが伝わってくる。
▼ちょっとしたミニタブレットほどの重さ。ただし持ち運びに支障をきたすレベルではない。
▼無骨なデザインにカッコよさを感じる方も多いだろう。
▼厚みは約1.5cm。ポケットに入れて持ち運ぶにはやや大きいかもしれない。
▼iPhone XR(画像右)と並べた様子。『OUKITEL WP20』の方が一回り大きいことが分かる。
▼厚みも『OUKITEL WP20』の方が2倍ほど大きい。
続いて、本体のインターフェースについて紹介していく。
▼右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが用意。
▼本体上部には3.5mmイヤホンジャックが用意。
▼ジャックなど、各ポート類はキャップで堅固に保護されている。
▼本体下部にはType-Cポートと、1基のスピーカーが内蔵。
▼左側面にはカードスロットと、好みの機能を割り当てることの出来るカスタムキーが用意されている。
▼付属のピンを用いてスロットを開き、デュアルnanoシムカードやマイクロSDカードの挿入が可能。
▼本製品の内部ストレージは32GBと少ないため、別途マイクロSDカードの購入をオススメする。
このように、端子・ポート類の露出を極力最小限に抑えることで、IP68&69K等級の高い防水・防塵性能を実現している。
筐体自体はどのような過酷な環境でも耐えうる強固な設計がなされていると言えるだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約8.6万点のスコアを記録した。
スコア的にはミドルレンジにも及ばず、ロースペックといったところ。
ウェブブラウジングや動画視聴などは最低限こなせるだろうが、重いゲームアプリ等では動作が重くなるだろう。
価格の安さを考えると、妥当なスコアであると言える。
高スコアな機種を求めている方には、以下のようなモデルがオススメだ。
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一般的なスマホ作業は比較的スムーズ
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼1,440 × 720 (HD+)解像度のディスプレイでは、細かな文字まで見やすい。
画像やスクリプトが多めのサイトだと、スクロール時に遅延やカクつきを感じることが多少あった。
YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合、画質設定を中程度までに抑えれば、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼フルHD画質の映像を、スムーズに視聴することが出来る。
HD+解像度で映し出される映像はカラフルで美しく、映画やアニメなどを視聴しても満足度の高い体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、比較的スムーズに行うことが出来た。
ただし、画像やスクリプト処理多めのサイトであったり、高画質設定時の動画再生においては、多少のカクつきを感じることもあり、性能不足が伺えた。
音質は悪い
本機には下部に1基のスピーカーが内蔵されている。
実際に音楽などを再生してみたが、音質は悪いと言わざるを得ない。
中~高音域に関してはそこそこ響くものの明瞭な音ではなく、ノイズ交じりのガラガラとした音が聞こえてくる。
音圧も弱く、低音に関してはほとんど響かない。
映画やアニメなどでセリフを聞き取るぶんには問題ないが、音質に関して期待しない方が良いだろう。
実用的な性能のカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼続いてリア(背面)カメラで撮影した画像。
背面カメラについても、鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。
発色も良好で、肉眼で見た場合に近い。
ただし高倍率で遠景を撮影した場合、画質はかなり荒くなってしまった。望遠撮影は避けた方が良い。
便利なカスタムキー
本製品の左側面には、ユーザーが自由な機能を割り当てることのできるカスタムキーが用意されている。
▼設定アプリよりキーの設定が可能。
ワンクリック時・長押し時の2種類の操作方法に対して、それぞれ好みの機能を割り当てることができる。
このボタンを上手く活用することで、スマホ自体の利便性を向上させることが可能だ。
SOS機能などを割り当てておくと、瞬時にそれらにアクセスできる。
他のスマホ機種にも是非採用してほしい機能であると感じた。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『標準』までしか選択できなかった。
実際にいくつか試合に参加してみた。
画質設定が "標準" であるため、グラフィックのレベルはそこそこ。近くのオブジェクトなどはある程度クリアに描画されるが、遠くの景色に関してはほとんど潰れてしまっている。
パフォーマンスに関しては、若干のフレームレート低下は感じられるものの、基本的にゲームプレイに支障をきたすレベルではなかった。
▼ある程度スムーズな操作が可能。
『PUBG』に関しては、最低限のゲームプレイは可能だが、ランキング上位を狙うなど本格的なゲーミングには適さないレベルであると言えるだろう。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、こちらも『PUBG』の場合と同様、基本的にスムーズに操作することが出来た。
▼大規模なチャンクの読み込みなどに多少の時間はかかるが、移動自体は比較的スムーズだ。
ただし、海辺やジャングル、大きな洞窟など処理の重くなりがちなバイオームに足を踏み入れると、若干のカクつきが感じられるようになる。
『マイクラ』の場合も、普通にプレイする分には問題のないレベルであった。
しかしグラフィックを向上させる『影MOD』を導入したり、多人数の参加するマルチサーバーに入った場合、カクつきが酷くなりゲームプレイ中にストレスを感じるかもしれないので要注意だ。
『原神』などの激重ゲームはプレイ不可能
ほかには、『原神』など激重ゲームと称されるいくつかのタイトルもプレイしてみたが、その場合は移動すらままならないパフォーマンスであった。
以上より、本機をゲーミングに用いるのはあまり適していないと評価できる。
もしもある程度快適なゲーミングが可能であり、同程度の頑丈さを併せ持ったスマホを求めているのであれば、以下のようなモデルを強く推奨する。
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『OUKITEL WP20』のまとめ
今回紹介した『OUKITEL WP20』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 過酷な環境でも耐えうる頑丈設計
- リーズナブルな価格
- 便利なカスタムキー
- 長持ちする大容量バッテリー搭載
- 実用的なカメラ性能
悪かった点
- 基本スペックはイマイチ
- サウンド品質は悪い
- ゲーミングには向かない
以上の通り、良くも悪くも価格相応(もしくはやや低コスパ)なスマートフォンとなっている。
確かに最低限の性能を要しており、ウェブサイト閲覧や動画視聴、軽めのゲームアプリ程度であればスムーズに動作させることが可能だ。
また、前後カメラの品質も良好なため、記録用やウェブ会議・オンライン授業用として用いても問題ないだろう。
しかし、基本的な性能が低く、ウェブブラウジングや動画視聴などにバリバリ利用したい方には向いていないと思われる。
可能な限りコストを抑えつつ、耐久性の高いスマホを求めているのであれば、今回紹介した『OUKITEL WP20』は確かにオススメだ。
しかし、性能や内部ストレージにもっと余裕が欲しいのであれば、『Blackview BV8800』あたりのミドルレンジモデルの購入を薦めたい。
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