最近ではスマホでゲームや動画視聴を楽しむ人々が増えてきた。
また高性能カメラを搭載したモデルを使って、インスタグラムなどSNSへの投稿に執心する方も多いだろう。
そのため高性能スマホが人気を博しているが、あまりに高いモデルは手を出しづらいと考えている方も多いだろう。
そこで今回は、リーズナブルな価格でパワフルな性能を発揮する『POCO M4 Pro』について紹介したいと思う。
高性能カメラ搭載の格安スマホ
今回紹介する『POCO M4 Pro』は、リーズナブルな価格の一方で大抵の作業を快適にこなせる性能と、高性能カメラを搭載した高コスパなスマートフォンだ。
価格は3万円前後(Banggoodの場合)
ブランド | POCO |
型名 | M4 Pro |
OS | MIUI 12.5(Android11準拠) |
CPU | MediaTek Dimensity 810 Octa Core, 2.4GHz |
RAM | 6GB LPDDR4X |
ストレージ | 64GB/128GB |
ディスプレイサイズ | 6.6インチ |
解像度 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 最高90Hz |
SIMカード | 対応 |
マイクロSDカード | 対応(最大1TB) |
カメラ | フロントカメラ:16MP リアカメラ:50MP + 8MP デュアルカメラ |
通信規格 | WIFI: 2.4GHz/5GHz Wi-Fi Bluetooth: 5.1 GPS2G: GSM B2/B3/B5/B8 3G: WCDMA: B1/2/4/5/8 4G: LTE FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28/32/66 LTE TDD: B38/40/41 5G: n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
本体サイズ | 163.56mm x 75.78mm x 8.75mm |
本体重量 | 約195g |
OSはMIUI 12.5(Android 11準拠)を採用しており、通常のAndroid端末とほぼ同様の扱い方が可能だ。
ディスプレイサイズは6.6インチ、解像度は2400×1080に対応。そして最大90Hzの高リフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが出来る。
CPUにはMediaTek Dimensity 810オクタコアプロセッサーを、RAM(メモリ)は6GBを採用しており、大抵の作業を快適にこなせるスペック構成となっている。
ストレージは64GB/128GBの2モデルが用意されており、容量に不足を感じる場合はマイクロSDカードの挿入で、最大1TBまでの拡張が可能。
通信規格はWi-Fi, Bluetooth, GPSに対応しているほか、SIMカードを挿入することで、日本国内の主要バンドを利用したLTE通信を行うことも出来る。
そして本製品の前部には16メガピクセルのフロントカメラを、背面には50メガピクセルのリアカメラと8メガピクセルの超広角カメラを内蔵しており、デジカメに負けずとも劣らない美しい映像を撮影することが可能となっている。
▼自撮りやオンライン通話に役立つ高解像度フロントカメラ
▼本格的な撮影を楽しみたい方にうってつけの高精細リアカメラ
このように、3万円前後というリーズナブルな価格に対して、充実したスペック構成のスマートフォンとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- スマホ本体
- 電源アダプタ
- USB Type-Cケーブル
- メーカーロゴシール
- 説明書一式
- スマホケース
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書は日本語非対応だが、スマホの扱い方でそこまで困ることは無いだろう。
▼スマホ本体の外観。大きな6.6インチディスプレイに狭ベゼルのスタイリッシュなデザイン。
▼前面中央には16メガピクセルのフロントカメラを搭載。
▼背面の様子。鈍い光沢が見られ若干の高級感がある。
▼背面上部には50メガピクセルの高精細カメラと、8メガピクセルの超広角カメラを搭載。遠景から近景まで美しい映像を撮影することが可能だ。
▼厚みは8.75ミリほどと非常に薄い。
▼本体重量は約195グラムほど。ポケットに入れても支障のない軽さだ。
▼『POCO M4 Pro』(左)とiPhone XR(右)を並べた様子。『POCO M4 Pro』の方が若干大きめ。
続いてインターフェースについて紹介していく。
▼本体右側面には電源ボタンと音量調節ボタンが用意。
▼左側面にはカードスロットが用意されている。
▼付属のピンを用いてカードスロットを開き、マイクロSDカードやSIMカードを挿入できる。
▼本体上部には1基のスピーカーが内蔵されている。
▼そして本体下部にもスピーカーが内蔵されているほか、Type-Cポート、3.5mmイヤホンジャックが用意。
このように、インターフェース自体はオーソドックスな構成となっている。上下2つのスピーカーが内蔵されていることで、立体的なサウンドを実現している。
ちなみに、本製品には専用のスマホケースが付属している。
▼実際に装着した様子。
▼見た目的には良いが、USBケーブルが挿入しづらくなる等の欠点がある。
ケースとしては最低限の品質であるため、あくまで自分好みのケースを別途購入するまでの応急用として利用すると良いだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
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結果として、約35万点のスコアを記録することが出来た。
3万円前後のスマホとしては、中々高いスコアを記録できていると言える。
このスコアであれば、ウェブサイト閲覧や動画視聴はもちろん、大抵のゲームアプリも快適に遊ぶことが出来るだろう。
しかし一方で、あと5千円ほどプラスすることで購入できる同社の上位機種『POCO X3 GT』では、約60万点のAnTuTuスコアを記録している。
コスパ的には、どちらかと言うと『POCO X3 GT』の方が優れていると言える。ただし『POCO X3 GT』がオーバースペックに感じる場合は、『POCO M4 Pro』を選んで問題ないだろう。
▼『POCO X3 GT』のレビュー記事はコチラ
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2K・90Hzの美しく滑らかな映像
本機のディスプレイは1080 × 2400(2K)解像度、最高90Hzのリフレッシュレートに対応しており、美しく滑らかな映像を楽しむことが可能だ。
▼設定画面よりリフレッシュレートの切り替えが可能。
▼2K解像度の高精細ディスプレイでは、細かな文字までクリアに読み取ることが出来る。
発色も良好であり、映画やアニメなどでもキレイで迫力のある映像を堪能できたため、ゲーミングや映像視聴目的にスマホの購入を検討している方にもうってつけであると言える
大抵の動作をスムーズにこなせる
本機のパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作を確認した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
▼90Hzリフレッシュレートにより、ページスクロール時も滑らかに描画される。
画像やスクリプト多めのサイトでも、読み込み時に遅延を感じたり、スクロール時にカクつきを感じることも無かった。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼フルHD画質以上の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼2Kディスプレイで描画される動画は美しく、発色も良好。
▼実写映画からアニメまで、満足度の高い体験が可能だ。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
流石はDimensity 810と6GBのRAMを搭載していることもあり、パワフルなパフォーマンスを実現できている。
サウンド品質はそこそこレベル
本機には上下に2基のスピーカーが搭載されており、立体感のあるサウンドを楽しむことが出来る。
ただし、音質自体は正直及第点といったレベルであり、高音質であるとは言えない。
確かに中~高音域に関してはクリアに響くため、映画やアニメなどでセリフを聞き取るには十分な音質を実現できている。上下に分かれたスピーカーのおかげで、音に多少の立体感も生まれている。
一方で低音に関してはほとんど響かず、潰れてしまっている。そのため音圧が弱く、ゲームプレイ時や動画視聴時の迫力が半減してしまう。
もし高品質サウンドを体験したいのであれば、イヤホンやヘッドホンなどの利用を推奨する。
高性能カメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。
▼実際にリアカメラで撮影した画像
上画像を見ても分かる通り、非常に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。遠景から近景まで、クリアで発色の良い写真を撮影することができている。
肉眼で見た様子と大差ない自然な色合いを再現できており、旅行中の記念撮影用メインカメラとしても十分に活用できるクオリティだ。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』までを選択することが出来た。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
▼木々のテクスチャから遠くの風景まで、美しく描画される。
▼激しく走り回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
また、上下に内蔵されたデュアルスピーカーのおかげでサウンドに立体感が生まれており、音の方向から敵の位置や方向を把握しやすい。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することが出来た。
▼チャンク読み込み時にも全く重さを感じない。
処理の重くなりがちなバイオームに足を踏み入れた場合でも、カクつきなどは一切感じられず、スムーズな操作が可能であった。
ちなみに、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
※影MODの導入方法はコチラのサイトを参照。
影MODを始めとする多くのアドオンを導入した状態でマルチサーバーに入っても、スムーズな動作を期待できるだろう。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
非常に重いゲームアプリとして有名な『原神』であるが、本機ではスムーズにプレイすることが可能であった。
▼初期設定では画質が "最低" に設定されている。
▼画質を "低" に上げても、問題なくスムーズな動作でプレイできた。
▼ただし画質を "中" 以上に上げると流石にデバイス負荷が大きくなり、プレイ中にカクつき(フレームレート低下)を感じるようになってくる。
このように、画質設定を "低" 以下に設定した状態であれば、原神も快適に遊ぶことが可能となっている。
▼ "低" 画質設定でも十分に綺麗な風景を楽しめる。
ストーリーを普通に進める分には支障のない、快適なパフォーマンスを実現できている。
『原神』レベルの激重ゲームアプリでもスムーズに遊べるため、ゲーミング用のスマホを探している方にもオススメのモデルだと言えるだろう。
『POCO M4 Pro』のまとめ
今回紹介した『POCO M4 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- リーズナブルな価格
- 薄ベゼル設計のスタイリッシュなデザイン
- 大抵の作業を快適にこなせる性能
- 『原神』レベルの激重ゲームアプリもプレイ可能
- 2K・90Hzのカラフルで滑らかなディスプレイ
- 高解像度カメラを搭載
悪かった点
- コスパ的には『POCO X3 GT』の方が上?
- サウンド品質はそこそこレベル
以上の通り、3万円前後というリーズナブルな価格に対して、優れたパフォーマンスを発揮する高コスパなスマートフォンとなっている。
デザイン自体もスタイリッシュであり、やや大きめだが持ち運びには十分に適している。
AnTuTuスコア約35万点の性能により、大抵の作業を快適にこなすことが可能だ。『原神』レベルの激重ゲームアプリでも問題なく遊べるため、ゲーミング用の格安スマホを探している方にもオススメできるだろう。
カメラの性能も優れており、旅行中の記念撮影用カメラとしても役立つ。
一方で、サウンド品質はイマイチであるため、メディア視聴時にはイヤホン等の装着をオススメする。
また、あと5,000円ほど追加することでAnTuTuスコア約60万点の『POCO X3 GT』を購入できるため、個人的には『POCO X3 GT』の方がコスパは優れていると思う。
しかし『POCO X3 GT』ほどの性能はオーバースペックに感じる場合には、間違いなく『POCO M4 Pro』をスマホ購入の選択肢の1つに入れて良いだろう。
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