最近では、外出先でスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。
スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、バッテリー消耗が激しく、ゲームアプリを長時間プレイすることで通常のスマホ・タブレット利用に支障をきたしてしまうこともあるだろう。
また、プレイステーション1やニンテンドー64などのレトロゲームを遊びたくても、スマホ向けに作品が配信されていない場合も多いだろう。
そこで今回オススメするのが、コンパクトな筐体サイズでプレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームなどを快適に遊ぶことのできる携帯ゲーム機『Powkiddy RK2023』である。
ブランド | Powkiddy |
製品名 | Powkiddy RK2023 |
カラー | ホワイト, ブラック |
OS | LINUX |
ディスプレイサイズ | 3.5インチ IPSスクリーン |
解像度 | 640×480 |
CPU | ARM quad core 1.8GHz high-performance open-source chip |
RAM(メモリ) | 1GB LPDDR4 |
TF カード | TFカード拡張サポート |
対応通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth |
バッテリー容量 | 3,500mAh(8時間程度持続) |
対応エミュレータ | MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDSなど |
スピーカー | 1Wスピーカー×2 |
本体サイズ | 151.5×78×17.5mm |
本体重量 | 約180g |
151.5×78×17.5mm、わずか約180gほどの軽量かつコンパクトな筐体に、3.5インチ IPSスクリーンを搭載。解像度は640×480に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能。タッチ操作には対応していない。
MAME/N64/PS/CP3/NEOGEO/GBA/NES/SFC/MD/NDSなど、幅広いプラットフォームのエミュレータに対応しており、ちょっとした空き時間にレトロゲームで遊ぶ用途に適している。
▼多彩なプラットフォームのエミュレータに対応。
筐体の前後左右には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。
▼筐体下部にはスピーカーを2基内蔵。満足度の高いサウンド体験が可能となっている。
▼HD出力ポートを利用した外部モニター出力にも対応。大きなディスプレイでゲームを楽しめる。
OSはLinuxを採用しており、CPUには「ARM quad core 1.8GHz high-performance open-source chip」を、RAM(メモリ)は1GB LPDDR4を搭載。プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームを快適に遊べる性能を擁している。
3,500mAhのバッテリーを内蔵しており、最大8時間程度の連続使用が可能。
数世代前の懐かしいゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Powkiddy RK2023
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは英語・中国語表記のみ。
▼ゲーム機本体。3.5インチディスプレイを搭載したシンプルなフォルム。
約180gと軽く、カバンなどに入れて持ち運んでも支障にならないだろう。ただ、質感的にはプラスチック感が強く、振るとボタン類がぶつかるカラカラとした音も聞こえてきて、安っぽさが感じられる。
インターフェース構成について見ていく。
正面には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能だ。
▼左右両側面には特に何もない。
▼上部にはL1/L2/R1/R2トリガー、ボリューム調節ボタン、HDポート、リセットボタン、電源ボタンが用意。
▼下部にはType-Cポート、TFカードスロット×2、3.5mmイヤホンジャック、OTGポートが用意。
Banggoodにて販売されている製品には、16GB TFカードと64GB TFカードが付属していた。
このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
OSの起動
電源ボタンを長押しすると、Linuxが起動する。
▼初回起動時には各ファイルのインストールが行われる。
▼メインメニュー画面。
▼メイン画面のテーマ(デザイン)はプリインストール済みの中から変更したり、オンラインからダウンロード可能だ。
スタートボタンを押すと設定画面が表示される。
▼言語メニューより日本語表示に変更可能。
▼ゲームに関する調節からコントローラ設定まで、豊富な項目をイジることが可能だ。
ユーザーの用途に合わせて柔軟なカスタマイズが可能だ。本格的に利用を開始する前に色々とイジっておくと良いだろう。
なお、セレクトボタンを押すとクイックアクセスメニューが表示される。
▼再起動・リブートを行うことができるほか、メニュー画面で流れているBGMを変更することも可能だ。
また、各ゲームタイトルを選択し、メタ情報の編集やセーブデータの整理を行うことも可能だ。
鮮明で綺麗な3.5インチIPSスクリーン
実際にいくつかのゲームをプレイしてみた。
▼実際にプレイしている様子①
▼実際にプレイしている様子②
▼実際にプレイしている様子③
640×480解像度のIPSディスプレイで描画される映像の発色は良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。
スピーカーのサウンドも良好で、ゲーム音がクリアに響き渡る。普通にゲームを楽しむ分には支障のない品質だと言える。
3.5インチの画面は十分に見やすく、細かな文字も明瞭に描画されるため、PS1あたりの画面情報量の多いタイトルでもプレイ中に支障に感じることはなかった。
▼カラフルな色合いで見やすい。
ゲームプレイ中にシステム画面を開き、中途セーブやチート機能を利用することも出来る。
ゲームプレイ中、電源ボタンを短押しするとスリープモードに入る。電源ボタンを再度押すと、前回の時点からゲームを再開できるため、外出先でゲームを遊ぶ際には嬉しい機能だ。
3Dゲームプレイ時に激しい動き(アクション)を伴う場面では、多少のフレームレート低下やカクつきを感じることはあった。しかし全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、プレイステーション1やニンテンドー64、PSPなどの3Dタイトルでも、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
▼ただし、一部タイトルではたまにカクつきが生じる場合もあった
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やDSなど:普通に快適
- PSPやニンテンドー64など:比較的スムーズにプレイ可能だが、たまにカクつきが発生
といった印象だ。PS1以前に発売されたプラットフォームのタイトルであれば、問題なくスムーズにプレイ可能であった。一方でPSPやニンテンドー64などの処理の重い3Dタイトルをプレイした場合、比較的スムーズにプレイ可能だが、たまにカクつきが発生することがあった。それでも、基本的なゲームプレイに支障をきたすレベルではなかった。
この筐体サイズと価格帯に対して、優れたパフォーマンスを実現していると言える。
快適な操作性
『Powkiddy RK2023』の操作性は快適で、反応性も良く、どのプラットフォームのゲームタイトルにおいてもストレスを感じることはほどんと無かった。
▼質感自体は安っぽいものの、各ボタンを押した時の "ポチッ" という感覚が心地よく、終始快適なゲーミングが可能。アナログスティックの感触も良好だ。
上部左右のLRトリガーに関しても、L1/L2, R1/R2トリガーの間に段差が設けられており、誤操作を起こしづらい設計がなされている。おかげで複雑な操作を要求されるタイトルにおいてもミスタッチ(誤操作)を起こすことはなかった。
『Powkiddy RK2023』のまとめ
今回紹介した『Powkiddy RK2023』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 見やすい3.5インチ画面
- 軽くてコンパクトで、持ち運びやすい
- 充実の筐体インターフェース
- 発色の綺麗なIPSディスプレイ
- PS1やPSPのタイトルもスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- 中断やスリープ機能を用意
- 比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- 筐体素材は安っぽい
- ニンテンドー64などのタイトルにおいて、たまにカクつきが発生
以上の通り、ファミコン時代のレトロゲームから、PS1やPSPの3Dタイトルまで、実機さながらのスムーズさで遊べる高コスパな携帯ゲーム機となっている。
筐体はコンパクトかつ軽量であり、カバンなどに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。バッテリーも長持ちし、7時間前後は平気で持続してくれた。
▼充電速度も素早く、1.5~2時間程度で満充電が完了する。
スピーカーの音圧も強く、音に立体感はないものの、そこそこ迫力のあるサウンドを楽しむことが出来た。
外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
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