ニンテンドースイッチ向けのコントローラーには、付属の純正Joy-Con(ジョイコン)や、Nintendo Switch Proコントローラー(プロコン)などが販売されている。
ニンテンドースイッチは発売から長い年月が経つが、そろそろ新しいコントローラーに買い替えて、新鮮な気分でゲームを楽しみたいと言う方も多いのではないだろうか。
そこで今回は、充実した機能を備え、LED仕込みのメカニカルなデザインが魅力的なSwitch用コントローラー『QRD Stellar T5』について、メーカーより提供していただいたので紹介したいと思う。
メーカー | QRD |
モデル名 | Stellar T5 |
接続方式 | 直接接続、ワイヤレス接続 |
対応デバイス | ニンテンドースイッチ、ニンテンドースイッチ有機ELモデル |
マクロ機能 | 対応 |
ジャイロ機能 | 対応 |
振動機能 | 対応(5段階) |
連射機能 | 対応 |
LED | 内蔵(8色、2モード) |
amiibo(アミーボ) | 非対応 |
バッテリー容量 | 500mAh |
充電時間 | 約2時間 |
連続使用時間 | 約6.5時間 |
本体サイズ | 14.6×14.5×6.6cm |
筐体重量 | 約190g(左右合わせて) |
今回紹介する『QRD Stellar T5』は、ニンテンドースイッチ用のワイヤレスコントローラーだ。Switch通常モデル/有機ELモデルのいずれにも対応している。
▼握りやすく、滑りづらい素材で設計されたグリップ。
筐体には充実したインターフェースが搭載。マクロ登録に対応した背面ボタンも用意。
ホール効果センサーを搭載したジョイスティックにより、高精度な操作を実現。ゲーム内のさまざまなアクションやコマンドを正確に実行できる。
振動機能を備えるほか、ジャイロ機能、連射機能も搭載。全体的に純正のJoy-Conよりも優れたスペック構成となっている。
500mAhの大容量バッテリーを内蔵。約2時間の充電で、最大6.5時間の連続使用が可能だ。
そして左右にLEDライトが内蔵されており、計8色の点灯を楽しめるほか、点灯パターンの変更も可能。ゲーミングデバイスらしさが感じられるコントローラーだ。
なお、amiibo(アミーボ)には非対応となっているので注意したい。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- コントローラー本体
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 交換用十字キー
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応している。
コントローラーの外観
▼コントローラー本体の外観。メカメカしいデザインで、個人的にはカッコよく感じられる。
▼本体重量は左右合わせて約190gほど。純正Joy-Conよりも一回り大きなサイズで、プロコンと同等のサイズに感じられる。
▼背面グリップは滑りづらいラバー仕様。
▼正面左側にはアナログスティック、十字キー、マイナスボタン、ターボボタン、スクリーンショットボタンが搭載。アナログスティックは押し込み操作にも対応している。
▼正面右側にはアナログスティック、ABXYボタン、プラスボタン、ターボボタン、ホームボタンが用意。
▼十字キーは付属の交換用パーツとの付け替えが可能。
▼上部の様子。
▼上部にはL/ZLボタン、R/ZRボタンが用意。
▼下部の様子。
▼下部には左右それぞれ単体で充電できるようにType-Cポートが用意されている。
▼背面の様子。
▼背面にはMボタン、振動ボタン、ML/MRボタンが左右に用意。
振動ボタンを押すことで、バイブレーションの強度を5段階で調節可能。
Mボタンを利用することで、MR/MLボタンに好きなボタン機能(マクロ)を割り当てることも可能となっている。
また、左右背面上部の小さなボタンを押しながらコントローラー左右を上方向にスライドさせることで、Joy-Conのように分離することができる。
▼スライダー断面
このように、インターフェースの充実したデザインとなっている。
純正Joy-Conとの比較
▼純正のJoy-Con(画像下)と並べた様子。『QRD Stellar T5』の方が縦横いずれも一回り大きなサイズだ。
▼分離した際の比較。
▼『QRD Stellar T5』の方がかなりガッチリしており、手の大きい人にとってはコチラの方が持ちやすいかもしれない。
ニンテンドースイッチへの接続
実際にニンテンドースイッチと接続して、コントローラーを使用してみた。
接続方法は通常のJoy-Con等と同様だ。
▼ワイヤレス接続。HOMEメニューの「コントローラー」→「持ちかた/順番を変える」から、コントローラーを追加する。
▼本体直接接続。Switch本体に装着するだけで、すぐにコントローラーが使用可能状態となる。
コントローラーが使用可能状態になると、両アナログスティックの縁に仕込まれたLEDが点灯する。
本体に直接接続した場合、Joy-Conのときよりも全体的にサイズが一回り大きくなった感じがする。感覚的にはSteam Deckと同程度のサイズ感といったところだ。
コントローラー部分が大きいぶん、筆者のように大きめの手のユーザーはシッカリと握り込むことができた。ただし、手の小さい女性や子供の場合、逆に持ちづらく感じてしまうかもしれない。
▼手の大きなユーザーには馴染むサイズ。
また、ワイヤレス接続時の場合も同様に、Joy-Conと比べてサイズが一回り大きいぶん、しっかりと握り込むことができ、手に持った際の安定性が増したように感じられる。ラバー製のグリップが採用されているおかげで、手が汗ばんでも滑りづらく落としにくい。
点灯色・パターンを変更可能
両アナログスティックに仕込まれたLEDの点灯色および点灯パターンは、好みに応じて変更することができる。
▼Tボタン+アナログスティック押し込みで色変更。
▼左右で異なる色を設定することも可能。
また、Tボタン+アナログスティック2回押し込みで、点灯パターンをトランジション(色が移り変わる)に変更できる。
▼トランジションパターン
点灯させることでゲーミングデバイス感を出せるほか、コントローラーの電源がONになっていることを一目で把握できるメリットもある。
なお、点灯が邪魔な場合は再度Tボタン+アナログスティック2回押し込みで点灯をOFFにすることも可能だ。
快適な操作性
実際に『QRD Stellar T5』を用いてSwitchのゲームを遊んでみた。
直接接続、ワイヤレス接続のいずれの場合でも、基本的に遅延やラグは感じられず、終始スムーズかつストレスのない操作が可能であった。アナログスティックやLRトリガーの感度も良好。純正Joy-Conと同等の滑らかさでゲームを楽しめる。
▼ZR/ZLボタンも大きくて押しやすい。
▼ホール効果センサーを搭載したジョイスティックの感度も良好。高精度な操作を行える。
各ボタンの押し心地も心地よく、気持ちの良いゲーミングを楽しむことが出来た。
▼実際に操作している様子。
ABXYボタンなどを押した際のカチッカチッという音が結構大きい。個人的にはしっかりと操作できている感があり、心地よい音だと思うが、人によっては静音性のなさを嫌う方もいるかもしれない。
▼シッカリとした押し込み感がある。
操作感的には、プロコンと同じくらいの快適さを実現出来ていると感じられた。
マクロを設定可能
本製品はマクロ機能を搭載しており、背面のMR/MLボタンに好みのボタン機能を割り当てることができる。
機能割り当ての方法はいたって簡単だ。
背面のMボタン+MRボタン、もしくはMボタン+MLボタンを押しながら、正面の任意のボタンもしくはアナログスティックを操作する。
するとその内容がマクロとして登録される。次回以降はMRボタンもしくはMLボタンを押すだけで、設定したボタン機能(マクロ)が再現される。
Mボタン+MRボタン、もしくはMボタン+MLボタンを押した後に何もボタンを押さなければ、登録したマクロは解除される。
設定方法が非常に簡単で、機能自体もかなり応用が利く。慣れればゲーミングがさらに快適になるだろう。
ただし、右側のABXY等のボタンは右側のみ、左側の十字キー等のボタンのみの割り当てとなるので注意したい。
連射機能に対応
また、本製品は連射機能にも対応している。
正面のTボタン+A/B/X/Y/L/ZL/R/ZRボタンを押すことで、そのボタンに連射機能を付与できる。
再度Tボタンを押すことで連射機能は解除される。
連打が必要なゲームの場面では実に役立つ機能だ。
『QRD Stellar T5』のまとめ
今回紹介した『QRD Stellar T5』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- メカメカしくてカッコいいデザイン
- 点灯色、パターン変更が可能なLED内蔵
- 大きくてしっかりと握り込めるラバー製グリップ
- 快適な操作性
- 接続がスムーズ
- 心地の良い押し込み感(ボタン類)
- マクロ設定可能な背面ボタンを搭載
- 連射機能に対応
- 振動強度の調節が可能
- ジャイロ機能に対応
悪かった点
- Joy-Conと比べてサイズが大きく、人によっては持ちづらいかもしれない
- amiiboに非対応
- マクロ設定がコントローラーの右側・左側とで独立している
以上の通り、非常に機能の充実したSwitch用高性能ワイヤレスコントローラーとなっている。
無骨でメカメカしいデザインがかっこよく、内蔵LEDの点灯によりゲーミング感も増し増しで所有感がある。
Joy-Conやプロコンと比べても全体的にサイズが大きく、筆者のように手の大きなユーザーにとってはシッカリと力を入れて握りやすくなる。ただし、手の小さな女性や子供にとっては大きすぎて持ちづらいかもしれない。
操作性は実に快適。Joy-Conやプロコンと比べても全く遜色のない操作感を実現しており、ホール効果センサーを搭載したジョイスティックの精度・感度はともに良好。ボタンを押した際の感触も心地よく、触っていて満足感が得られた。
マクロ設定が可能な点もGOOD。ただし、マクロ設定がコントローラーの右側・左側とで独立しているため、本格的な操作用マクロを組むのは難しいかもしれない。
その他、連射機能。ジャイロ機能、振動機能にも対応しているなど、とにかく機能が充実したコントローラーとなっている。
慣れ親しんだSwitchを普段とは違う感覚で楽しみなおしたい方は、ぜひ本製品を利用してみてはいかがだろうか。
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