数多くのマウスをリリースしてきたRAWMは、PAW3950センサー搭載、8Kポーリングレート対応、30,000DPIの高感度を備えた、高性能ゲーミングマウス『RAWM ES21 PRO』を発売した。
無線(2.4Ghz)/ Type-C有線の2種類の接続方法に対応。圧倒的な精度と反応速度を備えたハイエンドゲーミングマウスであり、高速充電対応で素早くバッテリーを回復可能。公式ツールで詳細な機能調節を行うこともでき、カスタマイズ性にも優れた高性能モデルとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
モデル名 | RAWM ES21 PRO |
カラー | ホワイト, ブラック |
対応OS | WIndows, iOS, Android |
筐体素材 | スキンライクコーティング |
スケート素材 | PTFE(ポリテトラフルオロエチレン) |
マウスセンサー | PAW3950 |
コントロールチップ | Nordic 52840 |
エンコーダー | TTC Gold Wheel |
ポーリングレート | 125〜8000Hz |
DPI(解像度) | 30,000 |
マイクロスイッチ | Omron optical micro switch |
ドングル | 8Kドングル |
対応接続方法 | Type-C有線、2.4G無線 |
バッテリー容量 | 300mAh |
連続使用時間 | 1KHz:約85時間 8KHz:約20時間 |
本体サイズ | 122.2×64.5×39.1mm |
本体重量 | 約45g±2g |
今回紹介する『RAWM ES21 PRO』は、最新の「PAW3950」センサーと「Nordic 52840コントロールチップ」を搭載した、eSports向けに設計された高性能マウスだ。
▼ホワイトとブラックのカラーバリエーションが用意。
PAW3950センサーを搭載することで、最大30,000DPIのDPI(解像度)を実現。微細な動きから素早い操作まで正確にトラッキングできるため、FPSや格闘ゲームなど、瞬時にピクセル単位の操作が求められるゲームにおいて圧倒的なパフォーマンスを発揮する。
122.2×64.5×39.1mm、約45g±2gの軽量な筐体にはOmron光学マイクロスイッチが内蔵されており、高耐久性と高速入力を実現。競技等においてパフォーマンスを最大限に引き出すことができる。
▼超軽量設計で、スピーディな動きについていくことができる。
300mAhのバッテリーを内蔵するほか、RAWM ES21 PROはRAWMの第2世代低消費電力回路設計を採用しており、バッテリー寿命の延長と効率的な電力消費を実現。
8KHz接続時でも最大20時間もの連続使用が可能だ。いちいち充電する手間を省けるほか、高速充電対応で素早くバッテリーを回復できる点も魅力の一つとなっている。
▼約1.5時間で満充電が完了する。
そのほか、本製品は「Intelligent wireless transmission mode(インテリジェントワイヤレストランスミッションモード)」をサポートしている。これは、周囲の電波環境や使用状況に応じて、最適な通信チャネルや設定を自動的に選択し、干渉を最小限に抑えることのできる技術だ。
これにより、ゲーム中の遅延や接続切れを防ぎ、スムーズな操作体験を楽しめる。特に、2.4GHz帯の無線接続においてこの制御方法が効果的に機能し、安定したパフォーマンスを実現する。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- マウス本体
- USB Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
- 8Kワイヤレスレシーバー
- 予備ソール&グリップ
▼ユーザーマニュアルは中国語表記のみ。
▼予備ソール&グリップが付属。
▼8K対応の2.4GHzワイヤレスレシーバーが付属。
▼レシーバー底部には両面テープが貼られており、レシーバーを好きな場所に固定したい場合に役立つ。
マウス本体
▼マウス本体の外観。今回のレビューではブラック色を提供していただいた。
▼122.2×64.5×39.1mmの筐体サイズで約45gという超軽量設計。
▼前方には左ボタン、右ボタン、ホイールが用意されているほか、現在のマウスの状態を示すLEDインジケータも内蔵されている。
▼正面から見た様子。給電&有線接続用のType-Cポートが用意。
▼左側面にはサイドボタンが2つ用意。
▼右側面の様子
▼手前側の様子。
▼底部の様子。
▼センサー、DPI調整ボタン、電源スイッチが用意。
▼筆者が普段使用しているロジクールのワイヤレスマウス(左)と、以前紹介した「Zaopin Z1 PRO 4K」(中央)と、本製品(右)を並べた様子。
全長は『RAWM ES21 PRO』が最も大きいが、重量は最も軽い。
実際に『RAWM ES21 PRO』を手に持ってみると、あまりの軽量さに驚かされる。筆者が普段から試用しているワイヤレスマウスの半分以下の重さしかなく、マウスを持ったまま手を動かした際の手首への負荷が段違いに軽減された。
ゲーミングマウスとして真価を発揮するモデルだが、仕事やクリエイティブな作業用のマウスとしても適していると感じた。
2種類の接続方法に対応
本製品は2種類の接続方法に対応しており、いずれの場合も接続手順は非常に簡単だ。
▼なお、いずれの接続時も電源スイッチをONに入れよう。
なお、Bluetooth接続には対応していないので注意したい。
有線接続の場合
有線接続の場合、USB Type-CケーブルでマウスとPCを接続するだけで、あっという間に使用可能状態となる。
▼有線接続時にはマウスの充電も行われる。
最も安定した状態でマウスを利用したい場合には、有線接続を行うと良いだろう。
2.4Ghz無線接続の場合
2.4Ghz無線接続を行う場合、まず付属の2.4GHzワイヤレスレシーバーをPCに接続する。
そしてマウスの電源をオンにする。
すると即座にPCとの無線接続が完了し、マウスを利用できる状態となる。
2.4GHzワイヤレスレシーバーを利用した無線接続時にも、0.125msという驚異的な応答速度で利用できる。
非常に滑らかで快適な使い心地
実際に『RAWM ES21 PRO』を利用して、PCゲームなどをプレイしてみた。
▼実際にプレイしている様子
最大8Kのポーリングレートのおかげで、マウスの動きがゲーム内へ瞬時に伝わり、コンマ数秒の反応速度が求められるシューティングゲームにおいても機敏な操作反応が可能であった。瞬発的なクリックや細かい動作が求められる場面では、高ポーリングレートが大きな武器となるだろう。
▼PAW3950センサーを搭載することで、最大30,000DPIのDPI(解像度)を実現。微細な動きから素早い操作まで正確にトラッキングできるため、FPSでは特に圧倒的なパフォーマンスを体感できる。
大きめのマウスソールのおかげで、マウスの滑り心地は実に滑らか。手にほとんど力を入れていないにもかかわらず、デスク上をスイスイと移動させることが可能だ。
ABSプラスチックを採用した筐体にはスキンライクコーティングが施されており、肌に似た質感で手触りは非常に良好。指や手が滑りづらく、長時間プレイしていても手首の疲れを感じることは無かった。
▼超軽量設計で、スピーディな動きについていくことができる。
左ボタン、右ボタンの範囲は十分に広く、咄嗟に操作を要求される場合でも押し損じるような事態は発生しなかった。
▼実際に使い心地を確認している様子
PixArt PAW3950による最大30000DPIの解像度により、細かい動きから高速な移動まで正確にトラッキングすることができていた。昨今は4K高解像度ディスプレイが一般的となっているため、この恩恵を感じられる機会は多いだろう。
そしてOmron製の光学マイクロスイッチを搭載するおかげで、クリック時の応答性が高く、耐久性にも優れている。クリック感は軽快で、反応速度が速い。また、光学式の特性上、物理的な接触が少なく、長期間使用した後でも一貫したクリック感を維持できている。
▼軽快で反応の良いクリック感
以上の通り、ゲーミングはもちろん、普段利用、仕事利用、クリエイティブ利用まで幅広い用途に活用できるマウスとなっている。
ホコリ等の汚れが付着しづらい
純正ソールに汚れが付着しづらい点も嬉しい。
▼筆者が普段使用しているマウス(左)との底部の比較。
▼筆者が普段使用しているマウスは、裏にすぐホコリが付着して汚くなってしまう。
▼『RAWM ES21 PRO』の場合、裏にホコリが溜まりづらく、常に綺麗な状態で使用できる。
DPIの調整が可能
底部に用意されているDPIボタンを押すことで、マウスのDPI(Dots Per Inch)をスムーズに調整することが可能だ。
※DPI … マウスをどれだけ動かすと画面上のマウスポインターがどれだけ動くかを表す数値
DPIボタンを押すごとにDPIが一定の間隔で変化し、LEDインジケータの点灯色も変化する。
DPIの数値と対応する点灯色は以下表の通り。※初期設定状態
DPI | 点灯色 |
400 | 青色 |
800 | 緑色 |
1600 | 黄色 |
3200 | 赤色 |
上記のDPI値は、後述する公式ツールにより自由にカスタマイズすることが可能だ。
公式ツールで詳細なカスタマイズが可能
公式が公開している無料ツールを利用することで、より詳細なカスタマイズを行うことが出来る。
上記リンクにアクセスすると、ブラウザ上でツールの機能を利用できる。
マウスの各機能を調整したい場合に、いちいちデバイスへツールをインストールする必要がない点は便利だ。
▼マウスを有線接続した状態でツールページにアクセスすると、認識されたマウスが表示される。
マウスをクリックすると、カスタマイズのメイン画面が表示される。
▼クリックで拡大
公式ソフト上では、ボタン割り当て、明るさ、DPIライトカラー、LEDエフェクト、LoD(Lift-off Distance)設定などを細かく調節・変更できる。
▼左側面のサイドボタンを含め、各ボタンに割り当てる機能を自由にカスタマイズ可能。
▼同一ボタンでも、押し方・放すまでの時間などに応じて、異なる機能を割り当てることができる。
▼マクロの設定も可能。
▼DPIの数値やLED点灯色も自由にカスタマイズ可能だ。
▼Key-delayの設定項目も用意。適度な値に設定することで、意図しないダブルクリックや誤入力を防ぐことができる。
そして本製品は「Intelligent wireless transmission mode(インテリジェントワイヤレストランスミッションモード)」をサポートしている。これは、周囲の電波環境や使用状況に応じて、最適な通信チャネルや設定を自動的に選択し、干渉を最小限に抑えることのできる技術だ。
設定画面ではモード切替項目が用意されており、手動で切り替えることができる。
このように、自分だけのオリジナルマウスを構築するための機能がすべて揃っている。これだけの機能充実度は、流石としか言いようがない。
RAWM ES21 PROを最大限まで使いこなしたい方は、ぜひツールの使用をオススメしたい。
長持ちするバッテリー
本製品はType-C充電式であり、マウス内部には300mAhバッテリーが内蔵されている。
また、RAWM ES21 PROはRAWMの第2世代低消費電力回路設計を採用しており、バッテリー寿命の延長と効率的な電力消費を実現。8KHz接続時でも最大20時間もの連続使用が可能だ。
実際にマウスを使用してみたところ、一日8時間程度の利用時間で3週間ほど使用し続けているが、いまだにバッテリーは持続している(筆者の場合。バッテリー持続時間には個人差があります)。
また、本製品は高速充電をサポートしており、約1.5時間で満充電を完了できる。素早くバッテリーを回復できる点は、実用性に優れていると言える。
『RAWM ES21 PRO』のまとめ
今回紹介した『RAWM ES21 PRO』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 人間工学に基づいてデザインされた、握りやすいフォルム
- 肌触りの良いスキンライクコーティング
- 超軽量デザイン
- Bluetoothドングル付属
- スムーズな操作感覚
- DPIのスムーズな切り替えが可能
- 2種類の接続方法に対応
- 超高速応答
- ゲーミングだけでなく、普段利用、仕事利用にも適している
- 公式ツールでより詳細なカスタマイズが可能
- ツールはブラウザ上でも利用可能(ダウンロード&インストール不要)
- 長持ちするバッテリー
- 心地よいクリック感
悪かった点
- 特になし
以上の通り、ゲーミングだけでなく普段利用、仕事利用にも利用できる高性能・高機能ゲーミングマウスとなっている。
人間工学に基づいてデザインされた超軽量な筐体は、実に握りやすく、操作しやすい。肌触りの良いスキンライクコーティングのおかげで指や手も滑りづらく、ゲーミング中に誤操作を起こしてしまうことも無かった。
最大8Kのポーリングレートのおかげで、マウスの動きがゲーム内へ瞬時に伝わり、コンマ数秒の反応速度が求められるシューティングゲームにおいても機敏な操作反応が可能であった。
見た目的にもスタイリッシュで洗練されており、ゲーミング然としていないため、仕事場・オフィスで利用しても浮くことは無いだろう。
有線・無線の2種類の接続方法に対応しているほか、スイッチ切り替えで接続方法を瞬時に変更できる。用途や場所に応じて柔軟に使い分けたい場合には実に便利な設計がなされている。
そしてOmron製の光学マイクロスイッチを搭載するおかげで、クリック時の応答性が高く、耐久性にも優れている。クリック感は軽快で、反応速度が速い。また、光学式の特性上、物理的な接触が少なく、長期間使用した後でも一貫したクリック感を維持できている。
また、機能カスタマイズに利用するツールの機能が非常に充実しており、自分に最適なマウス環境を実現することが可能。何より、ブラウザ上からでもツールを利用したカスタマイズを行えるため、いちいちツールのインストールやダウンロードを行うのが面倒な方にはうってつけだ。
ゲーミングから仕事まで、幅広い用途に活用できる高性能マウスを探している方は、ぜひ本製品を利用してみてはいかがだろうか。
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