Xiaomi(シャオミ)は2024年10月、最新格安スマートフォンである『Redmi 14C』を日本国内向けにリリースした。
日本国内ではスターリーブルー、セージグリーン、ミッドナイトブラックの3色展開となっており、以下の2モデルが販売されている。
- 4GB RAM + 128GBストレージ:17,980円(税込)
- 8GB RAM + 256GBストレージ:21,800円(税込)
「MediaTek Helio G81-Ultra オクタコアプロセッサー」を搭載し、下位モデルでも128GBものストレージ容量を確保。背面には50メガピクセルの高精細リアカメラを備え、18W急速充電をサポートする5,160mAh大容量バッテリーを内蔵する。
外観的にもスタイリッシュでそこそこ高級感があり、1万円台の格安スマホとは思えないほどの完成度を誇る、高コスパモデルとなっている。
今回、提携先より本製品(8GB+256GBモデル・スターリーブルー色)を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
メーカー | Xiaomi(シャオミ) |
モデル名 | Redmi 14C |
カラー | スターリーブルー、セージグリーン、ミッドナイトブラック |
ディスプレイサイズ | 6.88インチ |
解像度 | 1,640×720(HD+)260ppi |
リフレッシュレート | 最高120Hz |
ピーク輝度 | 600nits |
Widevine | L1 |
OS | Xiaomi HyperOS(Android 14ベース) |
CPU | MediaTek Helio G81-Ultra オクタコアプロセッサー |
RAM | 4GB / 8GB(最大8GBの仮想RAM拡張をサポート) |
ストレージ | 128GB / 256GB |
マイクロSDカード | 対応 |
SIMカード | デュアルnanoSIMカード対応 |
対応通信規格 | 2.4G/5GデュアルバンドWi-Fi, Bluetooth 5.4, GPS, NFC, 4G LTE |
対応バンド | 4G(TDD-LTE):38 / 40 / 41 4G(FDD-LTE):1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 7 / 8 / 13 / 18 / 19 / 20 / 26 / 28 / 66 3G(WCDMA):1 / 2 / 4 / 5 / 6 / 8 / 19 |
認証方法 | 顔認証、指紋認証(側面) |
搭載カメラ | フロントカメラ:13メガピクセル リアカメラ:50メガピクセル |
スピーカー | モノラルスピーカー内蔵 3.5mmオーディオジャック搭載 |
バッテリー容量 | 5,160mAh(18W急速充電対応) |
本体サイズ | 171.88×77.8×8.22mm |
本体重量 | ミッドナイトブラック:約211.9g セージグリーン:約207.1g スターリーブルー:約204.8g |
今回紹介する『Redmi 14C』は、Redmiシリーズ初の6.88インチディスプレイを搭載したAndroid14スマートフォンだ。
筐体サイズは171.88×77.8×8.22mm、重量は約200g。丸みを帯びたボディと高級感のある質感で、価格以上の所有感が得られるモデルとなっている。
3.5mmイヤホンジャックを備えるほか、側面の電源ボタンは指紋認証に対応。サウンド出力用にはモノラルスピーカーを備えている。
大きめの6.88インチディスプレイは1,640×720(HD+)解像度、最高120Hzのリフレッシュレートに対応。600nitsのピーク輝度を誇り、鮮やかかつ滑らかな映像を楽しめる。
▼WidevineはL1をサポートしており、ネットフリックスなどの動画サイトにおいて高画質映像を楽しめる。
CPU(SoC)には「MediaTek Helio G81-Ultra オクタコアプロセッサー」を、RAMは4GB/8GBを用意。ウェブサイト閲覧や動画視聴などの一般的なスマホ利用はもちろん、軽めのゲーミングまでこなせる性能を備えている。なお、最大8GBの仮想RAM拡張が可能で、よりスムーズなスマホ操作を楽しめるようになる。
128GB/256GBのストレージを内蔵。大量のデータを保存できる。また、カードスロットを備えており、マイクロSDカードを挿入することで容量拡張が可能となっている。
そして前面には13メガピクセルのフロントカメラを、背面には50メガピクセルの高解像度リアカメラを内蔵しており、風景撮影からテレワーク、オンライン授業などの用途にも活用可能。強力なXiaomi Imaging Engineとの組み合わせにより、鮮やかな写真撮影を楽しめる。
バッテリー容量は5,160mAhと大きめであり、長時間の連続使用が可能。外出先でも安心して長時間利用でき、利便性に優れていると言える。18W高速充電にも対応。わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も嬉しい。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- Redmi 14C本体
- スマホケース
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプタ
- SIMカードピン
▼33W充電アダプタが付属。
▼スマホ本体の外観。6.88インチの大きめなディスプレイを搭載したスタイリッシュな外観。
▼前面には13MPのフロントカメラが内蔵。
▼背面の様子。今回のレビュー時にはスターリーブルー色を使用している。
▼背面には50MPの高解像度カメラを搭載。
▼やや大きめだが、持ち運びには十分に適したサイズ感と重量。
▼背面は艶があり、カラーごとにテーマの異なるデザインを楽しめる。そこそこの高級感も感じられるうえ、指紋や手脂等の汚れが目立ちづらい点もGOOD。
▼厚みは8.22mmと薄く、ポケット等に入れて持ち運んでも支障にならないだろう。
続いて、インターフェースについて見ていく。
▼本体右側面。電源ボタンと音量調節ボタンが搭載。
なお、電源ボタンは指紋認証に対応しており、指をかざすだけで瞬時にロックを解除できる。
▼指紋認証の様子
▼左側面にはカードスロットが用意。
▼付属のピンでスロットを開き、マイクロSDカードおよびデュアルnanoSIMカードの挿入が可能。
▼上部の様子。3.5mmジャックが用意。
▼下部にはType-Cポート、スピーカーが用意。
以上の通り、シンプルかつスタイリッシュなデザインとなっている。
専用スマホケースが付属
パッケージには専用スマホケースが付属している。
▼実際に装着した様子
質はそこそこレベルだが、ケースに特にこだわらないのであれば、メインケースとして十分に活用できるレベルだ。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
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結果として、約27万点のスコアを記録することが出来た。
1万円後半~2万円前半のスマートフォンとしては、優れたスコアを記録できていると言える。
ウェブサイト閲覧や動画視聴を快適にこなせるほか、ゲームアプリも設定次第でスムーズに遊べるほどの性能と言える。
日常のスマホ利用において、スペック不足で支障に感じることはあまりないだろう。
一般的なスマホ利用は快適
本機の基本的なパフォーマンスを確認すべく、ウェブサイト閲覧時・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼画像多めのサイトでも瞬時に読み込まれる。
▼1,640×720(HD+)解像度のディスプレイでは、細かな文字まで見やすい。
普通にウェブサイトを閲覧する分には、まったく支障は無かった。
▼リフレッシュレートは最高120Hzまで変更でき、ページスクロール等も滑らかに行われる。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合も、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼高画質設定の動画をスムーズに視聴可能。
発色も良好。映像はカラフルで美しく、映画やアニメなどを視聴しても満足度の高い体験が可能だ。
また、WidevineはL1サポートとなっており、HuluやAmazonプライム、ネットフリックスなどのオンデマンド配信サービスにおいて、高画質設定の映像を楽しめる。
設定アプリから最大8GBの仮想メモリ(RAM)拡張を行うことも出来る。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴といった一般的なスマホ用途に関しては、ほぼ問題もなく快適に行うことができた。
スピーカー品質はそこそこレベル
続いて、いくつかの音楽を再生してスピーカー品質を確認してみた。
スピーカー品質はそこそこレベルといったところだ。
中~高音域に関してはクリアに響き渡るため、人の会話内容や、映像のセリフを聞き取る分には支障ないだろう。
▼サウンド品質確認の様子
一方で低音に関してはほぼ潰れてしまっており、聴こえてこない。また、内蔵しているのがモノラルスピーカーのため、音の立体感に欠け、音圧も強くない。
映画やアニメなどでセリフを聴きとる分には問題ないが、満足度の高いサウンドを求めているのであれば、3.5mmジャックを利用するか、Bluetooth接続で外部サウンドデバイスを使用した方が良いだろう。
実用的な性能のカメラ
また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
フロントカメラに関して、画質は概ね良好であり、ヒトの輪郭から表情までクリアに映し出すことが出来ていた。
ウェブ会議やオンライン授業など、オンライン通話用途に利用しても問題のない品質だ。
▼続いてリア(背面)カメラで撮影した画像。
▼屋外撮影時(1倍)
▼屋外撮影時(5倍)
▼屋外撮影時(10倍)
背面カメラについて、さすがに50MPに対応していることもあり、フロントカメラ以上に鮮明で美しい写真を撮影することが可能であった。発色も良く、肉眼で見た場合に近い色合いを実現している。上画像を見ても分かる通り、そこそこの遠景(5倍ズームまで)から近景まで、明瞭に撮影することができた。
旅行や記念撮影用のカメラとしても十分に活用できる品質だと言える。
ゲーミング性能の確認
本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『PUBG』プレイ時
まずは『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『HD』まで選択できた。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼「HD」画質ではビジュアルの粗さが多少目立つが、ゲームプレイ自体に支障をきたすレベルではない。
激しく動き回っても、ラグやフレームレート低下などを感じることはほとんどなかった。
▼画面も大きく、十分に迫力のあるゲーミングを楽しめる。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
続いて『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に操作することができた。
▼チャンク読み込み時にもあまり重さを感じない。
▼大規模なチャンクにおいても、特にカクつきが生じることなく、スムーズに移動できた。
大規模なバイオームを読み込む際などには、多少のカクつきやフレームレート低下を感じることはあった。しかし全体的にパフォーマンスは安定しており、終始スムーズなゲーミングが可能であった。
以上の通り、『PUBG』や『マインクラフト』レベルのゲームアプリであれば、問題なく快適に遊べることが確認できた。
『原神』プレイ時
最後に "激重" ゲームとしても有名な『原神』の場合について。
▼画質設定はデフォルト状態で "最低" に設定されており、デバイス負荷は "スムーズ" の状態。
▼画質設定を "低" に設定した場合、デバイス負荷が高まるが、依然としてスムーズなゲームプレイが可能であった。
▼画質設定を "中" に設定した場合、ゲームプレイ自体は可能なものの、フレームレート低下が顕著に生じるようになる。
以上の通り、画質設定を "低" あたりに設定した状態であれば、原神クラスのゲームアプリでもそこそこスムーズに遊ぶことが可能であった。
ちょっとした空き時間にゲームアプリを楽しみたい方々の、ニーズにも応えられるスペックとなっている。
長持ちするバッテリー
本製品は5,160mAhの大容量バッテリーを内蔵しており、Xiaomiは最大約22時間の動画再生が可能であると謳っている。
実際にウェブサイト閲覧や動画視聴など、一般的なスマホ用途で使用してみたところ、2日間(約14時間)のあいだバッテリーが持続した。バッテリーの持続力としては十分に実用的なレベルだと言える。
▼稼働モードを「バッテリーセーバー」もしくは「ウルトラバッテリーセーバー」に変更すれば、さらに長持ちさせることが可能だ。
外出先に持参しても、充電せずとも1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
そして18W高速充電にも対応しており、わずかな充電時間であっという間にバッテリーを回復できる点も嬉しい。
『Redmi 14C』のまとめ
今回紹介した『Redmi 14C』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- スタイリッシュでそこそこ高級感もあるデザイン
- パッケージにスマホケースが付属
- 大きくて操作しやすいディスプレイ
- 120Hz高リフレッシュレート対応
- 非常にリーズナブルな価格
- 十分に実用的なパフォーマンス
- 高画質リアカメラ
- 長持ちするバッテリー
- 3.5mmジャックが用意
悪かった点
- 解像度はできればFHD以上はほしかった
- スピーカー品質はそこそこレベル
以上の通り、下位モデルであれば1万円台で購入できるにもかかわらず、十分に実用的なパフォーマンスを発揮する高コスパスマホとなっている。
筐体デザインはスタイリッシュでそこそこの高級感もあり、価格以上の所有感を感じられるだろう。パッケージにスマホケースが同梱されており、購入後すぐに本格的なスマホ利用を開始できる点もGOOD。
MediaTek Helio G81-Ultra オクタコアプロセッサーを搭載することで、十分に実用的なパフォーマンスを発揮。一般的なスマホ用途であればスムーズにこなすことができた。120Hz高リフレッシュレートをサポートすることで、ページスクロール時も滑らかで目に優しい。
50MPリアカメラの品質も良好。近景からそこそこの遠景まで、クッキリと捉えることができた。
ゲーミングに関しても、原神レベルの激重ゲームでも設定次第では遊ぶこと自体は可能であった。
一方で、スピーカー品質はそこそこレベルだ。音楽・動画視聴時には外付けスピーカーやイヤホン等の使用をオススメしたい。
また、これだけ大きめのディスプレイを搭載しているのであれば、できればフルHD解像度以上はほしかったところだ。
何はともあれ、価格以上のクオリティを実現できている格安スマホだと言える。
できるだけコストを抑えつつ、使い物になる性能のAndroidサブスマホを探しているのであれば、現時点で間違いなく選択肢の一つに入れても良いモデルだ。
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