リン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、近年急速に普及している革新的なエネルギー貯蔵技術です。そのメリットは、高いエネルギー密度、長寿命、低自己放電率、環境に優しい性質などが挙げられる。一般的な鉛蓄電池と比較して、サイクル寿命がはるかに長く、経済性も高いため、様々な用途に適している。また、軽量化が図られているため、持ち運びや設置が容易で、RVや車中泊、キャンピング、太陽光発電・風力発電システムにも活用できる。
しかし、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーにも危険性が伴う。過充電、過放電、過電流、短絡などが発生すると、バッテリーが損傷し、発火や爆発のリスクが生じることがある。そのため、バッテリー管理システム(BMS)が重要で、適切な充電・放電管理や保護機能を持つことが求められる。
そこで今回は、「実用的な容量・優れた拡張性・安心安全の設計」の3点を満たした、『Redodo リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』(12V/100Ahモデル)について紹介したいと思う。
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ブランド | Redodo |
公式ウェブサイト | https://jp.redodopower.com/ |
公式商品ページ | https://jp.redodopower.com/products/redodo12v-100ah-battary |
商品名 | Redodo 12V 100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
セル | 四角LiFePO4セル |
動作電圧 | 12.8V |
充電電圧 | 14.4±0.2V |
最大継続充放電電流 | 100A |
使用可能容量 | 100Ah |
電力量 | 1280Wh |
バッテリーパックケース | アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS) |
本体サイズ | 172×329×214mm |
本体重量 | 約9.9kg(実測値) |
温度範囲 | 充電:0℃~50℃ 放電:-20℃~60℃ 保存:-10℃~50℃ |
▼公式紹介動画
Redodo 12V 100Ahリン酸鉄リチウムバッテリーは、100AのBMSを搭載し、高いエネルギー密度や環境にやさしい性能を持ち、さまざまな保護機能が付いている。温度や防水性も適切で、どんな状況でもすぐに使える製品だ。
▼安心して利用できるBMS保護設計。
このバッテリーは、鉛蓄電池よりも8倍のサイクル回数と3倍の寿命があり、環境にもやさしくコストパフォーマンスが高いため、鉛蓄電池の代替品として人気だ。
▼実用性に優れた、大容量バッテリーセルを内蔵。
Redodo 12V 100Ah LiFePO4バッテリーは、鉛蓄電池の25%の重量で、最大4個の直列・並列接続が可能。家庭用バックアップ電源やソーラー発電、風力発電システムに使用できるほか、軽量で持ち運びが便利なので、RVや野外観測機器、車中泊やキャンピングにも適している。
▼幅広いデバイスに対して使用可能。
▼直列・並列接続して容量を大幅に拡張できる。
このリチウムイオンバッテリーは、100%の放電深度(DOD)を実現し、最大100Aの充電・放電電流や1280Wの負荷電力に対応できる。鉛蓄電池よりも実際に使える容量が多く、自己放電率も低いため、使用しない間も電力損失が少ない点がメリットだ。
▼キャンプなどのアウトドアアクティビティにおける電源利用や、災害による停電時のバックアップ電源としての利用など、幅広い場面で活躍できる。
今回、本製品(Redodo 12V 100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー)を提携先より提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は、以下の通りだ。
【内容物一覧】
- バッテリー本体
- ユーザーマニュアル
- クイックガイド
- ターミナルボルト×2
- 絶縁カバー×2
- ブランドシール
▼初心者のための簡単操作ガイドが付属。
▼説明書やガイドは日本語に完全対応しているので安心だ。
▼接続方法など、図付きで分かりやすく解説されている。
▼ブランドシール。
▼ターミナルボルト&絶縁カバー。
バッテリー本体
▼バッテリー本体の外観。172×329×214mmのコンパクトな筐体サイズ。
▼上部には取り外し可能な取っ手が付いており、持ち運び時に役立つ。
▼重量は約9.9kgほどと重く、持つと結構なズッシリ感がある。子供やお年寄りの方が運ぶ際は注意した方が良いだろう。
▼真上から見た様子。
▼上部の左右には端子が用意。購入時には絶縁プラグが装着されています。
▼左右から見た様子。
▼取っ手の部分は簡単に取り外しが可能。だからといって、持ち運び中に落下してしまうことはないだろう。
▼背面の様子。
▼底部の様子。
このように、筐体デザイン自体はいたってシンプルなものになっている。
余計な端子やポート類がないため、この手のデバイスの扱いに慣れていない方でも簡単に使用できるだろう。
とは言え、保護機構がシッカリしているとはいえ、あくまでリチウムイオン電池のため、使用時には十二分な注意を払うことを推奨したい。
使用準備
手順①:絶縁手袋の装着
本製品を使用する際は、かならず絶縁手袋を装着しよう。
▼絶縁手袋は感電を防ぐのに必須。
手順②:端子の準備
まず上部の絶縁プラグを外す。
続いて、端子へターミナルボルトを挿入する。
ボルトはしっかりと締め付けよう。バッテリー端子が緩んでいると、端子が発熱し、バッテリー破損につながる恐れがある。
あとは、ボルト上部に絶縁カバーを装着する。
プラス・マイナス両方の端子に金属や導電性のものが接触するとショートする恐れがあるため、絶縁カバーは必ず装着しておこう。
手順③:バッテリー電圧の測定
端子の準備が完了したら、テスターを用いてバッテリーの電圧を測定しよう。
注意事項
テスターの先で両端子に触れ、電圧を測定する。なお、充放電するときに測る電圧はバッテリーの本当の電圧ではない。充放電してから電源や負荷切断した後、本当の電圧へ徐々に戻っていく。
電圧を測る場合、接続した充電器と負荷を切ってから、30分以上経過した後(電流無し)にテストを実施しよう。
▼実際の計測画面。
テスターで電圧を測る際、赤いプローブ(+)を正の端子に、黒いプローブ(-)を負の端子に入れる。使用中に素手でプローブの金属部分に触れないよう注意が必要だ。
測定値が≧12Vの場合、バッテリーを満充電しよう。
一方で、測定値が<12Vの場合、製品に何らかの不具合が生じている場合があるため、メーカーのサポート(service.jp@redodopower.com)まで連絡しよう。
手順④:バッテリーの満充電
本製品は輸送時の規定に基づき、購入時にはバッテリー残量が30~50%の状態となっている。電気を安定利用するために、バッテリーを満充電しておこう。
▼以下のようなリチウムイオンバッテリー用充電器を使用する。
なお、充電時に火花の発生を防ぐため、コンセントに接続する前に、充電器をバッテリーと接続しておこう。また、満充電完了後、充電器は必ずバッテリーから外しておこう。
なお、バッテリー容量は測定電圧から推測できる。
容量 | 電圧 |
100% | 13.5V |
99% | 13.4V |
90% | 13.3V |
70% | 13.2V |
40% | 13.1V |
30% | 13.0V |
20% | 12.9V |
10% | 12.8V |
1% | 10.8V(推奨低電圧切断電圧) |
0% | 9.5V |
これでバッテリーの使用開始準備は完了だ。
なお、バッテリー使用中は常に絶縁手袋を装着しておこう。
実際に使用した感想
実際に本製品『Redodo 12V 100Ahリン酸鉄リチウムイオンバッテリー』を使用した際の感想について述べていく。
なお、レビュー時には以下のようなインバーターを利用して電気を取り出した。
使用するには、バッテリーの上部端子にインバーターから伸びるケーブルを取り付け、ナットを締めるだけ。ほとんどの12ボルトバッテリーと同じ方法で、手軽で簡単だ。
インバーターからのマイナスとプラスの端子ケーブルをバッテリーに接続後、インバーターをオンにして加湿器やヒーター、空気清浄機などの家電製品に電力を供給した。
※画像はイメージ
使用した結果、本製品のバッテリー品質は良好だと言える。
大容量バッテリーで安定供給が可能
技術的な構造では、本製品には過充電、過放電、温度、ショートサーキットなどの保護機能があり、スムーズに動作し、安全が確保される。加湿器やヒーターを接続した際のテストで、ヒーターを700Wで動作させた際、バッテリーはインバーターに安定して電力を供給し続けることが出来ていた。バッテリーが過熱すると自動的にシャットダウンするが、今回のレビュー時には、電気を最後まで安定供給し続けてバッテリーを使いきることができた。
※画像はイメージ
また、家電を接続して稼働させ続けた結果、容量はメーカー公称値通りであることが確認できた。従来の鉛蓄電池のようなバッテリーは、容量の約60%しか放電しない。一方、LiFePO4セルは最大容量の99%以上を放電する。そのため、バッテリーに「100Ah」と表示されている場合、実際に100Ahの電力を利用することが出来る。
実に効率の良い電力供給が可能となっている。
メンテナンスの手間が省ける
LiFePO4バッテリーを内蔵した本製品には、電解液を補充したり、バッテリー酸に触れたりする必要がない。干渉なしで動作し続ける。他のタイプのバッテリーには、極端な熱で揮発性となる化学物質が含まれているものが多く、誤ったメンテナンスで爆発することさえある。しかしLiFePO4バッテリーははるかに揮発性が低いため、安心して扱うことが可能だ。
そもそもメンテナンスの必要性がないため、危険な化学物質を触れる機会さえないのが本製品の大きなメリットの1つだろう。
安心安全の保護機能
本製品には、バッテリー自体の保護と、接続された機器の保護のための先進的な安全機能が搭載されている。
まず、「過充電保護」および「過放電保護」がある。充電が完了している場合、コンセントやソーラーパネル等の供給源から電力を無理に引き出そうとせず、自分のセルを損傷することはない。また、完全にバッテリー残量がゼロになるまで放電しないようになっている。
「過電流保護」は、入力電圧が14.6ボルトを超えるとバッテリーをシャットダウンする。「ショートサーキット(短絡)保護」は、交差または損傷したワイヤーによる損傷を防ぐ。
さらに本製品には、温度が高くなりすぎるとシャットダウンする「温度センサー」が搭載されている。これにより、バッテリーが過負荷になったことで火災が発生する心配を低減している。しかし残念ながら、低温カットオフ機能はない。ほとんどの現代のバッテリーは、温度が低すぎると自動的に出力を低下させる。本製品にはその機能がないため、0℉以下で使用すると過放電してしまう恐れがあるので要注意だ。
優れた耐久性
耐久性の面から見ると、バッテリーはIP65の防水等級があり、雨や高圧ジェットに耐えられる。しかし一方で水没には耐えられない。ケーシングはしっかりしており、品質に問題は見つからなかった。ただし、バッテリーを落とさないように細心の注意が必要だ。ケーシングが落下に耐えられるかどうかは不明だが、落とさないに越したことはないだろう。
安定供給、公称値通りの電気容量などの点から、100Ah LiFePO4バッテリーとして非常に信頼性が高いと言えるだろう。
なお、本製品は2,000回の充放電サイクル後でも、最大容量の80%を保持するように設計されている。5年間のメーカー保証も付いており、長期間にわたり利用可能なモデルと言えるだろう。
容量拡張が可能
また、本製品を複数組み合わせて配列を構築することもできる。
※以下、12V・100Ahモデルを接続した場合の計算例
最大4つのバッテリーを並列接続して、12V、400Aの電力を供給することが可能。電圧を上げたい場合は、直列接続することができる。4つを直列接続すると、48V、100Aの電力が得られる。
合計で最大8つのバッテリーを接続することが可能。つまり、実用的な最大値は24V、400A、または48V、200Aまで拡張できるようになっている。8つのバッテリーを使用した場合の最大出力は10,240Wにも達する。
ヒーターやエアコンなど、大電力消費家電でも問題なく長時間稼働させることが出来るだろう。
並列・直列接続と聞くと難しく聞こえるかもしれないが、心配する必要はない。説明書に親切な図解が記載されているほか、Redodoはすべてのユーザーに24時間体制の電話サポートを提供している。取り付けに苦労している場合は、いつでも助けを求めることができるだろう。
『Redodo リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』のまとめ
今回紹介した『Redodo リン酸鉄リチウムイオンバッテリー』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 取り扱いが容易で、複雑な設備・設定が不要
- コンパクトで手頃な価格
- 堅牢で耐候性があり、IP65の防塵・防水性能を備えている
- 複数のバッテリーを組み合わせて大容量のバッテリーバンクを構築可能
- 2,000回の充放電サイクルが可能で、5年間のメーカー保証が付いている
悪かった点
- グリッドに接続されていない場合、バックアップバッテリーシステムが必要
- エネルギー密度が低く、大型で重い
- 携帯電話やノートパソコンなどのポータブルデバイスには適していない
- 落下による損傷に対して脆いので、保管・持ち運びには注意が必要
- 低温時の過放電を防ぐ機能がなく、0°F以下で使用すると過放電が起こり得る
Redodo 12V 100Ah LiFePO4ディープサイクルバッテリーは、コンパクトで手頃な価格ながら、耐久性と安全性を備えたバッテリーだ。このバッテリーは、2,000回の充放電サイクルが可能であり、5年間のメーカー保証が付いている。太陽光発電を利用している場合、グリッドに接続されていない場合にはバックアップ用のバッテリーシステムが必要になる。本製品があれば、昼間に太陽光パネルがバッテリーを充電し、夜間にはバッテリーから電力を引き出すことができる、環境に優しい24時間稼働のエネルギーソースを持つことができる。
本製品は堅牢で耐候性があり、単独で使用したり、大容量のバッテリーバンクに組み込んで使用することが可能。さらに、過充電や過放電からバッテリーを保護するための安全機能が充実しており、信頼性が高い。また、LiFePO4バッテリーは、1,000回以上の充放電サイクルが可能で、従来の鉛蓄電池やリチウム電池に比べて低メンテナンスで安全性が高いことが特徴だ。
ただし本製品には、エネルギー密度が低く、大型で重いという欠点もある。このため、携帯電話やノートパソコンなどのポータブルデバイスのみの充電にはあまり適していないだろう。
総合的に見て、Redodo 12V 100Ah LiFePO4ディープサイクルバッテリーは、堅牢で耐候性があり、安全機能が充実した優れたディープサイクルバッテリーだ。
価格面でも手頃なため、12Vバッテリーが必要な場合には、このバッテリーは優れた選択肢と言えるだろう。
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