最近ではPS5やXbox Series Xなどの家庭用据え置きゲーム機だけでなく、外出先でもスマホやタブレット端末を使用してゲームを楽しむ人々が増えてきている。
スマホ・タブレット等の携帯型端末でゲームを遊ぶ一番のメリットはその "手軽さ" だが、一方で処理の重いゲームアプリを遊びたい場合には、相応の高価な端末を購入する必要がある。
またバッテリー消耗も激しく、ゲームアプリを長時間プレイすることで通常のスマホ・タブレット利用に支障をきたしてしまうこともあるだろう。
そこで今回オススメするのが、コンパクトな筐体サイズでプレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームから、Android対応のゲームアプリまでを快適に遊ぶことのできる、完成度の高い携帯ゲーム機『Retroid Pocket 3』である。
Android11搭載の完成度が高い携帯ゲーム機
今回紹介する『Retroid Pocket 3』は、手のひらサイズでプレイステーション1などの3Dタイトルを快適に遊べる、Android11搭載の携帯ゲーム機だ。
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ブランド | Retroid |
製品名 | Retroid Pocket 3 |
OS | Android 11 |
ディスプレイサイズ | 4.7インチ IPSタッチスクリーン |
解像度 | 750×1334(16:9) |
CPU | Unisoc Tiger T310 |
GPU | PowerVR GE8300@800MHZ |
RAM(メモリ) | 2GB / 3GB LPDDR4X |
内部ストレージ | 32GB EMMC |
TF カード | TFカード拡張サポート 最大512GB |
外部出力 | HDMI対応720P |
内蔵スピーカー | 1W×2(デュアルスピーカー内蔵) |
バッテリー容量 | 4000mAh |
対応通信規格 | Wi-Fi:2.4G/5G 802.11a/b/g/n/ac Bluetooth 5.0 |
対応ゲーム | PSP、MD、N64、DC、FC、GBC、MAME、SFC、GBA、PCE、WSC、Android ゲームなど |
本体サイズ | 18.5 x 8.1 x 2.4 cm |
本体重量 | 約230g |
18.5 x 8.1 x 2.4 cm、わずか約230gほどの軽量かつコンパクトな筐体に、4.7インチ IPSタッチスクリーンを搭載。解像度は750×1334に対応しており、カラフルで鮮明な映像を楽しむことが可能。
ニンテンドースイッチLiteよりもコンパクトなポータブルデバイスとなっており、カバンなどに入れて外出先へもラクラク持ち運ぶことが出来るだろう。
筐体の前後左右には充実したインターフェースを備えており、幅広いタイトルの操作に対応できるようになっている。
▼外部モニターへの出力にも対応している。
Android11ベースの独自OSを採用しており、CPUにはUnisoc Tiger T310を、RAM(メモリ)は2GB / 3GB LPDDR4Xを搭載。Android対応のゲームアプリから、プレイステーションやゲームボーイアドバンスなどのレトロゲームまでを快適に遊べる性能を擁している。
内部ストレージは32GB用意しているほか、必要に応じて最大512GBまでのTFカードの挿入も可能。
そして約6時間持続する4,000mAhバッテリーを内蔵しており、外出先でゲームを遊びたい方にもオススメだ。
コンパクトかつ軽量な筐体で、外出先や旅行先でのちょっとした空き時間にゲームを遊ぶには最適な端末だと言える。
Androidゲームアプリや、昔懐かしのレトロゲームを遊びたい方には、是非オススメしたいゲーム機である。
なお、今回のレビュー時には3GB LPDDR4X RAM搭載モデルを使用している。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ゲーム機本体
- ユーザーマニュアル
- USB Type-Cケーブル
- 画面保護ガラスカバー
▼ユーザーマニュアルは日本語非対応だが、扱い方はシンプルなため困ることは無いだろう。
保護カバーも付属する点は嬉しい。
▼ゲーム機本体。見た目的にはニンテンドースイッチliteに近い印象を受けるデザインだ。なお今回のレビュー時にはブラック色を提供していただいている。
▼18.5 x 8.1 x 2.4 cm、約230gのコンパクトかつ軽量な筐体デザインは、長時間のゲーミングや持ち運びにも適している。
軽量かつコンパクトな一方で、造りはシッカリしており、安っぽさは感じられない。
▼ニンテンドースイッチ(上)と並べた様子。『Retroid Pocket 3』の方が一回りも小さい。
続いてインターフェース構成について見ていく。
▼正面には充実した操作インターフェースが用意。幅広いタイトルの操作に対応可能。
▼左側面には音量調節ボタンが用意。
▼右側面にはHOMEボタンが搭載。
▼上部の様子。
▼上部にはL1/L2トリガー、R1/R2トリガー、電源ボタン、microHDMIポート、SELECT/STARTボタンが搭載。
▼L2/R2トリガーの位置と形状は押しやすいように工夫されている。
▼本体下部にはカードスロット、Type-Cポート、3.5mmオーディオジャックが用意。デュアルスピーカーも内蔵されている。
▼カードスロットにTFカードを挿入することで、最大512GBまでの容量拡張が可能。
このように、コンパクトな筐体に必要なインターフェースがすべて詰め込まれた、洗練されたデザインとなっている。
本体の起動
電源ボタンを長押しすると、OSが起動する。
▼初期言語は英語だが、日本語にも変更可能。
▼Wi-Fi接続設定。タッチ操作に対応しているため、スマホのような感覚で入力できる。
▼プリインストールアプリの指定が可能。
▼最後にRP3/AOSPランチャーのいずれかを選択すると、メイン画面が表示される。
なお、今回のレビューではAOSPランチャーを選択した。
扱いやすいインターフェース
メイン画面では、一般的なスマホやタブレットのように、様々なアプリケーションが並んでいる。
システムのベースはAndroid11のため、基本の操作方法は一般的なAndroidデバイスと同様だ。
▼音量マイナス+電源ボタン同時押しでスクリーンショット撮影が可能。
▼設定アプリでは、Androidの各種設定項目にアクセスできる。
PlayストアからAndroid対応アプリを購入・インストールすることも可能。
▼設定から自動回転をONにすることで、縦画面表示にも対応できる。
このように、インターフェース自体は一般的なAndroidデバイスと大差ないため、慣れている方は違和感なく使用することが出来るだろう。
AnTuTuベンチマークテスト
本機について、スマホ・タブレット端末の性能を測ることのできる『AnTuTuベンチマークテスト』を実施してみた。
▼Android端末におけるAnTuTuベンチマークテストの実施方法はコチラを参照
-
Android端末でAnTuTuベンチマークテストを行う超簡単な方法(2023年時点)
スマートフォン・タブレットなどのモバイル端末のスペック(スコア)を計測することのできるツールとして、『AnTuTu Benchmark』(アンツツ ベンチマーク)というものがあります。 AnTuTuと ...
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結果として、約16.3万点のスコアを記録した。
軽めのゲームアプリを遊ぶには、十分に実用的な性能だと言える。
エミュレータによるレトロゲームに関しても、PS2世代以前のタイトルであれば問題なくスムーズに動作するだろう。
ウェブサイト閲覧や動画視聴はスムーズ
ウェブサイト閲覧から動画視聴などで利用した際のパフォーマンスを確認してみた。
まず、複数のウェブサイトを閲覧してみたが、いずれの場合もスムーズかつ迅速にページが表示された。
▼画像多めのサイトでもスピーディーに読み込まれる。
ページスクロール時にカクつきや遅延などを感じることもなく、いたって快適なウェブブラウジングが可能であった。
▼▼縦表示+タッチ操作で、スマホのような感覚で利用できる。
続いて、YouTubeやネットフリックスなどで、動画を視聴してみた。
この場合も、スムーズに動画を再生することが出来た。
▼高画質設定でも再生中に動画がストップしたりラグることもなく、安定した再生が可能。
▼IPSスクリーンの発色は良好で、実写映画からアニメまで品質の高い映像を楽しめる。
このように、ウェブサイト閲覧や動画視聴などは快適にこなせるだけの性能を擁している。
内蔵デュアルスピーカーの品質も良く、低音こそ響かないものの、中~高音域に関してはクリアに聴きとれる。
ゲーミングだけでなく、ちょっと動画を視聴したり、ウェブサイトで調べものを行う際にも役立つだろう。
ゲーミング時のパフォーマンス
続いて、肝心のゲーミングパフォーマンスについて確認してみた。
Playストアより、いくつかゲームアプリをインストールした。
まずは『PUBG』プレイ時について。
▼グラフィック品質は "標準" までしか選択できなかった。
実際にいくつかの試合に参加してみたが、たまにテクスチャの読み込み遅延が発生する程度であり、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、スムーズなゲームプレイが可能であった。
▼画質もそこそこ良い。普通にプレイする分には支障のないレベルだと言える。
▼4.7インチディスプレイは、探索や索敵を行うには十分な大きさだ。
標準グラフィック設定ではビジュアルに多少荒い点が目立つが、それでも普通にゲームを楽しむ分には問題のないパフォーマンスを実現できていた。
続いて統合版『マインクラフト』プレイ時について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
▼カクつきもなく、処理の重くなりがちなバイオームでもスムーズに操作できた。
マインクラフトのようなゲームパッド対応アプリでは、デフォルトで『Retroid Pocket 3』の各種ボタン・スティックを使用することが出来る。
▼実際にプレイしている様子
▼タッチ操作とは比べ物にならないほど、スムーズな操作が可能。画面が指紋などで汚れることもなく、ストレスが軽減される。
そしてエミュによるレトロゲームプレイ時のパフォーマンスも確認してみた。
※画像はイメージ
750×1334解像度のIPSディスプレイで描画される映像はクリアかつ発色も良好で、満足度の高い映像品質でゲームを楽しむことが可能であった。大きな画面のおかげで、情報表示量の多いタイトルでも支障なく遊べる。
PS1やニンテンドー64世代以前のタイトルであれば、全体的にスムーズなパフォーマンスを実現しており、スペック不足を感じることはほとんどなかった。
▼PS1世代のタイトルであれば、処理落ち等も一切生じない。
※画像はイメージ
ただし、PS2やPSP等の3Dゲームに関しては、タイトルによっては処理落ちが生じ、ゲームプレイにやや支障をきたした。
▼PS2タイトルでは処理落ちやカクつきが発生することがあり、性能不足を如実に感じる。
※画像はイメージ
個人的に各プラットフォームのタイトルをプレイした感覚では...
- スーファミやゲームボーイアドバンスなど:非常に快適
- PS1やニンテンドー64など:非常に快適
- PSPやPS2など:場面によってカクつきを感じる
といった印象。PS2以前に発売された世代のプラットフォームのタイトルであれば、比較的スムーズに遊ぶことが出来るだろう。
操作性は快適
各ボタンを押した時の感覚は心地よく、アナログスティックの反応性も良いため、終始快適なゲーミングが可能であった。
▼左右のR/Lトリガーも押しやすい。
アナログスティックやLRトリガーなど、ゲームパッドとしては最低限のインターフェースが揃った構成となっているため、スーファミ世代からPS2世代のタイトルまで、快適に操作できる。
START/SELECTの位置がやや押しづらいかな、と感じることはあったが、数ある中華製携帯ゲーム機の中でも優れたユーザビリティを実現した操作インターフェースだ。
大容量バッテリー搭載
本製品は4,000Ahの大容量バッテリーを内蔵している。
実際に使用してみたところ、動画視聴、ウェブブラウジング、少々のゲームアプリ起動などを日中に行ってみたが、充電なしでも1日中(5~6時間程度)は利用し続けることが可能であった。
使用頻度にも依るが、空き時間にちょこちょこ遊ぶ程度であれば、外出先に持参しても充電せずに1日間は余裕でバッテリーがもつだろう。
『Retroid Pocket 3』のまとめ
今回紹介した『Retroid Pocket 3』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 充実した操作インターフェース
- 発色の綺麗なIPSスクリーン
- PS2世代以前のタイトルであればスムーズに動作
- 心地よく反応性の良いボタン操作
- 比較的リーズナブルな価格
悪かった点
- START/SELECTボタンは押しづらい
以上の通り、レトロゲームタイトルからPS2世代の3Dタイトル、そしてAndroid対応ゲームアプリまで、快適に遊べる汎用性の高い携帯ゲーム機となっている。
筐体はコンパクトかつ軽量であり、カバンに入れて外出先に持ち運んで遊ぶことにも十分適している。
内蔵デュアルスピーカーの性能もそこそこ優れており、音に立体感はないものの音圧が強く、迫力のあるサウンドを楽しむことが出来た。
基本性能自体が優れているため、PSPやPS2世代以前のタイトルを遊ぶ分には問題のないパフォーマンスとなっている。
イヤホンジャック、6時間程度持続可能なバッテリーを搭載していたりと、携帯ゲーム機として必要な条件をすべて満たしていると言えるだろう。
外出先でのちょっとした空き時間を潰す方法を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
【特別割引コード】
Banggoodより購入時に下記クーポンコードを適用することで、約2,500円OFFの割引が適用されます。
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- 有効期限:2023年2月28日(火)まで
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