最近は、家電にインターネット通信機能を搭載したIoT(Internet of Things)機器が、一般家庭でも多く普及するようになってきた。
その最たるものが、全自動で自宅の掃除を行ってくれる『ロボット掃除機』だ。
今現在、安価なものから高価なものまで、市場には多くのロボット掃除機が出回っている。初めてロボット掃除機の購入を検討している方は、どのモデルを選べば良いか迷っている方も多いだろう。
今回紹介するのは、数あるロボット掃除機の中でも優れた性能と充実した機能を擁する『Roborock S7 MaxV Ultra』だ。
ゴミ収集からモップ洗浄まで全自動の高性能ロボット掃除機
今回紹介する『Roborock S7 MaxV Ultra』は、ゴミ収集(集塵)からモップ洗浄、給水までを全自動で行うことのできる、ハイエンドロボット掃除機だ。
ブランド | Roborock(ロボロック) |
モデル名 | Roborock S7 MaxV Ultra |
吸引力 | 最大5,100Pa |
物体認識技術 | 高精度LDSレーザーセンサー |
音声操作 | 対応(Siri, Amazon Alexa, Google home) |
対応アプリ | Roborock |
本体サイズ | 353×353×96.5mm |
ステーションサイズ | 422×504×420mm |
ダストパック容量 | 2.5L |
最大5,100Paの強力な吸引力を誇っており、従来比2倍となる吸引力と汚れを丁寧に拭き取る水拭きと相まって、いつでも床はサラサラ。筐体の厚みは約9.6cmのため、小さな隙間に入り込んだホコリでも完全に除去することができる。
▼強力な吸引力で小さな塵も除去。
毎分3,000回高速振動するモップを搭載しており、水拭きにも対応。600gの高加重モップ加重で、皮脂、花粉、コーヒーなどを強力に拭き取ることができる。
▼吸引掃除を停止し、水拭きだけを念入りに行う「水拭き強力モード」を搭載。
水拭きモップを高速振動させながら、よりきめ細かなルートを走行し、床のべたつきなどもさっぱりと拭き上げる。
▼カーペット走行時にはモップが自動的に自動的に5㎜持ち上がり、カーペットを濡らさず走行を継続する。
障害物回避性能が大幅にアップ。顔認証技術の原理を活用したストラクチャードライト&カメラと、画像から物体の特徴を捉えるRGBカメラ、2つのカメラを搭載。旧機種のS6MaxVと比べて障害物の認証スピードが70%速くなり、障害物回避精度が22%向上している。
そして3way自動ドックが同梱されており、水拭き中や終了時にモップを自動洗浄。水拭きやモップ洗浄用の水を自動給水。さらに本体のゴミを自動収集する、3way全自動を実現している。
▼給水やモップ洗浄、充電、集塵などを全自動で行うことが可能。
以上の通り、効率的な掃除を可能にする高精度レーザーセンサーや大容量バッテリーの搭載をはじめ、アプリによる管理など、ロボット掃除機に求められる基本性能を高次元で実現した高性能モデルとなっている。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ロボット掃除機本体
- 3way全自動ドック
- 高速振動対応モップクロスマウント
- 高速振動対応モップクロスN
- 電源ケーブル
- ベースステップ
- ゴミ収集ドック用使い捨て紙パックB
- クイックスタートガイド
- ロボット掃除機 取扱説明書
- 3way全自動ドック 取扱説明書
▼取扱説明書やクイックスタートガイドが充実しており、初めてロボット掃除機を扱う方でも簡単に理解できるようになっている。
▼いずれも日本語に完全対応。
ロボット掃除機本体
▼ロボット掃除機本体。直径35.3cm、高さ9.65cmの円形デザイン。
▼上部にはLDSレーザーセンサーと、各種操作ボタンが搭載。
▼側面の様子
▼側面正面にはRGBカメラ、ストラクチャードライト・レシーバカメラ、ストラクチャードライトが内蔵。家具や小物などをAIが瞬時に分析し、位置や種類を特定する。
▼左右の側面には衝突防止センサーが搭載されている。
▼背面には水タンクが搭載。
▼給水し、モップパッドを装着することで水拭き掃除を行わせることができる。
▼上部のフタを開けた様子。
▼中央の取っ手を掴んで持ち上げることで、本体に内蔵されたダストボックスを取り出すことが出来る。
▼ダストボックスはフィルターを簡単に分離できるため、掃除が簡単だ。
▼底面の様子。
▼ゴミを絡めとるサイドブラシが装備。
▼大きな車輪でカーペット等の多少の段差は乗り越える。
▼後部にはモップパッドが装着されている。
▼簡単に取り外して、クリーニングできるようになっている。
▼中央にはゴミ吸い取り口が空いている。
▼中央のつまみを押しながら持ち上げることで、カバーを取り外すことが出来る。
そして吸引口のブラシを取り外して掃除することが可能だ。
ゴム製のデュアルアクションブラシは汚れが付着しづらく、髪の毛などのゴミも絡まりづらいため、メンテナンスが非常にラクだ。
このように、メンテナンス性に優れている点も、本製品のメリットの1つだと言えるだろう。
3way全自動ドック
本製品には3way全自動ドックが付属しており、ロボット掃除機が集めたゴミを溜めておいたり、モップパッドの洗浄を全自動で行ってもらうことが出来る。ただしモップの乾燥機能が搭載されていない点はやや残念だ。
▼ドック本体。
▼ドックの正面下部は帰ってきたロボット掃除機がすっぽり収まり、充電やゴミの吸い上げを行うようになっている。
▼上部の様子。
▼上部には汚水タンクと清水タンクが入っている。
▼水拭きを行う際、清水タンクに水道水を給水しておくことで、モップパッドを全自動で洗うことが可能になる。
▼モップパッド洗浄後の汚水は、汚水タンクへと溜められる。
▼また、タンク横のフタを外すと、ゴミ収集用の紙パックが収まっている。
▼紙パックは簡単に脱着が可能。2.5Lのダストパック1つにつき約60日分のゴミを溜めておけるため、交換頻度は少なめで済む。
▼ドック側面の様子。
▼背面の様子。
▼背面には電源コード接続用のポートが用意。電源コードが邪魔にならないように、巻取り部も用意されている。
このように、ドック自体は中々にゴツイ見た目になっている。清水・汚水タンクおよび紙パックを内蔵している分、ドックのサイズも大きめだ。個人的には、持ち運び時に手をかけることのできる場所が用意されていない点がやや残念に感じた。
使用開始までの手順
本製品の使用を開始するまでの手順は、いたって簡単だ。
①:ドックの設置
まず最初にドックを設置する。
▼周囲の壁から多少離した場所への設置が推奨されている。
続いてベースステップを装着する。
▼ベースステップ
そして電源コードをコンセントに接続しよう。
▼巻き取り部が用意されており、余ったコードが邪魔にならない。
②:ロボット掃除機のセッティング
続いて、ロボット掃除機本体を準備する。
ステーションに設置するとロボット掃除機の電源が入る。
③:専用アプリでロボット掃除機をペアリング
最後に、スマホやタブレット端末等に専用アプリをインストールし、ロボット掃除機との接続(ペアリング)を行う。
▼専用の無料アプリ(iOS・Android対応)
インストール後、アプリを起動しRoborock S7 MaxV Ultraとの接続を行う。アプリインターフェースも日本語に完全対応しているので安心だ。
画面の指示に従って連携を進めていこう。なお、ロボット掃除機の接続には、2.4G対応のWi-Fi環境が必要だ。
アプリを利用することで、外出先のLTE(4G・5G)回線からでも、スマホで掃除の指示を出すことが出来る。
掃除が完了したり、何らかの不具合が発生した場合には、スマホに通知が入る。離れた場所からでもロボット掃除機の状態を逐一把握できるので安心だ。
なお、本製品はロボット掃除機から音声が流れるが、アプリ上で複数種類の音声から変更できる。
▼アニメ声や執事声、博多弁や関西弁など、非常にバリエーション豊かなボイスが用意。
筆者は今までに数多くのロボット掃除機を試用したが、これほどバリエーションに富んだ音声が用意されいるモデルは珍しい。気分に応じて変更することで、日ごろから楽しい気分でロボット掃除機を使用できるだろう。
④:自室のマッピングを行う
セットアップが完了したら、自宅のマッピングを行おう。
自宅の中をマッピングさせることでロボット掃除機が部屋の形を覚えて、次回以降から最適ルートで清掃を行うようになる。
接続完了後、アプリ上で指示を出すことでマッピングを行わせることが出来る。
▼室内のマッピングに出発。
▼室内を自動走行して、マッピングを行っている様子。
そしてマッピングが完了すると、アプリ上に掃除範囲のマップが生成される。
本製品のマッピング速度は非常に早く、以前利用したロボット掃除機では40分ほどかかった室内を、たったの10分足らずでマッピングすることができた。
マッピング・清掃が完了したロボット掃除機は、自動的にベースへと帰還する。ベース待機時は常に給電が行われているため、いちいち電源を切る必要はない。
▼自動的にベースへ戻ってくる様子
なお、デフォルト設定ではロボット掃除機がベースへ戻るたびに、ゴミの吸引が行われる。この時の音が結構大きい。
いちいち吸引を行わせる必要のない場合は、アプリ上でON/OFFを切り替えることも可能だ。
▼吸い上げられたゴミは、ステーション内のダストパックに収納される。2.5Lの大容量パックは約60日間分ものゴミを溜めておくことが可能だ。
以上でロボット掃除機本格利用のためのセッティングが完了した。
次回以降は、
- ステーションのボタンを押す
- アプリから指示を出す
- Amazon AlexaやGoogle Home経由で音声指示を出す
- 事前に掃除を予約する
といった操作を行うことで、ロボットが全自動で隅々まで掃除してくれるようになる。
アプリ経由で、外出先からLTE(4G・5G)回線で指示を出すことも可能だ。
▼吸引力の調整や清掃予約(スケジューリング)などもアプリ経由で行うことが出来る。
▼アプリ上ではAIの設定や、衝突防止機能の設定、ペットの有無による掃除調整など様々な機能を利用できる。
▼オフピーク充電やおやすみモード、チャイルドロック機能も用意。各家庭の状況や都合に合わせて、掃除設定を柔軟にカスタマイズ出来る点も魅力的だ。
ロボット掃除機の本格利用前に、アプリの設定画面をあらかたチェックしておくことをオススメしたい。
3Dマップ機能が用意
アプリには3Dマップ構成機能が用意されており、マッピング時に自動認識された家具類が、3Dオブジェクトとしてマップ上に表示されるようになる。
▼室内構造だけでなく、床の材質まで3Dマップ上に表示される。
▼家具の編集や部屋の区分け、進入禁止エリアの設定(後述)など詳細なカスタマイズも可能。
掃除マップを3Dで確認することで、より効果的・効率的な掃除指示を出すことが可能になるだろう。
高い走破性能で隅々まで掃除
本製品の走破性能は高く、カーペットの上や、多少の段差は乗り越えて掃除してくれる。
▼フローリングや絨毯など、床の素材によって吸引力が落ちることはない。
▼ヒトの手では面倒な部屋の隅まで、文句ひとつ言わずにスイスイ掃除してくれる。
▼実際に掃除している様子
上述した通り、本製品の厚さは約9.65センチほどとなっている。
そのため、ソファーや戸棚の下などの狭い隙間でも、問題なく入り込んでホコリを取ることが出来る。
▼通常では掃除しづらい家具下のホコリもスイスイ取ってくれる。
通常であれば手抜きしがちな場所でも全自動で掃除してくれるため、部屋の中を常に隅々までキレイに保っておくことが出来る。
この便利さは、一度体験すると手放せなくなること間違いなしだ。ただし、散乱するコード類に絡まりやすいため、稼働前に片づけておこう。
▼実際に1回掃除を行わせた際に、収集されたゴミ。
▼普段から部屋の掃除には気を付けているつもりであったが、一度の稼働でこれだけの埃・ゴミを集めることが出来ていた。
本製品の掃除能力は実に優れていると言えるだろう。
なお、アプリ上にはリモコンが用意されており、ラジコンやゲームアプリの操作感覚で、ロボット掃除機を直接操作することも出来る。
稼働音は比較的静か
本製品の稼働音はバランスモードであれば比較的静かであり、おやすみモードであれば夜間に稼働させても苦情などを気にするレベルではない。
▼吸引力はアプリ上から調整可能。水拭き強度も変更できる。
また、カーペットなど、走行場所に応じて自動で吸引力を切り替える機能も用意されている。
▼バランスモード走行時
ただし、さすがに強力モードまで上げると、吸引音が大きく、うるさく感じるようになる。
▼強力モード走行時
場所や使用時間帯に応じて、出力を使い分けると良いだろう。
室内の様子を確認できるビデオマネージャー機能
ロボット掃除機本体にはカメラが内蔵されており、アプリ上に用意された「ビデオマネージャー」機能を利用するおkとで、外出先からスマホ等の端末で室内の様子を確認することも出来る。
▼アプリ上から走行状況をリアルタイムで確認できる。
▼ビデオマネージャー機能を利用している様子
通信状況によって映像に多少のカクつきは見られるが、映像自体はクリアかつ鮮明なため、留守の間でも室内の様子を見ることが可能だ。また、音声通話機能と組み合わせて、留守中の子供やペットとの会話を楽しむことも出来る。
▼ゲームアプリのように、遠隔地からロボット掃除機のラジコン操作を行うことも可能だ。
単なる掃除としてだけでなく、見守りカメラとしても機能するだろう。
立ち入り禁止区域などを設定可能
ロボット掃除機が走行した場所は自動でエリア分けされる。
▼部屋ごとの名称も自由に編集可能。
ロボット掃除機に立ち入り禁止区域を指定することも出来る。
▼赤枠で立ち入り禁止区域を指定。
▼赤線で立ち入り禁止線を設定。
立ち入り禁止区域に指定された場所には、ロボット掃除機は立ち入らないようになる。
▼白線がロボット掃除機の軌跡。立ち入り禁止区域を避けて掃除していることが分かる。
玄関の靴置き場など、掃除してほしくない場所がある場合にはとても便利な機能である。
消耗品の交換時期が一目で判る
アプリ上には消耗品の使用時間が記録されており、交換までの残り目安期間を確認することができる。
ロボット掃除機の性能を最大限発揮するためにも、各消耗品の交換時期を逐一確認しておくと良いだろう。
水拭きでフローリングをピカピカに
上述した通り、ロボット掃除機に水拭きをさせることも可能だ。
▼水拭きを行わせる際は、ステーションの清水タンクへ洗浄用の水道水を注いでおこう。
そしてロボット掃除機の底面にモップパッドを装着した状態で水拭きモードで清掃指示を出すことで、フローリングの水拭きを行わせることが出来る。
▼モップ等で床を拭いた場合と同様に、ロボット掃除機が通った跡はピカピカの状態になる。
試しにコーヒーをこぼしてしまったフローリングに対して水拭き掃除を行わせてみた。
その結果、シミ1つ残すことなく、汚れを綺麗にふき取ることができていた。
体力を使わずに水拭きを行いたい場合にはうってつけだ。
そして水拭きが完了すると、ステーションへ帰還した際にモップ洗浄が自動で行われる。
掃除だけでなく、その後の後処理も全自動で行われるため、掃除に労力を割く必要がなくなる分、プライベートに割り当てる時間を増やすことが出来るだろう。
ただ、個人的には乾燥も行ってほしかったところだ。
音声アシスタント&位置情報サービス連携に対応
本製品はSiriショートカット、Amazon Alexa、Googleアシスタント等の音声アシスタントに対応しており、連携することで、声で掃除の指示を出すことが可能となる。
もはやスマホ操作すら必要とせず、声やで掃除の指示を行うことの出来る高機能ロボット掃除機となっている。
他社ブランド高性能ロボット掃除機との比較
現在、市場には非常に多くのロボット掃除機が出回っており、人によってはどのモデルを購入すれば良いのか迷ってしまう方もいるだろう。
そこで、『Roborock S7 MaxV Ultra』と同価格帯の、他社ブランドの高性能ロボット掃除機との比較を行ってみた。
今回の比較対象として、以下の3モデルを用意した。
▼より詳細は比較はコチラを参照してください。
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【2023年最新】高性能ロボット掃除機4機種徹底比較&おすすめランキングまとめ
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Narwal Freoとの比較
『Roborock S7 MaxV Ultra』と『Narwal Freo』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | Narwal Freo(画像右) |
353×353×96.5mm | 350×351.5×106 mm |
ロボット掃除機本体のデザインに関して、Narwal Freoは清潔感のある白色を基調としたデザインであるのに対し、Roborock S7 MaxV Ultraは黒を基調としたシックで落ち着いたデザインとなっている。
直径はほぼ同じ。厚みはRoborock S7 MaxV Ultraの方が4mmほど薄いが、体感的にはサイズに差はほとんどない。いずれの掃除機も、狭い隙間に難なく入って行けるだろう。
ステーションサイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | Narwal Freo(画像右) |
422×504×420mm | 370×415×435 mm |
ステーション(ドック)の高さはほぼ同等。横幅も大差ないが、奥行きはベースステップが手前に出てる分、Roborock S7 MaxV Ultraの方が場所をとるカタチになっている。
いずれのステーションも清水・汚水タンク、集塵パックを内蔵しているが、個人的にはNarwal Freoの方が見た目的にスタイリッシュなデザインに収まっていると感じた。一般家庭に設置して周囲に違和感なく溶け込むのは、Narwal Freoのステーションだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
Narwal Freoはステーションの自動集塵に非対応だが、自動モップ乾燥機能を搭載している。一方でスマートスピーカー等を利用した音声操作には対応していない。
対してRoborock S7 MaxV Ultraは自動集塵に対応しているが、自動モップ乾燥機能は非搭載。しかしSiri, Amazon Alexa, Google home等を利用した音声操作に対応している。
掃除性能・水拭き性能は両モデルとも実に優れており、わずかなホコリや塵、床の染みも逃さず除去することが出来ていた。しかし、最大吸引力はRoborock S7 MaxV Ultraの方が大幅に勝っている。
そしてRoborock S7 MaxV Ultraは内蔵カメラを利用して、外出先からでも室内の様子を映像で確認できる。
機能の充実度で言えばRoborock S7 MaxV Ultraの方が勝っているが、そのぶん価格が2万円ほど高めに設定されている。また、ドックのゴツい見た目を好まない人もいると思う。
デザインや価格にこだわらないので、とにかく高性能なロボット掃除機が欲しいのであればRoborock S7 MaxV Ultraを、できるだけ価格を抑えつつ高性能、かつ見た目もオシャレなロボット掃除機が欲しいのであればNarwal Freoの方をオススメしたい。
選ぶポイント
- とにかく多機能かつ高性能なロボット掃除機が欲しい ⇒『Roborock S7 MaxV Ultra』
- 比較的リーズナブルな価格で実用的な性能のロボット掃除機が欲しい ⇒『Narwal Freo』
- 自宅に自然に溶け込むオシャレなデザインのモデルが良い ⇒『Narwal Freo』
▼Narwal Freoのレビュー記事はコチラ
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『Narwal Freo ロボット掃除機』レビュー | モップ自動洗浄乾燥ステーション付属、水拭き対応の高性能モデル
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ECOVACS DEEBOT X1 OMNIとの比較
『Roborock S7 MaxV Ultra』と『ECOVACS DEEBOT X1 OMNI』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) |
353×353×96.5mm | 362×362×103.5mm |
ロボット掃除機本体のデザインに関して、金属特有の光沢が見られ高級感と存在感を放つDEEBOT X1 OMNIに対し、Roborock S7 MaxV Ultraは黒を基調としたシックで落ち着いたデザインとなっている。
直径はDEEBOT X1 OMNIの方が1cmほど大きめ。Roborock S7 MaxV Ultraの方が7mmほど薄めだが、体感的にはサイズに差はほとんどない。いずれの掃除機も、狭い隙間に難なく入って行けるだろう。
一方で、ステーションのサイズは大きく異なる。
ステーションサイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | ECOVACS DEEBOT X1 OMNI(画像右) |
422×504×420mm | 417×448×573mm |
Roborock S7 MaxV Ultraのステーションサイズは横幅約41cm、高さは約42cmであるのに対し、DEEBOT X1 OMNIは横幅約44cm、高さが約57cmとなっている。いずれのステーションも清水・汚水タンク、集塵パックを内蔵しているが、Roborock S7 MaxV Ultraの方がタンク容量を少なめに抑えているぶん、Roborock S7 MaxV Ultraの方がコンパクトなサイズに収まっている。
実際には約15cmほどの差だが、実際に室内に設置してみると、DEEBOT X1 OMNIの方がやや存在感(圧迫感)が感じられた。ただ、見た目的にはDEEBOT X1 OMNIの方がスマートな印象を受ける。
部屋の広さに余裕があるか否かも、ロボット掃除機を選ぶ際の重要な点の1つと言えるだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
DEEBOT X1 OMNIは約20万円と高価だが、そのぶん自動集塵、自動洗浄、自動モップ乾燥などステーション機能が非常に充実しており、もはや掃除に関してはユーザーが何もすることが無くなる域に達している。ただし、Roborock S7 MaxV Ultraはモップ乾燥機能を搭載していない。
一方でRoborock S7 MaxV Ultraは、水タンク容量が小さいぶんステーションのサイズが抑えられている。ステーションのデザインこそ無骨な見た目となっているが、サイズ的にはDEEBOT X1 OMNIよりもコンパクトだ。
また、掃除性能・水拭き性能は両モデルとも実に優れており、わずかなホコリや塵、床の染みも逃さず除去することが出来ていた。しかし、最大吸引力はRoborock S7 MaxV Ultraの方がわずかに勝っている。
価格に関してもRoborock S7 MaxV Ultraの方が約3.5万円も安いため、コストパフォーマンスの面ではRoborock S7 MaxV Ultraの方に軍配が上がると言えるだろう。
ただし、独自の加圧技術「OZMO Turbo 2.0」や物体認識技術「AIVI 3D」を搭載しているDEEBOT X1 OMNIの方が、全体的な性能は勝っている。予算に余裕があるのであれば、DEEBOT X1 OMNIを選んでも良いだろう。
選ぶポイント
- とにかく多機能かつ高性能なロボット掃除機が欲しい ⇒『DEEBOT X1 OMNI』
- 高性能なロボット掃除機が欲しいけど、価格はなるべく抑えたい ⇒『Roborock S7 MaxV Ultra』
▼DEEBOT X1 OMNIのレビュー記事はコチラ
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ルンバ コンボ j7+との比較
『Roborock S7 MaxV Ultra』と『ルンバ コンボ j7+』を比較してみよう。
まず外観・デザイン面について見ていこう。
ロボット掃除機サイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | ルンバ コンボ j7+(画像右) |
353×353×96.5mm | 339×339×87mm |
ロボット掃除機本体の外観デザインは、いずれもキロを基調とした重厚感のあるデザインとなっている。大きさはルンバ コンボ j7+がやや小さめだが、ぱっと見では大差ない。
ステーションサイズ | |
Roborock S7 MaxV Ultra(画像左) | ルンバ コンボ j7+(画像右) |
422×504×420mm | 400×310×340mm |
ステーションに関して、水タンクを内蔵していないぶん、ルンバ コンボ j7+の方が圧倒的にコンパクトなサイズとなっている。
水タンクが無くモップパッドの洗浄&乾燥を全自動で行うことが出来ない点はRoborock S7 MaxV Ultraに劣っている。しかし、部屋があまり大きくなく、ステーションの設置場所に困る場合は、ルンバ コンボ j7+はうってつけのモデルと言えるだろう。
続いて機能・性能・価格面について見ていく。
価格自体は3,000円ほどしか差はないが、ルンバ コンボ j7+の方が安価となっている。いずれもスマートデバイス等による音声操作に対応。マッピング機能や障害物回避機能も優れている。
掃除性能・水拭き性能は両モデルとも実に優れており、わずかなホコリや塵、床の染みも逃さず除去することが出来ていた。Roborock S7 MaxV Ultraはカメラを内蔵しており、外出先でも自宅内を映像で確認、音声で家族にメッセージを送ることが出来るなど、とにかく機能が充実している。自動洗浄、自動モップ乾燥などステーション機能も豊富。もはや掃除に関してはユーザーが何もすることが無くなる域に達している。
機能の多さではRoborock S7 MaxV Ultraの方に軍配が上がるが、そのぶんステーションのサイズが大きく、設置場所をとってしまう。水拭き等を行わせる予定がないのであれば、ルンバ コンボ j7+を選択しても問題ないだろう。
選ぶポイント
- ステーション(ベース)の設置場所をとりたくない ⇒『ルンバ コンボ j7+』
- 掃き掃除のみ行いたい ⇒『ルンバ コンボ j7+』
- 自動モップ洗浄も欲しい⇒『Roborock S7 MaxV Ultra』
▼ルンバ コンボ j7+のレビュー記事はコチラ
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『Roborock S7 MaxV Ultra』のまとめ
今回紹介した『Roborock S7 MaxV Ultra』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- コンパクトで薄型デザイン(ロボット掃除機本体)
- メンテナンスが簡単なシンプル構造
- 強力な吸引力
- 専用アプリで細かな設定&指示が可能
- 狭い場所・角など隅々までキレイにしてくれる
- 外出先からでもカメラで室内を把握可能
- 水拭きも可能
- 音声操作に対応
- モップ洗浄まで全自動
- 大容量紙パックへの集塵で手入れの手間が省ける
悪かった点
- モップ洗浄に時間がかかる
- モップが自然乾燥(乾燥機能非搭載)
- 持ち運び時に手をかけることのできる場所が用意されていない(ドック)
- ドックが大きめで設置場所をとる
以上のように、日ごろの掃除を格段にラクで快適なものにしてくれる、利便性の高いロボット掃除機となっている。
マッピングがとにかく早く、広い部屋でもあっという間に3Dマップを構築できる点は実に便利だ。
一度セッティングしておくだけで、後は放っておいても勝手に自宅を隅々までキレイにしてくれる。メンテナンスも簡単であり、ストレスを感じることはないだろう。
専用アプリと接続することで、外出先からでも掃除の指示を送ったり、掃除状況の確認も可能。SiriやAlexa、Google Home等にも対応している点は嬉しい。
カメラ内蔵で、外出先からでも室内の様子を把握できる点も優れている。ペットや子供の見守りカメラとしても活用できるだろう。
全自動ステーションはゴミ捨てやモップ洗浄なの手間を省くことができる一方で、ステーション自体が大きくて設置スペースをとる、ゴミ吸引(吸い上げ)時の音が結構ウルサイといったデメリットも存在しているため、人によっては評価が分かれるかもしれない。
また、モップ洗浄機能は搭載しているものの、モップ乾燥機能は非搭載である点は残念だ。
何はともあれ、家事の手間やストレスを大幅に減らしたい方は、ぜひ本製品を使ってみてはいかがだろうか!
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