シャープ(SHARP)が販売するオーブンレンジの中でも、2024年初時点で特に人気のあるモデルが『シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ』(AX-XJ1-W / AX-XJ1-B)だ。
水蒸気をさらに加熱し、100℃以上の高温状態にした「過熱水蒸気」で食品に大量の熱を伝えて調理することで、独自のおいしさと健康効果を実現するウォーターオーブンとなっている。
今回、提携先より本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
ブランド | シャープ(SHARP) |
型名 | AX-XJ1-W / AX-XJ1-B |
総庫内容量 | 30L(2段調理) |
オーブン・グリル加熱方式 | 過熱水蒸気(ヘルシオエンジン)、2段熱風コンベクション |
オーブン温度調節範囲 | 100~250℃、スチーム発酵(35・40・45℃)・発酵(30℃) |
レンジ出力 | 1,000W・600W・500W・200W相当 |
定格消費電力 | レンジ1,460W、オーブン1,400W、グリル1,400W |
掲載メニュー数 / 自動メニュー数 | 92 / 88 |
搭載センサー | 赤外線・らくチン!(絶対湿度)・温度センサー |
省エネ設計 | 省エネ基準達成、電源オートオフ機構 |
庫内有効寸法 | 幅405mm × 奥行315mm × 高さ235mm |
外形寸法 | 43.5D x 49W x 40H cm |
本体重量 | 約20kg |
▼AXシリーズの中で最上グレードのモデル。
今回紹介する『シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ』(AX-XJ1-W / AX-XJ1-B)は、「水で焼く」ことのできるウォーターオーブンだ。
水蒸気をさらに加熱し、100度以上の高温状態にした「過熱水蒸気」は、食品に大量の熱を伝えることができる。その熱量は一般のオーブン加熱の約8倍。本製品はこのメカニズムを利用して調理する。最初から最後まで水だけで焼く。家庭用のオーブンでこれができるのはヘルシオだけであるとのこと。
▼水で焼くことで、余分な脂や塩分を落としてヘルシーに調理。
総庫内容量は30L、庫内有効寸法は幅405mm × 奥行315mm × 高さ235mmとかなりの大きさ(広さ)があり、2段調理にも対応可能。熱風が庫内全体に効率よく循環し、大きな食材も焼きムラを抑えてすばやく焼き上げることができ、お菓子やパンも一度にたっぷりと調理できる。
▼たっぷりの過熱水蒸気を入れながら加熱するので、買ってきたパンが、作りたてのようなおいしさに復元。買ってきたお惣菜も、作りたてのようなおいしさに復元できる(冷凍から常温までOK)。
また「おくだけグリル」にも対応。食材を組み合わせ自由に、角皿の上におくだけ。あとは火加減も加熱時間もおまかせで、どの食材もちょうどよく焼き上がるので、一度で晩ごはんのおかずが出来上がる。
「赤外線センサー」「らくチン!センサー」「温度センサー」の3つのセンサーを搭載しており、それぞれのあたために適したセンサーを使って、どのような食材も上手にあたためることが可能だ。
そして「らくチン!センサー(絶対湿度センサー)」搭載のため、分量設定が不要で、耐熱性ガラスボウルでもプラスチック容器(耐熱温度140℃以上)でもカンタンにおかず作りができる。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼レンジ自体は大きいため、梱包材からの取り出し手順に注意。
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- ウォーターオーブン本体
- ワイド角皿2枚(420mm×290mm)
- 調理網1枚
- メニュー集
- 取扱説明書
- 水タンク
- 下部カバー
▼メニュー集(レシピブック)が付属。ウォーターオーブンを活用した調理方法がまとめられている。
▼ワイド角皿(420mm×290mm)が2枚付属。
▼調理網
▼スチーム調理する際、水を注ぎ込んでおくための水タンク。
▼ウォーターオーブン下部にはめるカバー。
ウォーターオーブン本体
▼ウォーターオーブン本体の外観。外形寸法は43.5D x 49W x 40H cm。
▼設置する際に壁との隙間を作らなくても良いピッタリ置きが可能。
▼内部の様子。付属のワイド角皿2枚を取り付けて2段調理が可能。
▼庫内有効寸法は幅405mm × 奥行315mm × 高さ235mm、30Lと大容量。
▼普通のレンジ加熱を行う場合は、フラットテーブルにそのまま食品を置く。
ウォーターオーブンの設置
実際にウォーターオーブンをキッチンへ設置してみた。
▼設置する際に壁との隙間をほとんど作らなくても良いピッタリ置きが可能。
下部に水タンクを取り付けたうえで、カバーをはめるだけで、使用可能状態となる。
非常に多くの調理モードが用意
背面から伸びる電源コードをコンセントに接続すると、正面ディスプレイが点灯する。
▼ディスプレイ左側には、「おくだけグリル」「サックリあたため」「焼きたてパンあたため」ボタンが用意。
▼ディスプレイ右側には、「らくチン1品」「お菓子・パン」「お手入れ」「レンジ手動調理」「とりけし」ボタンが用意。
そしてダイヤルを回すことで、各食材に最適な調理モードに合わせることができる。
▼調理番号は筐体に印字されているので分かりやすい。
あとはダイヤル中央の「あたためスタート」ボタンを押すことで、加熱が開始される。
実際に調理してみた
実際に本製品を用いて、いくつか調理を試してみた。
①アップルパイ
1つ目はアップルパイ。
生地にリンゴを盛り付けた状態でオーブンに入れる。
▼予熱モードで、オーブン内を事前に予熱済み。
▼焼きあがった様子。
▼本格的な窯で焼いたように綺麗な焦げ目がついており、食欲をそそられる。
▼生地はサクサクと仕上がっており、中のリンゴも1つ1つがシッカリと熱せられており、加熱が足りないと感じる部分は一切なかった。
②冷凍点心
続いて、小籠包などの冷凍点心について、スチーム機能を用いて蒸してみた。
▼加熱前。
スチーム機能を利用する前に、オーブン下部の水タンクを取り外して給水しておく。
▼MAXと表示された線まで給水。
▼給水したタンクは元の位置に戻しておく。
そしてダイヤルを回して「ウォーターオーブン」モードに合わせた状態で、
すると、みるみるうちに内部が水蒸気で満たされていき、蒸し器のようにオーブン内の食材が蒸され始める。
▼100度以上の高温状態にした「過熱水蒸気」は、食品に大量の熱を伝えることができる。
▼ウォーターオーブン稼働中の様子
▼加熱終了後
冷凍点心をウォーターオーブンで加熱した結果、蒸し器で蒸した場合と同様に食材全体が水気を帯びており、皮もふっくらと膨らんでいた。
小籠包の内部まで熱がしっかりと浸透しており、内部に冷たい部分は一切残っていなかった。
▼水蒸気で熱した結果、通常の電子レンジで熱した場合と比べて皮が非常に柔らかく、内部の深奥まで残さず熱が通っていた。
本製品のウォーターオーブンモードを使えば、冷凍点心でもまるで出来立てのような美味しさで調理することができた。
『シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ』のまとめ
今回紹介した『シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 扱い方が簡単
- 多彩な調理モードが用意
- 設置する際に壁との隙間を作らなくても良いピッタリ置きが可能
- 2段調理が可能
- 食材の深奥までシッカリと熱を通すウォーターオーブンモード
- 稼働音が静か
- 大容量で一度にたくさんの食材を熱せられる
悪かった点
- 特に無し
以上の通り、幅広い調理モードを搭載している一方で、初心者でも使いやすく設計された、高性能ウォーターオーブンとなっている。
アップルパイのようなお菓子から冷凍点心まで、ワンタッチでラクラク調理を行うことが可能。冷凍点心の場合は、まるで出来立てのような美味しさで調理することができた。
もちろん、最高1,000Wの出力に対応していることもあり、一般的なレンジモードで加熱を行った場合でも、あっという間に食材を温めることができる。私は毎朝温かい総菜パンを食べたい派であるため、あっという間にパンを温められる本製品は非常に重宝している。
稼働音も静かであり、夜中に使用しても同居人の睡眠を邪魔することは無いだろう。
大容量・スチーム加熱対応のウォーターオーブン(オーブンレンジ)を探している方には、是非オススメしたい一品だ。
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