2023年10月、無線型のイヤホンを数多く手掛けるSoundPEATS(サウンドピーツ)は、同社の最新モデル『SOUNDPEATS Air4 Pro』の販売を開始した。
通信状況に応じて音質などを自動調整し、高音質で低遅延なサウンド再生を可能にする最新技術「Qualcomm Snapdragon Sound(Snapdragon Sound)」に対応。従来モデルと比べて「音質」「接続の安定性」「遅延」「通話品質」など、オーディオに重要な各性能を向上させた高品質ワイヤレスイヤホンとなっている。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
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ブランド | SOUNDPEATS |
モデル名 | SOUNDPEATS Air4 Pro |
タイプ | 無線(ワイヤレス) |
形式 | カナル |
本体操作 | タッチ式 |
ドライバー | 13mm大口径ダイナミックドライバー |
対応プロファイル | HSP,HFP,A2DP,AVRCP |
対応コーデック | aptX Voice,aptX Classic,aptX Lossless,SBC,AAC |
通信範囲 | 約10m |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.3 |
マイク | 内蔵(計6基) |
最大持続時間 | イヤホン単体:約6.5時間 ケース込み:約26時間 |
本体サイズ | ケース込み:64×24.2×48.3mm |
本体重量 | イヤホン単体(片側):約3g ケース込み:約36g |
バッテリー容量 | イヤホン:35mAh×2 ケース:330mAh |
充電時間 | 約2時間 |
充電ポート | Type-C |
ノイズキャンセリング機能 | アダプティブアクティブノイズキャンセリング機能搭載 |
専用アプリ | SOUNDPEATS |
防水性能 | IPX4 |
今回紹介する『SOUNDPEATS Air4 Pro』は、Bluetooth接続対応の完全ワイヤレス型イヤホンだ。
同ブランドのモデルで初めて、最新の技術ソリューションである「Qualcomm Snapdragon Sound(Snapdragon Sound)」に対応。「音質」「接続の安定性」「遅延」「通話品質」などといった、オーディオに重要な各性能を向上させることに成功している。
また、通信状態に応じてビットレートを自動調整するコーデック「aptX Adaptive」にも対応しており、状況に応じてその都度最適なオーディオ体験を楽しめるほか、最大96kHz/24bitというハイレゾ相当のデータレート伝送も可能となっている。加えて、ロスレスコーデック「aptX Lossless」もサポートし、CD品質の44.1kHz/16bitロスレス再生を実現している※。
※Snapdragon Sound対応端末とのペアリングが必要。
▼音楽や動画、ゲームなどあらゆるソースとシチュエーションで、プレミアムなサウンドを体験できる。
「Air4 Pro」の 13mm大口径ダイナミックドライバーには、独自開発のバイオセルロース複合振動板が搭載されている。バイオセルロースにパルプ繊維、PU材料という特性が異なる3つの素材を組み合わせることにより、硬さと軽さを確保しつつ、内部損失の少ない振動板へと仕上げられている。また、異なる材料の特性を最大限に生かし、クリアな中音域と、ダイナミックかつナチュラルなサウンドを実現する。
厚みのある低音域と音圧感を損なうことなく中音域の明瞭さもしっかりと再現することにより、解像度に優れた奥行きある広い音場を実現。ユーザーは音楽のディテールを余すところなく堪能できる。
アダプティブアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、可聴域において最大45dB(クアルコム社の基準を満たした特定条件下における測定値)のノイズ低減を実現。イヤホンの装着状態やユーザーの耳の形状に合わせて、周りの騒音を自動的かつ継続的に微調整することで、常に快適なリスニング環境を保つことができる。また、イヤホンを着けたまま会話やアナウンスが聴ける「外音取り込み機能」も搭載している。
りっすにんぐの音質だけでなく、通話音質も劇的に改善。「aptX Voice」を搭載し、標準的なBluetooth音声通話品質のサンプリングレートである16kHzの2倍に相当する、32kHzの超広帯域音声通話を実現した※。
※Snapdragon Sound対応端末とのペアリングが必要。
「cVc通話ノイズキャンセリング機能」も採用しており、ノイズリダクション機能を搭載した計6基(左右のイヤホンに各3基)のマイクと組み合わせることで、周囲の雑音を除去し、相手側へ声を正確に伝えることができる。
イヤホン本体単体では最大6.5時間の連続再生が可能であり、充電ケースとの併用で最大26時間の使用が可能。Bluetooth 5.3に対応することで、省電力性や接続の安定性もより一層向上している。
「マルチポイント接続」にも対応しており、1台のAir4 Proを最大2台のデバイスと同時接続できる。
専用アプリ「SOUNDPEATS」に対応し、イヤホンのステータス表示や設定変更が可能。EQ(イコライザー)機能も搭載しており、低音や高音を強調/抑制したり、プリセットのサウンドモードを変更することで、ユーザーに最適なリスニング環境を提供する。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- SOUNDPEATS Air4 Pro本体
- イヤーピース×6(S/M/L)
- 充電ケース
- Type-Cケーブル
- ユーザーマニュアル
▼ユーザーマニュアルは日本語にも対応。
▼交換用イヤーピースが付属。
チャージケース
製品には収納とイヤホンの充電器を兼ねた、チャージケースが付属する。
▼チャージケースの外見。肌触りが良く艶があり、高級感を感じるデザインだ。
▼指でつまめるほど非常にコンパクトなサイズ。
▼ズボンのポケットにもスッポリ収まるサイズ。
▼ケース下部には充電用Type-Cポート、およびマルチボタンが用意。
▼上部のフタをカパッと開けると、左右のイヤホンがスッポリ収まっている。
イヤホン本体
イヤホン本体も非常にコンパクトなサイズとなっている。
▼気を付けないと紛失し兼ねないほど小さい
▼片耳で約3gと非常に軽い。
▼側面(Sのロゴ部分)にはタッチ式の操作パネルが内蔵。
▼左右イヤホンのタッチパネルを利用して、各機能へ瞬時にアクセスすることが可能だ。
「AirPods Pro」との比較
▼「SOUNDPEATS Air4 Pro」(画像左)と「AirPods Pro」(画像右)を並べた様子。チャージケールのサイズ的にはAirPods Proと同等だ。
▼イヤホン本体の大きさや重さも、AirPods Proと体感的には大差ない。
「SOUNDPEATS Air4」「SOUNDPEATS Air4 Lite」との比較
続いて、以前リリースされ、同じく同ブランドの人気モデルである「SOUNDPEATS Air4」「SOUNDPEATS Air4 Lite」とも見た目(デザイン)を比較してみた。
▼3機種の比較表
製品名 | Air4 Pro | Air4 | Air4 Lite |
タイプ | 完全ワイヤレス型 | 完全ワイヤレス型 | 完全ワイヤレス型 |
形式 | カナル型 | インナーイヤー型 | インナーイヤー型 |
本体操作 | タッチ | タッチ | タッチ |
ドライバー方式 | 13mmダイナミックドライバー | 13mmダイナミックドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
再生周波数帯域 | 20Hz—20KHz | 20Hz—20KHz | 20Hz—40KHz |
対応コーデック | aptX Lossless、aptx adaptive、aptx、AAC、SBC | aptX Lossless、aptx adaptive、aptx、AAC、SBC | LDAC、AAC、SBC |
Bluetoothチップ | QCC3071 | QCC3071 | WQ7033AX |
Bluetoothバージョン | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.3 |
最大持続時間(単体) | 6.5時間 | 6.5時間 | 7時間 |
最大持続時間(本体) | 26時間 | 26時間 | 30時間 |
重量 (単体) | 3g | 4g | 4g |
重量 (本体) | 36g | 38g | 37g |
サイズ (単体) | 34.4x24x20.7mm | 18.3*19.1*34.4mm | 18.3*19.1*34.4mm |
サイズ (本体) | 64x24.2x48.3mm | 53.5*24*58mm | 53.5*24*58mm |
充電時間 (単体) | 1.5時間 | 1.5時間 | 1.5時間 |
充電時間 (本体) | 2時間 | 2時間 | 2時間 |
充電コネクタ | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C |
Adaptive ANC | 対応 | 対応 | 非対応 |
aptx Voice | 対応 | 非対応 | 非対応 |
通話ノイズリダクション | 対応 | 対応 | 対応 |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 |
装着検出機能 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
風ノイズ低減 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
ゲームモード | 対応(88ms 低遅延) | 対応(88ms 低遅延) | 対応(80ms 低遅延) |
専用アプリ | 対応 | 対応 | 対応 |
防水性能 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
通常価格 | 8480円 | 8980円 | 7380円 |
発売日 | 2023年10月(発売予定) | 2023年7月(発売済み) | 2023年7月(発売済み) |
▼画像左から「SOUNDPEATS Air4 Lite」「SOUNDPEATS Air4」「SOUNDPEATS Air4 Pro」。
▼円形に近い旧2機種と比べて、『SOUNDPEATS Air4 Pro』は横長の楕円形デザインとなっている。
ケースの手触りや質感、装飾など、デザイン的には『SOUNDPEATS Air4 Pro』が最も高級感がある。指紋や手脂などの汚れが最も目立ちづらいのもAir 4 Proであった。
▼「SOUNDPEATS Air4 Lite」と「SOUNDPEATS Air4」。
▼「SOUNDPEATS Air4」と「SOUNDPEATS Air4 Pro」。
イヤホン本体に関して、旧2機種はインナーイヤー型であるのに対し、「SOUNDPEATS Air4 Pro」はカナル型となっている。ただ、見た目的にはそこまで変化は感じられない。
デバイスとの接続(ペアリング)方法
『SOUNDPEATS Air4 Pro』はBluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、接続(ペアリング)方法はいたってシンプルだ。
イヤホンを収納した状態でケース下部のボタンを3秒以上長押しすると、インジケータが点滅し始めてペアリングモードになる。
デバイス側で "SOUNDPEATS Air4 pro" が表示されるので、選択することで接続(ペアリング)が完了する。
これだけの手順で接続を完了できる。
次回以降は、ケースのフタを開くだけで自動的に接続されるようになるため、この手のデバイスの扱いが苦手な方でも、全く問題なく使用することができるだろう。
なお、ケース正面のインジケータの点灯・点滅の仕方によって、バッテリー残量を把握することが出来る。
専用アプリのインストールを推奨
ちなみに、本製品にはiOS・Android対応の公式アプリ(無料)が用意されており、デバイスにインストールしておくことで様々な調節を行うことが可能だ。
▼公式アプリ『SOUNDPEATS』
▼アプリ画面。イヤホンの充電残量や接続状態、音質に関する各種パラメータの調節などを行うことが出来る。
▼ゲーミングや音楽視聴など、用途に応じてカスタマイズすることが可能。ノイズキャンセリングや外音取り込み機能の切り替えもここで行うことが出来る。
▼ゲームサウンドの聞き取りに最適な「ゲームモード」が用意。
柔軟な使い方が出来る点も、本製品の魅力の1つだ。
▼音質を自動調整する新機能「アダプティブイコライザー機能」も用意。
初起動時にファームウェアアップデートを推奨
筆者だけの現象かもしれないが、Air4 Proを初接続して視聴した際、音楽の後ろでなにやら "プチプチ" というノイズ音が聴こえてきた。
ワイヤレスイヤホンを開封後すぐに視聴した際、稀にこのような現象が起こるが、そのまま数十分間ほどサウンドを流し続けるとノイズ音は低減していくことがほとんどであった。
しかしAir4 Proでは一向にノイズ音が収まることは無かった。そこで公式アプリよりファームウェアアップデートを実施したところ、 "プチプチ" というノイズ音がピタリと止んだ。
システム上の問題なのか、ハード上の問題なのかは分からないが、同様の現象が生じた場合には、ぜひファームウェアアップデートを試してみることをオススメしたい。
非常に快適な装着感
実際にイヤホンを装着してみた。
まずペアリング済みのイヤホンをケースから取り出し、両耳にはめる。カナル型のため、イヤホン先端が耳奥まで到達するよう、耳にシッカリと装着する。
イヤホンは片耳で約3gほどしかなく、装着しても重さや不快感などは一切感じない。
装着した状態で動き回った場合でも落ちてしまうことはなかった。長時間装着し続けても耳が痛くなったり、疲れることもない。
数あるワイヤレスイヤホンの中でも、実に快適な装着性を実現できていると言える。
インナーイヤー型の旧2機種と比べても、カナル型であるぶん、装着時の安定性は抜群に向上していた。
▼SOUNDPEATS Air4
▼SOUNDPEATS Air4 Lite
明瞭かつダイナミックな音を楽しめる
実際に本製品を使用して様々な楽曲を視聴してみた。
音質は非常に良好であり、1万円未満の比較的安いワイヤレスイヤホンとは思えないほどのクオリティだ。
「SOUNDPEATS Air4 Lite」および「SOUNDPEATS Air4」と比べると明らかに音の解像度が高い。様々な楽器の音色が響き渡るオーケストラ等の楽曲においては、1つ1つの楽器の存在感が消されることなく、繊細な音を楽しむことができた。
▼ボリュームを上げても、音漏れはそこまで気になるレベルではない。外出先でも安心して利用できるだろう。
中~高音域に関して爽快に響き渡る一方で、耳がキンキンと痛くなるような不快感は無く、長時間聴き続けていても疲れやストレスを感じることはなかった。ホワイトノイズ等も特になく、高音でも割れることはなかった。
そして、独自開発のバイオセルロース複合振動板を搭載した「13mm大口径ダイナミックドライバー」のおかげで、クリアな中音域を保ちつつ、ダイナミックな低音の響きも生み出すことに成功している。ボリュームの調整幅も広く、音量を7割ほどに調整しても十分な音圧を感じることが可能であった。
この価格帯のイヤホンの中では、間違いなくトップクラスのサウンドを実現できていると言える。
イコライザー(EQ)による調節が可能
公式アプリにはイコライザー(EQ)調節機能が用意されており、イヤホンの音質を自分好みにカスタマイズすることが出来る。
▼イコライザーによる詳細なカスタマイズが可能。
また、イコライザーを細かく調節するのが面倒な方向けに、複数のEQプリセットも用意されている。
EQプリセットでは、低音抑制や低音強調、ヒップホップ、クラシックなど、視聴する音楽種別に最適なサウンド環境をワンタッチで実現することが出来る。
選択するプリセットによって全く異なる傾向のサウンドを楽しむことが出来る。しかも微々たる違いではなく、同じ楽曲でも体験がガラリと変わるほど、各プリセットが差別化されていた。
音響にあまり詳しくない方にとって、イコライザーをイジるのは敷居が高い。しかしアプリ上でプリセットが用意されていることにより、音の変化を気軽に楽しめるのは優れた機能であると感じた。なお、どの設定が最適か分からない場合は、上述した「アダプティブイコライザー機能」を利用して自動調整を行ってもらっても良いだろう。
扱い方が簡単
実際に『SOUNDPEATS Air4 Pro』を使用すると、取り回しが実に楽なことに気が付くだろう。
まずケースからイヤホンを取り出すと瞬時にペアリングされ、耳に装着する頃にはサウンドを出力する準備が完了している。ワイヤレスイヤホンによってはペアリングに時間のかかるタイプもあるが、本製品はその点でストレスに感じることは無い。
そして使い終わった際は、チャージケースに収納することでBluetooth接続が解除され、充電が行われる。
この流れが非常にシンプルでラクなため、日常の中でストレスなく自然に使用し続けることが可能だ。ユーザービリティに優れた設計が成されていると感じられた。
タッチパネルのON/OFF切替が可能
ワイヤレスイヤホンのユーザーによっては、イヤホンに搭載されたタッチパネルを誤って触れてしまい、誤操作を起こしてしまった経験もあるだろう。
▼タッチ回数により、電源ON/OFF、音量調節、曲送/戻しなどの操作を瞬時に行うことが出来る。
人によっては誤作動にストレスを感じることがあるかもしれない。その場合は、前述したアプリの設定画面でタッチ操作をOFFにしておくことも可能だ。
最大2台の端末への同時接続(マルチポイント接続)に対応
アプリ内でマルチポイント機能をオンにすると、2台の端末へ同時に接続することが可能となる。パソコンで音楽を聴きながらスマートフォンで着信待ち受けも可能で、どちらの機器に着信があってもスムーズに応対できる。
長時間持続するバッテリー
このサイズにしては、本製品の充電は比較的長持ちする部類だ。
イヤホン本体のスタンドアローン状態で約6.5時間、チャージケースを併用することで約26時間の使用が可能になり、外出先に2,3日持って行っても平気で充電が持続する。
ケース本体のバッテリーが低下した場合は、Type-Cケーブルを接続して充電できる。
▼Type-Cポートがケース下部に位置しており、充電時にデスク上へ置きやすい点もGOOD。
実際に1週間ほど試用してみたが、1日に4時間程度使用する分には、1週間で1, 2回ほど充電を行うだけで事足りた。いちいち充電する手間を省くことが出来る点は実に嬉しい。
『SOUNDPEATS Air4 Pro』のまとめ
今回紹介した『SOUNDPEATS Air4 Pro』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 性能に対してリーズナブルな価格
- 価格以上に優れた音質
- 軽量かつコンパクトなケース
- バッテリー持続時間が長い
- 長時間装着し続けても疲れない・痛くない
- ペアリングが簡単(スムーズ)
- 便利なEQプリセット
- マルチポイント接続に対応
- 低音もそこそこ響く
- 外音取り込み機能に対応
悪かった点
- 初起動時にプチプチ音が鳴る(ファームウェアアップデート実施後に解消)
- ケースはワイヤレス充電に非対応
以上の通り、価格以上のパフォーマンスを発揮するワイヤレスイヤホンとなっている。
1万円未満のリーズナブルな価格に対して音質が優れており、特に中~高音域に関しては満足度の高いサウンド体験が可能だ。今まで数多くの有線・無線タイプのイヤホンを試用してきたが、この価格帯でこれほどの音質を実現できているワイヤレスイヤホンは他に類を見ないレベルだ。
中~高音域が爽快に響き渡る一方で、耳がキンキンと痛くなるような不快感は無く、長時間聴き続けていても疲れやストレスを感じることはなかった。ホワイトノイズ等も特になく、高音でも割れることはなかった。
そして、独自開発のバイオセルロース複合振動板を搭載した「13mm大口径ダイナミックドライバー」のおかげで、クリアな中音域を保ちつつ、ダイナミックな低音の響きも生み出すことに成功している。ボリュームの調整幅も広く、音量を7割ほどに調整しても十分な音圧を感じることが可能であった。繊細で迫力のあるサウンドを楽しめるため、映画視聴用のイヤホンとしてもうってつけだろう。
バッテリー持続力も非常に優れており、外出先でもケース携行で長時間の連続利用が可能。
イヤホン側面のタッチ操作パネルを無効化出来る点も嬉しい。
一方、欲を言えばケース自体がワイヤレス充電に対応していてほしかったところだ。また、筆者のレビュー機のみの現象かは不明だが、Air4 Proを初接続して視聴した際、音楽の後ろでなにやら "プチプチ" というノイズ音が聴こえてきた。公式アプリよりファームウェアアップデートを実施したところ、現象は解消されたため、同様の現象が生じた場合には、ぜひファームウェアアップデートを試してみてほしい。
なにはともあれ、1万円未満では最高クラスのコスパを発揮するモデルといっても過言ではないだろう。安価で性能の良い完全ワイヤレスイヤホンを探している方には、是非オススメしたい製品だ。
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