- PS2やゲームキューブなど、懐かしいゲーム機のタイトルを遊びたい!
- たくさんのレトロゲームをプレイしたい!
- 自分で自由にイジれるエミュ搭載コンソール機が欲しい...
最近ではPS5やXbox Series X|Sなどの次世代ゲーム機が発売され、高クオリティな作品が大きな注目を集めている。
一方で、PS2やニンテンドーゲームキューブなど、2000年代前半に台頭したゲーム機向けのレトロなタイトルも、いまだに大きな人気を誇っている。
しかし、レトロゲームを遊ぶためには古いゲーム機が必要であり、今遊びたくなっても中々プレイしづらいのではないだろうか。
そこで今回は、60,000を超えるレトロゲームタイトルを遊ぶことの出来る、エミュ搭載小型PC『Super Console PC Lite』について紹介したいと思う。
6万以上ものレトロゲームタイトルを遊べる、エミュ搭載ミニPC
今回紹介する『Super Console PC Lite』は、61,000を超えるタイトルが収録された、エミュレータ搭載の小型PCだ。
OS | windows10 ,ubuntu |
CPU | Intel® Gemini Lake Refresh Processor J4125 (4C/4T, 4M Cache, 2.0GHz up to 2.7GHz) |
グラフィック | Intel® UHD Graphics 600, core graphics card, support more 3D games |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB SSD |
内蔵タイトル数 | 61000以上 |
通信規格 | Wi-Fi, Bluetooth |
筐体モデル | Beelink GK55 |
インターフェース | DC Jack×1 USB3.0×2 RJ45 1000M×2 HDMI×2 Audio Jack (HP&MIC)×1 USB2.0×2 Type-C Data×1 |
対応ゲーム機種 | FC, SFC, MD, PCE, PS1, PSP, DC, SS, 3DO, FCFX, N64, GC, PS2 等(60種以上) |
筐体サイズ | 124 × 113 × 41mm |
『Super Console PC Lite』はOSにwindows10 ,ubuntuを採用した小型PCとなっている。CPUにはIntel® Gemini Lakeを、RAMは8GB搭載しており、ミニPCとしても中々のスペックを擁している。
そして本製品には各ゲーム機のエミュレータが搭載しており、PS2やGC、ゲームボーイ、N64など昔懐かしのレトロゲーム作品を遊べるようになっている。
▼60種類以上ものゲーム機の作品が遊べるエミュレータを搭載。
▼ストレージには128GB SSDを採用。大量のデータを保持できると同時に、動作もスムーズかつ高速だ。
▼4Kディスプレイへの出力にも対応。小型ながらパワフルな出力。
筐体には充実したインターフェースが搭載されており、幅広い外部デバイスとの接続に対応している。
▼HDMIポートを2つ搭載しており、デュアルディスプレイ出力も可能。Wi-Fi, Bluetooth, 有線LANによる通信にも対応。
筐体サイズも非常にコンパクトかつ軽量であり、モニター裏に設置することも可能なため、省スペース化にも貢献できる。
そして本製品を購入すると、専用のコントローラが付属する。
▼振動機能対応のデュアルスティックコントローラ。
これにより、本製品を購入後、すぐにでも61,000を超えるゲームタイトルを遊び始めることが可能だ。
また、エミュレータやROMの知識があれば、自身で好きなゲームタイトルを追加することも出来る。
価格も40,000円前後(Banggoodの場合)と比較的リーズナブルであり、レトロゲームを再び遊びたい方には、まさにうってつけのガジェットであると言えるだろう。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
また、上述したように本製品には専用コントローラが付属する。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- PC本体
- 説明書
- モニター裏設置用金具一式
- HDMIケーブル(短)
- HDMIケーブル(長)
- 電源アダプター
- 専用USBコントローラー
- コントローラー説明カード
▼説明書は日本語にも対応しているので安心だ。
▼付属の金具およびビス(ネジ)を利用することで、モニター裏への取り付けも可能。
▼『Super Console PC Lite』本体。片手で掴めるほどのコンパクトさであり、持ち運びにも適している。手触りはシッカリとしており、若干の高級感もある。
▼厚みも4センチほど。デスク上に設置してもそこまでスペースを取らないだろう。
▼本体正面にはUSB3.0×2、USB Type-C、3.5mmオーディオポート、電源ボタンなどが用意。
▼両側面には吸排気用の穴が空いている。
▼本体背面の様子。USB×2、LANポート×2、HDMI×2、電源ポートが用意されている。
このように、コンパクトな筐体に必要なポート類がすべて詰め込まれた、充実のインターフェース構成となっている。
▼底面の四隅にはゴム製の滑り止めが施されている。
▼こちらは付属のコントローラ。造りは若干安っぽいが、デザイン自体はPSコントローラに酷似しており扱いやすい。
次からは、実際に本製品を使用した際の感想について紹介していく。
初起動時にはまず設定確認を推奨
本製品をモニター&電源に接続して、正面の電源ボタンを押すとエミュレータが起動する。
▼コード類を接続した様子。ファイル操作画面をイジりたい場合はキーボードとマウスも接続しておこう。
▼電源を入れるとエミュが起動する。
エミュが起動すると、各ゲーム機およびゲームタイトルの選択画面が表示される。
▼メイン画面より好きなタイトルを選択することで、ゲームを開始できる。
PS2やゲームキューブなど比較的新しめのゲーム機から、ゲームボーイやファミコンなどのレトロゲーム機に至るまで、約60種類ものゲーム機が収録。
▼画面上には作品やゲーム機の説明も表示される。
ちなみに、キーワードから作品の 検索(ソート)を行うことも可能だ。6万以上もの膨大なタイトルが収録されているため、特定の作品を探す際は本機能を活用すると良いだろう。
そしてメイン画面でコントローラの "STARTボタン" を押すと、メニュー画面が表示される。
本製品を初起動した際は、まず最初に各種設定を確認することを強く推奨する。
▼メニュー画面
メニュー画面では、ゲームプレイからパフォーマンス、操作方法など非常に幅広い設定項目が用意されている。
▼コントローラのボタン配置も変更可能。
ちなみに本製品は、付属の専用コントローラ以外に、市販のコントローラを接続して使用することも出来る。
▼Xboxコントローラを繋いでも利用することが出来た。
付属コントローラが不満な場合は、別途自身で用意したコントローラを接続して、キーコンフィグ画面より調整すると良いだろう。
そして、ネットワーク設定も完了しておこう。
▼Wi-Fi(無線), LANケーブル(有線)のいずれの接続方法にも対応。
ネットワーク接続を完了させておくと、ファームウェアやテーマのダウンロード&更新が可能となる。
ここで、初起動時には必ずファームウェアを最新の状態にアップデートしておこう。
筆者の場合、本製品を初起動した際に音がまったく出力されない不具合が発生していた。
しかし最新の状態にアップデートすることで、問題が解消された。もしも何かしらの不具合が発生している場合は、是非ファームウェアアップデートの確認をオススメする。
ROMフォルダの確認&操作が可能
キーボードを接続した状態で、メイン画面にて "F1キー" を押すと、ファイル操作画面が表示される。
ここで『Roms』を選択することで、各ゲームコンソールのROMフォルダが一覧で表示される。
ここでROMデータを追加することで、自身の好きなタイトルを追加することが可能だ。
※ネット上で配布されているROMデータのダウンロードは違法。あくまで自身の所有するディスク類からの吸い出しのみに留めよう。
実際にゲームを遊んでみた
それでは、実際にいくつかのゲームタイトルを遊んでみた際の様子について紹介する。
ちなみに、遊ぶことのできるタイトル名は膨大過ぎて紹介しきれないが、主に各ゲーム機の名作と呼ばれるタイトルが収録されている。
遊べるゲーム機(一例)
- FC
- SFC
- MD
- PCE
- PS1
- PSP
- DC
- SS
- 3DO
- FCFX
- N64
- GC
- PS2 等々...
▼DC『ソニックアドベンチャー』
▼Wii『New スーパーマリオブラザーズ』
上動画を観ても分かる通り、3Dゲームタイトルもスムーズかつ安定して遊ぶことが出来ている。
操作性も快適であり、実機で遊んだ場合とほぼ同様のプレイングが可能だ。
▼PS1『悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲』
PS1など解像度の低いタイトルをプレイする際は、ドットの粗が目立たないように画面サイズが制限される。
▼NEOGEO『メタルスラッグ』
このように、大抵のタイトルを、実機とほぼ同様に遊ぶことが出来た。
ちなみに、コントローラを2つ以上接続することでローカルマルチプレイを楽しむことも可能だ。
レトロゲーム好きにとっては、非常にたまらないゲーム機ではないだろうか。
ただし初期収録タイトルはほとんどが英語版のため、日本語版を遊びたい場合は自身でROMデータを追加する必要がある。
一部のタイトルでは動作が重くなる
ただし、一部のタイトル(主にPS2の3Dゲーム)では負荷に耐えきれず、処理落ち(フレームレート低下)が発生する場合がある。
▼PS2『キングダムハーツ2』
上動画を観ても分かるように、かなり激しい処理落ちが発生しており、全ての動作がスローモーションのように描画されてしまっている。この現象は、主にPS2の中でも処理の重いタイトルで発生することが多い。
この点は本体のスペック不足が原因と考えられるため、解決の方法はないと思われる。
静音性・放熱性能も優秀
ちなみに本製品の静音性・放熱性能は実に優秀だ。
レビュー時には本製品をぶっ続けで4時間ほど利用したが、筐体自体はほとんど熱を持たず、背面の廃熱口からやや暖かい風が出ている程度であった。
また、耳を近づけると内蔵ファンの回転音がかすかに聞こえる程度であり、常時静音を保ったまま使用することが出来ていた。
▼動作音はほとんど聞こえてこない。
このように、優れた静音性と放熱性能を擁する小型PCとなっており、心して長時間使用し続けることができる。
『Super Console PC Lite』のまとめ
今回紹介した『Super Console PC Lite』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 60機種以上のゲーム機・61,000以上のタイトルをプレイ可能
- コンパクトかつ軽量なデザイン
- 充実したインターフェース
- ROMデータを自身で追加可能
- 豊富なオプション設定項目
- 快適なパフォーマンス
悪かった点
- 一部タイトルにおいて動作が重くなる(スペック不足)
- 付属コントローラが安っぽい
- 初起動時に音が出ない不具合が発生(アップデートで解消)
以上のように、60機種以上のゲーム機・61,000以上のレトロタイトルを、実機さながらのスムーズさで遊べるエミュ搭載ミニPCとなっている。
購入時点ですでに膨大なゲームタイトルがSSDに内蔵しており、専用コントローラも府増するため、すぐにでも遊べる手軽さである。
そしてROMやエミュレーターに関する知識のある方であれば、自分好みのタイトルを追加することも可能だ。
一方で、PS2などの一部3Dタイトルは、スペックが不足しておりまともにプレイできなかった点はやや残念だ。しかしPS2以外のゲーム機であれば、いたって快適に遊ぶことが出来る。
筐体サイズも実にコンパクトなため、置き場所に困ることも無いだろう。
レトロゲームを久しぶりに遊びたい方にとっては、非常にオススメ度の高いゲーム機となっている。
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