数々のスマート家電を手掛けるSwitchBot(スイッチボット)は、フィルター自動乾燥機能搭載、スマートスピーカー連携対応の高性能加湿器『SwitchBot 気化式加湿器』を販売している。
水が自然に蒸発する「気化式」を採用し、過剰な加湿を防ぎ、カビなどの発生を防止できる。その一方で、750ml/hの強力な加湿量で、21畳のリビングをムラなく加湿することが可能なモデルとなっている。
消費電力は約15Wと省エネ設計のため、1日中使用しても電気代をそこまで気にする必要は無い。
今回、メーカーより本製品を提供していただいたので、実際に使用した感想を基にレビューしていきたいと思う。
【ブラックフライデーセール情報】
- セール期間:2024年11月27日(水)0:00 ~ 12月6日(金)23:59
- 製品名:SwitchBot 気化式加湿器
- 商品リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CL4R54X4
- 通常価格:19,800円(税込)
- セール価格:14,850円(税込)
- 割引率:約25%OFF
ブランド | SwitchBot(スイッチボット) |
モデル名 | SwitchBot 気化式加湿器 |
本体サイズ | 380×200×402.5mm |
本体重量 | 約5.8kg |
適用床面積 | 和室:20m2(12畳) 洋室:32m2(19畳) |
電源 | AC100~240V、50/60Hz |
水タンク容量 | 4.5L |
通信方式 | WiFi+Bluetooth Low Energy(BLE) 4.2以上 |
対応OS | iOS 14.0以降、Android OS 5.0以降、watchOS 4.0以降 |
対応スマートスピーカー | Alexa、Googleアシスタント、Siri、IFTTT、SmartThings |
コードの長さ | 1.5m |
動作温度 | 0~40℃ |
本体素材 | ABS/ABS+PC |
運転音 | 18dB(静か設定) |
運転モード | 強、中、弱、静か |
消費電力 | 強:15W 中:8W 弱:5W 静か:4W |
加湿量 | 強:700mL/h 中:500mL/h 弱:350mL/h 静か:200mL/h |
連続運転時間 | 強:約6時間 中:約9時間 弱:約13時間 静か:約22.5時間 |
今回紹介する『SwitchBot 気化式加湿器』は、4.5Lの大容量水タンクを備えた、気化式の加湿器だ。
▼水タンクは2種類の給水方法に対応。
過剰な加湿を防ぎつつ、最大750ml/hの加湿量で、21畳のリビングをムラなく加湿できる。
気化式のため、水の粒子が非常に小さく、菌の拡散を防ぐ。抗菌加工素材とAg+抗菌加工により、菌の繁殖と長時間の残存を抑えることが可能だ。
そして、外部からのほこりや異物の混入を防止する空気フィルターや、直接水に浸からず菌やカビが繁殖しにくい宙吊り式フィルターを採用。さらに、フィルター自動乾燥技術を搭載しており、カビの繁殖を防止できる。これらの優れた抗菌技術により、空気が「キレイ」にうるおう環境を実現するようになっている。
▼優れた抗菌技術を採用。
最大出力でも消費電力はわずか15Wの省エネ設計で、1日中使用しても電気代を気にする必要は無い。
静音性にも優れており、「おやすみモード」であれば動作音を18dB以下に抑えることが可能。筐体のランプ点灯も消えるため、安眠を妨げることなく、就寝中も室内を潤すことができる。
使用後は、水タンクやフィルター等を簡単に取り外して、丸洗いできる。常に清潔な状態で使用することが可能となっている。
そしてAlexa(アレクサ)等のスマートスピーカーと連携することで、声だけで加湿器を操作できる。いちいち手で本体のボタンを触れなくても良いため、ベッドから出る必要はない。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- 加湿器本体
- ユーザーマニュアル一式
▼ユーザーマニュアルは日本語に完全対応。
▼加湿器本体の外観。本体サイズは380×200×402.5mmとやや大きめのサイズ。卓上設置には向かず、床置きに適しているだろう。
▼真上から見た様子。
▼上部には操作用のボタン一式が集約されている。
▼各ボタンの機能説明(クリックで拡大)
▼その右隣には大きな吹出口が空いている。
▼左隣のフタを外すと、水タンクに水を直接注げる。
▼正面から見た様子。水タンク内が見えるようになっている。
▼水タンクは簡単に取り外すことが可能。
▼水タンクは4.5Lと大容量だが、水が入っていなければ軽い。
▼水の吸い上げ口。
▼側面の様子。下部に吸気口が空いている。
▼吸気口のフタは簡単に取り外して、内部のプレフィルターを掃除できる。
▼また、下部からは1.5mの電源ケーブルが延びている。
▼後部の様子。こちらも下部に吸気口が空いている。
▼後部のフタを取り外すと、プレフィルターを掃除できる。
また、水タンクを取り外した状態で下部のトレーを手前に引っ張ると、内部のフィルター&フィルター枠をごそっと取り外すことが可能だ。
▼フィルターとフィルター枠は、それぞれ分離して洗うことができる。
▼フィルター本体。
▼フィルター枠
▼底部の様子。
以上の通り、各パーツを簡単に取り外して洗うことができるよう設計されている。
メンテナンス性に優れている点も、本製品の大きな利点の一つだ。
加湿器の使用準備
加湿器の使用準備手順について説明していく。
①:水タンクへの給水
まず最初に、水タンクへ給水する。なお、必ず水道水を使う必要がある。浄水器の水やアルカリイオン水、ミネラルウォーター、井戸水などはカビや雑菌が繁殖する恐れがあるのでNGだ。
本製品は2種類の給水方法に対応している。
まず一つ目は、水道の蛇口から直接給水する方法だ。
▼オーソドックスな給水方法。タンクのMAX目盛り線を超えない程度に水を注ぐ。
▼給水中の水位は、タンク側面に内蔵されたフロート(浮き)で確認できる。
水タンク上部には取っ手が付いており、水タンクを持ち運びやすいようになっている。
▼給水済みの水タンクはかなり重い。落とさないように注意したい。
二つ目の方法は、直接給水する手段だ。
▼加湿器に水タンクを装着した状態で、水差しやジョウロなどで直接水を注ぎ入れる。
タンク内の水が残り少なくなった際、応急的に注ぎ足しを行いたい場合にはコチラの方法をとると良いだろう。
給水が完了したら、水タンクのフタを閉じよう。
▼タンク内の水残量は、外からでも目視で確認できる。
そして電源コードをコンセントに接続することで、本体が起動する。
②:スマホアプリとのペアリング
給水が完了し、加湿器の電源を入れたら、公式スマホアプリとのペアリング(接続)を行う。
▼公式無料アプリ(iOS・Android対応)
アプリインストール後、「デバイスの追加」より「気化式加湿器」を選択する。
すると近くの『SwitchBot 気化式加湿器』が認識され、ペアリング画面に進める。
▼加湿器は2.4GHzのWi-Fiのみに対応。5Gは非対応なので注意したい。
画面の指示に従って接続を完了させると、トップ画面に気化式加湿器が追加され、アプリ経由での操作が可能となる。
アプリ連携の手順はいたって簡単なため、この手のデバイスの扱いになれていない方でも、問題なく初期設定を完了できるだろう。
▼アプリ連携後、加湿器の遠隔操作や詳細な設定・調整を行うことが可能となる。
一度連携を完了させれば、外出先からでもスマホ上で加湿器を操作することができる。
以上で、加湿器の使用準備は完了だ。
加湿器の起動
事前準備が完了したら、上部の電源ボタンを押して加湿器を起動しよう。
加湿器が起動すると、上部ランプが青色に点灯し、吹出口から水気を帯びた空気が放出され始める。
本製品は「気化式」加湿器のため、稼働中の吹出口に手をかざしても、水滴はほとんど付着しない。水の粒子が非常に小さく、過剰な加湿を防ぎ、カビなどの菌の拡散を防ぐことが可能となっている。
▼最高出力でも、手が水気でビショビショになることはない。
▼吹出口からも目に見える水蒸気などは上がらないため、遠目では起動しているかどうかが分かりづらい。
稼働中に目に見える水蒸気などが生じないぶん、普段から特段意識することなく、生活に溶け込んで自然な加湿を行ってくれるだろう。
パワフルな加湿力で部屋全体を潤す
実際に本製品を10畳ほどの寝室に設置して、加湿を行わせてみた。
本製品は最大750ml/hの加湿量で、21畳のリビングをムラなく加湿できる加湿能力を備えている。
部屋を閉め切って「中」モードで加湿させてみたところ、湿度37%の非常に乾燥した状態から約30分ほどで湿度44%まで潤すことができていた。
その後さらに30分ほど加湿を続けたところ、過ごすのに快適な湿度とされている湿度50%以上にまで部屋に潤いを取り戻すことができていた。
▼なお、加湿の過程で窓ガラスの結露などは一切生じなかった。
- 参考:建築物環境衛生管理基準
▼目視で水蒸気は確認できないが、水気を帯びた空気を送り出しており、確かに部屋中を加湿してくれている。
目に見える水蒸気の放出こそないものの、確かな加湿能力を備えていることが確認できた。筆者は乾燥すると肌のかゆみに悩まされるのだが、本製品を稼働させている最中は、乾燥によるかゆみは一切生じなかった。
乾燥に悩む方々の救世主となってくれるだろう。
多彩な運転モードが用意
本製品には多彩な運転モードが用意されており、使用する部屋の広さや目的に応じて、柔軟な使い分けが可能となっている。
▼出力は静か・弱・中・強の4段階で切り替え可能。
出力に応じた加湿能力は以下の通り。室内を一気に加湿させたい場合には、迷わず「強」モードを選択すると良いだろう。
- 強:700mL/h
- 中:500mL/h
- 弱:350mL/h
- 静か:200mL/h
また、「おやすみ」「おまかせ」「のど・肌」の3つの運転モードも用意されている。
ただし、これらの3種類の運転モード利用するためには、別売りの『SwitchBot温湿度計』や『SwitchBot Co2濃度計』といった温湿度計内蔵のSwitchBot製品が必要となる。
▼SwitchBot温湿度計Pro
▼アプリ上で、温湿度計内蔵のSwitchBot製品の登録が必要。
SwitchBotの温湿度計と連携することで、室内湿度に応じて運転出力を自動的に調整できるようになる。
おやすみモード
おやすみモードの機能
- 温湿度計に未登録:「弱」で30分運転後、「静か」で自動運転を行う。すべてのランプが暗めに光る。
- 温湿度計に登録済み:「弱」と「静か」で自動運転を行う。湿度が60%を超えると、加湿量200mL/hの「静か」運転に切り替わる。すべてのランプが暗めに光る。
※本機能のみ、温湿度計を登録していなくても利用可能。
おまかせモード
おまかせモードの機能
湿度約60%を目安に自動運転を行う。SwitchBotアプリから目標湿度を40~70%に設定可能。
のど・肌モード
のど・肌モードの機能
のどや肌の乾燥が気になるとき、部屋の湿度に応じて湿度約60~65%を目安に自動運転を行う。
- 室温18℃以下の場合:湿度は65%
- 室温18℃~24℃の場合:湿度は60%
- 室温24℃以上の場合:湿度は55%
チャイルドロック
なお「チャイルドロック」機能も用意されており、モード切替ボタンを3秒間長押しすることで設定できる。
これにより、子供が勝手に触って運転モードが切り替わってしまうのを防ぐことができる。
優れた静音性
本製品の稼働音は「静か」設定で18dBとなっており、非常に静かだ。
▼稼働音の確認「静か」
▼稼働音の確認「弱」
▼稼働音の確認「中」
▼稼働音の確認「強」
これらの動画を観ても分かる通り、「静か」~「弱」設定であれば、稼働音は非常に静かであり、少し離れていれば吹出口から空気が放出される音もほとんど聞こえない。
就寝時に近くで加湿器を稼働させても、安眠を妨げることはないだろう。
ただし、「中」~「強」設定まで上げると、一気に稼働音が大きくなる。特に「強」設定ではエアコンよりも大きな吹出音が出るため、睡眠時には向かない。
乾燥している室内を「強」モードで一気に潤し、湿度が一定まで上がったら「弱」モードに設定して湿度を保つと良いだろう。
フィルターの自動乾燥機能を搭載
本製品はフィルター自動乾燥技術を搭載しており、稼働後のフィルターを乾かすことで、カビの繁殖を防止できる。
▼加湿器の電源を切ると、フィルターの自動乾燥が開始される。
これにより、空気が「キレイ」にうるおう環境を実現できる。
アプリ上から豊富な機能を利用可能
そして本製品は、アプリ上に非常に豊富な機能が用意されており、加湿器の能力を最大限に活用することが可能となる。
▼アプリ設定画面
フィルター乾燥設定
上述したフィルター自動乾燥機能のオン/オフを切り替えることが可能だ。
バックライト&サウンド
加湿器のバックライトやサウンド(音)の調節が可能。睡眠時に加湿器を利用したい方は、安眠を妨げないように、点灯の強さや音を調節すると良いだろう。
おやすみ期間
おやすみ期間として設定した時間帯は、加湿器は消音・消灯状態で稼働するようになる。こちらも、睡眠時に加湿器を利用したい場合に役立つ項目だ。
サードパーティサービス
Alexa、Googleアシスタント、Siri、IFTTT、SmartThingsなどのスマートスピーカーと連携することで、音声での加湿器操作が可能となる。
して「Matter」にも対応しており、SwitchBotのみならず、Matterに対応する他社製品との連携も可能となっている。
※Matter対応のためには、「SwitchBot ハブ2」もしくは「SwitchBot ハブミニ」(Matter対応)と併用する必要があるので注意。
NFC
NFC対応スマホなどのデバイスを加湿器にかざすことで、スムーズに設定を変更できる。
スケジュール設定
加湿器の運転スケジュールを設定できる。
運転時間に加え、決まった曜日に繰り返し稼働させることも可能なため、加湿器の付け忘れ、切り忘れを防ぐことができるだろう。
お手入れ
各パーツのメンテナンス状況を確認できる。お手入れまでの目安時間が表示されており、加湿器を常にクリーンな状態で利用するためには重要な項目だ。
掃除(メンテナンス)がラク
上述したように、本製品は各パーツを簡単に取り外せるため、掃除(メンテナンス)が非常にラクだ。
▼水タンクやトレーは、溜まった水を捨てて乾かしておく。必要に応じて、汚れをこすり取ると良いだろう。
そしてフィルターとフィルター枠は特に汚れが溜まりやすいので、それぞれ別々に分離してよく水洗いしよう。
そしてフィルターはよく乾かしてから再装着しよう。
なお、長期間使用し続けているとプレフィルターにもホコリが溜まるので、そちらも掃除することをオススメする。
前述したアプリでメンテナンス目安時間を確認しつつ、各パーツを定期的に取り外して掃除しておくことで、水気を帯びた清潔な空気を室内に送り出すことができる。
『SwitchBot 気化式加湿器』のまとめ
今回紹介した『SwitchBot 気化式加湿器』について、特徴をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- シンプルかつスタイリッシュなデザイン
- 高度な抗菌技術を採用した宙吊り式フィルター
- 優れた加湿能力
- 加湿しすぎを防ぐことができる気化式加湿
- 優れた静音性(「静か」~「弱」設定時)
- アプリ上から豊富な機能を利用可能
- フィルター自動乾燥機能を搭載
- スマートスピーカーと連携可能
- 掃除(メンテナンス)がラク
悪かった点
- 湿度に応じた出力切替には、別売りのSwitchBot温湿度計が必要
以上の通り、加湿能力・抗菌能力・静音性・メンテナンス性のいずれも点も優れた、高性能加湿器となっている。
気化式加湿により、過剰な加湿を防ぎつつ、最大750ml/hの加湿量で、21畳のリビングをムラなく加湿できる。実際に10畳ほどの部屋で使用したところ、1時間足らずで湿度を10%以上回復させることができた。また、水の粒子が非常に小さいおかげで結露などは一切生じなかった。
多彩な運転モードも用意されており、使用する部屋の広さや目的に応じて、柔軟な使い分けが可能となっている。ただし、一部のモードを利用するためには、別売りの『SwitchBot温湿度計』もしくは『SwitchBot Co2濃度計』が必要となる点に注意したい。
メンテナンス性にも優れており、各パーツを定期的に取り外して掃除しておくことで、水気を帯びた清潔な空気を室内に送り出すことができる。
そして何より、公式アプリ上で非常に豊富な機能・設定項目を利用できる。外出先からでも4G/5G通信により遠隔で加湿器の状態を確認したり、動作を制御することが可能だ。
加湿器の中でも非常に機能の充実したモデルとなっている。
本製品と他のSwitchBot製品を揃えることで、快適なスマートホーム環境を実現してみてはいかがだろうか。
【ブラックフライデーセール情報】
- セール期間:2024年11月27日(水)0:00 ~ 12月6日(金)23:59
- 製品名:SwitchBot 気化式加湿器
- 商品リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0CL4R54X4
- 通常価格:19,800円(税込)
- セール価格:14,850円(税込)
- 割引率:約25%OFF
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