以前の記事で、約1万5,000円というリーズナブルな価格に対して、AnTuTu約16万点の高パフォーマンスを発揮する高コスパタブレットとして『VASTKING KingPad K10』を紹介した。
▼1万円台タブレットの中では、恐らく最高クラスのコスパを誇るモデル
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『VASTKING KingPad K10』レビュー | 1万円台で驚異のコスパを誇る10インチタブレット
リモートワークやオンライン授業用にタブレットが欲しい! 出来るだけ安いモデルが良い でも性能が低すぎても使い物にならないし... 初めてタブレットの購入を検討している方の中には、上記のように考えている ...
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今回は、よりリーズナブルな価格となった同社の最新モデル『VASTKING Kingpad SA10』がリリースされたため、紹介していきたいと思う。
▼初めてタブレットを購入する方にオススメのエントリーモデル
リーズナブルな価格で安定したパフォーマンスを擁するお手軽タブレット
今回紹介する『VASTKING Kingpad SA10』は、以前紹介した『VASTKING KingPad K10』よりも性能を抑えたぶん、さらにリーズナブルな価格となった、手軽なエントリーモデルだ。
ブランド | VASTKING |
型名 | Kingpad SA10 |
OS | Android 10 |
ディスプレイ | 10インチ |
CPU | オクタコアプロセッサー 1.6GHz |
解像度 | 1920×1200 |
ストレージ | 32GB |
RAM | 3GB |
本体サイズ | 258mm×150mm×7mm |
本体重量 | 約620g |
本製品はオクタコアプロセッサー、および3GBのRAMを搭載しており、ウェブサイト閲覧から動画視聴まで、大抵の作業を快適にこなせるだけの性能を擁している。
10インチディスプレイは1920×1200(フルHD)解像度に対応しており、美しく色鮮やかな映像を楽しむことが可能だ。
ストレージ容量は32GBが用意されているほか、別売りのマイクロSDカードを挿入することで、最大512GBまで増設することができる。
▼厚みはたったの8mm。持ち運びに適したコンパクトなサイズ。
そして本体の前後には、それぞれ5メガピクセル・13メガピクセルのカメラが内蔵されている。リモートワークやウェブ会議、オンライン授業用のタブレットとしても十分に役立つだろう。
これだけのスペック・インターフェースを擁している一方で、価格は約14,000円ほどと非常にリーズナブルである。
コストをなるべく抑えつつ、実用的な性能を擁するタブレットを探している方には、是非オススメしたいエントリーモデルだ。
製品本体および付属品
▼外箱の様子
▼内容物をすべて取り出した様子。
内容物一覧は以下の通り。
【内容物一覧】
- タブレット本体
- USB Type-Cケーブル
- 電源アダプター
- 説明書
- ユーザーマニュアル
- カードスロット開閉用ピン
▼説明書やユーザーマニュアルは日本語にも対応している。
▼タブレット本体の正面。10インチディスプレイが搭載。
▼正面中央には5メガピクセルのカメラが内蔵。
▼裏面の様子。金属特有の光沢が見られ、手触りも高級感がある。
▼背面中央には、13メガピクセルのカメラが内蔵。リモートワークやウェブ会議、オンライン授業に役立つ。
▼本体重量は約620グラムであり、長時間持ち続けても疲れづらい。
▼厚みは約8ミリと非常に薄い。カバンなどに入れて持ち運んでも支障に感じることはないだろう。
▼左右のベゼル幅も薄めだ
▼本体上部にはカードスロットが用意。
▼付属のピンを用いることでカードスロットを開き、最大512GBまでのマイクロSDカードを挿入することが可能だ。
▼本体右側面には、マイク穴、電源ボタン、音量調節ボタンが用意。
▼本体底部。2基のスピーカー、USB Type-Cポート、および3.5mmオーディオポートが用意。
このように、インターフェース自体はオーソドックスな構成となっている。
3.5mmオーディオポートが用意されているため、外付けのスピーカーに有線接続できる点は嬉しい。
一方でSIMカードの挿入には対応していないため、LTE回線での通信を行うことができない点に注意が必要だ。
AnTuTuベンチマークスコアについて
本製品『VASTKING Kingpad SA10』について、AnTuTuベンチマークテストを実施した結果は以下の通り。
スコアは約11万点となっており、1万円台前半のタブレットとしてはそこそこのスコアである。
ウェブブラウジングや動画視聴はもちろんのこと、ゲームアプリもある程度快適にプレイできるだけのスコアだ。
しかし、数千円高いだけの『VASTKING KingPad K10』は約16万点となっているため、コスパ的には劣っていると言える。
ほとんどのタブレット用途は快適にこなせる
タブレットのパフォーマンスを確認すべく、ウェブブラウジング・動画視聴時の動作について検証した。
ウェブブラウジングは基本的に快適であり、画像が多めのサイトや、処理の重いサイトであっても スムーズに閲覧することが出来た。
▼ほとんどのウェブサイトが一瞬で表示される。
また、YouTubeやネットフリックスなどの動画サイトを閲覧した場合においても、スピーディかつスムーズに動画を再生することが可能であった。
▼フルHD画質以上の美しい映像を、スムーズに視聴することが出来る。
▼ディスプレイを直撮りした様子。色合いは鮮やかであり、これといった遅延も見られない。
以上の通り、ウェブサイト閲覧や動画視聴においては、何の問題もなく快適に行うことが出来た。
流石はAnTuTu11万点超えを記録していることもあり、パワフルなパフォーマンスを実現できている。
立体感はないがクリアなサウンド
続いてスピーカー性能についても確認した。
YouTubeにて音楽を再生。
本製品のスピーカー音質は及第点といった感じであり、中~高音域に関しては比較的クリアなサウンドを楽しむことができる。
一方で、低音に関してはほとんど響かず、完全につぶれてしまっている。EDMなど迫力のあるサウンドは求めない方が良いだろう。
また、2基のスピーカーが本体上部のみに搭載されているため、サウンドの出力方向にどうしても偏りが感じられる。
確かに音質は悪くはないが、音の立体感・低音の響きには期待しない方が良い。
実用的なカメラ性能
また、本機に搭載されていカメラについても確認してみた。
▼実際にフロント(前面)カメラで撮影した画像。
全体的に画質が良く、人物の表情から背景の様子に至るまでクリアに映し出すことが出来ていた。
リモートワークやウェブ会議、オンライン授業などの用途で利用するには十分な品質だろう。
▼実際にリア(背面)カメラで撮影した画像。
上画像を見ても分かる通り、鮮明な風景を撮影することが可能であった。
肉眼で見た様子と大差ない自然な色合いを再現できており、旅行中の記念撮影用としても十分耐えうる性能であると言える。
ゲーミング性能の確認
最後に、本機を用いて各種ゲームアプリを遊んだ際のパフォーマンスについても確認していく。
『統合版マインクラフト(旧PE)』プレイ時
まずは『統合版マインクラフト(旧PE)』の場合について。
ワールドを作成して実際にプレイしてみたが、スムーズで快適に移動することが出来た。
▼チャンク読み込み時にもそこまで重さを感じることはない。
高速移動時にもフレームレート低下やカクつきは感じられず、滑らかなゲームプレイを楽しめた。
なお、画質改善MODである『影MOD』を導入した場合でも、快適に動作させることが出来た。
フレンドとマルチサーバーで一緒に遊んだりする場合でも、スムーズに動作できるだろう。
『PUBG』プレイ時
続いて『PUBG』の場合について。
まずグラフィッククオリティに関しては『標準』までを選択することが出来た。
実際に試合に参加してみたが、大人数のプレイヤーが密集する場所においても、処理落ちやカクつきなどはほとんど生じず、終始快適なゲームプレイが可能であった。
激しく視点移動した際でも処理落ちなどは発生しなかった。
▼10インチディスプレイにより、遠くの風景まで詳細に確認することができる。
このように、マインクラフトやPUBGレベルのゲームアプリであれば、問題なくスムーズに遊ぶことが可能であった。
一方で、『原神』クラスの激重ゲームに関しては、画質設定を最低に落としてもフレームレート低下が激しく、さすがに快適とは程遠いパフォーマンスとなっていた。
もしも『原神』クラスのゲームを快適に遊びたいのであれば、以前紹介した高コスパスマホの『Xiaomi Redmi Note 10 Pro』や『Black Shark 4』等をオススメしたい。
『VASTKING Kingpad SA10』のまとめ
今回紹介した『VASTKING Kingpad SA10』について、特長をまとめると以下の通りだ。
良かった点
- 持ち運びに適したコンパクトなサイズ
- 長時間持ち続けても疲れない軽さ
- リーズナブルな価格
- 安定したパフォーマンス
- 実用的なカメラ性能
- 中~高音域に関してはクリアな音質のスピーカー
悪かった点
- 『VASTKING KingPad K10』と比べてコスパ的には劣っている
- SIMカードに非対応
以上の通り、約14,000円というリーズナブルな価格に対して、充実したインターフェースと安定したパフォーマンスを発揮する、オススメのエントリーモデルとなっている。
本体サイズは非常に軽量かつコンパクトであり、持ち運んだり、長時間持ち続けて使用するにはうってつけだ。
カメラ性能も実用的であり、リモートワークやウェブ会議、オンライン授業用タブレットとして購入しても問題ないだろう。
一方で、+1,000~2,000円ほど出せば、AnTuTuスコアが5万点ほど上の『VASTKING KingPad K10』が購入できるため、コスパ的に優れているかどうかは微妙なところだ。
可能な限りコストを抑えて実用的なタブレットを購入したい方には、本製品はオススメの一品だろう。
ただし、もう数千円出す余裕があるのであれば、『VASTKING KingPad K10』の方をオススメしたい。
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