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『XDO PicoProjecter』レビュー | 手のひらサイズのバッテリー内蔵型プロジェクター

2021-10-08

レイ(管理人)

最新ガジェット大好きなWEBデザイナー。理系大学院修了。国内外の企業と提携し、年間200以上のガジェットをレビューしています。日々の暮らしを豊かで楽しいものにする電子機器や家電などを、分かりやすく丁寧に紹介します。

  • 大型画面で映画やアニメを楽しみたい!
  • 外出先に持ち運べるディスプレイが欲しい!
  • なるべく場所をとらないものが良い...

上記のように考えて、大型モニターやディスプレイを探している方も多いのではないだろうか。

同じ映画やアニメでも、大きな画面になればなるほど迫力が増し、通常よりも満足度の高い体験が可能になるだろう。

しかし大型モニターともなると、価格が数十万円にもなるため、コスト的になかなか手を出しづらいとだろう。また、大型になればなるほど持ち運びが難しく、外出先での使用には向いていない。

そこで今回は、持ち運べるコンパクトさ・リーズナブルな価格・大型画面でのメディア出力、の3点を満たすオススメのがジェットとしてXDO PicoProjecterを紹介していく。

ブランド XDO
型名 PicoProjector
CPU Rockchip RK3128 1.2GHz
グラフィック Mali-400MP2 GPU
RAM(メモリ) 2GB
ストレージ 16GB SATA SSD
インターフェース 1 x USB 2.0、1 x Mini-HDMI、1xオーディオジャック
接続方法 Intel AC-9462 802.11ac Wi-Fi、Bluetooth 5.0
本体重量 210g
本体サイズ 63 x 63 x 63mm(H x W x D)

XDO公式サイトはコチラ

今回紹介する『XDO PicoProjecter』は、手のひらサイズのコンパクトかつ高性能なプロジェクターだ。

以前紹介したミニPC『XDO Pantera Pico』と同メーカーが開発する製品であり、Pantera PicoをクラウドファンディングサイトのIndiegogoより購入時に、オプション料金を支払うことで購入することができる。

▼Indiegogoにて479USDプランを購入することで本プロジェクターが付属する。

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『XDO PicoProjecter』はバッテリー内蔵型のプロジェクターであり、Android 7.1.2ベースのOSも搭載しており、スタンドアローン使用が可能なモデルとなっている。

▼スピーカーも内蔵しており、サウンドも楽しめる。

自宅壁面や天井などに映像を高画質な映像を映し出す事ができ、照射距離を調節することで映像サイズを柔軟に変更することが可能。

投影方式はDLP、光源はLED、解像度は854×480ドット、輝度は70lm、コントラスト比は350:1に対応ミニシアターのような大型画面から、手のひらサイズのコンパクトな画面まで、幅広いサイズの映像を楽しむことができる。

本体にはUSBポートやカードスロットなどが用意されており、拡張性も優れている。

そして何より本体サイズが非常にコンパクトで、大きさは手のひらに乗るほど。

本体重量も約210グラムほどしかないため、カバンなどに入れて外出先へ気軽に持ち運べるデザインとなっている。

外出先にモニターを持ち運びたいと考えている方の、代替ツールとして非常にオススメ度の高い一品だ。

製品本体および付属品

▼外箱の様子

▼中にはプロジェクター本体や付属品一式がスッポリ収まっている。

▼内容物をすべて取り出した様子。

内容物一覧

  • プロジェクター本体
  • USB Type-Cケーブル
  • 電源アダプター
  • スタンド
  • リモコン

▼三脚スタンドが付属しており、プロジェクター本体下部に装着することで、地面やデスク上に安定させて設置することが可能だ。

▼専用のリモコン。動画の再生や音量調整など、テレビのように遠隔で行うことができる。

 

プロジェクター本体

▼プロジェクター本体。非常に小さいサイズで、片手でつまめるほど。

▼上部にはタッチ操作用のインターフェースが用意されている。

▼底部には上述した三脚スタンドを装着するためのビス穴が開いている。

▼本体正面。映像の照射口が開いている。

▼右側面。排熱口が空いており、ピント調節用のダイヤルも用意されている。

▼左側面。こちらにも排熱口が空いているほか、電源ボタンとHDMIポートが用意されている。

▼背面には、サウンド出力用のスピーカー穴が開いているほか、3.5mmオーディオポート、USBポート、および電源ポートが用意されている。

このように、本体インターフェース自体は充実しており、外部への映像・音声出力も可能な設計がなされている。

本体にはバッテリーが内蔵されているため、電源供給無しでも最大2時間ほどの連続使用が可能だ。

実際に使用した感想

それでは、実際に『XDO PicoProjecter』を使用した感想について紹介していく。

YouTubeやネットフリックスなどの映像を視聴可能

製品の電源ボタンを押すと、プロジェクターが起動して映像が正面より照射される。

▼輝度は70lmであり、ある程度暗い場所でないと映像がクッキリと映らない。部屋を消灯し、外の光が入らない環境で壁などの平面に映すと良いだろう。

プロジェクターを起動すると、以下のようなインターフェースが表示される。

▼YouTubeやネットフリックスなどで動画を視聴できる(要ログイン)

▼ChromeやGoogle Play Storeなど、Android準拠のアプリも用意されている。

付属のリモコンを用いるか、プロジェクター状態上部のタッチパネルを利用することで操作が可能だ。また、USBポートにマウスなどを接続することでも操作できる。

▼タッチ操作はお世辞にも快適であるとは言えないため、リモコンかマウスを利用することを推奨する。

インターネット接続設定が必要

本製品を使用してオンライン上の動画を再生するためには、Wi-Fiによるインターネット接続が必要となる。

メイン画面より "Settings" を選択すると、Wi-Fi接続設定を行うことができる。

▼ほかにも輝度や言語、タイムゾーンなどの設定を変更することも可能。

Wi-Fiに接続すると、YouTubeやネットフリックスにログインして動画の視聴が可能となる。

なお、オフライン環境で利用したい場合は、HDMIポートに外部デバイスを出力することで、デバイス経由での映像を映し出すことができる。

高品質映像を大画面で視聴

実際に本製品を用いて、YouTubeの動画を再生してみた。

本製品の解像度は854×480ドット、コントラスト比は350:1に対応しており、市販のモニターほどの鮮明さはないものの、十分明瞭で美しい映像を楽しむことができた。

▼実際に映像を映し出している様子。

壁面から1.5mほど離れた場所から映像を照射しており、50インチほどのサイズの映像を映し出している。

上動画を見ると、十分に綺麗で美しい映像が映し出せていることが確認できるだろう。

▼色合いも鮮やかで、ミニシアターのような感覚を味わえる。

会議などにおいて、資料を映し出す用途にも十分に活用できる画質だ。

ちなみに、本体側面のピント調節ダイヤルを回すことで、簡単にピントを調整することができる。

また本製品はジャイロセンサーを内蔵しているため台形補正も可能となっている。

これにより、どのような角度から照射しても、キレイな矩形映像を楽しむことができた。

▼真上の天井に映像を映し出すことも可能。寝ながら映像を楽しむにはうってつけだ。

音質はそこそこ

本製品にはスピーカーが内蔵されており、映像のサウンドも楽しめる。

音質自体はそこそこであり、決して聴けないほどではないが、お世辞にも高音質であるとも言えない。

映画やアニメなどの映像作品において、セリフを聴きとるくらいの用途には十分な品質だろう。一方で、迫力のあるサウンドを楽しんだり、音楽視聴をメインに考えている方には物足りなく感じるレベルだ。

もし音質も追求したいのであれば、背面の3.5mオーディオポートを利用して外付けスピーカーを接続することをオススメする。

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動作音は静か&発熱も問題なし

プロジェクター内部にはファンが内蔵されており、生じた熱を外部へ排出する。

長時間使用し続けているとファンの回転が速くなる。

しかしファンの回転音(動作音)自体はいたって静かであり、映像の視聴に支障をきたすレベルではない。完全な静音空間において、やや風切り音が聞こえる程度だ。

だからといって排熱性能が抑えられているワケでもなく、1時間ほど連続使用しても、本体はそこまで熱を持つことは無かった。

優れた排熱性能&静音性を実現している設計であるといえるだろう。

バッテリーの持ちが短い

一方で、プロジェクター自体のバッテリー持続時間は短めだ。

公称値で最大2時間の連続使用が可能となっているが、実際に使用すると約1時間ちょっとでバッテリーがピンチになった。

コンセントのある場所では充電アダプターを接続した状態で使用すると良いだろうが、給電環境の無い場所において利用する場合は、バッテリーの減りに注意した方がよい。

『XDO PicoProjecter』のまとめ

今回紹介した『XDO PicoProjecter』について、特長をまとめると以下の通りだ。

良かった点

  • 高品質な映像を楽しめる
  • 持ち運びに適したサイズと重量
  • スタンドアローン使用が可能なバッテリーを内蔵
  • 充実したインターフェース
  • ピント補正や台形補正機能を搭載

悪かった点

  • バッテリー持続時間が短い
  • 上部のタッチ操作パネルが使いづらい
  • 内蔵スピーカーの音質はそこそこ

XDO公式サイトはコチラ

以上の通り、場所を選ばずに大画面でメディアを楽しみたい場合には、まさにうってつけのプロジェクターとなっている。

筐体サイズが非常にコンパクトかつ軽量のため、ポケットやカバンなどに入れて気軽に持ち運ぶことができる

映像品質も十分に高く、YouTubeやネットフリックスなどの映像を映し出したり、PCとHDMIケーブルで接続して会議用資料を映し出す用途にも活用できるだろう。

内蔵スピーカーの音質は及第点レベルで、高音質とは言えないが、セリフの聞き取りなどで不便に感じることはない。

このサイズでこれほどの性能を実現できているのは素晴らしいと言える。

小型プロジェクターを探している方には、是非オススメしたい一品だ。

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